3 / 45
第三話 振分け試験1
しおりを挟む
時刻は4月6日20時。適性試験が終わった後から明日の入学式までしばしの休みがあり、俺は自室で文字の読み書きを習っていたが、どうやら、俺には特殊な能力があるらしい。それはアムステリア語を既に習得していたことに関係ある。言語を五感を使って覚えずとも習得できるのだ。謎の光に当たったせいだろう。そう思いながらリンゴをかじっていると、扉からコンコンとノックの音がした。
「わたしだよ。」
扉の向こう側から優しい声が聞こえてきた。間違いないリリーだ。
俺はドアの施錠を外し中に入れた。
「いよいよ明日出発ね! 二人で行くのは楽しみだわ!」
彼女はそうにっこり笑いながら言ってきたのでそうだねと返す。明日はアムステリア学院の入学式がある。
「イツキのことだから忘れてると思って!」
「大丈夫さ、もう準備も終わっているよ」
俺はそういうと、
「そう、ならいいけど! おやすみ!」
彼女はそう言って部屋を出て行った。リリーがあんなに嬉しそうに話してる姿を見て、俺も幸せな気分になった。それに、リリーは学校が好きに違いない。俺はそう思っていた。
朝になり順調に俺たちは学院につき、広々とした学院のホールの中で始業式を受けていた。オルフェレウス院長の挨拶を聞き、閉式になろうかと思ったその直後
「ではこれから、君たちは寮に戻り荷物を片付けたものから、魔力演習場にあつまるんじゃ。以上じゃ」
オルフェレウス院長はそういうと、始業式は終わった。俺はその言葉を聞いて不安で頭が吹き飛びそうになった。そんな様子を気になってかリリーが話しかけてきた。
「どうしたの? イツキ?」
「なあ、リリー。魔力演習場では戦うのか?」
もしそうなれば何の経験もない俺はただの雑魚だ!そう思っていると
「ええ、そうよ。この後魔力演習場で振り分け試験があるの」
振分け試験とは実力主義であるアムステリア学院で独自のシステムで
A組からD組まで能力別で組みが振り分けられる試験であり、二日間によって行われ、全校生徒が1人が5戦行うものらしい。
そう聞かされた俺は眩暈がした。非常にまずい事態だ。だが、魔力が多い俺なら何とかなるかもしれない。そう思い寮へと向かうことにした。
リリーと二人で魔力演習場に向かうと、どうやら武道場と呼んでいたものが魔力演習場だったらしい。その外観は人が数万人入りそうな規模で、サッカーコートのゴールをなくしたようなものだった。そのスケールの大きさに驚いている中、先生方により暫定順位が1から101まで振り分けられていく。俺は転学したから、予想順位だが、リリーたちは1年生の時の順位をそのまま受け継ぐみたいだ。そんなことを考えていると
「では、これより振り分け試験始めるぞー!! では第68位イツキvs第45位バーグ」
男の教員の声がし、演習場は緊張に包まれる。
相手はアムステリア学院に来るほどのものだ。魔素も高ければ幼い時から経験を積んできてるのだろう。そんな相手に対し俺は武道の経験もなければ魔素もわからないし使い方すらわからないのだ。
改めて、緊張が襲い、汗が額から零れ落ちる。時は残酷に開始の合図を知らせた。
俺は覚悟を決めて武道場の中央に行くことにした。
「では、これより第一試合を始める。お互い握手をしたら試合開始だ」
そう言って教員は中央から去っていた。落ち着くんだ。俺には4万もの魔素がある、どうにかして技を出せるかもしれない。そう思いバーグと握手を交わす。バーグも真剣そのものの表情でこちらを見ていた。そうして試合が始まる。
お互い手探りのように見つめあう状態がもう何分続いただろうか。考えてても仕方がない。俺は技が出るように手のひらを広げ、前方に突き出していた
「ふっ!!」
場内に緊張が走る、それを見ていたバーグも緊張していた。
しかし、技は出なかった。そう、出なかったのだ。
場内からはくすくすというように笑いが起こり
それを見ていたバーグは血管を皮膚の上からでも確認できるような形で顔を赤らめ
「貴様! 舐めているのか!!! 」
もちろん舐めてなどいない、しかし、バーグはそうは思わないらしい
「そうかああああああ舐めているんだなあああ許さん!」
そう激怒したバーグは
「大地よ、我に力を与えたまえ!! 土槍! 」
そうバーグが唱えると土でできたスピアが目の前に30本現れた。
「どうだ! この土属性! さあ、我の渾身の一撃うけてみよ!!」
そういうとスピアが驚くほどのスピードでこちらに向かってきた。ああ、俺は死ぬ。確実に死ぬ。
そう思った。なにせこの土でできたスピアを一目見ただけでわかった。
先端は鋭く、金属よりもおそらくかたいだろう。これが魔素の力なのか。
そう思った時、
「風よ――」
オルフェレウスが唱えた瞬間、俺の前に風の盾が現れた。
ああ、助かった、俺は心の底からそう思った。続けてオルフェレウスは
「えー、イツキ テンマ君は入学したばかりで魔素が使えないのじゃ、ので振り分け試験は免除しD組とする。」
オルフェレウスがそういうと会場がざわめいた。
「魔素が使えない!? そんな馬鹿な? そんな奴いるか普通?」
「てかー、いたとしてもぉー、なんで名門のうちにいるわけぇー」
「魔素使えないんだってあいつ! ゴブリンでさえ使えそうなのに」
色々な声が聞こえてきた。俺はわざとらしく聞こえてきたその言葉にただただ唇をかむだけであった。彼らの言うことはもっともだ。俺は元はといえばただの高校生だし、その中でも成績、武術に優れてるかといえばそうでもない。ただただ時間を惰性に使ってきただけだ。そんな俺に何ができようか。呆然と立ち尽くしていると。
「それでも貴様らは騎士の見習いか! この学院にいる以上優れた能力があると認められているはずだ」
リリーが怒った顔で演習場の観客席から声を大にして叫んでいた。場内は一気に静まり返る。ああ、俺はリリーに助けてもらってばかりだな。申し訳ない気持ちとありがとうという感謝の気持ちを抱き俺は演習場を去った。
何時間がたっただろうか時刻は19時である。あれから、6時間ばかり振り分け試験が行われた。そして、それは明日もある。行きたくない。見たくない。俺は遠い地で何をやっているのだろうか。そう思っていると後ろからコツコツコツと足音が聞こえてきた。振り返るとそこにはリリーがいた。彼女は俺の横にゆっくりと座りながら
「気にすることないよ! イツキは異世界から来たんだし! それに魔素がいつ使えるかなんてどうでもいいじゃない!」
「古代アムステリアの騎士アカギは発現を20歳でできたのよ!それにイツキは潜在能力最強じゃない。すぐに強くなるわ!」
俺のことをいたわって声をかけてきたのだろうか。リリーはとても優しく強くていい子だ。
俺はそんなリリーが異世界で友達にいる。少し頑張ってみよう。そう思えた。
「ありがとうな! リリー。励ましに来てくれたのか」
「当たり前じゃない!! と、友達が困ってるときに助けるのは当然だわ!」
リリーは恥ずかしいのか顔を赤くしながら言った。俺にはこの世界でこんなにも頼りがいのある可愛い友達がいる。ここで落ち込んでる場合じゃない。
そう思った俺はリリーと二人でリリーの持ってきてくれた自家製ティーを飲みながら寮へと向かった。
「わたしだよ。」
扉の向こう側から優しい声が聞こえてきた。間違いないリリーだ。
俺はドアの施錠を外し中に入れた。
「いよいよ明日出発ね! 二人で行くのは楽しみだわ!」
彼女はそうにっこり笑いながら言ってきたのでそうだねと返す。明日はアムステリア学院の入学式がある。
「イツキのことだから忘れてると思って!」
「大丈夫さ、もう準備も終わっているよ」
俺はそういうと、
「そう、ならいいけど! おやすみ!」
彼女はそう言って部屋を出て行った。リリーがあんなに嬉しそうに話してる姿を見て、俺も幸せな気分になった。それに、リリーは学校が好きに違いない。俺はそう思っていた。
朝になり順調に俺たちは学院につき、広々とした学院のホールの中で始業式を受けていた。オルフェレウス院長の挨拶を聞き、閉式になろうかと思ったその直後
「ではこれから、君たちは寮に戻り荷物を片付けたものから、魔力演習場にあつまるんじゃ。以上じゃ」
オルフェレウス院長はそういうと、始業式は終わった。俺はその言葉を聞いて不安で頭が吹き飛びそうになった。そんな様子を気になってかリリーが話しかけてきた。
「どうしたの? イツキ?」
「なあ、リリー。魔力演習場では戦うのか?」
もしそうなれば何の経験もない俺はただの雑魚だ!そう思っていると
「ええ、そうよ。この後魔力演習場で振り分け試験があるの」
振分け試験とは実力主義であるアムステリア学院で独自のシステムで
A組からD組まで能力別で組みが振り分けられる試験であり、二日間によって行われ、全校生徒が1人が5戦行うものらしい。
そう聞かされた俺は眩暈がした。非常にまずい事態だ。だが、魔力が多い俺なら何とかなるかもしれない。そう思い寮へと向かうことにした。
リリーと二人で魔力演習場に向かうと、どうやら武道場と呼んでいたものが魔力演習場だったらしい。その外観は人が数万人入りそうな規模で、サッカーコートのゴールをなくしたようなものだった。そのスケールの大きさに驚いている中、先生方により暫定順位が1から101まで振り分けられていく。俺は転学したから、予想順位だが、リリーたちは1年生の時の順位をそのまま受け継ぐみたいだ。そんなことを考えていると
「では、これより振り分け試験始めるぞー!! では第68位イツキvs第45位バーグ」
男の教員の声がし、演習場は緊張に包まれる。
相手はアムステリア学院に来るほどのものだ。魔素も高ければ幼い時から経験を積んできてるのだろう。そんな相手に対し俺は武道の経験もなければ魔素もわからないし使い方すらわからないのだ。
改めて、緊張が襲い、汗が額から零れ落ちる。時は残酷に開始の合図を知らせた。
俺は覚悟を決めて武道場の中央に行くことにした。
「では、これより第一試合を始める。お互い握手をしたら試合開始だ」
そう言って教員は中央から去っていた。落ち着くんだ。俺には4万もの魔素がある、どうにかして技を出せるかもしれない。そう思いバーグと握手を交わす。バーグも真剣そのものの表情でこちらを見ていた。そうして試合が始まる。
お互い手探りのように見つめあう状態がもう何分続いただろうか。考えてても仕方がない。俺は技が出るように手のひらを広げ、前方に突き出していた
「ふっ!!」
場内に緊張が走る、それを見ていたバーグも緊張していた。
しかし、技は出なかった。そう、出なかったのだ。
場内からはくすくすというように笑いが起こり
それを見ていたバーグは血管を皮膚の上からでも確認できるような形で顔を赤らめ
「貴様! 舐めているのか!!! 」
もちろん舐めてなどいない、しかし、バーグはそうは思わないらしい
「そうかああああああ舐めているんだなあああ許さん!」
そう激怒したバーグは
「大地よ、我に力を与えたまえ!! 土槍! 」
そうバーグが唱えると土でできたスピアが目の前に30本現れた。
「どうだ! この土属性! さあ、我の渾身の一撃うけてみよ!!」
そういうとスピアが驚くほどのスピードでこちらに向かってきた。ああ、俺は死ぬ。確実に死ぬ。
そう思った。なにせこの土でできたスピアを一目見ただけでわかった。
先端は鋭く、金属よりもおそらくかたいだろう。これが魔素の力なのか。
そう思った時、
「風よ――」
オルフェレウスが唱えた瞬間、俺の前に風の盾が現れた。
ああ、助かった、俺は心の底からそう思った。続けてオルフェレウスは
「えー、イツキ テンマ君は入学したばかりで魔素が使えないのじゃ、ので振り分け試験は免除しD組とする。」
オルフェレウスがそういうと会場がざわめいた。
「魔素が使えない!? そんな馬鹿な? そんな奴いるか普通?」
「てかー、いたとしてもぉー、なんで名門のうちにいるわけぇー」
「魔素使えないんだってあいつ! ゴブリンでさえ使えそうなのに」
色々な声が聞こえてきた。俺はわざとらしく聞こえてきたその言葉にただただ唇をかむだけであった。彼らの言うことはもっともだ。俺は元はといえばただの高校生だし、その中でも成績、武術に優れてるかといえばそうでもない。ただただ時間を惰性に使ってきただけだ。そんな俺に何ができようか。呆然と立ち尽くしていると。
「それでも貴様らは騎士の見習いか! この学院にいる以上優れた能力があると認められているはずだ」
リリーが怒った顔で演習場の観客席から声を大にして叫んでいた。場内は一気に静まり返る。ああ、俺はリリーに助けてもらってばかりだな。申し訳ない気持ちとありがとうという感謝の気持ちを抱き俺は演習場を去った。
何時間がたっただろうか時刻は19時である。あれから、6時間ばかり振り分け試験が行われた。そして、それは明日もある。行きたくない。見たくない。俺は遠い地で何をやっているのだろうか。そう思っていると後ろからコツコツコツと足音が聞こえてきた。振り返るとそこにはリリーがいた。彼女は俺の横にゆっくりと座りながら
「気にすることないよ! イツキは異世界から来たんだし! それに魔素がいつ使えるかなんてどうでもいいじゃない!」
「古代アムステリアの騎士アカギは発現を20歳でできたのよ!それにイツキは潜在能力最強じゃない。すぐに強くなるわ!」
俺のことをいたわって声をかけてきたのだろうか。リリーはとても優しく強くていい子だ。
俺はそんなリリーが異世界で友達にいる。少し頑張ってみよう。そう思えた。
「ありがとうな! リリー。励ましに来てくれたのか」
「当たり前じゃない!! と、友達が困ってるときに助けるのは当然だわ!」
リリーは恥ずかしいのか顔を赤くしながら言った。俺にはこの世界でこんなにも頼りがいのある可愛い友達がいる。ここで落ち込んでる場合じゃない。
そう思った俺はリリーと二人でリリーの持ってきてくれた自家製ティーを飲みながら寮へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる