【完】悪女と呼ばれた悪役令息〜身代わりの花嫁〜

輝石玲

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役目を終えて

101話 アズの行動の意味

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急に呼ばれ、僕はグドも連れずにアズの部屋に来た
部屋に着くなりいきなり無表情で頭をわしゃわしゃされたけど、正直アズが何を考えてるか分からない

「……カメリア、無事…ではありませんよね。父上から聞きました。私達が避難した後に何が起こったのか。相手を打つために腕を……」
「え、あぁ、大丈夫ですよ。既にくっついて、元通りですし」
「でも、痛かったでしょう?」

…そりゃあ、ドライアドを殺した後にめっちゃ痛いことに気付いたけど
でもそれはケイリクスが治してくれた
神を辞めるために、だけど
だから、今はその時の傷よりも全ての真実が一番痛い
いや、まだ全て分かったわけじゃ無いんだった

「教えてくださいアズ様、なんで…貴方がここまでしてくれたんですか?いつから、何のために、こんな危険を……」
「それは自分でもよく分かりません。ただ、私は…貴方を守りたいと思った。それだけです」
「っ……確かにとても感謝しています。僕だけなら父の愚行を公にして裁くことなんて出来なかった。でも!アズ様には無関係じゃないですか!他の反王室派は僕が提供した情報だけでも十分抑える事が出来たはずです。父の思惑だって、僕が実行しなければ……」

そこで思い出した
プラント元公爵がしようとしたこと
…最初から何を勘違いしていたんだろう
アズの優しさにつけ上がってたのは僕だ
アズが動かなければこの国で戦争が起きていたかもしれない
今までの行動があまりにも献身的で、僕のためだと勘違いしていた

「……すみません、忘れてください。僕……」
「そういえばカメリアは知りませんよね。次の王位継承者」


え?
どう言う事?
第二王子であるアズが継承権を持つんじゃ……

「今、王位継承権を持っているのはリージュです。何故だか分かりますか?」
「まさか…アズ様が僕の専属魔法士になったから……?」
「それもあります。でも、それだけではありません。私が自分から降りたのですよ」


……限り無く少ないとは言え、過去に専属魔法士でありながら王位に就いた人はいた
アズが降りなければ、もしかしたら王になれたかもしれない

「なんで………」
「私は王に向いていません。何故なら…私の行動全てが、私の主の為でしか無かったから。この言葉の意味、分かりますか?」

僕の…ため……?
全部が?
いや、だってそんな……分からない
アズは今、僕をどういう風に見てるの?
前は義兄弟、今は…主人?
それはやだ
アズとは対等でいたいのに、助け合うどころか僕が助けられてばかりだ

「戦争を防いだことも、貴方の為に動いた結果の副産物でしか無い。何かあっても私は、民よりも貴方を優先する。そんな王がいてはダメでしょう?だから私は自から、王となり国を動かすことより貴方のそばにいることを選んだ。それが全てです」

そんなのってダメだよ
お願いだから僕に縛られないで
僕の為の存在であるグドとは違うんだ
アズは、どうか自分のために生きて欲しい

なのに………



この時僕は決めた
エリーが目覚め、ハルとローズの処分を言い渡したら城から…アズの元から離れようと
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