最強無双のチート猫、異世界を蹂躙する

DORA

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第17話ニャ!魔法学園に入学するニャ!

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結局、事態を重く見たドラは魔法学園に潜入することにしたニャ。

幸いにも、学園は完璧な実力主義らしく、テストさえクリアすれば入学はかんたん。
恐らくカナエをはじめとするチートもちの異世界者どもも、これで入ったんだニャ。

これはドラも入らにゃいわけにはいかないニャ!



「魔王の職業は『獣使い』。でドラは契約をむすんだケットシーって設定でいくニャ?これで学園にも疑われることないんだニャー」

「あのードラ様、そんなに派手に動いて大丈夫なんですか?なんか心配」
「心配なのはお前の実力ニャ!」
「キャア」



ただ、不安なのは学園だけに雑魚の魔王を使わざるを得ないってことニャ。
というのもドラはネコだけに学園に入ることは叶わないにゃい。
そのため、こんなバカに頼らざるえない状況に腹立つニャ。

でも魔王が雑魚過ぎて試験そのものに落ちる可能性すらあるニャ!




「それでは試験を開始します。魔力測定を」
「…」


ピピピ…


魔王はデッカイ水晶玉に手をかざすニャ。

そういえば魔王は雑魚で確定だけど、一般ラインでどれくらいの魔力を持っているか少し気になるニャ。
もし平均値より高いようならドラズロワイアルのシード枠でご招待を考えてやらんでもないニャ?
ニャハハ。


「魔力値9998...9999...まだ上がる!?」


ドカーン!


ニャ!

魔力測定器が爆発したニャ!
思わぬ事態に不安そうな魔王。

ぐぬぬイラつく。
きっと魔力測定器の故障かなんかだニャ!
『また俺なんかやっちゃいました?』みたいな顔かましてるんじゃないニャ!


「し、試験はオッケー合格です!ではさっそく学園の入学手続きから」
「私が学園に入学かー…」


合格できた魔王はなんだか嬉しそうにしているようだニャ。

ほほえましい光景…というわけもなく、ただただイラつく。
ラッキーだけで生きてきた薄っぺらい女らしい滑稽な一部始終だニャ。
ドラがネコだから学生になれにゃいことに嫉妬しているわけではないニャイ、本当だニャ!

そんなことより気ににゃることがあるんだが…


「ところで受付嬢さん」
「お、おとものケットシーさんですか。それにしても流ちょうなことばを話しますね」
「ニャニ、ドラの人間好きが高じて気づけばこうなっていたまでです。気持ちが通じれば言葉が通じる。そうは思いませんかニャ?」
「…」

「本題にゃんですけど、きておいてなんですが、この学園、やけに静かというか活気がにゃいというか…」
「ああ、それは現在本校は休学しているからです」
「にゃんと。休学とな?」
「ここだけの話…校長が殺されたのです」
「ニャニー!」


衝撃の事実。

どうやらこの学園にはサスペンス要素があったんだニャ。
これには刑事ドラも思わず興奮。
犯人を見つけたくなってきたニャ!



「あのー…ドラ様が殺したんですよ」
「ニャニャニャ!?」



魔王は気まずそうにソっと耳打ちする。

どうやらこの学園の校長は7賢さんの『大魔導士のアリス』というヤツだったんだニャ。

アリスとはドラズロワイアルで頑張ってくれた…あのメンヘラ女かニャ?
不慮の事故で頭から爆発してはじけ飛んでしまった悲しい最期だったニャ。

ニャハハもはや死んだヤツとかどうでもいいことニャ。
考えるだけムダな話ニャ。

1つわかったのは、この学園はそんなヤツが校長だった底辺のFラン学園ってことニャ!



「さて、さっそく入学できたところで。ドラはカナエどもを探さないといけない」
「あのー私はどうすれば」
「ニャハハ。魔王はせっかくの学園生活、はねをのばして楽しくやりなさい。君にはまだまだのびしろがある。ここで精進することで見えてくるものもきっとあるはずニャ?」


ドラの思いやりある優しい声かけなのに魔王は何故か釈然としてないニャ。


「えっと…いちおう私、これでも魔王なんですけど」
「そういう設定はいい加減にするニャ!この意識高い系が!」
「キャアア」



まったく。

魔力測定器を運だけで壊して調子にのっているニャ。
いちおうもなにも実際、魔王は口だけ娘の薄っぺらい実力不足。
弱肉強食の厳しいネコの世界では決して生きていけないネズミみたいな存在ニャ?



「あ!あの時の猫さん!?」
「ニャ…」


そうこうしているうちに振り向くと、以前ドラが仕掛けたカナエと…女がひとり。
見覚えのある女は一緒にきた異世界者だニャ。

ふむこれは好都合。
探す手間が省けたニャ。
さっそく名優ドラの名演技で仕掛けていくとするか…ニャ?
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