最強無双のチート猫、異世界を蹂躙する

DORA

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第16話ニャ!キイイイイ。どこまでハマるんだこのクソ台ニャ!

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「…以上23ヵ世界の平和率、今月も異常なし。これにて神界会議を終わります。最後になにか質問は?」
「アマテラス議長」
「どうぞアースガルド派、第2級神ロキさん」


ガタッ


「オリンポス区のとある世界での異世界召喚についてです」


ガタッ!


「異世界召喚はちゃんと神界法にのっとった申請をしてます!」

「オリンポス派、第4級神アテナさん。上位神の発言中、下位神は発言を必ず控えるようお願いします」
「す、すいません」
「ロキさん続けてどうぞ」


ガタッ


「先日、大規模な異世界召喚がオリンポス区で行われました。平和な世界であるにも関わらず、です」
「その世界とは?」
「そこで慌てふためいているアテナが管理者の世界、『第7エデン』です」
「ふむ…」

「この大規模な召喚の目的が不明瞭です。真意について納得のいく答えを頂きたい」
「それでは質問に対し返答を。第4級神アテナさん、どうぞ」
「その前にちょっといいかしら?」


スッ


「…ロキさんと同格なので許可します。冥界派、第2級神ペルセポネさん」
「ハーデス様をはじめとした私たち冥界派はそのことについて『なにも問題がない』と考えていますわ」

「なっ…!?ペル…貴様よくもぬけぬけと」
「ロキさん、顔色が悪いようですが大丈夫ですか?」
「…問題ありません」
「では、ペルセポネさん、続けてください」

「はいですわ。『第7エデン』は一見平和そうにみえますけど、その実、魔王がいたり、竜王がいたり他のエデンより平和率が低い傾向ですわ」
「なるほど」
「そのためアテナ様は、今回の大召喚で抜本的な改革に踏み切ったと考えられますわ」
「ふむ…危険感知にたけた冥界派がそういうなら間違いないんでしょうね」
「その通りですわー。アテナ様の召喚はなーんも問題がありません」

「ロキさん。他になにか?」
「…なにもありません」
「では、これにて神界会議を終わります」

(まさか冥界派が裏切るとは…!このままではドラくんは…)












ジャララララ…



「なんでニャ!絶対抽選してない!おまけに純増詐欺!クソ台ニャクソ台!!」
「…」


現在ドラは頑張った自分のご褒美としてはねを休めているニャ。

というのも、異世界グループを追って着いた街は首都『テナム』だったニャ。
首都だけあって、ここにはレジャーからグルメまでなんでも揃っているニャ!

ギャンブラーのドラがこの事態に黙っているハズもなく、カジノに入り浸って漢の勝負をしているとこニャ。
演者ドラここに誕生。
ただ『ケットシーがスロット打ってる』とギャラリーから聞こえてくるのが気になるニャ。


「キイイイイ。どこまでハマるんだこのクソ台!」
「あのうドラ様…」
「キイイイイ…」
「ドラ様!」
「なんだニャ!今忙しいんだニャ」


魔王は当然後ろで待機ニャ。

ニャハハ。
魔王がスロット打つなど百年早い。
こういうヤツは打たせるだけ金のムダだから、いっさい触らせにゃいのが正解ニャ。



「その…異世界の者たちを放置していてもよろしいのでしょうか?」
「?放置してないニャ?しっかりカナエちゃんには楔を打ったニャ」
「えっそれはどういう」
「ニヤリ、ニャ。これをみるニャ?」


ゴソリ


ドラはカナエの『ドラズジェム』を取り出すニャ。

ドラがこうして楽しんでいる間にもカナエの精神的負担はたまりにたまっているはず。
そろそろ爆発寸前で後はモンスター化を待つだけなんだニャ?


「でもそれ、前見た時とあまり変わっていませんが」
「ニャ!ほんとだニャ!」
「そういえばこの前彼らを見たんですけど。どうやらみんなで学園に入っているようでしたよ」
「ニャニー!それを早くいえニャ!」


これはうっかり。

ドラズジェムに溜まってないということは、カナエもおそらく学園を満喫してるご様子。
大きい首都だけに学園もあったんだニャ!
異世界で学園生活とか絵に描いたような楽しいテンプレ異世界生活ニャ。
これじゃあ精神に負担などおきるわけにゃい。


こうしちゃいられにゃい!なんとか対策を打たないと!


「…」


ガコッ


…プチュン!


「ドラ様、すいません。1ゲーム回してしまいました」
「ニャニー!プレミアム役だニャー!」
「そんなすごいんですか?」
「もっと回すんだニャ!」
「えええ」


魔王が勝手にドラの台を回して超大当たりを引く。
無礼な魔王だけど、これはカナエどころではない大変な騒ぎになったニャ!

その後フィーバーし続けた魔王とドラはカジノから出禁を喰らうこととなってしまったニャ。
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