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11.もめごと
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(どうしよう!どうしよう!)
玲奈はシルバーから逃げる為に庭へ飛び出した。
ドレスの背中が空いているので胸元とドレスの裾を捲し上げて走るが思った様に走れない。
シルバーが悪態を吐く声が直ぐそこで聞こえて来た。
(ダメだ。追いつかれてしまう。)
突然、手を引かれ建物の中に引き寄せられた。
「こっちだ。静かに。」
部屋は薄暗く相手の顔がよく見えないが今はジッと従うしかない。
「行ったようだな。まずは続きの部屋に移動をしよう。」
次の間で明かりが灯された。
「あなたは、、オウ・リュウキ様!」
隣国の客人だった。
「助けていただきありがとうございます。何故ここにいるのですか?」
「貴方が気分が悪くなり部屋を下がられる時、何故かご友人は笑っていた。不審に思い跡をつけると決して側を離れない護衛騎士が廊下に立っている。不思議に思い庭から様子を伺おうとしたら、貴方を見つけた。」
「本当に助かりました。彼は間違いで交際相手になったシルバーと言います。」
「間違いとは?どう言う事だ?」
玲奈は事のなり行きを話した。
「成程。では、今日は、会うのが1回目になるな。既成事実を作ろうとしたのかもな。」
「そんな!なんて事を、、、あの、、護衛騎士に報告するので一緒に来てもらえますか?」
「勿論、お送りしよう。証人にもなるだろう。」
廊下に出て部屋に戻るとドアの前に立っていた騎士アルクが玲奈を確認するとひどく驚いた。
そして、リュウキに鋭い視線と剣に手をかけた。
「玲奈貴人!何故ここに?お部屋でお休みだったはずでは?それに貴方は隣国コウライ国リョク・モウタ様のご友人オウ・リュウキ様。何故ご一緒なのです?」
玲奈がシルバーの仕打ちを話すと騎士アルクは、リュウキに礼を言うと直ぐに二人を部屋に入れた。
一同が部屋に入ると、くつろいでいた令嬢達は立ち上がりひどく驚き玲奈に駆け寄り慰めだした。
「えっ!どうして?なぜお部屋にいらっしゃらないの?シ、シルバー様はどうされたのかしら?」
「そうそう、私くし、お二人が相引きされる予定だったなんて知りませんでしたわ。」
「ええ。交際相手ですものね。お二人が会うのは自由ですわ。私くし達は関係ありませんわ。」
「そうよ。私くし達は玲奈貴人をベットに寝かせただけですからね。そうですよね?」
伯爵令嬢のエリザベスとアイーダとアンジェリーナが口々に「私は無関係」を主張をしてくる。
騎士アルクが手を上げて一同の口を静かにさせた。
「私が全部の部屋の安全確認と窓の鍵が閉まっているのを確認をして部屋にお通した。誰がテラス窓の鍵を開けたのだ?」
エリザベスが下手な作り笑いをした。
「あ、あの空気の入れ替えをしただけで、、」
「玲奈貴人が部屋で休むと事前に知っていたからシルバーが来たのだろう。」
「そ、それは、、、」
「それにこの部屋は御令嬢方が指示した部屋だ。」
もう令嬢達は言い訳をする言葉も見つからず顔色を変えている。
「この事は、玲奈貴人を客人としているジェイクウッド殿下と御令嬢方の御父上の伯爵にご報告をします。」
「止めて!そんな事が知れたらお父様は、お許しにならないわ。お願い!」
「そうよ!私達はちょっとお会いする機会を作っただけです!」
「連れて行け。」
騎士アルクの指示で令嬢達は即刻帰宅の指示が出た。
玲奈はシルバーから逃げる為に庭へ飛び出した。
ドレスの背中が空いているので胸元とドレスの裾を捲し上げて走るが思った様に走れない。
シルバーが悪態を吐く声が直ぐそこで聞こえて来た。
(ダメだ。追いつかれてしまう。)
突然、手を引かれ建物の中に引き寄せられた。
「こっちだ。静かに。」
部屋は薄暗く相手の顔がよく見えないが今はジッと従うしかない。
「行ったようだな。まずは続きの部屋に移動をしよう。」
次の間で明かりが灯された。
「あなたは、、オウ・リュウキ様!」
隣国の客人だった。
「助けていただきありがとうございます。何故ここにいるのですか?」
「貴方が気分が悪くなり部屋を下がられる時、何故かご友人は笑っていた。不審に思い跡をつけると決して側を離れない護衛騎士が廊下に立っている。不思議に思い庭から様子を伺おうとしたら、貴方を見つけた。」
「本当に助かりました。彼は間違いで交際相手になったシルバーと言います。」
「間違いとは?どう言う事だ?」
玲奈は事のなり行きを話した。
「成程。では、今日は、会うのが1回目になるな。既成事実を作ろうとしたのかもな。」
「そんな!なんて事を、、、あの、、護衛騎士に報告するので一緒に来てもらえますか?」
「勿論、お送りしよう。証人にもなるだろう。」
廊下に出て部屋に戻るとドアの前に立っていた騎士アルクが玲奈を確認するとひどく驚いた。
そして、リュウキに鋭い視線と剣に手をかけた。
「玲奈貴人!何故ここに?お部屋でお休みだったはずでは?それに貴方は隣国コウライ国リョク・モウタ様のご友人オウ・リュウキ様。何故ご一緒なのです?」
玲奈がシルバーの仕打ちを話すと騎士アルクは、リュウキに礼を言うと直ぐに二人を部屋に入れた。
一同が部屋に入ると、くつろいでいた令嬢達は立ち上がりひどく驚き玲奈に駆け寄り慰めだした。
「えっ!どうして?なぜお部屋にいらっしゃらないの?シ、シルバー様はどうされたのかしら?」
「そうそう、私くし、お二人が相引きされる予定だったなんて知りませんでしたわ。」
「ええ。交際相手ですものね。お二人が会うのは自由ですわ。私くし達は関係ありませんわ。」
「そうよ。私くし達は玲奈貴人をベットに寝かせただけですからね。そうですよね?」
伯爵令嬢のエリザベスとアイーダとアンジェリーナが口々に「私は無関係」を主張をしてくる。
騎士アルクが手を上げて一同の口を静かにさせた。
「私が全部の部屋の安全確認と窓の鍵が閉まっているのを確認をして部屋にお通した。誰がテラス窓の鍵を開けたのだ?」
エリザベスが下手な作り笑いをした。
「あ、あの空気の入れ替えをしただけで、、」
「玲奈貴人が部屋で休むと事前に知っていたからシルバーが来たのだろう。」
「そ、それは、、、」
「それにこの部屋は御令嬢方が指示した部屋だ。」
もう令嬢達は言い訳をする言葉も見つからず顔色を変えている。
「この事は、玲奈貴人を客人としているジェイクウッド殿下と御令嬢方の御父上の伯爵にご報告をします。」
「止めて!そんな事が知れたらお父様は、お許しにならないわ。お願い!」
「そうよ!私達はちょっとお会いする機会を作っただけです!」
「連れて行け。」
騎士アルクの指示で令嬢達は即刻帰宅の指示が出た。
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