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【猛猫リンネの物語】2024.4.15〜
第30話:ケージ散らかし隊現る
しおりを挟む先週あたりから、今までの掃除方法ではケージ内が片付かなくなった。
成長と共に活発になってきた仔猫たちが駆け回り、猫砂をまき散らす。
通称「ケージ散らかし隊」が、猛猫にオプションで追加!
ペットシーツから猫砂まで、全力で散らかすチビッコ集団がケージ内に現れた。
奥の方に散らばった猫砂は、柄の短いワイパーではかき出せない。
そこで、ケージ奥まで届く柄の長いワイパーを買ってきた。
猛猫対策用品追加!
百均で売っていた、柄の長いワイパー。
これでケージ奥も掃除が可能になった。
「見てリンネ、新しい掃除道具だよ~」
「ウゥゥ~! シャアァ~ッ! (まぁた変な物持ってきた!)」
リンネに見せると毎度ながら怒られるが、気にしない。
ケージの扉に手を伸ばすと飛びかかる猛猫を皮手袋で防御しつつ、長ワイパーを差し入れたらリンネは後退していった。
「キュー、キュー (なにこれ?)」
「あ~君たち、それはオモチャじゃないよ」
下がるリンネに代わって、長ワイパーに寄ってくるのがチビッコ軍団。
可愛いけど、掃除できなくて困る。
「キュウ~ (遊ぶでち)」
「はいはい、どいてどいて~」
「シャーッ! カッ! (うちの子に何すんの!)」
群がるチビッコ集団を長ワイパーで押しのけたら、リンネに怒られた。
ワイパーの柄を連打されるが、構わず掃除を続ける。
「よし、猫砂かき寄せ完了~。って、また散らかすんかーい」
せっかく手前にかき寄せた猫砂に、真っ先にダイブするのが黒猫サンテ。
続いて他の子も飛び込んでくる。
小さいフワフワモフモフの乱舞!
可愛い、間違いなく可愛い。
しかし、掃除の邪魔なんだよぉぉぉ!
また散らばる猫砂。
奥まで散らなかったのは幸いだ。
ケージの床トレーを引き出して、柄の短いワイパーを使ってケージ外へかき出した。
後方にいるリンネは、迷惑そうな顔をしながら床トレーに座っている。
トレーを引き出しても押し戻しても、その場を動かず唸るだけだった。
パンチしてこないのは、間に仔猫がモリモリいて飛びかかれないからだろうか?
散らかされるのは困るけど、猛猫アタックの防壁になってくれるのは助かる。
「はい、掃除完了。ゴハン~ってそれも散らかすのかよ」
「キュー、キュー (ゴハンだ~)」
「ウマウマウマ (←訳さなくていい?)」
ふやかしたドライフードを長皿に持って、床トレーに置いてケージ内に入れる。
で、これも散らかすのがチビッコ軍団。
それは母猫にお任せして、御世話タイム完了。
散らかし隊のおかげで、掃除タイムが倍になってしまった。
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