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本編
30 嬉しくて泣くおれ ※
しおりを挟むおれの尻を、左右から押さえていた兄の手に、力がこもったのを感じた直後。
「僕も愛しているよスノシティ、ずっと、ずっと愛してた」
「ふぇ……ぅぎ、ぎゅあああっっっ♡」
ずっと?
あいしてた?
兄の言葉を疑問に思う前に、ゆっくりと止まらずに兄のちんこがおれの中へと押し込まれた。
少し引いて、引くより多く押しこまれ、引かれて、押しこまれて。
触れるとびりっとする場所を、兄のちんこがずりずりと押しつぶして通り抜け、そのさらに奥まで入ってくる。
うわ、わあ、すごいぃ、おれの腹の中に兄がいるぅ。
これ、どこまで来るんだ?
苦しいのに心が気持ちいい。
なんか、胸までおかしい。
きゅんきゅんしてどきどきして、興奮しすぎているのか、うまく息ができない。
なにこれ、すっごいぃ。
「きゅふぅ……ぷふぅっ……くぅっ」
「どうしたのスノシティ、そんな嬉しそうな可愛い声だして」
嬉しくてうまく言葉にできないおれを、兄はきちんと理解してくれている。
ゆっくりと入ってきたちんこが奥深くで止まり、おれの尻に兄の腹が触れる。
おれは足が短いから、兄が上から体重をかけているようだ。
ずっしりとした重さが心地よくて、開きっぱなしの口の端からよだれが垂れていく。
「へぅふぅ……あにぅえぇ」
尻に出しきれてないものが詰まっているみたいで苦しいのに、どうしてこんなに幸せなんだろう。
「なんだい」
「もっとしてぇ」
「……困った子だね、甘えん坊さん」
「うん、おえ、あまえんぼうらのぉ、あにうえぇ」
何を言っているのか、自分でもよく分からなくなってきた。
なんで、こんなに幸せぇってなるんだ、おかしい。
部屋の中はすごい良い匂いがして、兄の匂いと体温をすぐ近くに感じて。
おれの尻にのしかかる重さや体温とか、兄の荒い呼吸とか、すごく早く暴れる心臓の音が。
おれは生きていると、幸せだ、と叫ぶ。
今のおれは、嬉し泣きを知って泣き虫になった。
十六歳なのに、大人の仲間入りしたのに、止められない涙がほほを伝っていく。
嬉しい。
大好きだよ。
このままずっと、こうしていて。
「分かったよ、でも……途中でやめないからな」
兄の口調が変わった。
そこまでは聞こえた。
「ぅふ、みゅぃあああっっ!?」
それまでゆっくりだった兄の動きが、激しく大きくなる。
ほとんど全部、ちんこを引き抜かれたと思えば、叩きつけるように奥まで貫かれる。
おれの尻は、ほとんど抵抗なく兄を受け入れているようだ。
兄のちんこが出入りするたびに、体が勝手にかくかく動いてしまう。
なにこれぇ。
「良い子だ、気持ちいいよスノシティ」
「はひっ……ふひゅっ……ぅひゃっ……」
閉じられなくて、舌がはみでたままの口からおかしな音が出る。
兄に腰を打ち付けられるたびに、よだれと涙がこぼれる。
褒められて嬉しくて、腰が勝手にゆれる。
もっと褒めてほしくて、変な声が出る。
初めに尻に注ぎ込まれたらしい何かが、兄がおれの中から出入りするたびにあふれて、足を伝っていく。
その気持ち悪さから下半身に力が入って、中の兄の存在を感じてしまい、さらに力が入る。
「そんなに締めるなよ、中に出してしまうだろ」
気のせいではなく、口調の荒くなった兄にがっちりと尻を捕まえられて、その言葉に嬉しくなった。
おれの中に、兄の子種を注いでくれるの?
それって、好き同士でないとだめなやつだよな。
うわぁ、嬉しいよう。
「なか、だしてぇ」
「!……もう、本当にっ、くそ、スノシティ愛してる!」
「おれも、おれもぉっ」
おれを王妃に望んでくれたのは、兄がおれを好きだから。
おれが王妃になるのは、おれが兄を好きだから。
嬉しい。
嬉しいっ。
嬉しいぃぃぃいいっ。
尻に兄の腰が打ち付けられて、幸せで、幸せしか感じられなくて。
ずりずりと腹の中を動くちんこが、兄のものであることが嬉しくて。
「……出すぞっ」
「ふひぃ~~んっ~~」
おれの中で兄のちんこがふくらむ。
尻にべったりとくっついた兄の体温が、心地よい。
背中にずっしりとかかった兄の体重が、これが夢でも幻でもないと教えてくれる。
びくり、びくりと兄が震えて、腰を揺らされるたびに中に注がれていることを感じて、おれはさらに嬉し泣きした。
二度目の十六歳の誕生日。
おれは処刑されることなく、愛される喜びを知った。
愛しあうしょやは終わったらしい。
初めてだから無理をさせられない、と兄が「一回だけね」と言ったのだ。
おれとしては、兄の股間でがっちがちになって起き上がり、腹にぺったりくっついてるちんこが気になって仕方がない。
これ、絶対、足りてないよな?
暑くなりかけの頃のおれみたいになってないか?
それにしても、兄はやっぱりどこもかしこもきれいだ。
すっごいきれいなちんこ。
人と獣人だからなのか、おれとは形が違うんだよな。
おれのちんこって中に骨があるみたいだしさ。
長さは種族的なものなのか、おれの方が長いけど、きれいさは断然何十倍も兄の方が上だ。
普段は柔らかくて頼りないのに、起き上がった時はしっかりと太くて、血管ばっきばきで、肌よりも色が濃い赤みがかった肉の棒……うああ、すっごい美味しそう。
うん、ちんこのおっぱい欲しい。
「あにうえ」
「なんだいスノシティ」
あれから兄は、おれが子種で腹痛にならないようにと、尻の中をきれいにする魔術薬を注ぎ込んでくれた。
さらに尻穴が傷になっていないか確認してくれて、少しはれてしまったからと薬を塗ってくれた。
その間中、ずっとがちがちだから、痛いしつらいだろう。
兄の裸は風呂で見慣れているけれど、いつも勃起していたような気がする。
そういうもんなのかと思ってた。
もしかしたら、ずっと前から、おれの尻の中に子種を注ぎこみたいと思ってくれていたのかな?
……ふひっ、やっばい、めっちゃくちゃ嬉しい。
変な顔になるぅ
暑い時期になりかけの頃のもやもやで、おれはちんこ勃ちっぱなしがものすごくつらいことを知った。
出しても出しても楽にならない苦痛。
いつ終わるかが分からない苦痛。
兄上がいなくなったらどうしようという恐怖。
ちんこが壊れたかも、という恐怖。
いろいろなものが混ざって、すごく苦しかった。
「ぺろぺろさせて?」
「……スノシティあまりきついことは言いたくないけれど無自覚に煽らないでくれないかなひどいことはしたくないんだよ」
おお、ノンブレスだ。
さっすが兄、国王になるから?
すっげぇ。
「ごめんなさい」
いつもきらきらしている兄の目が、なんだかすわっているような気がする。
笑顔なのに。
ちょっと怖いかも。
でも、おれもまだおさまってないんだよね。
ちら、と見下ろしたおれのちんこも完璧に伸び上がって、濡れた腹毛がはりついて気持ち悪い。
尻の中に子種は注いでもらったけど、ちんこは生殺しのままだから、これで終わりなんて言われたらつらい。
もう〝愛しあうしょや〟は終わりなんだよな。
おれのこのびんびんのちんこは、どうしたら良いんだろう。
今日は道具ないって話だから、凸凹マットに擦りつけてなんとかするしかないかな。
すん、と鼻を鳴らすと、やっぱり室内に良い匂いがしている。
そこに混ざる兄の匂いもたまらない。
おかしいな。
まだ熱くなりかけの時期じゃないのに。
花咲いてないのに。
すっごいむずむずする。
兄がその気になれないなら、一人でどうにかするしかない。
でも、これまで自分でどうにかって、したことないんだよな。
兄が自分のちんこを手でごしごししているのは知ってるけど、同じことできないからな。
あ、そうだ。
クッションの上で体を丸めて、自分の股間をなめた。
処刑された時は、こうやって毛繕いしてた気がする。
あんまり覚えてないけど。
たぶん?
うーん、自分のちんこをなめるって意外と難しいな。
しかもあんまり気持ちよくない。
「スノシティ、なにしてるの?」
「ちんこなめてる」
「な、なんでかな?」
「ちんこむずむずするから」
「あー、なるほど」
ちらり、と兄が視線を向けた方を見れば小さな箱のようなものが置いてあった。
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