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依頼人A 1、
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『二百リツイート来たら東大受けてやんよwwwww』
そんな下らないスレが立ち上がったのは、つい先日のこと。まあ、ネットのスレッドなんてだいたいが下らないものばかりなのだが。そして、それを立てた俺、一条三郎は下らないと思いながらもゲラついていた。もはや下るか下らないかは関係なく、言うなれば呼吸することに面白味を求めるか否かという問題で、つまり掲示板への書き込みは俺の生命活動の一部と化していた。
来るわけない。でも来たらおもしろいしどっちに転んでもおいしい。
それくらいの事しか考えていなかった。
「……で、どうなったんですか?」
「ん?門構えは良かったよ。」
「あ、もんがまえって部首ですよね。知ってます。」
全く会話が成立していない俺達の元に来たウェイターが、注文されたナポリタンとコーヒーフロートを並べて口上を伸べると訝しげな顔をして去っていった。
「結局学力じゃなくて品性なんだよ。なんだろうね。ろくなもんじゃない。」
俺、三郎の話を、妙に神妙な面持ちで聞いている女のガキ。俺はこいつに騙されてここにいる。
「で、結局集まったんですか?」
「集まったから門構えの話をしたんだ。わからない奴だな。あとそれを食ったらすぐ帰れ。俺は忙しいんだ。」
「何点だったんですか?」
「それにな人に質問するときは自分のことも話すものだ。お前。名前は。」
「あかね。中学生。」
そう言いながら、ハンバーグ定食をもりもり食べるあかね(中学生)。
「それは本名か?」
「さあ?ぷらいばしーのもんだいがありますから。」
自分の事は隠すくせに人の事はずばずば聞きやがって。こういうデリカシーのない奴が一番嫌いだ。
苦々しい気持ちを抱えながらコーヒーフロートのアイスを口に運ぶ。そもそもどうして中学生のガキとファミレスで呑気に食事しているのか、それは数日前いつものようにネットを漂っていた時に遡る。
掲示板にとある案件が晒されていた。
要約するとどこかの学校内での写真が流失していて、それをネットの住民が面白おかしくいじっている、と言った内容だった。顔は写っていなかったが更衣室かなにかでの下着姿の盗撮、体操服での部活の写真、どれも悪意があるアングルのものばかりだった。
「ふうん。いじめか?くだらないよな全く。」
さして興味もなく次の記事を見ようとした時、ピロンという通知音と共に表示が右横に飛び出した。これはSNSアカウントのものだ。なんとなく開いてみると、ダイレクトメールが届いていた。
『依頼をお願いします。』
このアカウントで俺は探偵の真似事をしている。ネットでの揉め事を解決しては報酬を得ているのだ。これを聞くと俺は大層いい人と思うだろうが、人のどろどろした悪意や感情が見たいだけなのだ。そう。自薦他薦共に俺は性格が悪い。
「はいはい。まいど。」
『どのような依頼でしょうか。』
『実は、私の妹の変な写真がネットのまとめにあって、しかもいろんな人がそれを見てるんです。なぜか名前も出ていて。全部消してくれませんか?』
当該記事の削除を言っているのだろうか。ならば不可能だ。そして仮に全ての記事を消すことができたとしても、見た者が画像を保存しているかも知れない。記憶に残っているかもしれない。そうすれば無尽蔵に記事は生み出せる。
『申し訳ありませんがそれは不可能です。ただ、情報の発信元を突き止めることはできます。いかがしますか?』
『どういうことですか?』
『誰が最初にどこに写真を載せたのかをお調べします。』
『消せないならいいです。』
それからメッセージは途切れていたが、しばらくしてまた通知が来た。
『やっぱりお願いします。誰が写真を流したのか調べてください。』
「『承知しました』……と。へへ。」
で、まず依頼人に直接会わなくてはいけない。そこで後日待ち合わせ場所としてファミレス前を指定したのだが、そこに現れたのは小さな小さなガキだった。という訳で今に至る。
「未成年者からの依頼なんて受けられるわけないだろ。バカ。」
「ひどい!何でもしてくれるって言ったのに。」
「ウルセエ。それおごってやるから、食ったら帰れ。」
コーヒーをすすり、勘定を多めに渡して席を立とうとすると、何を思ったのかガキは腕を掴んで急に大声を出した。
「お願いします!本当に困ってるの!」
「お、おい!」
「ねえ、すれ違う知らない人がみんな、私を見て笑ってるの。そんな経験ある?もう耐えられない。あんたが何もしてくれないなら私死ぬから!」
物騒な単語に客らが何だ何だとこちらに注目する。
「なんだ?痴話喧嘩か?」「パパ活?」「ヤバイんじゃないの。店員……」
まずい。まずい。俺は自他共に認めるほど風体が悪いんだ。その男に幼気な制服の少女が絡んでいる。悪い想像しか掻き立てないだろう。
「ヤメロ!その話は終わったんだよ!」
「お願い話を聞いて!」
すると、あかねの背面にいる客の視線がスマホと彼女を見比べていることに気がついた。
………ああ、もう面倒だ。
「行くぞ。」
急に態度が変わった俺に目を白黒させるあかねの手を引いて多めの会計を店員に押し付ける。
「釣りは募金してください。」
×××
春。それは出会いの季節だ。まあいらない出会いがほぼほぼなのだが。小さな公園には、後ろを付いてくるあかねよりもっと小さなガキが猿のように叫びながら走り回っている。
「何でわかったんですか?」
「別に話を聞く訳じゃない。俺は自他共に認める悪い奴だからな。」
「何でわかったんですか??」
二度も同じことを繰り返してバカなのか?と若干イラつきながらも、まあ凡人なんてこんなものかと抜いた刀を鞘にしまう。
「おい。俺がどこまで気づいたのか確認しなくていいのか。」
「あのお店を飛び出してここにいるそれだけで十分だもん。あんたは私に妹がいないことも、私が学校でいじめられてることも、私が本当は小学生なことも全部知ってるんでしょう?」
うんうん。と頭の中で頷きながら、途中で引っ掛ったことを聞き返す。
「待て待て!小学生?」
「うん。小五。」
「バッ…………」
バカ。と言いかけて止めて大きなため息を吐き出す。俺は小学生とケンカしてたのか。
「……おうちどこ。送るからさ。帰ろう。」
自分でもびっくりするくらいジェントルマンだ。こんなに良いことをしたらきっと天国行き確定だね。
「お金なら持ってきた。何枚あれば足りる?」
「おおまじバカ裸で渡すなこんなとこで!」
「は?エッチ!スケベ!変態!エンコー!」
最悪だ。ガキどもの親御さんが見ている。もうこの辺来れないじゃないか。
そんなことを考えていると、背後から急に肩をポンと叩かれた。驚いて振りかえると、交番のお巡りさんらしき人物が二人、嫌に優しい顔をして立っていた。
「ちょっといい?」
お、お、おわた……………
「今週強化月間でしてね。お兄さん今日はお休みですか。」
「は、はあ……えっと。」
仕事はしていない。俗に言うニートだ。そしてついでに言えば結婚もしていない。
「この女の子とはどんな関係ですか?お子さん、じゃないですよね。親戚とか?」
「あ、えっと……」
「お仕事お疲れ様です。親戚じゃなくて依頼人です。」
「ホント頼むから黙ってて。」
「依頼人?」
小馬鹿にした様子が透けているのが気に食わないのか、あかねはぷりぷり怒りながら続ける。
「この人にお金を払って依頼して解決してもらうんです。」
「何を?悩みごとなら学校の先生とか親御さんとか、あ、僕たちが聞いて親御さんに説明し」「絶対だめ!!」
と、急に大きな声を出したあかねにお巡りさん達だけでなく俺まで驚いた。そして何を思ったのか俺の手を掴むと公園の出口へと走り出したのだ。しかしここで彼女にとって誤算が生じた。俺の運動神経だ。予備動作もなく強く腕が引かれたことによりバランスを崩した俺の身体は、努力のかいなく彼女の華奢な身体の上に乗っかることとなった。
「痛てー。」
「ばかばか変態ゴーカンマ!」
「確保!」
結局ネットで繋がった俺達は双方めちゃくちゃ注意されて、夕方やっと交番から解放された。あかねは親御さんが迎えに来るらしい。
全くひどい目に遭った。俺が何をしたと言うんだ。
とりあえず疲れたから帰ろう。帰って、新しいちゃんとした依頼がないか見て、オフトゥンで寝るんだ。
そんな他愛ないことを考えながら歩いていると、意外と早く家の前に着いた。
割りと大きな本館を過ぎて、別館の俺の部屋へと歩みを進めて……
「ねえ。あなたの家すごいのね。」
「別にすごかない。俺の方がすごい……………え?」
聞き覚えのある声の方を見やると、あかねが興奮気味にそこにいた。
「な、な、何で……」「逃げてきちゃった。」「にげ、に??」「先生!」
小さな身体を折り曲げてあかねがお辞儀をする。
「先生。よろしくお願いします!」
これは……大変なことになった。
女児誘拐という言葉が俺の頭の中でファンファーレを吹きながら躍り狂っていた。
そんな下らないスレが立ち上がったのは、つい先日のこと。まあ、ネットのスレッドなんてだいたいが下らないものばかりなのだが。そして、それを立てた俺、一条三郎は下らないと思いながらもゲラついていた。もはや下るか下らないかは関係なく、言うなれば呼吸することに面白味を求めるか否かという問題で、つまり掲示板への書き込みは俺の生命活動の一部と化していた。
来るわけない。でも来たらおもしろいしどっちに転んでもおいしい。
それくらいの事しか考えていなかった。
「……で、どうなったんですか?」
「ん?門構えは良かったよ。」
「あ、もんがまえって部首ですよね。知ってます。」
全く会話が成立していない俺達の元に来たウェイターが、注文されたナポリタンとコーヒーフロートを並べて口上を伸べると訝しげな顔をして去っていった。
「結局学力じゃなくて品性なんだよ。なんだろうね。ろくなもんじゃない。」
俺、三郎の話を、妙に神妙な面持ちで聞いている女のガキ。俺はこいつに騙されてここにいる。
「で、結局集まったんですか?」
「集まったから門構えの話をしたんだ。わからない奴だな。あとそれを食ったらすぐ帰れ。俺は忙しいんだ。」
「何点だったんですか?」
「それにな人に質問するときは自分のことも話すものだ。お前。名前は。」
「あかね。中学生。」
そう言いながら、ハンバーグ定食をもりもり食べるあかね(中学生)。
「それは本名か?」
「さあ?ぷらいばしーのもんだいがありますから。」
自分の事は隠すくせに人の事はずばずば聞きやがって。こういうデリカシーのない奴が一番嫌いだ。
苦々しい気持ちを抱えながらコーヒーフロートのアイスを口に運ぶ。そもそもどうして中学生のガキとファミレスで呑気に食事しているのか、それは数日前いつものようにネットを漂っていた時に遡る。
掲示板にとある案件が晒されていた。
要約するとどこかの学校内での写真が流失していて、それをネットの住民が面白おかしくいじっている、と言った内容だった。顔は写っていなかったが更衣室かなにかでの下着姿の盗撮、体操服での部活の写真、どれも悪意があるアングルのものばかりだった。
「ふうん。いじめか?くだらないよな全く。」
さして興味もなく次の記事を見ようとした時、ピロンという通知音と共に表示が右横に飛び出した。これはSNSアカウントのものだ。なんとなく開いてみると、ダイレクトメールが届いていた。
『依頼をお願いします。』
このアカウントで俺は探偵の真似事をしている。ネットでの揉め事を解決しては報酬を得ているのだ。これを聞くと俺は大層いい人と思うだろうが、人のどろどろした悪意や感情が見たいだけなのだ。そう。自薦他薦共に俺は性格が悪い。
「はいはい。まいど。」
『どのような依頼でしょうか。』
『実は、私の妹の変な写真がネットのまとめにあって、しかもいろんな人がそれを見てるんです。なぜか名前も出ていて。全部消してくれませんか?』
当該記事の削除を言っているのだろうか。ならば不可能だ。そして仮に全ての記事を消すことができたとしても、見た者が画像を保存しているかも知れない。記憶に残っているかもしれない。そうすれば無尽蔵に記事は生み出せる。
『申し訳ありませんがそれは不可能です。ただ、情報の発信元を突き止めることはできます。いかがしますか?』
『どういうことですか?』
『誰が最初にどこに写真を載せたのかをお調べします。』
『消せないならいいです。』
それからメッセージは途切れていたが、しばらくしてまた通知が来た。
『やっぱりお願いします。誰が写真を流したのか調べてください。』
「『承知しました』……と。へへ。」
で、まず依頼人に直接会わなくてはいけない。そこで後日待ち合わせ場所としてファミレス前を指定したのだが、そこに現れたのは小さな小さなガキだった。という訳で今に至る。
「未成年者からの依頼なんて受けられるわけないだろ。バカ。」
「ひどい!何でもしてくれるって言ったのに。」
「ウルセエ。それおごってやるから、食ったら帰れ。」
コーヒーをすすり、勘定を多めに渡して席を立とうとすると、何を思ったのかガキは腕を掴んで急に大声を出した。
「お願いします!本当に困ってるの!」
「お、おい!」
「ねえ、すれ違う知らない人がみんな、私を見て笑ってるの。そんな経験ある?もう耐えられない。あんたが何もしてくれないなら私死ぬから!」
物騒な単語に客らが何だ何だとこちらに注目する。
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………ああ、もう面倒だ。
「行くぞ。」
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春。それは出会いの季節だ。まあいらない出会いがほぼほぼなのだが。小さな公園には、後ろを付いてくるあかねよりもっと小さなガキが猿のように叫びながら走り回っている。
「何でわかったんですか?」
「別に話を聞く訳じゃない。俺は自他共に認める悪い奴だからな。」
「何でわかったんですか??」
二度も同じことを繰り返してバカなのか?と若干イラつきながらも、まあ凡人なんてこんなものかと抜いた刀を鞘にしまう。
「おい。俺がどこまで気づいたのか確認しなくていいのか。」
「あのお店を飛び出してここにいるそれだけで十分だもん。あんたは私に妹がいないことも、私が学校でいじめられてることも、私が本当は小学生なことも全部知ってるんでしょう?」
うんうん。と頭の中で頷きながら、途中で引っ掛ったことを聞き返す。
「待て待て!小学生?」
「うん。小五。」
「バッ…………」
バカ。と言いかけて止めて大きなため息を吐き出す。俺は小学生とケンカしてたのか。
「……おうちどこ。送るからさ。帰ろう。」
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「おおまじバカ裸で渡すなこんなとこで!」
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最悪だ。ガキどもの親御さんが見ている。もうこの辺来れないじゃないか。
そんなことを考えていると、背後から急に肩をポンと叩かれた。驚いて振りかえると、交番のお巡りさんらしき人物が二人、嫌に優しい顔をして立っていた。
「ちょっといい?」
お、お、おわた……………
「今週強化月間でしてね。お兄さん今日はお休みですか。」
「は、はあ……えっと。」
仕事はしていない。俗に言うニートだ。そしてついでに言えば結婚もしていない。
「この女の子とはどんな関係ですか?お子さん、じゃないですよね。親戚とか?」
「あ、えっと……」
「お仕事お疲れ様です。親戚じゃなくて依頼人です。」
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「依頼人?」
小馬鹿にした様子が透けているのが気に食わないのか、あかねはぷりぷり怒りながら続ける。
「この人にお金を払って依頼して解決してもらうんです。」
「何を?悩みごとなら学校の先生とか親御さんとか、あ、僕たちが聞いて親御さんに説明し」「絶対だめ!!」
と、急に大きな声を出したあかねにお巡りさん達だけでなく俺まで驚いた。そして何を思ったのか俺の手を掴むと公園の出口へと走り出したのだ。しかしここで彼女にとって誤算が生じた。俺の運動神経だ。予備動作もなく強く腕が引かれたことによりバランスを崩した俺の身体は、努力のかいなく彼女の華奢な身体の上に乗っかることとなった。
「痛てー。」
「ばかばか変態ゴーカンマ!」
「確保!」
結局ネットで繋がった俺達は双方めちゃくちゃ注意されて、夕方やっと交番から解放された。あかねは親御さんが迎えに来るらしい。
全くひどい目に遭った。俺が何をしたと言うんだ。
とりあえず疲れたから帰ろう。帰って、新しいちゃんとした依頼がないか見て、オフトゥンで寝るんだ。
そんな他愛ないことを考えながら歩いていると、意外と早く家の前に着いた。
割りと大きな本館を過ぎて、別館の俺の部屋へと歩みを進めて……
「ねえ。あなたの家すごいのね。」
「別にすごかない。俺の方がすごい……………え?」
聞き覚えのある声の方を見やると、あかねが興奮気味にそこにいた。
「な、な、何で……」「逃げてきちゃった。」「にげ、に??」「先生!」
小さな身体を折り曲げてあかねがお辞儀をする。
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これは……大変なことになった。
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