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美月~ルナの冒険者養成スクール生活
ep22:美月視点⑫
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華蓮ちゃんに会いたいけど、平民の私が貴族の屋敷に行けるわけがない。
それに、主人公キャラと悪役令嬢キャラが接触すると、何かの間違いで断罪イベントが発生するかもしれない。
カレン・フィーユ・ラ・ミシオンは、エトワール国立学園の高等部卒業パーティで、王太子に婚約破棄された上に断罪追放されてしまう。
(シナリオが大幅に変わってるからどうなるか分からないけど、今は避けておく方がいいよね)
私は、華蓮ちゃんと連絡をとりたい気持ちを抑えた。
華蓮ちゃんはきっと、断罪回避のために必死になってると思う。
卒業パーティが終わるまで、油断できない。
私は、卒業前のカレンや攻略対象との接触を避けるため、冒険者への道を突き進むことを決意した。
冒険者は、Cクラス以上になれば、貴族から依頼を受けることがよくある。
ルナは成長力が高いし魔法も使えるから、いずれはCクラス冒険者になれると思う。
その頃には成人している筈だから、カレンの断罪イベント発生時期も終わるよね。
いつか公爵家から依頼がきたときに、華蓮ちゃんに会えたらいいな。
◇◆◇◆◇
月日は少し流れて、春の入学シーズンがやってきた。
この世界の学校は、日本と似た学期分けをしている。
4月は、新学期であり、入学式も4月の初めに設定されていた。
「ルナ、準備できた?」
「うん、もう行けるよ」
呼びに来たアランと連れ立って、私は冒険者養成スクールに向かう。
ゲームのルナは、公爵家の養女としてエトワール国立学園の貴族科に入学するけれど。
聖女であることを隠し続ける私は、平民のまま冒険者を目指すことにしている。
「よーし来たなヒヨッコ共。まずは走り込みからだ!」
ゲームでは見ることがなかった養成スクールの授業風景は、ほとんど体育会系のノリだった。
私よりも初期体力値が低いアランは、すぐに汗だくになって息切れし始める。
「走るペースが落ちてるぞ小僧、もうギブアップか?」
「……い……いいえ! まだやります!」
教官リアムさんに煽られると、アランは必ずそう答えた。
キッと表情を引き締めて走る速度を上げようと頑張るアランがカッコイイ。
(あぁ、推しが素敵過ぎて眩暈がするわ……)
「小娘、随分幸せそうに走ってるじゃねぇか。あと10周いけるな?」
アランの魅力を堪能しながら走っていた私は、追加で10周走らされた。
やがて、体力の限界まで走り続けた生徒たちが地面に転がる中に、アランと私も加わった。
(優雅なエトワール学園とは全然違うけど、こっちの方が能力値が上がるのは早いわね)
アランの隣で仰向けに寝転がりながら、私はそんなことを思う。
エトワール学園の教師は、生徒が動けなくなるまで走らせるなんてことはしない。
養成スクールの教官は、限界まで走らせることで体力値の上昇を促してくれた。
それに、主人公キャラと悪役令嬢キャラが接触すると、何かの間違いで断罪イベントが発生するかもしれない。
カレン・フィーユ・ラ・ミシオンは、エトワール国立学園の高等部卒業パーティで、王太子に婚約破棄された上に断罪追放されてしまう。
(シナリオが大幅に変わってるからどうなるか分からないけど、今は避けておく方がいいよね)
私は、華蓮ちゃんと連絡をとりたい気持ちを抑えた。
華蓮ちゃんはきっと、断罪回避のために必死になってると思う。
卒業パーティが終わるまで、油断できない。
私は、卒業前のカレンや攻略対象との接触を避けるため、冒険者への道を突き進むことを決意した。
冒険者は、Cクラス以上になれば、貴族から依頼を受けることがよくある。
ルナは成長力が高いし魔法も使えるから、いずれはCクラス冒険者になれると思う。
その頃には成人している筈だから、カレンの断罪イベント発生時期も終わるよね。
いつか公爵家から依頼がきたときに、華蓮ちゃんに会えたらいいな。
◇◆◇◆◇
月日は少し流れて、春の入学シーズンがやってきた。
この世界の学校は、日本と似た学期分けをしている。
4月は、新学期であり、入学式も4月の初めに設定されていた。
「ルナ、準備できた?」
「うん、もう行けるよ」
呼びに来たアランと連れ立って、私は冒険者養成スクールに向かう。
ゲームのルナは、公爵家の養女としてエトワール国立学園の貴族科に入学するけれど。
聖女であることを隠し続ける私は、平民のまま冒険者を目指すことにしている。
「よーし来たなヒヨッコ共。まずは走り込みからだ!」
ゲームでは見ることがなかった養成スクールの授業風景は、ほとんど体育会系のノリだった。
私よりも初期体力値が低いアランは、すぐに汗だくになって息切れし始める。
「走るペースが落ちてるぞ小僧、もうギブアップか?」
「……い……いいえ! まだやります!」
教官リアムさんに煽られると、アランは必ずそう答えた。
キッと表情を引き締めて走る速度を上げようと頑張るアランがカッコイイ。
(あぁ、推しが素敵過ぎて眩暈がするわ……)
「小娘、随分幸せそうに走ってるじゃねぇか。あと10周いけるな?」
アランの魅力を堪能しながら走っていた私は、追加で10周走らされた。
やがて、体力の限界まで走り続けた生徒たちが地面に転がる中に、アランと私も加わった。
(優雅なエトワール学園とは全然違うけど、こっちの方が能力値が上がるのは早いわね)
アランの隣で仰向けに寝転がりながら、私はそんなことを思う。
エトワール学園の教師は、生徒が動けなくなるまで走らせるなんてことはしない。
養成スクールの教官は、限界まで走らせることで体力値の上昇を促してくれた。
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