【R18】ポンコツ第二王子のやりなおし奮闘記

Cleyera

文字の大きさ
29 / 46
本編

29 愛しあうを知るおれ ※ 初めて♡

しおりを挟む
 

 朝食を終えて。
 今日はいつもよりも奥まで薬を入れたから、馴染むのに時間がかかるらしくて、寝室に移動することになった。

 兄と、愛しあう。

 言葉にするとすごく簡単に聞こえるけれど。
 どうやって愛しあうんだろう。

 わざわざ〝愛しあう〟なんて宣言をするんだから、今までみたいに好きだよと言ってくれて、ぎゅっと抱きしめるとか、優しく背中とんとんとか、そんなのとはきっと違うんだろう。

 成人した後にしかできない、大人の秘密かな。
 浮いていた時に見たかな。

 大人と言ったら力が強いよな。
 体術で、相手に抱きついて背骨をへし折る技みたいに、すごく力強い抱擁とかするんだろうか。
 体の大きなおれの得意技だけど、人にやると死んでしまうから、木偶デク人形以外にしたことはない。

 おれからやるわけにはいかないけれど、兄からされるなら、痛くても我慢できるはずだ。
 でも、今のおれの体を抱きしめてもらうとなると、兄の腕の長さが足りないよな。

 んー、おれが太り過ぎなのかも。
 今すぐ!
 一瞬で激痩せする方法とかないかな。
 そんなもん、ないよな。

 おれが〝愛しあう〟が分からなくて、そんなことを考えている間に、兄は手際良く準備を進めていた。

 寝室の中から兄が鍵をかけ、いつのまにか中央に広げられている、絨毯とクッションの小山に手を引かれて移動する。
 いつも兄と一緒に、この寝床としかいえない山で寝てるけれど、今日は、見覚えのある凸凹シートが敷かれていた。
 前のよりすっごく大きい。

 あと、なんだか部屋の中に初めて嗅ぐ匂いがする。
 鼻を鳴らしてみればくらくらするような、すっごいいい匂いだ。

 過去に、教師から愛しあう方法とか聞いたかな。
 覚えがないよ。
 寝てたんだろうな、おれ。
 どうしよう。
 なにするのか、ぜんぜん分からない。

 シートに腰を下ろしたおれの顔を、兄が両手でそっと包む。

「スノシティ」
「はい」

 おれは胴体が長いから、座っているのに、立っている兄が軽く腰をかがめて、膝を折るだけで高さがあわせられる。

「まだ朝だけど今すぐ愛しあいたい、婚前だけれど、今から初夜のつもりでも良いかな?」
「……う、うん」

 ごめん兄。
 おれ、しょや、も知らない。
 それをここで口にしたら、きらっきらになっている兄がしゅんとなって、ひどく落胆させてしまうだろう。

 大好きな兄のために、今のおれが出来そうなことは一つだけ。
 何もかも分かっているふりをして、兄に全部任せるのみ。

 大丈夫。
 兄がおれを傷つけることはない。

 頷いたおれに、兄のきらきらの笑顔がさらにまぶしさを増した。
 おっほぉ、目がちかちかするぅ。



 鼻先がふやけるほどぺろぺろされた。
 おれがぺろぺろしようとすると、させてくれない。

「今日は、僕がスノシティに触れる日だよ」

 そう言って、おれの舌を手で押さえてくる。

 納得いかないので、のどがう゛ぅ、う゛ぅと音を立てるけれど、そんなおれの姿を見た兄の目の熱がさらに上がった気がする。
 おれも兄に触れたい。
 前におれと約束したおっぱいのこしたんたんを、兄は覚えてないのかな。

 あれ、約束したかな?
 まあいい、次はおれが、兄のちんこのおっぱいをぺろぺろしてやる。

 そう心に決めている間も、兄はおれの鼻先をなめながら、ふっくらしてしまった乳首をこねて、つまんで、転がして、押しつぶして、ひっぱって、と好き勝手に手を動かしている。

「ぐ、むぐっ、あぐぅっ」
「スノシティは乳首が好きなんだね」
「うん、すき、これ、すきっ」

 まだ鼻先と乳首のおっぱいしか触れられてないのに、座っているおれの股間の毛から、ぬるりと濡れた先端が頭をのぞかせる。

 兄の指先が、腹毛をかき分けてくれたので、濡れた毛がはりつく不快感がなくなってホッとした。
 このまま手のひらで撫でてもらえるかなと期待する俺に。

「今日はここには触らないからね」
「え!?」

 ちんこないの!?

 衝撃を受けたおれの顔がおかしかったのか、兄がくふくふと笑う。
 ちんこと一緒に揉まれて一番ふっくらと大きくふくらんでしまった、一番下の乳首をくりくりと指先で転がしてから、体を起こしておれの鼻先をぺろりとなめてくれた。

「大丈夫、きちんと気持ちよくしてあげるから」
「う、うん」

 返事はしたものの、おれは不安になってきていた。
 これって、いつもの弱点探しと何が違うんだろう、と。

 ちんこに触らないことが〝愛しあうしょや〟ってやつなのかもしれない。
 つまり生殺しだ。
 愛しあうしょや、って生殺しって意味?

 そんなのひどい。
 兄を信用しているけど、生殺しはきつそうだ。

「さあ、もう準備できたかな、これまで奥には触れてこなかったから、痛かったら言うんだよ」
「おく?」

 いつもと同じように、腰だけ高く上げた姿勢になるように言われて、中がきれいになっているかを見てもらうことになった。

 あごをクッションに乗せて、両手をだらんと左右に広げる。
 腰を高く上げて、膝は出来るだけ開く。
 尻尾は兄任せだ。

 尻の入り口を、いつもの棒で押されるのかと思っていたら。
 ぬぷ、といつもより温かい細い棒状のものが、尻の中に押し込まれた。

「ふぎぃっっ」
「くふふ、可愛い」

 痛くない、いやでもない、それなのにおかしな声が出る。
 それを聞いて、可愛いと言われるのもいつも通り。
 それなのに。

「ぅむっぐぅっ!?」
「あれ、痛い?」

 なぜか突然、尻の中に少しだけ入れられている棒が、くに、と曲がったのだ。
 驚いて口を閉じたまま叫んだけれど、直後に兄の不安そうな声に小刻みに首を振った。

「あ、あにうえ、しり、ぼう?!」

 うつ伏せであごをクッションに押し付けていることもあり、うまく言葉にならないおれの驚きを、兄はいつものようにきちんと理解してくれた。

「ああ、今日は道具は使わないよ、初夜だからね」

 くるくる、と尻の穴を広げるように動く棒。
 いいや、道具ではないなら、なに?
 細くて棒状の……え?

「うん、毎日きちんとほぐしていたから、すぐ次に進められそうだ」
「ふにぁっっ!?」

 おれが、今、尻に入っているものはなんだろう、と焦っている間に、ぐに、と細いものがもう一本、尻に入ってくる。

「ほら、簡単に入ったよ」

 とても嬉しそうな声で話しかけてくる兄には悪いけれど、おれは何が起きてるのかよく分からない。
 愛しあうしょやってなんなんだ。
 道具じゃない、曲がる棒ってなんだよ。

 そして。
 おれが翻弄されている間に、二本が三本に増え。
 三本が四本に増えた。

 今日の兄は、ぐにって押されると、びくっ、となるところに触れてくれない。
 そこに触れて欲しくて、腰がゆらゆらと動いてしまう。

 一本抜けてホッとした直後。
 三本の棒が、おれの尻の穴を広げて。
 ぬるい何かが、体の中に注ぎ込まれる。

「~~~~っっ!?」

 もう驚きすぎて、声にならない。
 愛しあうしょやって、なんなんだー!!?

 ふぐ、ふくっと必死で呼吸していたその時。
 真っ白になっていた頭の中に、処刑された時の兄の姿がよぎった。
 護衛や国王に尻を貫かれ、男に抱かれる兄の姿。

 ………………あ、もしかして?

「いくよ、スノシティ」
「ぅ、ぅふーっ」

 確認する余裕なんてなかった。
 兄の、蜂の巣からしたたる蜜よりも甘い声に、おれは、ただただ、うっとりとしてしまって、身を任せることしかできなかった。



 ぬ、ぬ、と少しずつおれの中に押し込まれる太い棒。
 おれよりも少し低い体温を持った肉。

 これがなにか、見えていなくても分かる。

「ひぅ……うひぇ……ふぃぃん」
「くふ、スノシティ、ふふ、とてもかわいいよ」

 うつ伏せのまま尻を高く上げて、おれは感動して泣いていた。

 こんな日が来るなんて。
 兄が、おれを求めてくれる日が来るなんて。

 兄の完璧なちんこが、おれの中に入ってくる。
 夢じゃない。
 幻でもない。

 のしかかる兄の体重が、尻を押さえる兄の手が。
 全力で剣を振っている時のように、荒い兄の呼吸が。

 嬉しい。
 これが、好き同士でやる行為。
 前のおれが知ることのなかった、愛なんだ。

 そっか、愛しあうしょや、っていうのか。

 すごい。
 心が歓喜に吠える。
 体が幸せってむせびなく。

「あにぅえ、あいしてぅう」

 舌を噛んでしまいそうになりながら声をしぼりだすと、ぐ、とおれの尻を押さえる兄の両手に力がこもった。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

同性愛者であると言った兄の為(?)の家族会議

海林檎
BL
兄が同性愛者だと家族の前でカミングアウトした。 家族会議の内容がおかしい

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~

荷居人(にいと)
BL
BL大賞20位。読者様ありがとうございました。 弟が生まれた日、足を滑らせ、階段から落ち、頭を打った俺は、前世の記憶を思い出す。 そして知る。今の自分は乙女ゲーム『王座の証』で平凡な顔、平凡な頭、平凡な運動能力、全てに置いて普通、全てに置いて完璧で優秀な弟はどんなに後に生まれようと次期王の継承権がいく、王にふさわしい赤の瞳と黒髪を持ち、親の愛さえ奪った弟に恨みを覚える悪役の兄であると。 でも今の俺はそんな弟の苦労を知っているし、生まれたばかりの弟は可愛い。 そんな可愛い弟が幸せになるためにはヒロインと結婚して王になることだろう。悪役になれば死ぬ。わかってはいるが、前世の後悔を繰り返さないため、将来処刑されるとわかっていたとしても、弟の幸せを願います! ・・・でもヒロインに会うまでは可愛がってもいいよね? 本編は完結。番外編が本編越えたのでタイトルも変えた。ある意味間違ってはいない。可愛がらなければ番外編もないのだから。 そしてまさかのモブの恋愛まで始まったようだ。 お気に入り1000突破は私の作品の中で初作品でございます!ありがとうございます! 2018/10/10より章の整理を致しました。ご迷惑おかけします。 2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・? 2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。 2018/11/3.久々の更新。BL小説大賞応募したので思い付きを更新してみました。

処理中です...