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第36話 夢に向かって
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壮大な計画は春に本格的に動き出した。Strawberry Filmに出演するグラビアアイドルと撮影場所が決定した。
「Strawberry Film」
グラビアアイドル
河原里穂子(21)
チェリー・チャン(22)
御堂里沙(19)
三浦香織(20)
貴島裕香(17)
撮影時期&場所
4月10~17日 @長崎
5月11~18日 @沖縄
6月12~19日 @香港
7月13~20日 @ベトナム
8月14~21日 @タイ
スケジュールが決まり、会社から予算を出してもらい、遂に撮影が始まる。薫の念願である単独での写真集刊行へ。
「さぁ、これからや。」
4月1日、薫はオーシャンブルーと連絡を取り、里穂子とマネージャーと打ち合わせを行う。迎えた4月10日、薫はスタッフと共に長崎へ行き、そこで合流した。
「薫さん、お久しぶりです!」
「里穂子ちゃん、久しぶりやな!」
前回、福岡で撮影した時は、山の中でふんどし姿で相撲している所やドラム缶風呂でヌード撮影などを行い、大盛り上がりしたが、博多の屋台エリアで薫がトラックに撥ねられ、重傷を負うなど散々な目に遭った。そんな困難を乗り越え、昨年は中国と香港でアジアカップ&グラビア撮影を行い、大きく成長した薫。再会を喜ぶ。成人した里穂子も豊満な身体になり、色気と貫禄が出ている。長崎県での撮影は、長崎新地中華街・五島列島で行う。
里穂子自身も長崎県は初めて訪れる。長崎新地中華街は、横浜中華街・神戸南京町と並ぶ日本3大中華街の1つで、長崎を代表する観光地である。
「ここも、ええ雰囲気やな。」
初めての長崎で、薫は興味津々な様子で撮影する。茶屋で、チャイナドレス姿の里穂子を撮影。
「やっぱ、チャイナドレスは絵になるな。」
しばらく長崎市内で撮影し、後半は五島列島へ移動する。五島列島は、長崎県西部に位置する列島で、大小合わせて152の島がある。
「ええ島やな。」
「里穂子も初めて来たと。」
島のいい雰囲気に触れ、薫と里穂子は和やかな様子で過ごせた。少し早いが、砂浜で水着姿の撮影。純白のビキニが海に映える。
「いいよ、里穂子ちゃん。イルカみたいや。」
「イルカって、そう言われたら照れると。」
長崎での撮影を終え、大阪へ戻る薫。すぐさま写真の編集と、次のスケジュールを打ち合わせる。個人裁量の仕事は、全て段取りを自分で決めなくてはいけないので、結構ハードである。
ゴールデンウィークの束の間の休息を経て、沖縄での撮影準備に取り掛かる。昨年の夏に、香港で共演したフルーツパラダイスのプロデューサー アンドリュー・ウォンとモデルのチェリー・チャンが来日。日本に来るのは、今回が初めてとのこと。5月11日、那覇空港で出迎え、那覇市内のホテルで打ち合わせ。
「薫君、今回我々を日本までお招きいただき光栄です。」
「薫さん、また会えて嬉しいです。」
「僕も、去年はホンマにお世話になりました。はるばる香港から来ていただき、誠にありがとうございます。」
沖縄での撮影地は、那覇市・美ら海水族館などで行う。沖縄では既に海開きしているため、泳ぐことも可能。狭い土地にネオンサインや高層ビルが犇めき合う香港から、自然の開放感溢れるゆったりした南国の沖縄に来て、チェリーは満悦した様子でいた。那覇市にある世界遺産 首里城には夜に赴き、南国の夜風に吹かれながら撮影。青い南国風のワンピースが映える。
「首里城、ここに琉球王国の国王様がいたんですね。」
首里城の近くには、歴代の琉球王国国王が眠る玉陵(たまうどぅん)と呼ばれる墓がある。2000年に開かれた九州・沖縄サミットで、各国首脳達がここで記念撮影したのは有名。
「安室奈美恵の「「NEVER END」」が染み渡るわ。」
国際通りや美ら海水族館などでも撮影し、沖縄のエメラルドグリーンの海で水着ショット。白いビキニで、胸元に赤いハイビスカスのデザイン。
「很好!!(大好き!!)」
豊満な乳房とプリンとしたお尻を、余すところなく撮影。チェリーにとって初めての海外となった日本は、楽しんでもらえたようだ。
6月になり、梅雨のジメジメした時期も、薫はグラビア撮影の忙しい日々を送っていた。
「サッカー日本代表、北朝鮮戦をバンコクで無観客開催。タイまで行って、わざわざ無観客でやんのかい…。」
3ヶ所目は、香港で行う。香港と言えば、ブルース・リーやジャッキー・チェンなどのアクションスターを多く輩出し、1980年代から1990年代にかけては「プロジェクトA」「ポリスストーリー 香港国際警察」「酔拳2」などのヒット作を連発し、全盛期を謳歌した香港映画に代表される雑多な世界観が、世界中から観光客を引き付ける国際都市である。1997年の香港返還に伴い、九龍城砦や啓徳空港が無くなり、香港映画にも中国の影響が出るなど、勢いが陰ったような気がした。
「「「少林サッカー」」や「「カンフーハッスル」」も、CGに頼っとるやん。もっとこう、ジャッキー・チェンやサモハン・キンポーなんかの、あの泥臭い感じが好きやったなぁ。」
2002年に出会い、可能性を見出した御堂里沙と香港へ移動。昨年は、中国も駆け回ったが、今回は香港一本だけなので、負荷は軽い。九龍半島と香港島で撮影する。九龍半島の繁華街 油麻地(ヤウマティ)にあるレトロな喫茶店 美都餐室(メイドウチャンサッ)で、ティータイムの様子を撮る。オールドカフェでミルクティーを飲む里沙、何か詩的な雰囲気がある。香港島で、街中に溶け込むような形で撮影。
「「「シティーハンター」」みたいですね。」
「ホンマやな。」
TM NETWORK「Get Wild」のミュージックビデオは、香港で撮影された。それをイメージして撮影。飲茶も堪能し、手ごたえを得て、Strawberry Filmの前半部分の撮影は終了した。
「あとは、東南アジアやな。初めてやし。あっ、日本代表、W杯出場決まったんや。」
「Strawberry Film」
グラビアアイドル
河原里穂子(21)
チェリー・チャン(22)
御堂里沙(19)
三浦香織(20)
貴島裕香(17)
撮影時期&場所
4月10~17日 @長崎
5月11~18日 @沖縄
6月12~19日 @香港
7月13~20日 @ベトナム
8月14~21日 @タイ
スケジュールが決まり、会社から予算を出してもらい、遂に撮影が始まる。薫の念願である単独での写真集刊行へ。
「さぁ、これからや。」
4月1日、薫はオーシャンブルーと連絡を取り、里穂子とマネージャーと打ち合わせを行う。迎えた4月10日、薫はスタッフと共に長崎へ行き、そこで合流した。
「薫さん、お久しぶりです!」
「里穂子ちゃん、久しぶりやな!」
前回、福岡で撮影した時は、山の中でふんどし姿で相撲している所やドラム缶風呂でヌード撮影などを行い、大盛り上がりしたが、博多の屋台エリアで薫がトラックに撥ねられ、重傷を負うなど散々な目に遭った。そんな困難を乗り越え、昨年は中国と香港でアジアカップ&グラビア撮影を行い、大きく成長した薫。再会を喜ぶ。成人した里穂子も豊満な身体になり、色気と貫禄が出ている。長崎県での撮影は、長崎新地中華街・五島列島で行う。
里穂子自身も長崎県は初めて訪れる。長崎新地中華街は、横浜中華街・神戸南京町と並ぶ日本3大中華街の1つで、長崎を代表する観光地である。
「ここも、ええ雰囲気やな。」
初めての長崎で、薫は興味津々な様子で撮影する。茶屋で、チャイナドレス姿の里穂子を撮影。
「やっぱ、チャイナドレスは絵になるな。」
しばらく長崎市内で撮影し、後半は五島列島へ移動する。五島列島は、長崎県西部に位置する列島で、大小合わせて152の島がある。
「ええ島やな。」
「里穂子も初めて来たと。」
島のいい雰囲気に触れ、薫と里穂子は和やかな様子で過ごせた。少し早いが、砂浜で水着姿の撮影。純白のビキニが海に映える。
「いいよ、里穂子ちゃん。イルカみたいや。」
「イルカって、そう言われたら照れると。」
長崎での撮影を終え、大阪へ戻る薫。すぐさま写真の編集と、次のスケジュールを打ち合わせる。個人裁量の仕事は、全て段取りを自分で決めなくてはいけないので、結構ハードである。
ゴールデンウィークの束の間の休息を経て、沖縄での撮影準備に取り掛かる。昨年の夏に、香港で共演したフルーツパラダイスのプロデューサー アンドリュー・ウォンとモデルのチェリー・チャンが来日。日本に来るのは、今回が初めてとのこと。5月11日、那覇空港で出迎え、那覇市内のホテルで打ち合わせ。
「薫君、今回我々を日本までお招きいただき光栄です。」
「薫さん、また会えて嬉しいです。」
「僕も、去年はホンマにお世話になりました。はるばる香港から来ていただき、誠にありがとうございます。」
沖縄での撮影地は、那覇市・美ら海水族館などで行う。沖縄では既に海開きしているため、泳ぐことも可能。狭い土地にネオンサインや高層ビルが犇めき合う香港から、自然の開放感溢れるゆったりした南国の沖縄に来て、チェリーは満悦した様子でいた。那覇市にある世界遺産 首里城には夜に赴き、南国の夜風に吹かれながら撮影。青い南国風のワンピースが映える。
「首里城、ここに琉球王国の国王様がいたんですね。」
首里城の近くには、歴代の琉球王国国王が眠る玉陵(たまうどぅん)と呼ばれる墓がある。2000年に開かれた九州・沖縄サミットで、各国首脳達がここで記念撮影したのは有名。
「安室奈美恵の「「NEVER END」」が染み渡るわ。」
国際通りや美ら海水族館などでも撮影し、沖縄のエメラルドグリーンの海で水着ショット。白いビキニで、胸元に赤いハイビスカスのデザイン。
「很好!!(大好き!!)」
豊満な乳房とプリンとしたお尻を、余すところなく撮影。チェリーにとって初めての海外となった日本は、楽しんでもらえたようだ。
6月になり、梅雨のジメジメした時期も、薫はグラビア撮影の忙しい日々を送っていた。
「サッカー日本代表、北朝鮮戦をバンコクで無観客開催。タイまで行って、わざわざ無観客でやんのかい…。」
3ヶ所目は、香港で行う。香港と言えば、ブルース・リーやジャッキー・チェンなどのアクションスターを多く輩出し、1980年代から1990年代にかけては「プロジェクトA」「ポリスストーリー 香港国際警察」「酔拳2」などのヒット作を連発し、全盛期を謳歌した香港映画に代表される雑多な世界観が、世界中から観光客を引き付ける国際都市である。1997年の香港返還に伴い、九龍城砦や啓徳空港が無くなり、香港映画にも中国の影響が出るなど、勢いが陰ったような気がした。
「「「少林サッカー」」や「「カンフーハッスル」」も、CGに頼っとるやん。もっとこう、ジャッキー・チェンやサモハン・キンポーなんかの、あの泥臭い感じが好きやったなぁ。」
2002年に出会い、可能性を見出した御堂里沙と香港へ移動。昨年は、中国も駆け回ったが、今回は香港一本だけなので、負荷は軽い。九龍半島と香港島で撮影する。九龍半島の繁華街 油麻地(ヤウマティ)にあるレトロな喫茶店 美都餐室(メイドウチャンサッ)で、ティータイムの様子を撮る。オールドカフェでミルクティーを飲む里沙、何か詩的な雰囲気がある。香港島で、街中に溶け込むような形で撮影。
「「「シティーハンター」」みたいですね。」
「ホンマやな。」
TM NETWORK「Get Wild」のミュージックビデオは、香港で撮影された。それをイメージして撮影。飲茶も堪能し、手ごたえを得て、Strawberry Filmの前半部分の撮影は終了した。
「あとは、東南アジアやな。初めてやし。あっ、日本代表、W杯出場決まったんや。」
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