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帰郷は、まだしないよ
しおりを挟むオジニイサンの着る外套の上から背中に当てた前脚を基点にして、下腹部周辺を中心的に魔力を動かせば、顔が見えなくても快感を拾っているのを知れる。
右回し、左回し、ってされると、すごく気持ちよくなっちゃうんだよね?
「わ、わかった、なる、なるからぁっ」
苦しそうに、そして同時に甘えたような声で、オジニイサンは「それをやめろ」とうめいた。
意識せずに揺れてしまっているらしい腰が、いやらしくて良い。
相棒でいっぱい可愛がってあげたものね。
これまでにたくさん抱きしめてあげたことは、無駄ではなかった。
「よかった、それじゃ……」
「ぁあっ……なっ、っな、なにす、あぁっっ」
背後から外套をめくりあげると同時に、がちがちの相棒を温もりの中へと挿入した。
ついさっきまで収まっていたオジニイサンの窄みは柔らかくほぐれて、中もとろけたままだったから、ほとんど抵抗なく半分ほど入れることができた。
気持ちよくしてあげるね。
嬉しすぎておもらししちゃうくらいに。
もう死んじゃうっ、て泣いてもやめてあげない。
背の低い人の似姿だと、爪先立ちで立ってもこれ以上は入らない。
どっちみち人の姿の全部が入れられなければ、本性の相棒も入らないだろうから、体勢はきついけれどこのまま頑張ってみよう。
「ほら、マジュツを使ってみて」
「ま、まじゅつっぅ、ぁっ」
いつもと同じように入れたまま、ぐるっと胎内から魔力を動かすとオジニイサンの腰が揺れる。
気持ちいいんだね。
もっと欲しいんだね、いいよ。
でも少し待っていて。
ボクの背が低いせいで、簡単に抜けてしまいそうだ。
体が小さいって、本当に不便だ。
オジニイサンの外套の中に潜り込むように、しっかりと背後から胸元に前脚を回して抱きつく。
ぽっちりと主張する胸元の蕾を可愛がるのは、後で。
気持ちよさからなのか肌が粟立っていた。
全身を余すことなく何度も舐めてあげたけど、道中でお湯湧きの泉に寄って洗ってあげたい。
体の中も外も全部ぴかぴかにして、ボクの魔力と子種をたっぷり注いで慣らしてあげて、お祭りに備えよう。
うろたえているのか、慌てているのか、強烈な快感に陶酔しているのか。
腰が揺れているオジニイサンの、少し薄くなったもののまだ柔らかい肉のついた胸を揉みしだいて、背中をべろりとなめ上げると腰がかくかくと動いた。
「ひぁっ!?」
「良いかい、使って良いのは殺さないマジュツだけ、だよ?」
「ふぁっ、……は、はっ、ぁひぃっ」
口を背中に押し付けて、皮膚接触で魔力を注ぎ込みながら優しく囁くと、窄みを相棒に広げられた刺激で強張っていたオジニイサンの声が一瞬で甘えて溶けていく。
ボクの魔力で気持ち良くなれる、と体が覚えてしまったんだね。
すごく嬉しいよ。
オジニイサンがとろけた口調のまま、むにゃむにゃと呟くのに合わせて、体の中の魔力を動かしてあげる。
普段とは違う魔力の動きは、なんらかの法則に基づいているようだ。
なるほど、人はボクらのように生まれつきの感覚で魔力を動かすことができないから、マジュツとかいう方法で体内の魔力を動かすのか。
そんなことを考えている間に、マジュツの準備ができたらしい。
「『広々と深い眠りへ誘う』」
「ば、バカな、魔術を発ど……っ」
前脚にぎらついたものを持っていた人々が、糸の切れた人形のようにぱたりぱたりと倒れていく。
陰でこそこそ見ていた、本来の貧民窟の住人たちも。
ボクにかかったらしいのは、瞬きひとつで弾いておいた。
人のマジュツってすっごく変。
それが第一印象だけれど、きちんと〝マジュツ〟として発動したらしい。
少なくとも、聞き苦しいほどのだみ声を広範囲に届かせるマジュツ?、よりはまともに聞こえた。
可愛いオジニイサンが頑張った結果だから、ボクの欲目も入っているかも。
しーん、と静まり返った貧民窟。
どこまでマジュツの効果があったのかな。
「まさか……本当に、使えるとは」
驚きすぎたのか、オジニイサンの声が可愛くなくなってしまった。
すごく気に入らないので、もう一回可愛くなってもらうことにする。
楽しみたいから、周囲に起きている者がいないか確認してから、続きを始める。
臭いと音、そして目でも確認。
うん、大丈夫。
続ける理由はなんでも良いんだ。
オジニイサンがボクを受け入れることを好きになってくれるなら。
「お利口にできたからご褒美をあげるね」
「な、ぁあっ!?」
ゆっくりと引き抜いてから、ずぷっ、と勢いをつけて相棒を押し込むと、オジニイサンの体から力が抜けて、自分から四つん這いになってくれた。
後脚がきちんと地面についてなくて動きにくかったから助かった。
「今のマジュツはいつまで保つの?」
「ふぁ、ま、まて、あぁっ」
「待たなーい」
少し腰を振って、体内の魔力をこねこね混ぜてあげたら、あっという間にお利口になる。
可愛いなぁ。
「うあっ、んんっ」
声を一生懸命噛み殺そうとしているけれど、無駄な努力だと思う。
これから、もっともっと気持ち良くしてあげるつもりだからね。
素直に歓喜して泣くべきだ。
自分のお嫁さんが快感に泣く姿が見れる日が来るかもしれない、そう思うだけでボクの相棒は萎え知らずになるし、きっとその時が来ればものすごく愛おしいだろう。
オジニイサンの反応をゆっくりと楽しみながら、中に二回注いであげた。
ボクの子種をたっぷりとお腹に注いであげたからなのか、心配事が無くなったからかぐったりしてしまった。
うんうん、少しずつ従順になってきてる。
つんけんもでれでれも可愛いから、今後が楽しみだな。
へろへろでふわふわのオジニイサンにマジュツの持続時間を聞いたところ、半日は起きないらしい。
たった半日。
半日もある。
ボクは、半日もある、が好き。
二回注ぐ間に、結構時間を使ってしまったけど、まだ余裕があるはず。
今すぐ慌てて移動するより、したいことができた。
貧民窟を出る前に、オジニイサンへの魔力補給を兼ねた〝嬉し恥ずかしの初夜〟を済ませよう。
これまでのあれこれと、さっきまでの二回はお嫁さん候補との前哨戦ってことで。
お嫁さんになったオジニイサンとの初夜は最高だよ、きっとね。
ご近所さんが「初夜は一生ものの大事だ!」と熱弁を振るっていたけれど、もうボクは何十回もオジニイサンをたっぷり愛してあげてるから、嬉し恥ずかしくない。
でも、オジニイサンは嬉し恥ずかしい可能性があるよね。
だって、まだ全部入れてないもん。
初夜だから、全部入れてあげよう。
これまでは治療のため、ってごまかせていたかもしれないけれど、これからはずっと〝愛を交わす〟の一択になるから。
お嫁さんに合わせて、初夜は恥じらいを大事に、と習ったのは間違いではないはず。
ボクらは淫乱なお嫁さんを好むけれど、だからといって、常に全裸の股座全開、準備万端でいて欲しいわけでもない。
初々しさや恥じらいもあれば、もっと可愛いと思うんだ!
イヤヨイヤヨと恥じらう姿から始まって、快楽で乱れて、もっとしてちょうだい、と可愛くおねだりされたら盛り上がるよね!
最後には、許して、死んじゃうぅ、と鳴く姿を楽しむんだ。
ヘイヘイ、カモーン!、も嫌いじゃないけど、ボクのオジニイサンには似合わないと思うんだ。
幸いにも、周囲の邪魔者はみーんな寝てる。
故郷に錦を飾るために、可愛いお嫁さんと一緒に帰郷する準備をしよう。
移動はボクがオジニイサンを運ぶ。
人の似姿でも運べると思う。
移動手段には困らないけれど、ボクは人が食べられるものを見分けられない。
貧民窟を出る前に良質な食料が得られるとも限らない。
つまり、下準備がかかせないわけだ。
道中でオジニイサンにマジュツを使わせなければ、少量の食料とこまめな魔力補給でたどり着けるだろう。
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