オムライス食べたい ~ゲーム漫画アニメの感想、それからオカルトや都市伝説について思ったこと書く意識の低いエッセイ~

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【個人の感想】ウルトラマントリガーへの不満③

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◎取って付けたような中身のないキャラクター
 トリガーのWikipediaによれば、流行り病が猛威を振るう世相であったことと、暗く重い物語を明るくするために、キャラクター付けを明るくした。というようなことが書かれている。
 いや、明るさの表現下手くそか。
 トリガー及びトリガー擁護派への不満の大きなものに、流行り病を言い訳にすれば錦の御旗になると考えている件がある。
『Z』だって流行り病で劇場版をやるのは無理であろう(『Z』前年の『タイガ』は他社の映画同様に公開時期が大幅に延期された)という判断があったゆえに、TVシリーズ本編に全力を注いでいる。
 実際それで『Z』は最高に面白いシリーズを疫禍の中で表現しきった。『ティガ』以来の星雲賞まで獲得する快挙だ(もちろんトリガーは星雲賞を受賞していない)。
 当然『Z』は陰鬱な作品ではない。コメディあり、涙あり、熱さあり、ファンサービスマシマシの最高のエンターテインメントだと筆者は太鼓判を押す。
 十分に明るい作品だった。
 であれば、トリガー制作の中心にいた人材の実力不足以外の何が原因なのか。
 だいたい明るさを語るのであれば、暗さとは何か語れるのか?
 カルト的な人気を誇る伝説のシリーズ『ウルトラマンネクサス』みたいなニュージェネあったか?
 暗さも知らないのにただただ明るさ、明るさ。スマイル、スマイル。
 ちょっと何を言ってるかわからないですね。
 ただの言論統制じゃないか? 幸福なのは義務ですよってか?
 ケンゴの「スマイル、スマイル!」「みんなを笑顔にしたいんだあ」然り、脳筋の暑苦しい芝居だらけのテッシン然り、平常時のクールさから一転、ガッツファルコンを遠隔操作するときは超ハイテンションな性格に豹変するヒマリ然り。
 不自然な脚本に振り回されている感じが、凄まじかった。
 特に、しつこい味付けのキャラクターなのに何の掘り下げもなかったテッシンとヒマリ。
 何がこの2人を特異なキャラクターにしたのか、まったくわからない。
 厳密には副隊長ではないが、副隊長格と目されるチーム最年長者のテッシン。
 もうね『ブレーザー』のテルアキ副隊長の有能さ、信頼のおける感じ、指揮権をゲント隊長から委譲されたときの「ゲント隊長ならこうする」という漢の仕事ぶり。本当にかっこよかった。
 あれを見るとダメな大人にしか見えないのよ、テッシン。
 うん、ダメな大人でもいいのよ、軍事組織の構成員じゃないなら。
 でもテッシンは地球を守るガッツセレクトじゃん。
 シリアス禁止令というか、テッシンが映ると「シリアスってケツケツだよね」って悦に入ってるような雰囲気が出るの。
『地球防衛未亡人』とかじゃないんだからさぁ。なんだかなぁ。制作の上滑りした「明るさ」演出の犠牲者ではあるんだよねぇ。
 ケンゴに関しては、ヒーローにキメセリフがあるといいよね~、ってのはわかる。
 わかるんだけど「明るさ」の押し付けがすぎるんだよ。マックの忙しい店員さんに「¥0スマイル」くださいってガチで言ってそう。『スマイルコレクター』でも見てどうぞ。
 あの「スマイル、スマイル」でさえ上手く使える田口監督、ホントすげぇな。さすが財団Bから「ベリアロクの販促やれ」と言われてやり遂げた漢だよ。
 押し付けといえば「みんなを笑顔にしたい」も重傷だ。
『勇気爆発バーンブレイバーン』の主題歌『ババーンと推参!バーンブレイバーン』でさえ「明日を願う涙 笑顔にかわるまで」だぞ。
「笑顔にかわるまで」何かするんだよな、って伝わる。
 ただ笑顔にしたいと叫ばれてましても。熱くなれない、ただ暑苦しい。
 選挙カーじゃないんだから。具体的にどうするか、教えてくれ。
 もうちょっと爽やかにやれんかね。寺坂さん、アイドルだって話じゃないか。演出すればたぶんやってくれたのでは?
『仮面ライダーゼロワン』の飛電或人もそうだが、叫ばせる演出が下手なんだよ。役者にできないことをやらせている感が凄い。
 同じ熱血系でも『Z』のハルキは好きだしな。役者の持ち味を活かせてるかどうか、如実に出るぞ。叫ばせるのは、ラクな演出じゃないって。はっきりわかんだね。
 ともかく「みんなを笑顔にしたいんだああああああっ」って叫んで共感できない演出なのは、致命的でしょ。主人公がしゃべる度に白けるのに、よく最後まで見たよ。
 まあ、仮面ライダー推しの友人もどんなに酷いシリーズでもちゃんと見るのが矜持だって言ってたから、みんな同じ苦しみを味わっているのかな。
 カルミラ救済に繋がる「みんなを笑顔にしたい」なんだとしても、もうちょっと中盤でもなんかできませんでしたかね。

◎いい加減、『ウルトラセブン』の要素をやめないか
 坂本監督がメイン監督を務めるシリーズだとこうなるんですか?
『ジード』では相棒にペガッサ星人のペガがいたが、トリガーにはガッツセレクトにメトロン星人のマルゥルが所属している。
 しっかし、ペガッサ星人のペガって「日本人のニホ、いや地球人だからチキュだ」みたいなネーミングだろクッソヤベェなwwww
 馬鹿にしてんだろ、ぶん殴るぞって言いたくなるわ。
 このネーミングするやつ恋愛無理だろ。「君だから好きなんだ」つっても「チキュ」って呼び名を口にした途端、相手を70億だか80億だかの顔も知らない人類と同列に扱っていることがバレるんだからな。
 与太話はいいとして、マルゥルだ。これレギュラン星人でもいいじゃん。
 なんか科学が発達してる星から来てたらいいだけだし、原典のキャラの面影とかないだろこいつのキャラ造形。声にMAO氏などの人気声優を起用して、フォルムをデフォルメしたらレギュラン星人でもキリエロイドでもいいんだよ、こいつ。
 ニュージェネレーションティガだろ!? 宇宙人出すにしても、TDGの世界から連れて来いよ!!
 なんでメトロン星人なの???? どうせ新造スーツなんだから、何星人でも一緒だろ!!!!
 あと、ナースデッセイ号な。
 何やってんの? 
 そりゃあ龍型の移動要塞で、対怪獣用の砲撃ができるのはかっこいいかもしれんよ。
 でも世界観ぶち壊しじゃん。
 TDGにはM78スペースの怪獣は出ないんだよ。怪獣のスーツは使える怪獣リストがあるから、しょうがないかもしれないけどさ。
 こいつ関係ないじゃん。
 しかもさぁ、このナースデッセイ号にガッツセレクト大人組が引きこもるだろう?
 危険な現場に降りて避難誘導したり、怪獣にガッツスパークレンスで銃撃したりするのは若いケンゴ、ユナ、アキト。
 特にアキトとか明らか前線要員じゃないだろ。発明家の科学スタッフじゃん。
 あいつ酷使しすぎだろ。ガッツスパークレンスもナースデッセイ号もあいつが開発したんだろ?
 そんな国宝級の頭脳持ってるやつを前線投入して、怪獣や瓦礫に圧し潰されたらどうするんだよ。
 ガッツセレクトの中で一番重要な隊員だろ。
 それをさぁ。筋トレですべての問題は解決するとか、歯を見せて嘘を言い張るやつ差し置いて危険な前線に送り込むのはどうして? 筋肉自慢にナースデッセイ号の操縦を任せてるのはなぜ?
 鍛え上げた筋肉があるならそれで落下する瓦礫を受け止めて、逃げる人々を守れよ(※無理です)!!
 テッシンの脳筋キャラはアニメならともかく、特撮でも実写は無理だって。
 別に操縦で力が要るとしても、あいつの筋力でカバーできるんならアキトと隊長でなんとかなるんじゃないか?
 ユナに執着してるんだとしても、ガッツセレクトは軍事組織だろ。
 そんな私情で配属をどうこうさせてて、そんな規律でいいんですか隊長。
 適材適所。
 謎の自称植物学者とテッシンを外に出せ! 40歳? 知るか!
 だいたいウルトラマンに三角関係なんか求めてねーんだよっ!!
 ユナとアキト尊いなぁ~。僕はこんな尊い笑顔を守るんだ! スマイル、スマイル!
 ……いいじゃん。これでいいじゃん。
 なんでユナがケンゴに興味あるみたいな作劇にする必要がある?

 つまり、ナースデッセイ号があるせいで、テッシンとヒマリへの良くない感情が募っていくんだよ!
 移動要塞みたいなことやんなくても、普通の基地にしておけばテッシンは外に出られる。
 おまえ、有事の際に避難誘導に来た自衛隊員が21歳の自称植物学者とヒョロヒョロの現役高校生2人だけだったら、どう思うよ?
 頼りないことこの上ないよ?
 そこに40歳の筋肉おじさんがいればまだ、気持ちが違うと思いません?
 助けてくれそう、って思うじゃん。

 ニュージェネレーションティガなのに、関係ないM78スペースの要素を持ち込むことで全部ぐっちゃぐちゃなんだよ。
 世界観がおかしくなるだけでなく、不自然な作劇と人間描写の温床になってるんだよ。
『ティガ』をやる気がまったくないじゃねぇか。これなら最初から、ニュージェネレーションセブンをやれよ。
 ふざけるのも大概にしろ!!
 なぁ~にが「今の子供たちは『ティガ』を見られない環境にある」だよ。
 だからって、こんな『ティガ』を冒涜したものをつくってどうするんだよ。
 予算的に防衛隊を登場させるのが難しい?
『ウルトラマンX』のXioレベルの規模の組織を出せないなら、できないってどうしてわからなかったんですか?
 金がかかることわかりきってるのに、ゴルバーとメガロゾーアで人形爆破までやっちゃってさ。
 何がしたいのか、まったくわかr……いや『ティガ』に泥を塗りたかったんだよな?
 1話で急にカルミラと泥んこプロレス始めたのは、そういう呪詛だよな?
 ハァ~ッ(クソデカ溜め息)
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