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第19話 東京デビュー
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1999年になり、薫は4月から9月までの東京研修に向けての準備を進めた。薫の在籍する芸能事務所Starが、今回提携したのは、株式会社大洋図書の関連会社として、1998年1月に設立されたワイレア出版株式会社。本社は、東京都千代田区にあり、当時はお菓子系雑誌のCreamを出版していた。Creamは、1992年7月にミリオン出版で発行されたグラビア雑誌である。U-18、U-15の美少女モデルを数多く起用し、制服+パンチラ・水着・着エロなどのグラビアを売りにした美少女グラビアの最先端を走っていた。
「Creamか。憧れの雑誌や!」
「薫君、テンション上がっとると?」
「あぁ。美少女達の可愛さとエロチズムを表現出来るから、ワクワクしてるで!」
研修期間中は、本社と同じ千代田区にある寮で生活する。期待と不安が入り混じる中、移動日の3月25日を迎えた。当日の朝8時、2人は孝明に見送られて、大阪空港へ向かった。
「しっかりやってこい!」
搭乗手続きを済ませ、10時の大阪発東京行きの飛行機に乗り、東京へ飛び立った。2人は機内で爆睡していた。
正午に飛行機は、東京の羽田空港に到着した。荷物を受け取り、寮のある千代田区へのんびり向かう。途中、東京タワーや新宿御苑などを通った。
「大都会やな~、東京は…。」
「人が、福岡の比じゃなかね。」
腹が減った2人は、蕎麦屋に行き、東京の蕎麦をいただく。薫は天ぷら蕎麦を、喜美子は月見蕎麦を注文した。関東の饂飩と蕎麦は、関西のモノに比べると汁の色が濃く、少し塩辛く感じる。
「蕎麦、汁が濃いな…。」
「東京は、こういう味やけんね。」
腹ごしらえを済ませ、千代田区に向かい、寮に到着した。寮の部屋は1LDKのシンプルなもので、家具が完備されている。薫と喜美子は隣同士なので、寂しくならない。移動の疲れが来たのか、2人共、夕食を済ませた後は早めに就寝した。
迎えた4月1日、2人はワイレア出版株式会社で研修生として、半年間業務に携わる。2人の担当を勤める社員が来た。角刈りで小太りのチェック柄のシャツを着た、秋葉原にいそうなオタク系の男性である。
「改めてこんにちは。私はワイレア出版株式会社の河田博明です。半年間よろしくね。」
ここで早速、グラビアの撮影を行う。東京での初グラビアは、新学期をテーマにしたもので、モデルは14歳の女の子。
「今回のモデルは、植村陽菜(ひな)。14歳の現役中学生だよ。」
説明を受け、撮影の準備に取りかかる。教室をイメージしたスタジオに入り、モデルが来るのを待つ。
「こんにちは。植村陽菜です。よろしくお願いいたします。」
肩まで伸ばした黒髪に、落ち着いた雰囲気の出で立ち、ブラウンのブレザーに紺色のスカート、黒いハイソックスと思春期の少女である。まずは、お手本として、博明が撮影する。最初は机に座っている所や、黒板にチョークで書いている所などを、絶妙なアングルで撮影。
(中々ええな…。)
(優等生って、感じやけんね。)
2人は熱心にメモをとり、アシスタントとしてもモデルを引き立てる。ここで薫の出番が来た。体育座りで足を開いた状態、即ちパンチラである。
「ちょっと、恥ずかしいです…。」
顔を赤らめるモデル。スカートから見える太もも、成長中のお尻を覆う純白のショーツ。盛り上がった秘部に、薫は唾を飲み込んだ。
(これだ、このパンチラや…。)
薫は絶好の機会を逃すまいと、シャッターを切り、写真に収める。他にも、階段を上がっている所を下から撮影したり、保健室のベッドで寝ている所などを撮り、この日の撮影は終了した。編集された写真は、後日グラビア雑誌に掲載されたが、2人の写真は1枚しか使われなかった。
「まだまだだね。自分の世界だけじゃなくて、相手をグラビアに引き込めるか、それが大事だよ。」
その日から、2人はグラビア撮影の技法を磨こうと、熱心に研修に取り組んだ。先輩カメラマンの撮影アシスタントをしながら、アドバイスなどをメモにとり、ある時はアダルト系雑誌の撮影なども行った。
「ご主人様ぁ!そこはダメぇ!」
(うわ~、ヤバい、ヤバいで、これ…。)
「薫君、鼻血出てるよ。」
GWも仕事に励み、グラビアとアダルトの仕事がダブルブッキングした時は、泊まり込みで撮影と編集に励んだ。
「徹夜は良くないからね。今は23時だな。もう寝よう。」
「おやすみなさい。」
東京の文化にも馴染もうと、色々と努めた。
「エスカレーターは、譲る位置逆やねんな。」
梅雨の日も、泊まり込みでの仕事があり、気分転換にジャンプを読んでいた。
「地獄先生ぬ~べ~、終わったんやな。ONE PIECEは面白いな。ルフィ達、アーロン倒せるんか?」
梅雨が終わり、7月になった。7月1日、薫と喜美子は休憩中に、あることに気づいた。
「恐怖の大王、来ぉへんやん!!」
ノストラダムスの大予言は、盛大にハズレた…。
「Creamか。憧れの雑誌や!」
「薫君、テンション上がっとると?」
「あぁ。美少女達の可愛さとエロチズムを表現出来るから、ワクワクしてるで!」
研修期間中は、本社と同じ千代田区にある寮で生活する。期待と不安が入り混じる中、移動日の3月25日を迎えた。当日の朝8時、2人は孝明に見送られて、大阪空港へ向かった。
「しっかりやってこい!」
搭乗手続きを済ませ、10時の大阪発東京行きの飛行機に乗り、東京へ飛び立った。2人は機内で爆睡していた。
正午に飛行機は、東京の羽田空港に到着した。荷物を受け取り、寮のある千代田区へのんびり向かう。途中、東京タワーや新宿御苑などを通った。
「大都会やな~、東京は…。」
「人が、福岡の比じゃなかね。」
腹が減った2人は、蕎麦屋に行き、東京の蕎麦をいただく。薫は天ぷら蕎麦を、喜美子は月見蕎麦を注文した。関東の饂飩と蕎麦は、関西のモノに比べると汁の色が濃く、少し塩辛く感じる。
「蕎麦、汁が濃いな…。」
「東京は、こういう味やけんね。」
腹ごしらえを済ませ、千代田区に向かい、寮に到着した。寮の部屋は1LDKのシンプルなもので、家具が完備されている。薫と喜美子は隣同士なので、寂しくならない。移動の疲れが来たのか、2人共、夕食を済ませた後は早めに就寝した。
迎えた4月1日、2人はワイレア出版株式会社で研修生として、半年間業務に携わる。2人の担当を勤める社員が来た。角刈りで小太りのチェック柄のシャツを着た、秋葉原にいそうなオタク系の男性である。
「改めてこんにちは。私はワイレア出版株式会社の河田博明です。半年間よろしくね。」
ここで早速、グラビアの撮影を行う。東京での初グラビアは、新学期をテーマにしたもので、モデルは14歳の女の子。
「今回のモデルは、植村陽菜(ひな)。14歳の現役中学生だよ。」
説明を受け、撮影の準備に取りかかる。教室をイメージしたスタジオに入り、モデルが来るのを待つ。
「こんにちは。植村陽菜です。よろしくお願いいたします。」
肩まで伸ばした黒髪に、落ち着いた雰囲気の出で立ち、ブラウンのブレザーに紺色のスカート、黒いハイソックスと思春期の少女である。まずは、お手本として、博明が撮影する。最初は机に座っている所や、黒板にチョークで書いている所などを、絶妙なアングルで撮影。
(中々ええな…。)
(優等生って、感じやけんね。)
2人は熱心にメモをとり、アシスタントとしてもモデルを引き立てる。ここで薫の出番が来た。体育座りで足を開いた状態、即ちパンチラである。
「ちょっと、恥ずかしいです…。」
顔を赤らめるモデル。スカートから見える太もも、成長中のお尻を覆う純白のショーツ。盛り上がった秘部に、薫は唾を飲み込んだ。
(これだ、このパンチラや…。)
薫は絶好の機会を逃すまいと、シャッターを切り、写真に収める。他にも、階段を上がっている所を下から撮影したり、保健室のベッドで寝ている所などを撮り、この日の撮影は終了した。編集された写真は、後日グラビア雑誌に掲載されたが、2人の写真は1枚しか使われなかった。
「まだまだだね。自分の世界だけじゃなくて、相手をグラビアに引き込めるか、それが大事だよ。」
その日から、2人はグラビア撮影の技法を磨こうと、熱心に研修に取り組んだ。先輩カメラマンの撮影アシスタントをしながら、アドバイスなどをメモにとり、ある時はアダルト系雑誌の撮影なども行った。
「ご主人様ぁ!そこはダメぇ!」
(うわ~、ヤバい、ヤバいで、これ…。)
「薫君、鼻血出てるよ。」
GWも仕事に励み、グラビアとアダルトの仕事がダブルブッキングした時は、泊まり込みで撮影と編集に励んだ。
「徹夜は良くないからね。今は23時だな。もう寝よう。」
「おやすみなさい。」
東京の文化にも馴染もうと、色々と努めた。
「エスカレーターは、譲る位置逆やねんな。」
梅雨の日も、泊まり込みでの仕事があり、気分転換にジャンプを読んでいた。
「地獄先生ぬ~べ~、終わったんやな。ONE PIECEは面白いな。ルフィ達、アーロン倒せるんか?」
梅雨が終わり、7月になった。7月1日、薫と喜美子は休憩中に、あることに気づいた。
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