タイムロード(時の小道)

カルラ店長

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1章 峠の釜めし

なかよし

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いつもの時の小道、ベンチに老人が座りその傍にラジオがある。「一言に動物と暮らすしかし中々難しいかも知れません」そう言うと老人はラジオを付けた


「はい!みなさ~ん!こんにちは!働くとっつあんの時間で~す!」「今日はこちらモロ動物園からお送りします働くとっつぁん」「今回はこちらの動物園の虎の飼育員をしております」「山田さんにお伺いします!」「どうもよろすく!」「こちらは虎の檻の裏側に当たる場所何ですよね?」「そうです、ここが私の職場なんだす」「この扉一枚向こうに何十頭という虎達がいるんですよね?」「正直怖いと思ったことはないんですか?」「う~んないね!餌も充分やっとるしね」「はあ、エサを・・それでも猛獣ですから噛みついたりしませんか?」「いや、猛獣言うけどね、結構向こうからは襲ってこないんですよ」「こっちが攻撃しない限り向こうからいきなり襲ってくることはまずないですね」「ましてやウチの虎達は餌を充分にやってるんでね」「へぇ~そうなんですか!じゃあ私が思った以上に大人しいですね」「があああっ!」「ドン!」「ドン!」扉を激しく叩く音「ええそう、なん、です」「すいません!ちょっとお待ちください!」と言うと山田さん扉の傍にあったバットを掴むと扉の中に入って行った。「えっ?山田さん?」「このやろ!ラジオの取材中くらい大人しくしやがれ!」「ガアアアア!」「バシっ!バシっ!」「ドン!」「ドン!」「バンツー!」勢いよく扉が開き血まみれのバット全身傷だらけの山田さん現る!「ふぅふぅ!」「あ、あの山田さん、大丈夫ですか?」「あっすんません!ちょっと虎達が戯れてきたからね」「えっでもその傷は・・・」「こ、これはちょっとした愛情表現ですよ!」「はぁ、思った以上に大変な仕事何ですね」「けどやっぱりもう三十年も飼育員してるってことはその仕事にやりがいがあるからですよね?」「う~んまあね!なんて言うか動物と人間のふれあい」「私も虎を愛してるし向こうもそれに答えるそれがやはりいいんですね!」「ガアアアア!」「ガアアアア!」「ドン!」「ドン!」「そうですか、やはりそう言う・・・のがなければ動物とはやっていけないですよね」「!!
」「すいません!またちょっと失礼します!」再びバットを持つ山田「あっ!山田さん、ちょっと!」「バシン!」扉を開けて閉める!「うるせぇつってんだろ!この下等動物があ!」「ギャひん!」「バシッ!」「バシッ!」「ドン!」「ドン!」「さ、さてそれじゃあこの辺で今日の働くとっつあんを終わりにします!」「テメェ!このクソ野郎!」「ガアアアア!」「バシン!」「バシッ!」「ではみなさん、またお会いしましょう!」「テメェらいいかげんにしろ!」「タラッタター」エンディング曲

エンディング曲が流れるラジオから老人が「ふぅ」 完
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