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第28話 2002フィーバー
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日韓W杯は、グループステージが終わり、ここからは決勝トーナメントに突入。
round of 16
韓国開催
スペインVSアイルランド
韓国VSイタリア
ドイツVSパラグアイ
アメリカVSメキシコ
日本開催
ブラジルVSベルギー
デンマークVSイングランド
スウェーデンVSセネガル
日本VSトルコ
「W杯の日常風景」というテーマで、写真を撮り続けている薫達は、より一層ボルテージを上げて、決勝トーナメントも追いかけることにした。6月14日をもってグループステージが終了。韓国に行っていたメンバーが日本に帰国し、薫達は入れ替わるようにして、韓国へむかうことになった。日本VSチュニジアが大阪で行われたため、薫と喜美子は社宅に戻り、15日からの韓国での撮影に向けての身支度をした。
(韓国か。どんな所なんやろ?)
薫にとっては、1997年の香港以来の海外。時差は無く、飛行機で2時間程度の距離。準備を済ませ、束の間の休息を経て、15日の午前8時に関西国際空港に集合した。
「皆さん、おはようございます。日韓W杯は、これから決勝トーナメントに入ります。私達は韓国へ向かいます。W杯の中の風景を撮っていきましょう。」
班長の美穂子からの簡単な挨拶を経て、搭乗手続きを済ませ、10時20分の大阪発ソウル行きの便で、韓国へ向かった。
韓国に着くと、W杯の熱気が凄まじく、人々のエネルギーが感じられた。美穂子の班は、round of 16では、スペインVSアイルランドと韓国VSイタリアを担当。首都のソウルのホテルに泊まり、この日は観光。ソウルの繁華街 明洞(ミョンドン)で、韓国料理をいただく。
「焼き肉は、美味しいわね。」
「あー。参鶏湯が身に沁みる…。」
辛いものが苦手な薫だが、参鶏湯はイケるようだ。韓国料理で精をつけ、16日は水原に移動し、スペインVSアイルランドを観戦。粘り強さで勝ち進んだアイルランドのタフネスに、スペインは苦戦を強いられた。勝負はPK戦にもつれ、スペインが勝利した。
「PK戦は、運勝負ね。」
「こればかりは、運だけよね。」
18日は大田に移動し、韓国VSイタリアを観戦。初の決勝トーナメント進出を果たし、勢いに乗る韓国。スタジアム周辺は、熱気に包まれている。
「凄い熱気やな。おっ、韓国も可愛い子おるやん。」
赤いユニフォームを着た若い女の子達と、学校帰りでスタジアムに向かう女子高生らを撮影した。一応、相手は日本語が分かるようだ。
「イタリア倒せる?」
「我々を誰だと思ってるの?日本のカメラマンさん。赤い悪魔が、イタリアなんか食べちゃうわよ。」
韓国VSイタリアは、前半から激しい展開となり、前半にイタリアが先制。押される韓国だが、「テハンミングク!!」(大韓民国!!)という大声援を受け、反撃する。試合は大荒れになり、イタリアのエース トッティがレッドカードで退場。
「あら、一人減った。」
「韓国、チャンスやな。」
ラフプレーの応酬となり、マルディーニへの延髄斬りも炸裂。88分にソル・ギヒョンのゴールで追い付き、試合はゴールデンゴール方式にもつれた。
「どっちかが、決めた瞬間終わりね。」
最後は、韓国のエース 安貞桓が決め、2-1と逆転勝利を果たした。熱気に包まれるスタジアム。先程の女子達も大興奮していた。
「テハンミングク!!」
「イタリア倒す、とかホンマにスゴいな!!」
熱狂する韓国サポーターを撮影する美穂子と久実とは、別に薫は敗れたイタリアサポーターの様子も撮ってた。
「マンマミーヤ!!!トッティ退場はおかしいよ!!!」
「イタリアが韓国なんかに負ける筈がねぇ!!!汚ぇにも程がある!!!」
「見苦しい負け惜しみやな…。」
W杯中の日常風景を撮影しながら、準々決勝を迎えた。22日に光州に移動し、準々決勝 韓国VSスペインを観戦。先日、大田で見た若い女の子達と再会した。
「オッパ!!!!」
「あ!あの子らや!!」
準々決勝に進出したのは、ドイツ・スペイン・イングランド・トルコ・セネガル・韓国・アメリカ・ブラジルで、アジアで唯一韓国が勝ち残った。
「日本は、負けたんだよね?」
「韓国と戦いたかったんやけどな。」
準々決勝 韓国VSスペインが始まった。試合は0-0のまま進行し、延長戦へもつれた。
「韓国、粘るわね。」
「これは、いけるんちゃうか?」
勝負はPK戦へ。両者共に3人目まで決め、韓国は4人目が決めたが、スペインのホアキンが外し、4-3に。これで韓国が決めれば、韓国の勝利だ。5人目は、キャプテンのホン・ミョンボ。これを決め、5-3で勝利した韓国は、アジア初のW杯ベスト4進出を果たした。
「スゴいわ!!!」
「番狂わせ観れたー!!!」
スタジアムを後にすると、先程の女子達と再会した。
「テハンミングク!!」
「オッパ!!サランヘヨ!!」
「ノリノリやな。日本もここまで行って欲しかったな…。」
女子達に声をかけられたが、この日はソウルに戻った。
25日 ソウルにて準決勝 韓国VSドイツ。ホームでイタリア・スペインを撃破し、アジア初のベスト4と勢いに乗る韓国と、守護神 オリバー・カーンに率いられ、粘り強く勝ち進んだドイツとの一戦。熱気に包まれる中、キックオフ。序盤から仕掛ける韓国は、安貞桓やパク・チソンらがゴールを狙うも、守護神 オリバー・カーンが立ちはだかる。
「カーン強いな。」
「カーンはスゴいよ。グループステージから、ほぼノーミスだからね。」
カーンの牙城を崩せず、後半にミヒャエル・バラックの1点で、0-1と敗れた。29日の3位決定戦では、トルコとの打ち合いの末に、2-3で敗れたが、韓国はアジア初のベスト4という好成績を収めた。
17th 2002 FIFA W杯日韓大会
優勝 ブラジル
準優勝 ドイツ
3位 トルコ
4位 韓国
MVP オリバー・カーン(ドイツ)
得点王 ロナウド(ブラジル) 8得点
6月30日に帰国し、5日間のOFFを経て、日韓W杯総集編の作成に取り掛かった。番狂わせ続出で、まさしく21世紀の幕開けにふさわしい大会となった。7月下旬に、日韓W杯総集編を出版。そこからは、またグラビア撮影の仕事に戻る。春に、倉橋優子が小学生から続けている水泳で、国体に出るのを目指すことに専念したい、ということでグラビアから卒業したことを受け、ジュニアアイドルを新規開拓することにした。日韓W杯中に行われたジュニアアイドルのオーディションで選ばれた子達の、撮影を任されることになった。
8月上旬、撮影で神戸に移動。オーディションでデビューした子と対面。
「こんにちは。カメラマンの香塚薫です。」
「こんにちは。西川由美です。」
西川由美 15歳。黒髪ショートのスレンダーな身体つき。南京町での撮影では、小籠包を初めて食べたが、一口で行ってしまったため、慌てて水を飲む場面があった。
「熱いです…。」
「一口で行ったアカンよ。」
ハーバーランドのホテルで撮影。白い下着姿でセクシーポーズ。四つん這いになり、純白のパンティから覗く、毛が生えていない秘部と大きくなりかけのお尻が、何とも可愛らしい。後日、この子のグラビアを「いちご🖤みるく」2002年9月号に載せた。
夏が終わり、秋になった。グラビア撮影に勤しむも、どうも薫は物足りない心境だった。
(優子ちゃんの後継者、という子がなかなかおらんな…。)
そんな状況を打破したのは、2人の少女であった。11月下旬、グラビア撮影で出会った。黒髪ショートで活発な感じの子と、黒髪ロングで大人しめの子。
「こんにちは。神山紗良です。」
「こんにちは。御堂里沙です。」
神山紗良 17歳 大阪府出身。サッカー好きな体育会系女子。御堂里沙 17歳 京都府出身。大人しい感じの文学少女。陰陽道の陰と陽の要素を感じた。
(この子らや!!!)
12月に城崎温泉で撮影。文学少女の里沙は、志賀直哉「城崎にて」を読んでいた。
「志賀直哉先生が、ここで小説を書いたのも分かります。」
浴衣姿で、小説を読みふける。黒髪から覗くうなじと見えそうで見えない谷間が、官能的な色気を誘う。撮影終了後、貸しきり風呂で3人で混浴。
「ふー。今年の仕事も終わりやな。W杯楽しかった~。」
「薫さん、韓国まで行ったんですか?」
「行ったで。韓国の快進撃見たからな。再来年は中国でアジアカップやからな。ひょっとしたら、中国でグラビア撮影出来るかもしれへんな。」
里沙が薫にくっつき、耳元で囁く。
「その時は、私達も中国に連れていって下さい。」
「もちろん。」
熱狂に包まれた2002年。更なる飛躍に期待。
round of 16
韓国開催
スペインVSアイルランド
韓国VSイタリア
ドイツVSパラグアイ
アメリカVSメキシコ
日本開催
ブラジルVSベルギー
デンマークVSイングランド
スウェーデンVSセネガル
日本VSトルコ
「W杯の日常風景」というテーマで、写真を撮り続けている薫達は、より一層ボルテージを上げて、決勝トーナメントも追いかけることにした。6月14日をもってグループステージが終了。韓国に行っていたメンバーが日本に帰国し、薫達は入れ替わるようにして、韓国へむかうことになった。日本VSチュニジアが大阪で行われたため、薫と喜美子は社宅に戻り、15日からの韓国での撮影に向けての身支度をした。
(韓国か。どんな所なんやろ?)
薫にとっては、1997年の香港以来の海外。時差は無く、飛行機で2時間程度の距離。準備を済ませ、束の間の休息を経て、15日の午前8時に関西国際空港に集合した。
「皆さん、おはようございます。日韓W杯は、これから決勝トーナメントに入ります。私達は韓国へ向かいます。W杯の中の風景を撮っていきましょう。」
班長の美穂子からの簡単な挨拶を経て、搭乗手続きを済ませ、10時20分の大阪発ソウル行きの便で、韓国へ向かった。
韓国に着くと、W杯の熱気が凄まじく、人々のエネルギーが感じられた。美穂子の班は、round of 16では、スペインVSアイルランドと韓国VSイタリアを担当。首都のソウルのホテルに泊まり、この日は観光。ソウルの繁華街 明洞(ミョンドン)で、韓国料理をいただく。
「焼き肉は、美味しいわね。」
「あー。参鶏湯が身に沁みる…。」
辛いものが苦手な薫だが、参鶏湯はイケるようだ。韓国料理で精をつけ、16日は水原に移動し、スペインVSアイルランドを観戦。粘り強さで勝ち進んだアイルランドのタフネスに、スペインは苦戦を強いられた。勝負はPK戦にもつれ、スペインが勝利した。
「PK戦は、運勝負ね。」
「こればかりは、運だけよね。」
18日は大田に移動し、韓国VSイタリアを観戦。初の決勝トーナメント進出を果たし、勢いに乗る韓国。スタジアム周辺は、熱気に包まれている。
「凄い熱気やな。おっ、韓国も可愛い子おるやん。」
赤いユニフォームを着た若い女の子達と、学校帰りでスタジアムに向かう女子高生らを撮影した。一応、相手は日本語が分かるようだ。
「イタリア倒せる?」
「我々を誰だと思ってるの?日本のカメラマンさん。赤い悪魔が、イタリアなんか食べちゃうわよ。」
韓国VSイタリアは、前半から激しい展開となり、前半にイタリアが先制。押される韓国だが、「テハンミングク!!」(大韓民国!!)という大声援を受け、反撃する。試合は大荒れになり、イタリアのエース トッティがレッドカードで退場。
「あら、一人減った。」
「韓国、チャンスやな。」
ラフプレーの応酬となり、マルディーニへの延髄斬りも炸裂。88分にソル・ギヒョンのゴールで追い付き、試合はゴールデンゴール方式にもつれた。
「どっちかが、決めた瞬間終わりね。」
最後は、韓国のエース 安貞桓が決め、2-1と逆転勝利を果たした。熱気に包まれるスタジアム。先程の女子達も大興奮していた。
「テハンミングク!!」
「イタリア倒す、とかホンマにスゴいな!!」
熱狂する韓国サポーターを撮影する美穂子と久実とは、別に薫は敗れたイタリアサポーターの様子も撮ってた。
「マンマミーヤ!!!トッティ退場はおかしいよ!!!」
「イタリアが韓国なんかに負ける筈がねぇ!!!汚ぇにも程がある!!!」
「見苦しい負け惜しみやな…。」
W杯中の日常風景を撮影しながら、準々決勝を迎えた。22日に光州に移動し、準々決勝 韓国VSスペインを観戦。先日、大田で見た若い女の子達と再会した。
「オッパ!!!!」
「あ!あの子らや!!」
準々決勝に進出したのは、ドイツ・スペイン・イングランド・トルコ・セネガル・韓国・アメリカ・ブラジルで、アジアで唯一韓国が勝ち残った。
「日本は、負けたんだよね?」
「韓国と戦いたかったんやけどな。」
準々決勝 韓国VSスペインが始まった。試合は0-0のまま進行し、延長戦へもつれた。
「韓国、粘るわね。」
「これは、いけるんちゃうか?」
勝負はPK戦へ。両者共に3人目まで決め、韓国は4人目が決めたが、スペインのホアキンが外し、4-3に。これで韓国が決めれば、韓国の勝利だ。5人目は、キャプテンのホン・ミョンボ。これを決め、5-3で勝利した韓国は、アジア初のW杯ベスト4進出を果たした。
「スゴいわ!!!」
「番狂わせ観れたー!!!」
スタジアムを後にすると、先程の女子達と再会した。
「テハンミングク!!」
「オッパ!!サランヘヨ!!」
「ノリノリやな。日本もここまで行って欲しかったな…。」
女子達に声をかけられたが、この日はソウルに戻った。
25日 ソウルにて準決勝 韓国VSドイツ。ホームでイタリア・スペインを撃破し、アジア初のベスト4と勢いに乗る韓国と、守護神 オリバー・カーンに率いられ、粘り強く勝ち進んだドイツとの一戦。熱気に包まれる中、キックオフ。序盤から仕掛ける韓国は、安貞桓やパク・チソンらがゴールを狙うも、守護神 オリバー・カーンが立ちはだかる。
「カーン強いな。」
「カーンはスゴいよ。グループステージから、ほぼノーミスだからね。」
カーンの牙城を崩せず、後半にミヒャエル・バラックの1点で、0-1と敗れた。29日の3位決定戦では、トルコとの打ち合いの末に、2-3で敗れたが、韓国はアジア初のベスト4という好成績を収めた。
17th 2002 FIFA W杯日韓大会
優勝 ブラジル
準優勝 ドイツ
3位 トルコ
4位 韓国
MVP オリバー・カーン(ドイツ)
得点王 ロナウド(ブラジル) 8得点
6月30日に帰国し、5日間のOFFを経て、日韓W杯総集編の作成に取り掛かった。番狂わせ続出で、まさしく21世紀の幕開けにふさわしい大会となった。7月下旬に、日韓W杯総集編を出版。そこからは、またグラビア撮影の仕事に戻る。春に、倉橋優子が小学生から続けている水泳で、国体に出るのを目指すことに専念したい、ということでグラビアから卒業したことを受け、ジュニアアイドルを新規開拓することにした。日韓W杯中に行われたジュニアアイドルのオーディションで選ばれた子達の、撮影を任されることになった。
8月上旬、撮影で神戸に移動。オーディションでデビューした子と対面。
「こんにちは。カメラマンの香塚薫です。」
「こんにちは。西川由美です。」
西川由美 15歳。黒髪ショートのスレンダーな身体つき。南京町での撮影では、小籠包を初めて食べたが、一口で行ってしまったため、慌てて水を飲む場面があった。
「熱いです…。」
「一口で行ったアカンよ。」
ハーバーランドのホテルで撮影。白い下着姿でセクシーポーズ。四つん這いになり、純白のパンティから覗く、毛が生えていない秘部と大きくなりかけのお尻が、何とも可愛らしい。後日、この子のグラビアを「いちご🖤みるく」2002年9月号に載せた。
夏が終わり、秋になった。グラビア撮影に勤しむも、どうも薫は物足りない心境だった。
(優子ちゃんの後継者、という子がなかなかおらんな…。)
そんな状況を打破したのは、2人の少女であった。11月下旬、グラビア撮影で出会った。黒髪ショートで活発な感じの子と、黒髪ロングで大人しめの子。
「こんにちは。神山紗良です。」
「こんにちは。御堂里沙です。」
神山紗良 17歳 大阪府出身。サッカー好きな体育会系女子。御堂里沙 17歳 京都府出身。大人しい感じの文学少女。陰陽道の陰と陽の要素を感じた。
(この子らや!!!)
12月に城崎温泉で撮影。文学少女の里沙は、志賀直哉「城崎にて」を読んでいた。
「志賀直哉先生が、ここで小説を書いたのも分かります。」
浴衣姿で、小説を読みふける。黒髪から覗くうなじと見えそうで見えない谷間が、官能的な色気を誘う。撮影終了後、貸しきり風呂で3人で混浴。
「ふー。今年の仕事も終わりやな。W杯楽しかった~。」
「薫さん、韓国まで行ったんですか?」
「行ったで。韓国の快進撃見たからな。再来年は中国でアジアカップやからな。ひょっとしたら、中国でグラビア撮影出来るかもしれへんな。」
里沙が薫にくっつき、耳元で囁く。
「その時は、私達も中国に連れていって下さい。」
「もちろん。」
熱狂に包まれた2002年。更なる飛躍に期待。
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