異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴

文字の大きさ
2 / 110

第2話 異世界帰りの

しおりを挟む


【帰還――そして新たな俺】

 

「ふぅ……ただいま、現実世界。」



 謎の光に包まれ、現実世界に戻って来た俺、飯田雷丸。

 スマホを手に取ると画面に表示される日付。なんと異世界召喚の日から、1日も経っていない。

 

「……おぉ、マジかよ!異世界の“時空都合いいシステム”最高かよ!!」



 どんだけ壮絶な冒険をしても、こっちの世界ではノーダメージってわけだ。

 でも――異世界から帰ってきた俺は確実に変わっていた。
 

 まずは……髪型だ!

 
 異世界に行く前の俺の髪型?そりゃあもうヒドイもんだったよ。ボサボサで、前髪なんてマッシュルーム状。まるで森の中に生えてるキノコ。

 だけど見てくれ!今の俺を!!


 
 オールバック。

 

 そう、異世界で戦い抜いた俺は、髪型までも進化したんだ。
 鏡を見るたびに、勇者として戦った俺の姿が重なる。


 
「そうだ……俺は戻ってきたんだ。あの輝いてた頃の俺に……!」



 そして何より変わったのは足だ。

 俺の走ることさえ諦めていた、治る見込みがないと言われた足。
 異世界の魔法使い"マーリン"が治してくれたおかげで、今はバッチリだ!

 右足を上げて下ろす、左足を上げて下ろす。スムーズだ!なんなら軽やかだ!
 これで、俺はもう一度サッカーを――

 
 いや違う。違うんだ、雷丸。サッカーじゃない。



 現実でハーレムを作る番だ!!!



 異世界では成し遂げた。
 可愛いエルフやら、猫耳少女やら、王女様やらを引き連れ、魔王を討伐した。

 
 次はこの現実で、俺の「夢」を叶える番だ。

 
 鏡に映るオールバックの俺。
 そこにはもう、かつてのキノコ頭でウジウジしてた飯田雷丸はいない。


 
「よし……まずは妹からだな!」



 ……ん?ちょっと待て、なんか危ない方向に行きかけたな。
 いやいや、普通に友達を作るところから始めよう!


 
 こうして、俺の新たな“現実冒険編”がスタートするのであった――。


 

 ――――――――――――――
 


 
〈ピピピピ……〉


 
 いつもならベッドの上でダラダラ手を伸ばし、ギリギリまで二度寝を楽しむ俺だが――今日は違う。

 
 俺は目覚ましが鳴る前に起きた。

 
 いや、正確には目覚ましが鳴る数分前にピッタリ目が覚めた。
「これが……異世界帰りの勇者タイム管理能力か……」と、俺は軽く感動する。


 気分よく顔を洗い、歯を磨き、髪をセット。

 
 そして――満を持して学生服に袖を通す。
 スッと腕を通した瞬間、制服から放たれるシワひとつないオーラ。
 

「キマッてる……!」と、俺は思わず声に出してしまった。

 
 これ以上ないくらいに気合が入っている。
 だって今日はなんといっても、久しぶりの学校だ。


 鏡の前に立つ俺。

 
 そこに映るのは――完璧なオールバックに整えられた髪。
 キノコ頭の俺とはもうおさらばだ。
 異世界で散々戦ったおかげで、この髪型はもう崩れない。風圧?関係ねぇ。嵐?むしろ歓迎だ。

 
 シワひとつないピカピカの学生服。
 俺の輝く未来を象徴するかのようだ。
 

 さらに、足元の靴。これも新品のように磨き上げた。
 廊下を歩くたびに「キュッ、キュッ」と音が鳴りそうな仕上がり。


 鏡の中の俺と目が合う。

 

「……フッ、さすが俺。」



 口元に薄く笑みを浮かべる。

 ここにいるのは、異世界を救った男。
 そして、現実世界に戻ってきた最強の高校生、飯田雷丸だ。

 準備万端。あとは学校に行くだけ――いや、学校という名の新たな舞台で、俺の伝説を作るだけだ!


 玄関に向かおうと廊下を歩いていると――バッタリと妹と鉢合わせた。


 
「……おう、貴音、おは――」



 言いかけた俺の声が、途中で止まった。

 なぜなら、妹の顔が驚きで完全にフリーズしていたからだ。


 
「……え……え…………?」



 口元が半開きのまま、声にならない声を漏らす妹。

 俺は心の中でガッツポーズを決めた。
 よし、俺の変化に気づいたな!? これが異世界帰りの新生・雷丸だ!!

 一瞬の沈黙が廊下を支配する。

 そして――

 

「え…………おにい……ちゃん……?」



 貴音の声が震えていた。

 その一言に俺の胸が熱くなる。
 そうだ、俺は変わったんだ。やっと、妹も俺を見直してくれる日が来たんだ!

 俺は堂々と胸を張り、爽やかに返した。


 
「おう!お兄ちゃんだぜ!」
 


 ……だが、その瞬間、妹の表情がさらに困惑に染まった。

 

「え……えぇぇっ!? え、本当に……お兄ちゃん……なの?」

「おう、本物の兄貴だ! 見違えただろ?」



 ニカッと笑ってみせる俺。だが貴音は後ずさりし、眉をひそめた。


 
「……本当に? どっかの詐欺師とかじゃなくて?」

「失礼だな!どこからどう見ても俺だろ!」

「だって……その髪型! そのピカピカの靴! その表情! ……明らかに別人だもん!」

「おい! 兄貴が変わったことをそんなに疑うなよ!」


 
 妹は俺を上から下までジロジロ見つめる。


 
「……異世界でも行ってきたの?」

「……正解だ!」

「えぇぇ!?冗談で言ったのに、何その堂々とした返事!!」



 廊下に妹の絶叫が響き渡る。

 俺は心の中で再びガッツポーズ。
 よし、貴音の驚き顔は100点満点だ!



 これで俺の新しい物語は、現実世界でも始まるんだ――!

 

 ――――――――――
 



 玄関の扉をバンと開けた俺は、清々しい朝の光を浴びながら深呼吸をする。


 
「フッフッフッ……今日の俺は一味違うぜ……!」



 異世界帰りの最強高校生、飯田雷丸。
 髪は完璧なオールバック、靴はピカピカ、そして制服はアイロンがけされたビシッとした仕上がり。まるで生まれ変わったような姿で、登校路に一歩を踏み出した。

 
 そして学校の門が見えてきた。
 おぉ、久しぶりの学校だな……。いや、異世界で魔王をぶっ倒してきた俺にとって、学校なんてもう遊びみたいなもんだ。
 軽い足取りで校門をくぐると――

 

「は!? ひょっとして飯田殿でござるか!?」



 クラスメイトの石井――通称オタク君が、目を丸くして俺を見ている。


 
「どうしたんでござるか!?オールバック!? 何か悪いものでも食べたんでござるか!?」

「おい、失礼だな!これは俺の決意の表れだ!」

「何かあったんでござるか!? あ、まさか……異世界にでも行ってきたとか?」

 

 ――石井、お前鋭いな。だが真実を語るにはまだ早い。


 
「フッ……まぁな、色々あったんだよ。」



 俺はそれだけ言って、軽く手を上げながら教室へ向かう。
 後ろで石井が「え、何その中二病発言!?」と叫んでいたが、気にしない。

 教室に入ると、さらに空気が変わった。
 俺を見た瞬間、クラスメイトたちのざわめきが広がる。


 
「おい、あれ飯田だろ?」
「ウソだろ!? 別人じゃね?」
「髪型がオールバックって……何を目指してんだよ!?」



 俺は皆の注目を背に受けながら、自分の席に堂々と腰を下ろした。
 フッフッフ……異世界帰りの俺に、皆がビビるのも無理はない。


 
「飯田、一体どうしたのその髪型!」


 隣の席の女子――たしか小林だっけ?が、あきれたように俺を見ている。


 
「なぁ、小林。俺が変わったこと、そんなに驚くか?」

「いや驚くよ!前のボサボサ頭からいきなりオールバックって、何があったのよ!?」

「……男はな、変わるべき時があるんだよ。」

「いや、だから具体的に何があったのか聞いてんだけど!?」



 教室中が俺をネタに盛り上がっている中、俺は心の中で思う。


 フッフッフ……これが異世界帰りの男の影響力ってやつだ。


 現実世界での俺の伝説、ここからが本番だ――!

 そしてその数分後、担任に「飯田、その髪型は校則違反だ」とガチ説教を受けたのは、また別の話だ。

 
――――――――――――
 
 


 1時間目:体育――そして、種目はサッカー。


 
 俺はグラウンドに立ちながら、軽く伸びをしていた。
 久しぶりのサッカー。いや、正確には足のケガ以来だから、3年ぶりくらいになる。


 だけど、今の俺ならできる――異世界で鍛えたこの身体なら、もう怖いものなんてない!

 すると、少し離れたところから鋭い視線を感じた。
 ……来たな、小野寺。


 
「飯田………お前……何があった?」



 小野寺が俺をじっと見つめてくる。
 その目には、困惑と若干の疑念が混じっている。まぁそりゃそうだろうな。

 
 3年前、ケガを理由にサッカーをやめて、そのままフェードアウトした俺が、今こうして堂々とオールバックでサッカーの授業に参加してるんだから。

 
 俺は余裕の笑みを浮かべながら、ゆっくりと小野寺の方に近づく。
 周囲の空気がピリつくのを感じながら、俺は胸を張ってこう言った。

 

「俺か? ただ、世界を救ってきただけさ。」

 

 ――シーン。



 え、なんで無反応?ウケ狙ったのに。
 いや、違う、ここはもう少しリアリティを足したほうがいいかもな。


 
「ま、簡単に言うと、ちょっと異世界に行ってた。」


 
 ――さらにシーン。

 
 小野寺はピクリとも動かないまま、俺を見つめている。
 その表情から読み取れるのは……なんだこれ、失望?怒り?いや、呆れだ。


 
「異世界?お前、頭でもケガしたのか?」



 ――いやいやいや、ケガはしてないし、本当に行ったんだって!
 俺が「信じてくれよ!」と心の中で叫ぶ間に、小野寺は深いため息をつきながら呟いた。


 
「……まぁいい。サッカーがちゃんとできるならそれでいい。できるんだろ?」



 その目が鋭く俺を見据える。
 おぉ、来たな、この挑発的な視線――異世界でも似たような目で敵を睨み返したっけな。
 俺は再び笑みを浮かべて、キラリと目を光らせながらこう言った。

 

「おう、見せてやるよ。異世界帰りの本気ってやつをな。」



 小野寺の眉がピクリと動いた。
 そして、どこからか聞こえるクラスメイトの囁き声――。


 
「飯田、大丈夫か?」「あいつやっぱり変だぞ……」「てかオールバックでサッカーって何だよ!」



 おい、聞こえてんだぞ!余計な心配するな!


 そして始まった授業。
 ボールを蹴る感覚――久しぶりなのに、なぜか身体が覚えてる。いや、むしろ前よりキレてる?
 俺の足はすでに異世界仕込みの力で完全復活している。
 小野寺がボールを受け取り、俺にパスを送ってきた。

 
 
「飯田、行け!」



 小野寺の声が響いた瞬間、俺はスッと前に踏み出した。
 

 
 ――ドンッ!!


 
 地面を蹴る足音が響き、俺の身体は驚くほどスムーズにボールを扱いながら前進する。

 クラスメイトたちが近づいてくるのが視界の隅に見えるが、動きが遅い。
 まるで彼らがスローモーションに見えるほど、俺のスピードが異常だということに気づく。


 
「うおっ!飯田、速いぞ!」



 一人目のディフェンダーが前に立ちはだかる。
 だが、そいつの足が動く前に俺は軽くフェイントをかけ、ボールをサイドに流す。
 そのままシュッとかわし、次の瞬間にはディフェンダーを背後に置き去りにしていた。

 

「何だあれ!?飯田ってこんな奴だったか!?」



 驚愕の声がグラウンドに響く。

 次に現れたのは二人目――だが、そいつも俺の動きに対応しきれない。
 軽く体を右にひねり、足元をすり抜けるようにパスフェイント。
 相手が一瞬でも動きを見誤った隙に、ボールは再び俺の足元に収まり、進路はゴール一直線だ。



 ――ドリブル完了、次はパスだ。



 ゴール前にいる小野寺をチラリと確認。
 ボールを蹴り出す瞬間、指先まで集中が高まる。
 ピシッと正確なパスが小野寺の足元へ届いた。

 
「飯田、ナイスだ!」と叫ぶ小野寺の声を背中に受けながら、俺は再びゴール前に向かう。
 小野寺がワンタッチで俺にリターンしてきたボールを、俺は迷うことなくシュートポジションにセット。



〈――カンッ!!〉



 足とボールがぶつかり合う音が響き、視界がブレるほどの勢いでボールがゴールネットに突き刺さる。

 その瞬間、クラス全体が静まり返った。
 まるで、グラウンドの時間が一瞬止まったようだった。


 
「…………すげぇ。」



 誰かが呟いたのをきっかけに、周りからざわざわとした声が広がる。


 
「飯田……何者だよ……」
「まさか、本当に異世界行ってきたんじゃ……」


 
 俺はシュートを決めた直後、ゆっくりと息を整えながら振り返る。
 驚きと興奮が入り混じった顔で俺を見つめるクラスメイトたち――
 その中で、小野寺が口をポカンと開けているのを見て、俺は軽く笑ってみせた。

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト
ファンタジー
 現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。  そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。  その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。  お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。    ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。    お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?

サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道

コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。  主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。  こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。  そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。  修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。    それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。  不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。  記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。     メサメサメサ   メサ      メサ メサ          メサ メサ          メサ   メサメサメサメサメサ  メ サ  メ  サ  サ  メ サ  メ  サ  サ  サ メ  サ  メ   サ  ササ  他サイトにも掲載しています。

魔法使いが無双する異世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです

忠行
ファンタジー
魔法使いが無双するファンタジー世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか忍術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです。むしろ前の世界よりもイケてる感じ?

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...