60 / 89
第60話 2012ロマン
しおりを挟む
2012ロンドンオリンピック、サッカーは決勝トーナメントを迎える。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
決勝トーナメント 準々決勝
イギリスVSカナダ
アメリカVSニュージーランド
スウェーデンVSフランス
日本VSブラジル
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
決勝トーナメント 準々決勝
イギリスVS韓国
ブラジルVSホンジュラス
メキシコVSセネガル
日本VSエジプト
「ここからが正念場やで。」
「せやな。」
ここからは一発勝負のトーナメント。短期決戦の難しさを物語る。薫も初のヨーロッパで、色々と慣れないことがあり、疲労も溜まってきている。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
2012年8月3日 準々決勝 VSブラジル
カーディフに移動。なでしこJAPANの相手は、王国 ブラジル。ブラジルの猛攻に耐え、26分に大儀見優季のゴールで先制。その後も72分に大野忍が追加点を挙げ、2-0でブラジルに勝利した。
「ブラジルに勝った!!」
「なでしこJAPANは、今が黄金時代や!!」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
2012年8月4日 準々決勝 VSエジプト
マンチェスターに移動。アフリカの古豪 エジプトと対戦。正午にキックオフで、薫はフィッシュ&チップスとパンを弁当として食べながら撮影。
「昼飯美味いな。」
日本は14分に永井謙佑のゴールで先制。後半、エジプトの反撃をしのぎ、78分に吉田麻也のゴールで追加点。吉田麻也はタカアンドトシの「俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だぁー!!」をゴールパフォーマンスとして披露した。
「タカアンドトシか!!」
83分に大津祐樹のダメ押しゴールで、3-0とエジプトを撃破した。ここまで無失点で駆け抜けた日本。守護神 権田修一も大健闘。
「見えてきたー!!!」
男女共、準決勝に進出し、メダルが見えてきた。その夜、イギリス料理を堪能しながら、博信と語らう。
「日本サッカー、ここまで進化してきたんやな。」
「せやな、日韓W杯から10年。そこから確実に進化してきとるで。」
ローストビーフやフィッシュ&チップスに舌鼓を打ち、ロールパンにパクつく薫。
「今年でJリーグ、20周年やねんな。ガンバ大阪も強豪になってきとる。ところで、今、ガンバ大阪何位なん?」
「今な、ケツから2番目の17位。降格圏や。」
思わぬ告白に、薫は飲んでた紅茶を噴き出した。
「嘘やろ?!降格圏?!」
「夏の補強で、レアンドロとか獲ったから巻き返すやろうけどな…。」
少し複雑な思いになりながら、残りの紅茶を飲み干した。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
2012年8月6日 準決勝 VSフランス
準決勝に勝ち進んだなでしこJAPAN。相手はヨーロッパの強豪 フランス。ロンドンへ移動。日本は32分に大儀見優季のゴールで先制し、49分に阪口夢穂が追加点を奪う。76分にル・ソンメに決められたが、2-1で勝利。決勝進出を果たした。
「よっしゃあ!!!メダル獲得圏や!!」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
2012年8月7日 準決勝 VSメキシコ
男子の準決勝の相手はメキシコ。北中米カリブ海の強豪相手に、日本は12分に大津祐樹のゴールで先制。しかし、ハードワークのスタイルで連戦が続いたのもあり、暑さと疲労で足が止まってきた所を突かれ、31分にファビアンに決められ、今大会初失点を喫する。日本は猛攻に耐えきれず、65分にペラルタ、90+3分にコルテスに決められ、1-3と逆転負けを喫した。
「まぁ、まだある。」
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
2012年8月9日 決勝 VSアメリカ
決勝の相手はアメリカ。昨年のW杯で勝利して初優勝を果たした。ここでも勝利して優勝なるか。ロンドンのウェンブリー・スタジアムには9万人の観客が見守る。日本は果敢に攻めるが、7分と53分にロイドに決められる。62分に大儀見優季が1点を返すが、1-2で敗れた。
「でも、よくやったよ!!!」
なでしこJAPANは銀メダル、でも、心地よい冒険であった。
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
2012年8月10日 3位決定戦 VS韓国
カーディフに移動。アジアのライバル 韓国と対戦。疲労困憊の日本は動きが悪く、38分に朴主永に先制される。57分に具滋哲に決められ、0-2で敗れた。メダルにあと一歩届かなかった。
「あと一歩やったのに…。」
楽しさと切なさに満ちた冒険が終わり、閉会式を見てから、日本に帰国した。
お盆はしっかり休み、撮影の仕事に精を出す。秋になり、NMB48の写真集「きゅんとどきっ」が発売され、薫はそれを購入した。
「おぉ、ええ感じやな。」
NMB48初のグループ写真集は、女子校というコンセプトで撮影された。
「この感じ、懐かしいわ。また撮りたいな。雑誌からオファー来てくれるかな?」
アイドルとの共演機会も増え、この年、初の全国ライブツアーを開催した9nineの事務所からもオファーが来た。テレ東系で「好好!キョンシーガール」が放送され、勢いに乗っていた。大阪と札幌のライブでは、他の仕事と被っていたため、12月の福岡のライブから合流。
博信からもオファーが来て、Jリーグ終盤戦を追う。絶体絶命の窮地に立たされたガンバ大阪。最終節で静岡に向かう。
2012Jリーグ J1 第34節 ジュビロ磐田VSガンバ大阪
鬼門のヤマハスタジアムで、ジュビロ磐田と対戦。前半に先制されるガンバ大阪。後半、同点に追いつくが、最後に前田遼一に決められ、1-2で敗北。ガンバ大阪は17位となり、史上初のJ2降格を喫した。
「嘘やろ?J2降格?」
落胆する博信と薫。夜空に浮かぶ月が、陥落した名門の選手達を照らす。薫は凹んだ心境のまま、ホテルへ戻る。編集作業を済ませ、翌日に福岡へ向かった。
福岡のライブ会場に到着。そこで喜美子と再会した。
「喜美子ちゃん!!」
「薫君、久しぶりやけんね!!」
喜美子も撮影する。9nineの今人気の曲「イーアル!キョンシーfeat好好!キョンシーガール」でノリノリになる。
イーアル キョンシー!
一寸先は キョンシー!
影を踏まれるな!
イーアル キョンシー!
泣きっ面にキョンシー!
御札を貼ろう!
「キョンシーガール、人気やけんね!」
「キョンシーブーム来とるんやな!!」
新潟と名古屋のライブも駆け抜け、薫の2012年の仕事は終了。この年のクリスマス、次女が誕生した。
「やったー!!!」
「京香、妹や!!」
次女の名は、桃香。ロマンチックな2012年であった。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
決勝トーナメント 準々決勝
イギリスVSカナダ
アメリカVSニュージーランド
スウェーデンVSフランス
日本VSブラジル
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
決勝トーナメント 準々決勝
イギリスVS韓国
ブラジルVSホンジュラス
メキシコVSセネガル
日本VSエジプト
「ここからが正念場やで。」
「せやな。」
ここからは一発勝負のトーナメント。短期決戦の難しさを物語る。薫も初のヨーロッパで、色々と慣れないことがあり、疲労も溜まってきている。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
2012年8月3日 準々決勝 VSブラジル
カーディフに移動。なでしこJAPANの相手は、王国 ブラジル。ブラジルの猛攻に耐え、26分に大儀見優季のゴールで先制。その後も72分に大野忍が追加点を挙げ、2-0でブラジルに勝利した。
「ブラジルに勝った!!」
「なでしこJAPANは、今が黄金時代や!!」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
2012年8月4日 準々決勝 VSエジプト
マンチェスターに移動。アフリカの古豪 エジプトと対戦。正午にキックオフで、薫はフィッシュ&チップスとパンを弁当として食べながら撮影。
「昼飯美味いな。」
日本は14分に永井謙佑のゴールで先制。後半、エジプトの反撃をしのぎ、78分に吉田麻也のゴールで追加点。吉田麻也はタカアンドトシの「俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だ、俺だぁー!!」をゴールパフォーマンスとして披露した。
「タカアンドトシか!!」
83分に大津祐樹のダメ押しゴールで、3-0とエジプトを撃破した。ここまで無失点で駆け抜けた日本。守護神 権田修一も大健闘。
「見えてきたー!!!」
男女共、準決勝に進出し、メダルが見えてきた。その夜、イギリス料理を堪能しながら、博信と語らう。
「日本サッカー、ここまで進化してきたんやな。」
「せやな、日韓W杯から10年。そこから確実に進化してきとるで。」
ローストビーフやフィッシュ&チップスに舌鼓を打ち、ロールパンにパクつく薫。
「今年でJリーグ、20周年やねんな。ガンバ大阪も強豪になってきとる。ところで、今、ガンバ大阪何位なん?」
「今な、ケツから2番目の17位。降格圏や。」
思わぬ告白に、薫は飲んでた紅茶を噴き出した。
「嘘やろ?!降格圏?!」
「夏の補強で、レアンドロとか獲ったから巻き返すやろうけどな…。」
少し複雑な思いになりながら、残りの紅茶を飲み干した。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
2012年8月6日 準決勝 VSフランス
準決勝に勝ち進んだなでしこJAPAN。相手はヨーロッパの強豪 フランス。ロンドンへ移動。日本は32分に大儀見優季のゴールで先制し、49分に阪口夢穂が追加点を奪う。76分にル・ソンメに決められたが、2-1で勝利。決勝進出を果たした。
「よっしゃあ!!!メダル獲得圏や!!」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
2012年8月7日 準決勝 VSメキシコ
男子の準決勝の相手はメキシコ。北中米カリブ海の強豪相手に、日本は12分に大津祐樹のゴールで先制。しかし、ハードワークのスタイルで連戦が続いたのもあり、暑さと疲労で足が止まってきた所を突かれ、31分にファビアンに決められ、今大会初失点を喫する。日本は猛攻に耐えきれず、65分にペラルタ、90+3分にコルテスに決められ、1-3と逆転負けを喫した。
「まぁ、まだある。」
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
2012年8月9日 決勝 VSアメリカ
決勝の相手はアメリカ。昨年のW杯で勝利して初優勝を果たした。ここでも勝利して優勝なるか。ロンドンのウェンブリー・スタジアムには9万人の観客が見守る。日本は果敢に攻めるが、7分と53分にロイドに決められる。62分に大儀見優季が1点を返すが、1-2で敗れた。
「でも、よくやったよ!!!」
なでしこJAPANは銀メダル、でも、心地よい冒険であった。
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
2012年8月10日 3位決定戦 VS韓国
カーディフに移動。アジアのライバル 韓国と対戦。疲労困憊の日本は動きが悪く、38分に朴主永に先制される。57分に具滋哲に決められ、0-2で敗れた。メダルにあと一歩届かなかった。
「あと一歩やったのに…。」
楽しさと切なさに満ちた冒険が終わり、閉会式を見てから、日本に帰国した。
お盆はしっかり休み、撮影の仕事に精を出す。秋になり、NMB48の写真集「きゅんとどきっ」が発売され、薫はそれを購入した。
「おぉ、ええ感じやな。」
NMB48初のグループ写真集は、女子校というコンセプトで撮影された。
「この感じ、懐かしいわ。また撮りたいな。雑誌からオファー来てくれるかな?」
アイドルとの共演機会も増え、この年、初の全国ライブツアーを開催した9nineの事務所からもオファーが来た。テレ東系で「好好!キョンシーガール」が放送され、勢いに乗っていた。大阪と札幌のライブでは、他の仕事と被っていたため、12月の福岡のライブから合流。
博信からもオファーが来て、Jリーグ終盤戦を追う。絶体絶命の窮地に立たされたガンバ大阪。最終節で静岡に向かう。
2012Jリーグ J1 第34節 ジュビロ磐田VSガンバ大阪
鬼門のヤマハスタジアムで、ジュビロ磐田と対戦。前半に先制されるガンバ大阪。後半、同点に追いつくが、最後に前田遼一に決められ、1-2で敗北。ガンバ大阪は17位となり、史上初のJ2降格を喫した。
「嘘やろ?J2降格?」
落胆する博信と薫。夜空に浮かぶ月が、陥落した名門の選手達を照らす。薫は凹んだ心境のまま、ホテルへ戻る。編集作業を済ませ、翌日に福岡へ向かった。
福岡のライブ会場に到着。そこで喜美子と再会した。
「喜美子ちゃん!!」
「薫君、久しぶりやけんね!!」
喜美子も撮影する。9nineの今人気の曲「イーアル!キョンシーfeat好好!キョンシーガール」でノリノリになる。
イーアル キョンシー!
一寸先は キョンシー!
影を踏まれるな!
イーアル キョンシー!
泣きっ面にキョンシー!
御札を貼ろう!
「キョンシーガール、人気やけんね!」
「キョンシーブーム来とるんやな!!」
新潟と名古屋のライブも駆け抜け、薫の2012年の仕事は終了。この年のクリスマス、次女が誕生した。
「やったー!!!」
「京香、妹や!!」
次女の名は、桃香。ロマンチックな2012年であった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる