17 / 21
第16話ニャ!キイイイイ。どこまでハマるんだこのクソ台ニャ!
しおりを挟む
「…以上23ヵ世界の平和率、今月も異常なし。これにて神界会議を終わります。最後になにか質問は?」
「アマテラス議長」
「どうぞアースガルド派、第2級神ロキさん」
ガタッ
「オリンポス区のとある世界での異世界召喚についてです」
ガタッ!
「異世界召喚はちゃんと神界法にのっとった申請をしてます!」
「オリンポス派、第4級神アテナさん。上位神の発言中、下位神は発言を必ず控えるようお願いします」
「す、すいません」
「ロキさん続けてどうぞ」
ガタッ
「先日、大規模な異世界召喚がオリンポス区で行われました。平和な世界であるにも関わらず、です」
「その世界とは?」
「そこで慌てふためいているアテナが管理者の世界、『第7エデン』です」
「ふむ…」
「この大規模な召喚の目的が不明瞭です。真意について納得のいく答えを頂きたい」
「それでは質問に対し返答を。第4級神アテナさん、どうぞ」
「その前にちょっといいかしら?」
スッ
「…ロキさんと同格なので許可します。冥界派、第2級神ペルセポネさん」
「ハーデス様をはじめとした私たち冥界派はそのことについて『なにも問題がない』と考えていますわ」
「なっ…!?ペル…貴様よくもぬけぬけと」
「ロキさん、顔色が悪いようですが大丈夫ですか?」
「…問題ありません」
「では、ペルセポネさん、続けてください」
「はいですわ。『第7エデン』は一見平和そうにみえますけど、その実、魔王がいたり、竜王がいたり他のエデンより平和率が低い傾向ですわ」
「なるほど」
「そのためアテナ様は、今回の大召喚で抜本的な改革に踏み切ったと考えられますわ」
「ふむ…危険感知にたけた冥界派がそういうなら間違いないんでしょうね」
「その通りですわー。アテナ様の召喚はなーんも問題がありません」
「ロキさん。他になにか?」
「…なにもありません」
「では、これにて神界会議を終わります」
(まさか冥界派が裏切るとは…!このままではドラくんは…)
ジャララララ…
「なんでニャ!絶対抽選してない!おまけに純増詐欺!クソ台ニャクソ台!!」
「…」
現在ドラは頑張った自分のご褒美としてはねを休めているニャ。
というのも、異世界グループを追って着いた街は首都『テナム』だったニャ。
首都だけあって、ここにはレジャーからグルメまでなんでも揃っているニャ!
ギャンブラーのドラがこの事態に黙っているハズもなく、カジノに入り浸って漢の勝負をしているとこニャ。
演者ドラここに誕生。
ただ『ケットシーがスロット打ってる』とギャラリーから聞こえてくるのが気になるニャ。
「キイイイイ。どこまでハマるんだこのクソ台!」
「あのうドラ様…」
「キイイイイ…」
「ドラ様!」
「なんだニャ!今忙しいんだニャ」
魔王は当然後ろで待機ニャ。
ニャハハ。
魔王がスロット打つなど百年早い。
こういうヤツは打たせるだけ金のムダだから、いっさい触らせにゃいのが正解ニャ。
「その…異世界の者たちを放置していてもよろしいのでしょうか?」
「?放置してないニャ?しっかりカナエちゃんには楔を打ったニャ」
「えっそれはどういう」
「ニヤリ、ニャ。これをみるニャ?」
ゴソリ
ドラはカナエの『ドラズジェム』を取り出すニャ。
ドラがこうして楽しんでいる間にもカナエの精神的負担はたまりにたまっているはず。
そろそろ爆発寸前で後はモンスター化を待つだけなんだニャ?
「でもそれ、前見た時とあまり変わっていませんが」
「ニャ!ほんとだニャ!」
「そういえばこの前彼らを見たんですけど。どうやらみんなで学園に入っているようでしたよ」
「ニャニー!それを早くいえニャ!」
これはうっかり。
ドラズジェムに溜まってないということは、カナエもおそらく学園を満喫してるご様子。
大きい首都だけに学園もあったんだニャ!
異世界で学園生活とか絵に描いたような楽しいテンプレ異世界生活ニャ。
これじゃあ精神に負担などおきるわけにゃい。
こうしちゃいられにゃい!なんとか対策を打たないと!
「…」
ガコッ
…プチュン!
「ドラ様、すいません。1ゲーム回してしまいました」
「ニャニー!プレミアム役だニャー!」
「そんなすごいんですか?」
「もっと回すんだニャ!」
「えええ」
魔王が勝手にドラの台を回して超大当たりを引く。
無礼な魔王だけど、これはカナエどころではない大変な騒ぎになったニャ!
その後フィーバーし続けた魔王とドラはカジノから出禁を喰らうこととなってしまったニャ。
「アマテラス議長」
「どうぞアースガルド派、第2級神ロキさん」
ガタッ
「オリンポス区のとある世界での異世界召喚についてです」
ガタッ!
「異世界召喚はちゃんと神界法にのっとった申請をしてます!」
「オリンポス派、第4級神アテナさん。上位神の発言中、下位神は発言を必ず控えるようお願いします」
「す、すいません」
「ロキさん続けてどうぞ」
ガタッ
「先日、大規模な異世界召喚がオリンポス区で行われました。平和な世界であるにも関わらず、です」
「その世界とは?」
「そこで慌てふためいているアテナが管理者の世界、『第7エデン』です」
「ふむ…」
「この大規模な召喚の目的が不明瞭です。真意について納得のいく答えを頂きたい」
「それでは質問に対し返答を。第4級神アテナさん、どうぞ」
「その前にちょっといいかしら?」
スッ
「…ロキさんと同格なので許可します。冥界派、第2級神ペルセポネさん」
「ハーデス様をはじめとした私たち冥界派はそのことについて『なにも問題がない』と考えていますわ」
「なっ…!?ペル…貴様よくもぬけぬけと」
「ロキさん、顔色が悪いようですが大丈夫ですか?」
「…問題ありません」
「では、ペルセポネさん、続けてください」
「はいですわ。『第7エデン』は一見平和そうにみえますけど、その実、魔王がいたり、竜王がいたり他のエデンより平和率が低い傾向ですわ」
「なるほど」
「そのためアテナ様は、今回の大召喚で抜本的な改革に踏み切ったと考えられますわ」
「ふむ…危険感知にたけた冥界派がそういうなら間違いないんでしょうね」
「その通りですわー。アテナ様の召喚はなーんも問題がありません」
「ロキさん。他になにか?」
「…なにもありません」
「では、これにて神界会議を終わります」
(まさか冥界派が裏切るとは…!このままではドラくんは…)
ジャララララ…
「なんでニャ!絶対抽選してない!おまけに純増詐欺!クソ台ニャクソ台!!」
「…」
現在ドラは頑張った自分のご褒美としてはねを休めているニャ。
というのも、異世界グループを追って着いた街は首都『テナム』だったニャ。
首都だけあって、ここにはレジャーからグルメまでなんでも揃っているニャ!
ギャンブラーのドラがこの事態に黙っているハズもなく、カジノに入り浸って漢の勝負をしているとこニャ。
演者ドラここに誕生。
ただ『ケットシーがスロット打ってる』とギャラリーから聞こえてくるのが気になるニャ。
「キイイイイ。どこまでハマるんだこのクソ台!」
「あのうドラ様…」
「キイイイイ…」
「ドラ様!」
「なんだニャ!今忙しいんだニャ」
魔王は当然後ろで待機ニャ。
ニャハハ。
魔王がスロット打つなど百年早い。
こういうヤツは打たせるだけ金のムダだから、いっさい触らせにゃいのが正解ニャ。
「その…異世界の者たちを放置していてもよろしいのでしょうか?」
「?放置してないニャ?しっかりカナエちゃんには楔を打ったニャ」
「えっそれはどういう」
「ニヤリ、ニャ。これをみるニャ?」
ゴソリ
ドラはカナエの『ドラズジェム』を取り出すニャ。
ドラがこうして楽しんでいる間にもカナエの精神的負担はたまりにたまっているはず。
そろそろ爆発寸前で後はモンスター化を待つだけなんだニャ?
「でもそれ、前見た時とあまり変わっていませんが」
「ニャ!ほんとだニャ!」
「そういえばこの前彼らを見たんですけど。どうやらみんなで学園に入っているようでしたよ」
「ニャニー!それを早くいえニャ!」
これはうっかり。
ドラズジェムに溜まってないということは、カナエもおそらく学園を満喫してるご様子。
大きい首都だけに学園もあったんだニャ!
異世界で学園生活とか絵に描いたような楽しいテンプレ異世界生活ニャ。
これじゃあ精神に負担などおきるわけにゃい。
こうしちゃいられにゃい!なんとか対策を打たないと!
「…」
ガコッ
…プチュン!
「ドラ様、すいません。1ゲーム回してしまいました」
「ニャニー!プレミアム役だニャー!」
「そんなすごいんですか?」
「もっと回すんだニャ!」
「えええ」
魔王が勝手にドラの台を回して超大当たりを引く。
無礼な魔王だけど、これはカナエどころではない大変な騒ぎになったニャ!
その後フィーバーし続けた魔王とドラはカジノから出禁を喰らうこととなってしまったニャ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる