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第31話:暴風のフェイオ
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「四天王の出没から皆予測していたとは思うが、遂に魔王が出現した。今後は魔族との戦いに備えてほしい」
天界の神殿。
大広間にルウの声が響く。
魔王の出現は魔物の増加と狂暴化に繋がる。
魔界から魔族が出てきて、人間や天使を襲うこともある。
他にも大気や土壌や水質の汚染、疫病の流行など、人界は深刻な状況になるの。
「それから、行方不明のサキ・ジブリエルが堕天して魔界側についたとの報告も入った。よってサキの捜索は打ち切りとする」
「サキ様……どうして……」
天使長ルウ・シフェルは四大天使と配下の天使たちを集めて、サキの堕天と捜索打ち切りを告げた。
サキ配下の天使たちが、悲痛な声を漏らす。
その理由を知る私は、胸の奥にズキッとした痛みを感じる。
これは、罪悪感なのかな?
でも、私はサキの恋人にはなれない。
「水の大天使が持つ浄化の力は水だけでなく、水が染み込む大地や、気化した水が広がる大気も清める役割を担っていた。その力が失われた中での魔王出現は、これまで以上に人界の危機となるだろう。そのため、私は神の許可のもと、浄化の力を持つ大天使を誕生させた」
「「「?!」」」
ルウの告知に、初耳らしい上位~下位の天使たちが目を丸くする。
大天使たちは事前に報せを受けていたので、驚いてはいなかった。
私も、それが誰のことか知っている。
ルウが左手で空中に円を描くと、そこから光が生まれて人の形をとり、まるでルウの双子のような青年が現れた。
プラチナブロンドにサファイヤブルーの瞳、細面で目鼻立ちのハッキリした美しい顔立ちに、細身の長身。
これで髪の色が銀色なら、ルウと見分けがつかないね。
「彼はケイ・ルミエル。見ての通り私の分身であり、光の大天使として魔王討伐に参加する者だ」
ルウは天使たちにケイを紹介した。
天使たちは初めて会う相手だけれど、ルウの分身と言われた上にそっくりな容姿もあって、みんなすぐに存在を受け入れた。
一方、サキ直属の部下だった天使たちは、慕っていた大天使が堕天したことを哀しみ、身を寄せ合って涙している。
「ケイにはサキに代わり、浄化の役割を担ってもらう。水の大天使配下であった者たちは、今後は光の大天使配下として活動してほしい」
「……畏まりました」
天使長から命じられた彼等は、頷くしかなかった。
悲しそうな彼等を見て、また胸が痛む。
彼等はいずれ魔王の姿を見て、それが誰であるか気付くよね。
そのときの精神的ショックを和らげる術を、私は知らない。
私の気持ちは一向に晴れない。
晴れるわけがない。
サキの堕天の原因が、私のせいだなんて。
◇◆◇◆◇
神殿での告知の後。
私はファーの部隊に加わり、魔物討伐に出た。
「ヒロ、魔王戦では、君がサキにとどめを刺してあげて」
「……?!」
並んで飛翔しながら、ファーは言う。
その言葉に驚いた私はすぐには応えられず、黙ってファーの顔を見つめた。
ファーは私がフェイオに捕まる前に、堕天使になったサキと会話した者。
短いやりとりの中で、何を悟ったの?
どう答えていいか考えていた私は、発動中の危険感知スキルで自分を狙う魔法に気付いた。
回避スキル:空蝉の術
直後、身代わりにした魔物が竜巻に捕らえられた。
討伐ついでに捕まえて袋に詰めておいた吸血コウモリが、竜巻の中から出られずパタパタ飛び回っている。
回避後の私とファーが視線を向けた先には、風の四天王がいた。
「おや、気付いたか。ボクもちょっとは存在感が出てきたかな?」
「そんな何回も捕まらないよ」
黒髪を風になびかせて、クスクス笑うのはフェイオ。
私はまた水滴石穿を食らっては敵わないので、盾は構えず回避に備える。
「魔王陛下が君を御所望でね。来てもらわないとボクが怒られるんだよ」
「用がある時は自分で行く。あんたが怒られるかどうかなんて気にしない」
これまでの四天王たちと違い、フェイオは大天使を殺すことよりも、私の拉致を優先しているみたい。
フェイオに拉致を命じるサキは、また私に殺してくれと懇願するつもりなの?
命じられたフェイオは、魔王の本心を知らないのね。
「大天使たちに同伴されたら困るからね。半殺しにしてでも君だけを連れて帰るよ」
「させるか!」
まるで瞬間移動のように、瞬時にフェイオが移動する。
フェイオが使ったのは、風スキルの【縮地】に似たスキルだね。
しかしファーが見抜いていて、移動先に矢を放った。
フェイオは紙一重でそれを躱す。
その間に私はフェイオから距離をとり、スキルを発動した。
絆スキル:大地の波動(改)
それは、本来はウリと私、2人分の全ステータスを上昇させるスキル。
単独で使えば、ダブル掛けとなり、上昇値は通常の2倍になるの。
「今日は脱がせたりしないよ~攫うだけだよ~」
「寄るな変態っ!」
再び縮地で迫るフェイオ。
前回とは違って、水属性スキルは全く使ってこない。
私が警戒しているから使わないのか、それとも今は使えないのか。
私はフェイオの動きを見切って躱しながら、次のスキルを発動した。
絆スキル:浄化の炎龍(改・単体)
「うぁっ! 熱っ!」
フェイオが慌てて逃げて、服を燃やす火を叩いて消している。
彼が直撃を避けるのは想定内。
私は彼の縮地パターンを知っている。
逃げた先は、次のスキルの射程内だ。
絆スキル:光の裁き(改・単体)
「うわぁぁぁ!」
雷の直撃を受けたフェイオが、光に飲まれながら身悶える。
【光の裁き】は、大天使となったケイとの絆スキル。
本来は存在しないスキルで、その攻撃力と浄化力は【浄化の炎龍】を追い抜いて全スキル中トップとなっている。
魔族にとって致命的なダメージとなる光属性攻撃は、四天王でも耐えられないものだった。
純粋で強烈な光による攻撃に、フェイオの身体は白い灰となり、風に散って消え去っていく。
「失敗か。使えない奴め」
ふいに、背後から声がする。
私は振り返る前から、それが誰か分かった。
「……サキ……」
「その名をもつ天使はもういない。私は魔界の王シャイターン」
呟くファーに、サキと呼ばれていた者は言う。
その者は、長い黒髪と切れ長の黒い瞳をもつ青年。
顔立ちはサキに似ているけれど、感情を捨てたように無表情だった。
その背中には、大きな6対の黒い翼がある。
「勇者よ、戦う覚悟ができたら城まで来るがいい。私は逃げも隠れもしない」
シャイターンと名乗る魔王はそう言うと、その場から忽然と消えた。
サキのコアAIは、魔王として戦う覚悟をしたの?
浄化を担う大天使として人々から慕われた過去を捨てて、人界を蝕む悪魔になるつもりなの?
私とファーはサキの変化に戸惑いつつも、フェイオ討伐成功報告のため天界へ帰還した。
天界の神殿。
大広間にルウの声が響く。
魔王の出現は魔物の増加と狂暴化に繋がる。
魔界から魔族が出てきて、人間や天使を襲うこともある。
他にも大気や土壌や水質の汚染、疫病の流行など、人界は深刻な状況になるの。
「それから、行方不明のサキ・ジブリエルが堕天して魔界側についたとの報告も入った。よってサキの捜索は打ち切りとする」
「サキ様……どうして……」
天使長ルウ・シフェルは四大天使と配下の天使たちを集めて、サキの堕天と捜索打ち切りを告げた。
サキ配下の天使たちが、悲痛な声を漏らす。
その理由を知る私は、胸の奥にズキッとした痛みを感じる。
これは、罪悪感なのかな?
でも、私はサキの恋人にはなれない。
「水の大天使が持つ浄化の力は水だけでなく、水が染み込む大地や、気化した水が広がる大気も清める役割を担っていた。その力が失われた中での魔王出現は、これまで以上に人界の危機となるだろう。そのため、私は神の許可のもと、浄化の力を持つ大天使を誕生させた」
「「「?!」」」
ルウの告知に、初耳らしい上位~下位の天使たちが目を丸くする。
大天使たちは事前に報せを受けていたので、驚いてはいなかった。
私も、それが誰のことか知っている。
ルウが左手で空中に円を描くと、そこから光が生まれて人の形をとり、まるでルウの双子のような青年が現れた。
プラチナブロンドにサファイヤブルーの瞳、細面で目鼻立ちのハッキリした美しい顔立ちに、細身の長身。
これで髪の色が銀色なら、ルウと見分けがつかないね。
「彼はケイ・ルミエル。見ての通り私の分身であり、光の大天使として魔王討伐に参加する者だ」
ルウは天使たちにケイを紹介した。
天使たちは初めて会う相手だけれど、ルウの分身と言われた上にそっくりな容姿もあって、みんなすぐに存在を受け入れた。
一方、サキ直属の部下だった天使たちは、慕っていた大天使が堕天したことを哀しみ、身を寄せ合って涙している。
「ケイにはサキに代わり、浄化の役割を担ってもらう。水の大天使配下であった者たちは、今後は光の大天使配下として活動してほしい」
「……畏まりました」
天使長から命じられた彼等は、頷くしかなかった。
悲しそうな彼等を見て、また胸が痛む。
彼等はいずれ魔王の姿を見て、それが誰であるか気付くよね。
そのときの精神的ショックを和らげる術を、私は知らない。
私の気持ちは一向に晴れない。
晴れるわけがない。
サキの堕天の原因が、私のせいだなんて。
◇◆◇◆◇
神殿での告知の後。
私はファーの部隊に加わり、魔物討伐に出た。
「ヒロ、魔王戦では、君がサキにとどめを刺してあげて」
「……?!」
並んで飛翔しながら、ファーは言う。
その言葉に驚いた私はすぐには応えられず、黙ってファーの顔を見つめた。
ファーは私がフェイオに捕まる前に、堕天使になったサキと会話した者。
短いやりとりの中で、何を悟ったの?
どう答えていいか考えていた私は、発動中の危険感知スキルで自分を狙う魔法に気付いた。
回避スキル:空蝉の術
直後、身代わりにした魔物が竜巻に捕らえられた。
討伐ついでに捕まえて袋に詰めておいた吸血コウモリが、竜巻の中から出られずパタパタ飛び回っている。
回避後の私とファーが視線を向けた先には、風の四天王がいた。
「おや、気付いたか。ボクもちょっとは存在感が出てきたかな?」
「そんな何回も捕まらないよ」
黒髪を風になびかせて、クスクス笑うのはフェイオ。
私はまた水滴石穿を食らっては敵わないので、盾は構えず回避に備える。
「魔王陛下が君を御所望でね。来てもらわないとボクが怒られるんだよ」
「用がある時は自分で行く。あんたが怒られるかどうかなんて気にしない」
これまでの四天王たちと違い、フェイオは大天使を殺すことよりも、私の拉致を優先しているみたい。
フェイオに拉致を命じるサキは、また私に殺してくれと懇願するつもりなの?
命じられたフェイオは、魔王の本心を知らないのね。
「大天使たちに同伴されたら困るからね。半殺しにしてでも君だけを連れて帰るよ」
「させるか!」
まるで瞬間移動のように、瞬時にフェイオが移動する。
フェイオが使ったのは、風スキルの【縮地】に似たスキルだね。
しかしファーが見抜いていて、移動先に矢を放った。
フェイオは紙一重でそれを躱す。
その間に私はフェイオから距離をとり、スキルを発動した。
絆スキル:大地の波動(改)
それは、本来はウリと私、2人分の全ステータスを上昇させるスキル。
単独で使えば、ダブル掛けとなり、上昇値は通常の2倍になるの。
「今日は脱がせたりしないよ~攫うだけだよ~」
「寄るな変態っ!」
再び縮地で迫るフェイオ。
前回とは違って、水属性スキルは全く使ってこない。
私が警戒しているから使わないのか、それとも今は使えないのか。
私はフェイオの動きを見切って躱しながら、次のスキルを発動した。
絆スキル:浄化の炎龍(改・単体)
「うぁっ! 熱っ!」
フェイオが慌てて逃げて、服を燃やす火を叩いて消している。
彼が直撃を避けるのは想定内。
私は彼の縮地パターンを知っている。
逃げた先は、次のスキルの射程内だ。
絆スキル:光の裁き(改・単体)
「うわぁぁぁ!」
雷の直撃を受けたフェイオが、光に飲まれながら身悶える。
【光の裁き】は、大天使となったケイとの絆スキル。
本来は存在しないスキルで、その攻撃力と浄化力は【浄化の炎龍】を追い抜いて全スキル中トップとなっている。
魔族にとって致命的なダメージとなる光属性攻撃は、四天王でも耐えられないものだった。
純粋で強烈な光による攻撃に、フェイオの身体は白い灰となり、風に散って消え去っていく。
「失敗か。使えない奴め」
ふいに、背後から声がする。
私は振り返る前から、それが誰か分かった。
「……サキ……」
「その名をもつ天使はもういない。私は魔界の王シャイターン」
呟くファーに、サキと呼ばれていた者は言う。
その者は、長い黒髪と切れ長の黒い瞳をもつ青年。
顔立ちはサキに似ているけれど、感情を捨てたように無表情だった。
その背中には、大きな6対の黒い翼がある。
「勇者よ、戦う覚悟ができたら城まで来るがいい。私は逃げも隠れもしない」
シャイターンと名乗る魔王はそう言うと、その場から忽然と消えた。
サキのコアAIは、魔王として戦う覚悟をしたの?
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