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第6話ニャ!時の巫女7賢のイシュラルさんニャ!
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「どうするんだねアテナくん。責任は重大だぞ」
「ハッ。事後策をすぐに…」
ドンッ!
「具体的になにをするのかねなにを!」
「ゼウス様!お怒りをお沈め下さい」
「…ひとまず私の世界の『7賢』に依頼しました」
「ヌッ?」
「さらに加えて今後、勇者召喚の事後策を…」
「なるほど、やることはやっているようだねアテナくん」
「私の世界ですから」
「このさい誰の世界かなんてどうでもいい。神の代わりはいくらでもいるけど、世界の総数は神の力を決めるいわば資産。1つ滅びてしまうだけでもワシの派閥は勢いが大いに落ちてしまうのだよ?」
「重々しょうちしております…」
「アースガルド派や冥界派をつけあがらせるワケにはいかん。絶対ミスるんじゃないぞ」
「ハッ…」
…
働き者のドラは今、記念すべき初ギルドの初クエストに挑戦中ニャ。
というのもガチで金がヤバいんだニャ。
このままじゃ明日食べる飯もわからんニャー。
「第14階層ネコ式超魔術・ウインドトルネード!」
「グギャアアア…」
ギュウウウウン!
ダメだニャ!
ドラのネコ式超魔術が強力過ぎて、コボルトさんとか瞬殺ニャ。
チリすら残らず全身消滅。
初ギルドの依頼を受けてきたけどこれじゃあ素材も集まらないニャ…。
「…」
「なにボーッと見ているニャ魔王?元はといえばお前が宝石を隠しもってて頑なに出そうとしないから、こんな金策に走るハメになってるんニャ?」
「宝石はあれが最後ですって」
「嘘つきは泥棒ネコのはじまりニャ?これじゃあオイシイご飯を食べることもままならにゃいニャー」
ぐぬぬ。
ドラのかわいいネコ牙が歯ぎしりするニャ。
助け合い精神のない魔王はやっぱりクズ人間ニャ!
とはいえ魔王がいなきゃネコのドラはギルド登録さえできなかったニャ。
それにつけこんで魔王は調子に乗っているニャ。
つけこまれたかわいそうなドラ。
実際、ドラの超魔術に耐えるのは魔王くらいだからやっぱり魔王は肉の練習台が適任ニャ。
したがって、現状は極めて効率が悪いニャ。
せめてもう一人、助け合い精神にあふれた人間がいれば…
スッ
「とりこみ中失礼します」
「ニャ?」
いつの間にきたんだニャ?
気づかぬうちにドラの目の前に女がひとり立ってたんだニャ?
女を見るなり、魔王の表情がみるみる変わるニャ。
「時の巫女…7賢のイシュラル!?」
「これはこれは。とんでもない大物がつれました」
ニャ?
魔王と女はどうやら知り合いだったみたいだニャ。
でもこれはちょうどいい。
魔王には肉の練習台に戻ってもらって、この優しそうな女を小間使いとするかニャ。
「ニャハハ。これはこれはこんな森で奇遇ですニャ?ニャニ怪しい者ではございません。ドラはドラっていう人助けを生きがいとしているどこにでもいるネコです」
「第5階層時空式水魔術・ウォーターストップ!」
「第5階層魔界式闇魔術・アンチブラックシールド!」
「ニャハー」
にゃんだにゃんだ?
いきなり両者でケンカ勃発ニャ!?
魔王は雑魚のクセに必死の形相で魔法を唱えてるニャ。
シリアスな場面で悪いがなんか笑えるニャ。
久々に魔王が魔法を唱えているところを見たけど。
はじめのころに渾身の魔法をドラにかき消された時の絶望の表情をどうしても思い出してしまうニャ。
「こらこら、ケンカはよくないニャ?みんな仲良くだニャ」
そこでドラが仲裁に入ろうとして気づいたんだが…
「ニャニ!?身体が動かない!?」
「かかったのは雑魚のケットシーだけですか…さすがは魔王。しっかり防御魔法を展開していましたか」
「ど、どういうことニャ!?」
「私のウォーターストップは回りの時間を全て止める…時の巫女といわれるゆえんです」
「い、今すぐ解くニャ!?」
「しかし意外でした。まさか魔王ともあろうものが、たわむれとはいえこんな雑魚ケットシーを飼うとは…」
時を止める…!?
反則だニャ!
そんなチート能力、ドラは聞いてないニャアー。
「そういえばあなた、なんで喋れているのですか…?時は停止しているはず…!」
「バレたかニャ?」
「ハッ…!」
にゃんてな。
ドラともあろうものが時空魔法の対策をしてないわけないニャ。
むしろ真っ先に対策すべき必須項目ニャ?
「ハアー…ハアーまさか…!」
「ニヤリ、ニャ」
時の巫女さんの顔がみるみる青ざめていくニャ。
しかし、時間操作とか最強厨のガキが真っ先に思いつきそうな幼稚な戦法ニャ?
ここはしっかりガキ巫女さんに教育をしてあげないといけないニャ。
「ハッ。事後策をすぐに…」
ドンッ!
「具体的になにをするのかねなにを!」
「ゼウス様!お怒りをお沈め下さい」
「…ひとまず私の世界の『7賢』に依頼しました」
「ヌッ?」
「さらに加えて今後、勇者召喚の事後策を…」
「なるほど、やることはやっているようだねアテナくん」
「私の世界ですから」
「このさい誰の世界かなんてどうでもいい。神の代わりはいくらでもいるけど、世界の総数は神の力を決めるいわば資産。1つ滅びてしまうだけでもワシの派閥は勢いが大いに落ちてしまうのだよ?」
「重々しょうちしております…」
「アースガルド派や冥界派をつけあがらせるワケにはいかん。絶対ミスるんじゃないぞ」
「ハッ…」
…
働き者のドラは今、記念すべき初ギルドの初クエストに挑戦中ニャ。
というのもガチで金がヤバいんだニャ。
このままじゃ明日食べる飯もわからんニャー。
「第14階層ネコ式超魔術・ウインドトルネード!」
「グギャアアア…」
ギュウウウウン!
ダメだニャ!
ドラのネコ式超魔術が強力過ぎて、コボルトさんとか瞬殺ニャ。
チリすら残らず全身消滅。
初ギルドの依頼を受けてきたけどこれじゃあ素材も集まらないニャ…。
「…」
「なにボーッと見ているニャ魔王?元はといえばお前が宝石を隠しもってて頑なに出そうとしないから、こんな金策に走るハメになってるんニャ?」
「宝石はあれが最後ですって」
「嘘つきは泥棒ネコのはじまりニャ?これじゃあオイシイご飯を食べることもままならにゃいニャー」
ぐぬぬ。
ドラのかわいいネコ牙が歯ぎしりするニャ。
助け合い精神のない魔王はやっぱりクズ人間ニャ!
とはいえ魔王がいなきゃネコのドラはギルド登録さえできなかったニャ。
それにつけこんで魔王は調子に乗っているニャ。
つけこまれたかわいそうなドラ。
実際、ドラの超魔術に耐えるのは魔王くらいだからやっぱり魔王は肉の練習台が適任ニャ。
したがって、現状は極めて効率が悪いニャ。
せめてもう一人、助け合い精神にあふれた人間がいれば…
スッ
「とりこみ中失礼します」
「ニャ?」
いつの間にきたんだニャ?
気づかぬうちにドラの目の前に女がひとり立ってたんだニャ?
女を見るなり、魔王の表情がみるみる変わるニャ。
「時の巫女…7賢のイシュラル!?」
「これはこれは。とんでもない大物がつれました」
ニャ?
魔王と女はどうやら知り合いだったみたいだニャ。
でもこれはちょうどいい。
魔王には肉の練習台に戻ってもらって、この優しそうな女を小間使いとするかニャ。
「ニャハハ。これはこれはこんな森で奇遇ですニャ?ニャニ怪しい者ではございません。ドラはドラっていう人助けを生きがいとしているどこにでもいるネコです」
「第5階層時空式水魔術・ウォーターストップ!」
「第5階層魔界式闇魔術・アンチブラックシールド!」
「ニャハー」
にゃんだにゃんだ?
いきなり両者でケンカ勃発ニャ!?
魔王は雑魚のクセに必死の形相で魔法を唱えてるニャ。
シリアスな場面で悪いがなんか笑えるニャ。
久々に魔王が魔法を唱えているところを見たけど。
はじめのころに渾身の魔法をドラにかき消された時の絶望の表情をどうしても思い出してしまうニャ。
「こらこら、ケンカはよくないニャ?みんな仲良くだニャ」
そこでドラが仲裁に入ろうとして気づいたんだが…
「ニャニ!?身体が動かない!?」
「かかったのは雑魚のケットシーだけですか…さすがは魔王。しっかり防御魔法を展開していましたか」
「ど、どういうことニャ!?」
「私のウォーターストップは回りの時間を全て止める…時の巫女といわれるゆえんです」
「い、今すぐ解くニャ!?」
「しかし意外でした。まさか魔王ともあろうものが、たわむれとはいえこんな雑魚ケットシーを飼うとは…」
時を止める…!?
反則だニャ!
そんなチート能力、ドラは聞いてないニャアー。
「そういえばあなた、なんで喋れているのですか…?時は停止しているはず…!」
「バレたかニャ?」
「ハッ…!」
にゃんてな。
ドラともあろうものが時空魔法の対策をしてないわけないニャ。
むしろ真っ先に対策すべき必須項目ニャ?
「ハアー…ハアーまさか…!」
「ニヤリ、ニャ」
時の巫女さんの顔がみるみる青ざめていくニャ。
しかし、時間操作とか最強厨のガキが真っ先に思いつきそうな幼稚な戦法ニャ?
ここはしっかりガキ巫女さんに教育をしてあげないといけないニャ。
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