町には行かないよ?

めーめ

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1此処は何処?

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シエル「ん~あれ?此処何処?」


やっほー改めて僕は桜道 シエル流おうどう しえるながれ
よく珍しい名前だって言われるけど僕はそうは思わない
だって織田信長とか坂本竜馬とかだってミドルネームがあったからね
それよりも、それよりもだよ。此処何処?


シエル「辺り一面森だからかして空気が美味しい。誘拐された?部屋で寝てた筈何だけどなぁ」


あ、鞄発見
中身は数学と理科の教科書、全教科のノート、菓子パン6つ、お菓子の詰め合わせ袋4つ、チャッカマン、ミルクティー900ml3つ、お茶500ml6つ、折りたたみナイフ、ナイフの手入れ道具1式(少なめ)
あぁ~そういえば明日勉強会するからパンとジュースとお菓子お金払うから買って来といてって言われて鞄に入れっぱなしだったな


シエル「これについては使いパシリにされた事に感謝だよ。折りたたみナイフは机に入れてたのに何で鞄に?」


此処がもし広い森だったとしたらこのナイフ慎重に使わないとな、幸いナイフの磨ぎ方も手入れの仕方も分かるし道具があるなら困ることも無い
食料、ジュースとお茶、火、武器。これだけあれば生活して行ける


シエル「チャッカマンは妹の誕生日にケーキの蝋燭に火をつけたいからついでに買ってきてって言われてたっけ?新品買った後にこんな所に来て良かった」


パンを食べながら今後について考える
まず1番重要なのは水、水が近くに無いと困った事になる。
これについては恐らく問題無い、周りに動物が少ないのかして水の音と匂いが微かにする辿れば川があるだろう
此処に拠点を作るつもりは無いが経験上目印は作っておく


シエル「枝を拝借しっ!?」


バキバキ


シエル「・・・力上がってね?木は柔らかく無かったぞ、この辺り重力が軽いのか?ま、まあぁそれはおいとくとして。枝を4本突き刺して川に向かう方角に1本、コレで行く方角は分かるな」


置き方は物凄く単純だが1番分かりやすい
Tの点バージョンって奴だ文字で書くと下の感じ

                  
枝 枝 枝    
    枝  
    枝            
    ↓
    川?


シエル「触るとずっしりしてて硬そうなのにスカスカの木みたいに簡単に(ナイフの)刃が通る」


数分歩いて目印、数分歩いて目印を繰り返して多分15分くらい
左側に川が見えてきた。こんなに静かに流れてるのによく聞こえてたな~


シエル「〈〈ボソッ〉何か居る?〉」


犬?「スースー」


シエル「かわえぇ、(´ρ`*)コホンコホン起きた、気付かれた?」


犬、いや狼かも
僕は動物全般が好き、モフモフしたいなぁ~
喉が渇いただけで気付いてなかったっぽい偶々起きただけか


狼「ゲプッふぁ~スースー」


シエル「スルーだな」


足音をころして川の近くまで行く
水を空のペットボトルに汲んで鞄にしまう
そのまま飲むのは身体に良くないのは常識だからなぁ~狼がそのまま飲んでるし飲めない事は無いんだろう、飲まないけどね
川の下流に沿って降っていく、どの程度続いているのか分からないから自分のペースで歩いていく
途中大きな林檎みたいな木の実を左手に見かけたが食べられるか分からないからスルーだ


シエル「少し休憩するか、ゴクゴクプファ~お茶が美味い」


むしゃむしゃ
もぐもぐ
ごくん


シエル「お菓子美味い、そういえば1週間程食べてなかったな。太るから食べないようにしてたんだっけ?」


痩せてるとか細いとか言われるけどコレは仕事で隠れる場所が必要だったからだ
休憩も程々にしとかないと夜になれば危険だからね
さっさと移動して拠点作んなきゃ
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