18 / 21
第17話ニャ!魔法学園に入学するニャ!
しおりを挟む
結局、事態を重く見たドラは魔法学園に潜入することにしたニャ。
幸いにも、学園は完璧な実力主義らしく、テストさえクリアすれば入学はかんたん。
恐らくカナエをはじめとするチートもちの異世界者どもも、これで入ったんだニャ。
これはドラも入らにゃいわけにはいかないニャ!
「魔王の職業は『獣使い』。でドラは契約をむすんだケットシーって設定でいくニャ?これで学園にも疑われることないんだニャー」
「あのードラ様、そんなに派手に動いて大丈夫なんですか?なんか心配」
「心配なのはお前の実力ニャ!」
「キャア」
ただ、不安なのは学園だけに雑魚の魔王を使わざるを得ないってことニャ。
というのもドラはネコだけに学園に入ることは叶わないにゃい。
そのため、こんなバカに頼らざるえない状況に腹立つニャ。
でも魔王が雑魚過ぎて試験そのものに落ちる可能性すらあるニャ!
「それでは試験を開始します。魔力測定を」
「…」
ピピピ…
魔王はデッカイ水晶玉に手をかざすニャ。
そういえば魔王は雑魚で確定だけど、一般ラインでどれくらいの魔力を持っているか少し気になるニャ。
もし平均値より高いようならドラズロワイアルのシード枠でご招待を考えてやらんでもないニャ?
ニャハハ。
「魔力値9998...9999...まだ上がる!?」
ドカーン!
ニャ!
魔力測定器が爆発したニャ!
思わぬ事態に不安そうな魔王。
ぐぬぬイラつく。
きっと魔力測定器の故障かなんかだニャ!
『また俺なんかやっちゃいました?』みたいな顔かましてるんじゃないニャ!
「し、試験はオッケー合格です!ではさっそく学園の入学手続きから」
「私が学園に入学かー…」
合格できた魔王はなんだか嬉しそうにしているようだニャ。
ほほえましい光景…というわけもなく、ただただイラつく。
ラッキーだけで生きてきた薄っぺらい女らしい滑稽な一部始終だニャ。
ドラがネコだから学生になれにゃいことに嫉妬しているわけではないニャイ、本当だニャ!
そんなことより気ににゃることがあるんだが…
「ところで受付嬢さん」
「お、おとものケットシーさんですか。それにしても流ちょうなことばを話しますね」
「ニャニ、ドラの人間好きが高じて気づけばこうなっていたまでです。気持ちが通じれば言葉が通じる。そうは思いませんかニャ?」
「…」
「本題にゃんですけど、きておいてなんですが、この学園、やけに静かというか活気がにゃいというか…」
「ああ、それは現在本校は休学しているからです」
「にゃんと。休学とな?」
「ここだけの話…校長が殺されたのです」
「ニャニー!」
衝撃の事実。
どうやらこの学園にはサスペンス要素があったんだニャ。
これには刑事ドラも思わず興奮。
犯人を見つけたくなってきたニャ!
「あのー…ドラ様が殺したんですよ」
「ニャニャニャ!?」
魔王は気まずそうにソっと耳打ちする。
どうやらこの学園の校長は7賢さんの『大魔導士のアリス』というヤツだったんだニャ。
アリスとはドラズロワイアルで頑張ってくれた…あのメンヘラ女かニャ?
不慮の事故で頭から爆発してはじけ飛んでしまった悲しい最期だったニャ。
ニャハハもはや死んだヤツとかどうでもいいことニャ。
考えるだけムダな話ニャ。
1つわかったのは、この学園はそんなヤツが校長だった底辺のFラン学園ってことニャ!
「さて、さっそく入学できたところで。ドラはカナエどもを探さないといけない」
「あのー私はどうすれば」
「ニャハハ。魔王はせっかくの学園生活、はねをのばして楽しくやりなさい。君にはまだまだのびしろがある。ここで精進することで見えてくるものもきっとあるはずニャ?」
ドラの思いやりある優しい声かけなのに魔王は何故か釈然としてないニャ。
「えっと…いちおう私、これでも魔王なんですけど」
「そういう設定はいい加減にするニャ!この意識高い系が!」
「キャアア」
まったく。
魔力測定器を運だけで壊して調子にのっているニャ。
いちおうもなにも実際、魔王は口だけ娘の薄っぺらい実力不足。
弱肉強食の厳しいネコの世界では決して生きていけないネズミみたいな存在ニャ?
「あ!あの時の猫さん!?」
「ニャ…」
そうこうしているうちに振り向くと、以前ドラが仕掛けたカナエと…女がひとり。
見覚えのある女は一緒にきた異世界者だニャ。
ふむこれは好都合。
探す手間が省けたニャ。
さっそく名優ドラの名演技で仕掛けていくとするか…ニャ?
幸いにも、学園は完璧な実力主義らしく、テストさえクリアすれば入学はかんたん。
恐らくカナエをはじめとするチートもちの異世界者どもも、これで入ったんだニャ。
これはドラも入らにゃいわけにはいかないニャ!
「魔王の職業は『獣使い』。でドラは契約をむすんだケットシーって設定でいくニャ?これで学園にも疑われることないんだニャー」
「あのードラ様、そんなに派手に動いて大丈夫なんですか?なんか心配」
「心配なのはお前の実力ニャ!」
「キャア」
ただ、不安なのは学園だけに雑魚の魔王を使わざるを得ないってことニャ。
というのもドラはネコだけに学園に入ることは叶わないにゃい。
そのため、こんなバカに頼らざるえない状況に腹立つニャ。
でも魔王が雑魚過ぎて試験そのものに落ちる可能性すらあるニャ!
「それでは試験を開始します。魔力測定を」
「…」
ピピピ…
魔王はデッカイ水晶玉に手をかざすニャ。
そういえば魔王は雑魚で確定だけど、一般ラインでどれくらいの魔力を持っているか少し気になるニャ。
もし平均値より高いようならドラズロワイアルのシード枠でご招待を考えてやらんでもないニャ?
ニャハハ。
「魔力値9998...9999...まだ上がる!?」
ドカーン!
ニャ!
魔力測定器が爆発したニャ!
思わぬ事態に不安そうな魔王。
ぐぬぬイラつく。
きっと魔力測定器の故障かなんかだニャ!
『また俺なんかやっちゃいました?』みたいな顔かましてるんじゃないニャ!
「し、試験はオッケー合格です!ではさっそく学園の入学手続きから」
「私が学園に入学かー…」
合格できた魔王はなんだか嬉しそうにしているようだニャ。
ほほえましい光景…というわけもなく、ただただイラつく。
ラッキーだけで生きてきた薄っぺらい女らしい滑稽な一部始終だニャ。
ドラがネコだから学生になれにゃいことに嫉妬しているわけではないニャイ、本当だニャ!
そんなことより気ににゃることがあるんだが…
「ところで受付嬢さん」
「お、おとものケットシーさんですか。それにしても流ちょうなことばを話しますね」
「ニャニ、ドラの人間好きが高じて気づけばこうなっていたまでです。気持ちが通じれば言葉が通じる。そうは思いませんかニャ?」
「…」
「本題にゃんですけど、きておいてなんですが、この学園、やけに静かというか活気がにゃいというか…」
「ああ、それは現在本校は休学しているからです」
「にゃんと。休学とな?」
「ここだけの話…校長が殺されたのです」
「ニャニー!」
衝撃の事実。
どうやらこの学園にはサスペンス要素があったんだニャ。
これには刑事ドラも思わず興奮。
犯人を見つけたくなってきたニャ!
「あのー…ドラ様が殺したんですよ」
「ニャニャニャ!?」
魔王は気まずそうにソっと耳打ちする。
どうやらこの学園の校長は7賢さんの『大魔導士のアリス』というヤツだったんだニャ。
アリスとはドラズロワイアルで頑張ってくれた…あのメンヘラ女かニャ?
不慮の事故で頭から爆発してはじけ飛んでしまった悲しい最期だったニャ。
ニャハハもはや死んだヤツとかどうでもいいことニャ。
考えるだけムダな話ニャ。
1つわかったのは、この学園はそんなヤツが校長だった底辺のFラン学園ってことニャ!
「さて、さっそく入学できたところで。ドラはカナエどもを探さないといけない」
「あのー私はどうすれば」
「ニャハハ。魔王はせっかくの学園生活、はねをのばして楽しくやりなさい。君にはまだまだのびしろがある。ここで精進することで見えてくるものもきっとあるはずニャ?」
ドラの思いやりある優しい声かけなのに魔王は何故か釈然としてないニャ。
「えっと…いちおう私、これでも魔王なんですけど」
「そういう設定はいい加減にするニャ!この意識高い系が!」
「キャアア」
まったく。
魔力測定器を運だけで壊して調子にのっているニャ。
いちおうもなにも実際、魔王は口だけ娘の薄っぺらい実力不足。
弱肉強食の厳しいネコの世界では決して生きていけないネズミみたいな存在ニャ?
「あ!あの時の猫さん!?」
「ニャ…」
そうこうしているうちに振り向くと、以前ドラが仕掛けたカナエと…女がひとり。
見覚えのある女は一緒にきた異世界者だニャ。
ふむこれは好都合。
探す手間が省けたニャ。
さっそく名優ドラの名演技で仕掛けていくとするか…ニャ?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる