最強無双のチート猫、異世界を蹂躙する

DORA

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第2話ニャ!お助けキャラのロキ登場ニャ!

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「私の名前はロキ。アースガルド派閥の第2級神、これでもけっこうな神なんだよ」
「またまた神様かニャ?今日はいったい全体どうしたんだニャ?」

「結論からいおう。君の存在は今、神界で3つの意見にわれてる。1つめは脅威的存在であるため、すぐに元の世界に帰そうという意見」

「2つめはこの世界で君の動向を見守りつつ、その力を研究しようという意見」

「3つめは君という存在を面白がって、この世界を犠牲にしてでももっと見たい意見。もっとも3つ目のはハーデスを筆頭とした冥界派閥の神の意見だけどね」



「いきなり難しい話だニャー!?」
「ごめんね、でも大切なことなんだ。そこで君はどうしたい?この世界で目的を聞きたいんだ」
「目的…」



ドラのまんまるいカワイイ目が獣のようにキラリと光るニャ。

ドラはいってもネコ科の肉食獣ニャ?
そんな百獣のドラがやるべきことは決まってるニャ。



「それはもちろん…この世界の破壊と蹂躙ニャ!」
「なっ…!」



決まった…。

威厳とドスを聞かせた声がロキさんを貫くニャ。
百獣のドラの後にはチリ1つ残らないニャ?
ニャハハ。



「ヒュー…ヒュー」
「あ、あのうロキさん?」


ロキさんはビビって全身汗だらけで腰を抜かしてしまったニャ!

てっきり冗談のつもりだったんだが…
こんないたいけなネコ相手に大げさな反応なんだニャ。



「大丈夫かニャ。ロキさん」
「…いや、大丈夫だ。一瞬、本物の災厄に触れたような感覚だ…」
「ニャー」
「上位神だからこそわかる本物の…」


ロキさんは一人でブツブツ言っているニャ。

なんか気まずい雰囲気だニャ。
流れを変えないと…そうだニャ!


「ロキさん!ヴァルキリーさんが突然死んでしまったんだニャ!」
「ええ!?」
「ほらほらあそこ!うずくまっているのがわかるニャ?」
「ホントだ…」



ロキはヴァルキリーさんの死体に駆け寄り呆然とするニャ。
同じ神だから仲間だったんかニャ?
なんだかかわいそうニャ。


「で、でも神様だから生き返るんだニャ?」
「いちおう創生神アマテラスに頼めばなんとか…でもこれは」
「ニャ?」


ロキはヴァルキリーさんの遺体を確認し、みるみる顔が青ざめていくニャ?

ああ、そうか。
いちおうロキにもネコ式超魔術の解説をしておいたほうがいいかニャ。



「ヴァルキリーさんはドラのネコ式超魔術を事故でモロに喰らってしまったんだニャー」
「なっ…!」
「ちなみにドラのネコ式超魔術によって死んでしまったら、魂をミクロレベルで分解し、跡形もないよう自動焼却するニャ?」
「魂を…?」

「死者蘇生とか自然のルールを無視するのは結構だけど、ドラはやっぱり自然に生きる獣。自然の掟を大事にするドラだからこそ、ぜったい死者蘇生できないように、ここはこだわってチューニングしたニャ」
「魂をミクロレベルで分解…ありえない…でも」


ドラの解説に納得がいっていないロキだったけど、ヴァルキリーさんはやっぱ神様でもダメみたいだニャ。
こうなったら気持ちを切り替えて次の話ニャ!


「ロキさん。そんなことより神様ならそろそろ…ニャオーン」
「えっ」
「ニャアアアン」
「??」


ドラの美しい猫なで声にキョトンとしてるニャ?

まったく。
鈍い神様だニャ。直接言わなきゃわからないのかニャ?


「なんかくれるんだニャ?加護とかアイテムとか」
「!ああ、今すぐ」


ゴソ…

ロキさんが懐から出したのは小さな腕輪だったニャ。


「これは≪ドラウプニル≫。神話級のアクセサリーだよ。何かと役に立つと思う」
「ニャアアア…」


しょぼい。
正直…いらないニャ。
そもそもドラは猫だから腕輪とかつけれないニャ。
まあ金色だから質屋で売れば少しは金になるかもニャ?


ボン!


「第10階層ネコ式超魔術・ドラズボックス!」
「これが超魔術…」


第10階層ネコ式超魔術・ドラズボックスとはドラが作成した無限のアイテムボックスニャ。
ここにもらったアイテムを入れて…と。


「とにかくヴァルキリーの死については、こちらで伏せておくよ」
「ニャ?なんだかわからんけど助かるニャ」
「神が蘇生できないレベルの魔法が存在するなんておおやけにしてしまったら事件どころの話ではないからね」


そんなもんなんかニャ?

一連の流れでわかったのは、どうやらロキはお助けキャラ的なポジションなんかニャ?
はじめはチート能力をくれた女神様かと思ったけど、なんだか最近冷たいし…
神様も色々むずかしい存在だニャ。
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