Strawberry Film

橋本健太

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第35話 やりたいこと

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 2005年になり、薫は海外撮影の経験で成長し、30歳になったことで、貫禄が出て来た。「今年は、自分で写真集作るぞ!!」
薫の壮大な計画が動き出した。当時、放送されていたバラエティ番組と積極的にタイアップを図り、様々な共演企画を、「「いちご☆みるく」」と「「シュークリーム」」で掲載することにした。
「バラエティ番組と共演、というのをやってみたかったんや。」
編集長の提案で、1~3月の間に行う。その間も薫は、自分の提案した「Strawberry Film」の計画を練る。編集長には、昨年の暮れにこの計画について、打ち合わせをしており、予算と提携の準備を共に進めることになっている。

 2000年代、世の中はお笑いブームで、2000年には漫才師の頂点を決めるM‐1グランプリが始まり、新たなお笑いコンビが続々出てくるなど、バラエティ業界と芸能界は戦国時代さながらの群雄割拠となっていた。新語流行語大賞に、芸能人のネタが入るなど、社会現象を巻き起こしていた。
「最近、色々な芸人が出てるな。」
「そうやけんね、編集長。面白い人もおるけど、イマイチな奴もおるけん。」
雑誌限定の共演企画の打ち合わせが始まり、放送されはしないが、フジテレビ系バラエティ番組と共演出来ることを一同は喜んでいた。この企画に参加するカメラマンは編集長含め4人、グラビアアイドルは4人の計10人参加する。グラビアアイドルは18から20のフレッシュな新人達である。期待と不安入り混じる中、共演企画が始まった。

 1月10~12日 第1弾 ×「めちゃ×2イケてる!」
 フジテレビ土曜夜8時の主である「めちゃ×2イケてる!!」は、1996年に始まった番組で、身体を張った笑いや時にやり過ぎる程の企画で笑いをかっさらってきた。

爆裂お父さん
加藤浩次が、サザエさんの波平のような恰好をし、家族(光浦康子・鈴木紗理奈・濱口優・岡村隆史)とゲストと共に、すき焼きを食べながら、食卓を囲んでトークする。ゲストが気に食わない発言をすると、加藤が怒って、ジャイアントスイングをするというもの。

グラビアアイドル
小山ゆかり(19)
坂口美里(18)
武田優菜(18)
中村志保(20)

「この中で最年長は誰?」
「はい、私です。」
「君、名前は?」
「中村志保 20歳です。」
中村志保 20歳 大阪府出身。茶髪ショートで姉御肌のある子。加藤浩次にもグイグイ行った。
「活発な感じがあるね。」
「ハイ、アタシ、高2の時に西成の三角公園で、オジサンとヤッチャいましたから。」
「オジサンと?」
加藤が志保を睨む。グラビアアイドルと一緒に雛壇にいる薫は、すき焼きを貪り食っていた。
「よぉーし、箸置けぇ~!」
ここから訳の分からない加藤家家訓が始まり、テーブルをどける。この後にジャイアントスイングされる。
「1つ 加藤家家訓!グラドルなのにオジサンとヤッちゃう奴は、ビスケット 焦がしちゃった タイミング。準備しろ!」
ちゃぶ台を片付け、志保を捕まえてジャイアントスイングをかます。
「よーし、行くぞー!!」
ジャイアントスイング後、志保は加藤にお礼を言った。それから、再びトークに戻る。話題は薫のことへ。
「アンタ、カメラマンかい?」
「ハイ。香塚薫と言います。」
「何撮って来てたんだ?」
「ジュニアアイドルと言いまして、女子中高生の水着姿や制服姿を撮って、後はパンチラとかを色々…。」
「パンチラ?」
パンチラに反応した加藤。ここで加藤家家訓発動。
「1つ 加藤家家訓!女子中高生のパンツを写真撮る奴は、あの子はソーメンにされました!準備しろ!」
薫は、めちゃイケでジャイアントスイングされることを楽しみにしていた。
「薫君、いつもめちゃイケ見てくれてありがとうな!!」
「ハイ、江頭2:50さんの回が面白いです!」
加藤は薫を捕まえ、ジャイアントスイングをかます。
「よーし、行くぞー!!」
全力のジャイアントスイングで、薫は回されて投げられた。すき焼きを食べ過ぎたせいで、回された後、持参したビニール袋に吐いてしまった。
「オエェェェェェ…。」
「お前、吐いてんじゃねぇよ…。」

 2月10~12日 第2弾 ×「はねるのトびら」
 2001年に放送開始した「はねるのトびら」は「新しい波8」に出演した若手芸人の中から5組選抜されて始まった。

キングコング(西野亮廣・梶原雄太)
ロバート(秋山竜次・馬場裕之・山本博)
ドランクドラゴン(塚地武雅・鈴木拓)
北陽(伊藤さおり・虻川美穂子)
インパルス(板倉俊之・堤下敦)

コントでは、芸人達と共演。
「哲也とお父さん」
塚地扮するお父さんと秋山扮する幼稚園児の息子のコント。美里が共演。
「お父さん、お父さん。高校生のお姉さんのグラビアかわいいね。」
「哲也君、グラビア好きなの?」
「哲也はかわいい娘に、目がないんですよ。」
坂口美里 18歳。大阪府出身。黒髪ショートで高校3年生。哲也が取り出したのは、美里のスクール水着。
「お父さんが、これ持ってたんだよ。」
「えっ、待って!!何でそれを?!」
塚地は、震える手で珈琲を飲み干し、机を叩いて立ち上がる。
「お前、これお父さんのコレクションだぞ!!女子高生のスクール水着が好き過ぎてな、スク水ポリスに責められたいって、思ってるんだぞ~!!!」
「気持ち悪い!!!」
美里は、塚地の顔面に珈琲をかけ、ケーキをぶつけた。
「お父さん、お父さん。人のもの盗ったらダメだよ。」
「それ以前の問題だよ。」
他にも、ロバートやキングコングとの共演を楽しんだ。
「20クセぇ~のウン○マン!!」
「ハイ、20クセぇ~のウン○マンです。」
「20クセぇ~、って何なん?!」

 3月10~12日 第3弾 ×「ワンナイR&R」
 2001年に放送開始した「ワンナイR&R」は、水10の人気番組。「ココリコミラクル」「グータンヌーボ」「あいのり」などの人気番組と並んでいた。

雨上がり決死隊(宮迫博之・蛍原徹)
ガレッジセール(ゴリ・川田)
Dondokodon(平畠啓史・山口智充)
小池栄子
根本はるみ
ペナルティ(ヒデ・ワッキー)

コントでは、個性豊かなキャラクター達と共演。
「松浦ゴリエと申します。ペコリ~。」
ゴリ扮するワンナイの人気キャラクター 松浦ゴリエ。「ペコリナイト」で紅白歌合戦に出るなど、社会現象を巻き起こした。薫は、ゴリエを女だと思っていたらしい。
「ゴリエって、ゴリなん?」
「どうも、車車車、車3つで轟です。ギューン!」
宮迫博之扮する轟さんは、江頭2:50に似ている。楽しい時間を過ごした薫達。コラボ企画は盛り上がった。春になり、薫はStrawberry Filmに登場させるグラビアアイドル達にオファーを送り、撮影場所を考える。
「楽しい感じでイケるぞ。」
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