最強無双のチート猫、異世界を蹂躙する

DORA

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第1話ニャ!第7階層ネコ式超魔術・聖なるバリア-ドラズフォース-ニャ!

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「とにかく他の神様に義理は通してこいよ、それが筋ってもんだろ」
「…!また日を改めます」

シュン!

女神様は不満そうな顔でその場を去ったニャ。
なにやらドラをめぐっての争いだったみたいだが…

これだからモテる男は困るんだニャ。


「改めまして、ドラさん。ボクは戦女神ヴァルキリー。アテナはライバルで同じ第4級の神だよ」
「ニャ?あなたも女神さんだったかニャ?」
「神も何人もいるってことだよ。そしてその神々のいる神界ではキミのことはとても話題になってる」
「やっぱそうかニャ?ドラの愛くるしい見た目は神をも虜にしちゃったかニャ?」
「ハハハ…」


強気で生意気そうな女かと思ったが。

さすがは女神様だけあって中々見る目のある女ニャ。
ただ、恐怖からかすこし震えているように見えるのが気になるニャ?


「…中々面白い冗談をいうね」
「ニャハハ。ユーモアは紳士のたしなみなんだニャ」
「本題だけど、君に加護を授けにきたんだ。≪戦乙女の加護≫。欲しいよね?」
「欲しいニャ!なんかバトルに強そうな加護とか待ってましただニャ!」


良かった。

どうやら良い女神様だったんだニャ。
加護はさっきいなくなった女神様にももらったんだが、多いに越したことないニャ。
ちなみに加護の効果はよくわからんニャ。


「じゃあいくよ!ヴァルキリーの名において、戦女神の加護を!」
「ニャアアアア」


パアアアア

ドラの身体の回りが金色の光に包まれていくニャ。
なんだか力がみなぎりそうなオロナミンな光ニャ。
でも効果はよくわからんニャ。



「ハア…ハア。これで君は戦闘においてあらゆる幸運が約束される」
「幸運?それが効果かニャ?なんか微妙だニャ、ドラはリアリストだからもっと具体的な加護が欲しかったニャ」
「ハア…ハア…うっ!」

「どうしたんだニャ!」



突然、ヴァルキリーさんがその場で倒れこんだニャ!?
そして苦しそうにのたうち回ったニャ。



「グガ…アアア…」
「た、大変だニャー!?誰か救急車をー」



ヴァルキリーさんは異常な苦しみ方をしてるニャ。

まるで痛覚全部を最大限刺激されているような見てられない地獄の苦しみ方だニャ…
でもこの苦しみ方ってまさか…


「…!もしかしてこれって第7階層ネコ式超魔術・聖なるバリア-ドラズフォース-かニャ?」
「グ…せいな…る?」
「ヴァルキリーさん!ドラに何か悪さをしなかったかニャ!?」
「わ…るさ?」


『第7階層ネコ式超魔術・聖なるバリア-ドラズフォース-』とはドラに対する精神的な悪意を全て完全シャットアウトするオート型の防御魔法ニャ。

というのも異世界にきて、メンタルの弱いかわいそうなドラは精神関係を操作されたらヤバイと思ったニャ。
そこでこのような防御魔法をチート能力を組み合わせて割と序盤に開発したニャ。
それこそ一カ月以上前、異世界にきてそうそうに開発したから存在を忘れかけていたニャ。


「グ…ガ…アアアアア!」
「ヴァ、ヴァルキリーさん!?」


ヴァルキリーさんは尋常じゃない苦しみ方ニャ。

それもそのはず。
いたずら心を忘れないお茶目なドラはドラズフォースに防御効果はもちろん、カウンター効果を付与していたニャ。
効果は痛覚を最大限刺激し続ける地獄の苦しみ。
もちろん持続性は一生ニャ!


「まさかこんな形で発動するニャんて」
「グ…ガ…」
「ヴァルキリーさん?もしや加護と同時にドラに精神を操作する隷属の魔法的なのをかけたんかニャ?」
「…」


ヴァルキリーさんから返事は返って来なかったニャ。

およそ1分。
地獄のような苦しみから死に至るまでおよそ1分といったところニャ。
あまりに強烈すぎる痛みも考えものニャ?
改良が必要かもニャ。

1つ勉強になったけど、結局ヴァルキリーさんがドラに何をしたかったのかは謎の闇に葬られたニャ…。



「ヴァルキリーさんの尊い死は決して忘れないニャ。そんなことより、さてこれからどうするニャ?」
「やあ」
「ニャア!ビックリした」

シュン!

今度はドラの前にイケメンの男が立ちふさがったニャ。
そろそろご飯にしたいんだけど…
今日は色々と慌ただしい日になりそうだニャ。
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