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蓮琉目線 前編
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●蓮琉目線
「お前は本当に可愛いなぁ~彼奴にも愛されてるなんて災害に愛されし者とか称号がそのうちつきそうだ」
「クゥーン(もうついてるよ、通じてないのは分かってるけど)」
僕は元々人だったらしい。狼牙様と(初代)勇者と(初代)魔王が力を合わせて助け出せなかった少年の残りが僕なんだって
人型に戻ることが出来ない、そう言われた時僕の中の少年がショックを受けて奥に入り込んじゃった。
だから僕が表に出て勇者と魔王を慰めてるんだ~でもやっぱり僕は危険な存在みたい、操られた黒い何かに封印されちゃった
奥に入り込んじゃった少年が時止めをしてくれたから肉体は死ななかったけど外の景色は見れたから皆が悲しんでるのを見て僕も何だか目から水が出てたと思う
あ、僕と唯一話せる狼牙様が来てくれた
狼牙「何時か必ず助ける、だから眠っていてくれ。勇者と魔王とは話せなくなるかも知れないが何年かかっても我だけは汝を助けることを諦めない。だから運命を変えるほどの存在を必ず連れてくるから」
僕「僕があの子の残りだから?だったら奥に入り込んだあの子だけ連れて行ったらいいよ、僕はこの身体の中で眠ってるから」
狼牙「それでは君が1人になってしまう」
僕「僕は元々器だったんだ、知識が入って感情が出ただけ。だからこそあの子を連れて行って欲しい長い月日に付き合わせたくない」
狼牙「確かに・・・確かに最初は残りだったから、でも今は、今はもう皆違う。君を君として見てる、だからこそ皆両方助けようとするんだ。」
僕は知っていた、知っていて無視してた。だって僕は器、何も考えず身体を貸していれば良かった
あの子が中に入るのを拒否していれば心が壊れる何て思考が出来なければ、後悔とか懺悔とかしなかったのに
でも恨んだことは一度もない、あんな幸せな時間を知ってしまったから長い月日を1人で居るのは辛いと感じるようになっちゃったけどね
僕「あの子を連れて行って輪廻の中に戻してあげて、例え記憶が無くなってもあの子は必ず思い出す。例え何周しようとも必ずあるべき場所に戻ってくる、僕の直感がそう言ってるんだもん」
狼牙「辛い選択をさせてすまない。汝が早く戻れるように祝福を」
気持ちいい、コレが祝福なんだね
さあ少年帰る時間だよ、もう僕の中でゆっくり眠っただろ?残り少ない時間を殆ど眠って過ごしたんだもう十分でしょ?
今の僕には分からないけど苦しい事や悲しい事を繰り返して幸せってのになるんでしょ、早く帰られないと嫌いになっちゃうからね!
少年「ごめ、ん。ゴメンね、身体を借りて、しまって。何年かかって、も、巡り会うから、別れの、言葉は言わないよ」
狼牙「あぁ、やはり君たちは・・・さあ帰ろう、もう時間が無い」
あの後何年かたった。何年か知らないけど勇者が来なくなった。魔王に聞いたらあの子と同じ場所に行ってしまって寂しいって言ってた
また暫くすると魔王が来た、魔王を辞めて2代目魔王に譲ったらしい。初代魔王は僕を助ける方法を探すと言って100年に1回くらいしか帰ってこなくなった
僕「寂しい、寂しい。何か話してよ、ねぇ」
魔王は僕の傍で眠って起きなくなった。そこからはもう数えるのも辞めてしまった。だってもう誰も僕の事を知ってる人は居ないんだもん
僕「狼牙様・・・眠ろう、もう何もかもどうでもいい。狼牙様が迎えに来てくれるまで眠ろう」
何年眠ったか分からない、でもある日突然目が覚めた
気付いたら身体が動くことに気付いた、ゆっくりゆっくりと歩いて倒れながら進む
僕「クゥーンクゥーン(こっち、直感がそう言ってる)」
疲れた、前は走り回ってたのに少し眠ろう。そして起きたら直感に従って歩こう
「お前は本当に可愛いなぁ~彼奴にも愛されてるなんて災害に愛されし者とか称号がそのうちつきそうだ」
「クゥーン(もうついてるよ、通じてないのは分かってるけど)」
僕は元々人だったらしい。狼牙様と(初代)勇者と(初代)魔王が力を合わせて助け出せなかった少年の残りが僕なんだって
人型に戻ることが出来ない、そう言われた時僕の中の少年がショックを受けて奥に入り込んじゃった。
だから僕が表に出て勇者と魔王を慰めてるんだ~でもやっぱり僕は危険な存在みたい、操られた黒い何かに封印されちゃった
奥に入り込んじゃった少年が時止めをしてくれたから肉体は死ななかったけど外の景色は見れたから皆が悲しんでるのを見て僕も何だか目から水が出てたと思う
あ、僕と唯一話せる狼牙様が来てくれた
狼牙「何時か必ず助ける、だから眠っていてくれ。勇者と魔王とは話せなくなるかも知れないが何年かかっても我だけは汝を助けることを諦めない。だから運命を変えるほどの存在を必ず連れてくるから」
僕「僕があの子の残りだから?だったら奥に入り込んだあの子だけ連れて行ったらいいよ、僕はこの身体の中で眠ってるから」
狼牙「それでは君が1人になってしまう」
僕「僕は元々器だったんだ、知識が入って感情が出ただけ。だからこそあの子を連れて行って欲しい長い月日に付き合わせたくない」
狼牙「確かに・・・確かに最初は残りだったから、でも今は、今はもう皆違う。君を君として見てる、だからこそ皆両方助けようとするんだ。」
僕は知っていた、知っていて無視してた。だって僕は器、何も考えず身体を貸していれば良かった
あの子が中に入るのを拒否していれば心が壊れる何て思考が出来なければ、後悔とか懺悔とかしなかったのに
でも恨んだことは一度もない、あんな幸せな時間を知ってしまったから長い月日を1人で居るのは辛いと感じるようになっちゃったけどね
僕「あの子を連れて行って輪廻の中に戻してあげて、例え記憶が無くなってもあの子は必ず思い出す。例え何周しようとも必ずあるべき場所に戻ってくる、僕の直感がそう言ってるんだもん」
狼牙「辛い選択をさせてすまない。汝が早く戻れるように祝福を」
気持ちいい、コレが祝福なんだね
さあ少年帰る時間だよ、もう僕の中でゆっくり眠っただろ?残り少ない時間を殆ど眠って過ごしたんだもう十分でしょ?
今の僕には分からないけど苦しい事や悲しい事を繰り返して幸せってのになるんでしょ、早く帰られないと嫌いになっちゃうからね!
少年「ごめ、ん。ゴメンね、身体を借りて、しまって。何年かかって、も、巡り会うから、別れの、言葉は言わないよ」
狼牙「あぁ、やはり君たちは・・・さあ帰ろう、もう時間が無い」
あの後何年かたった。何年か知らないけど勇者が来なくなった。魔王に聞いたらあの子と同じ場所に行ってしまって寂しいって言ってた
また暫くすると魔王が来た、魔王を辞めて2代目魔王に譲ったらしい。初代魔王は僕を助ける方法を探すと言って100年に1回くらいしか帰ってこなくなった
僕「寂しい、寂しい。何か話してよ、ねぇ」
魔王は僕の傍で眠って起きなくなった。そこからはもう数えるのも辞めてしまった。だってもう誰も僕の事を知ってる人は居ないんだもん
僕「狼牙様・・・眠ろう、もう何もかもどうでもいい。狼牙様が迎えに来てくれるまで眠ろう」
何年眠ったか分からない、でもある日突然目が覚めた
気付いたら身体が動くことに気付いた、ゆっくりゆっくりと歩いて倒れながら進む
僕「クゥーンクゥーン(こっち、直感がそう言ってる)」
疲れた、前は走り回ってたのに少し眠ろう。そして起きたら直感に従って歩こう
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