オムライス食べたい ～ゲーム漫画アニメの感想、それからオカルトや都市伝説について思ったこと書く意識の低いエッセイ～

ケムトレイル

◎ケムトレイルとは？

　ざっくり言うと、飛行機から有害な化学物質が撒かれているという説、撒かれた物質を指す言葉。

　英語のchemical（化学物質）とtrail（痕跡）を合わせた造語。

　通常の飛行機雲が速やかに霧消するのと違って、空中に長く滞留し、帯状の雲のように広がって太い飛行機雲のようになる。

　自動車に蓄積された花粉だと思われた粉を集め、磁石を近づけるとくっついた、という証言などもケムトレイル事例だと言われる。

　花粉症の原因はスギやヒノキなどの花粉ではなく、このケムトレイルであるという説も根強い。

　わりと古い陰謀説で、月刊『ムー』編集長曰く95～96年に『ムー』が初めて日本に紹介したとのこと。

　実際にそれを読んだことがあるというネットの証言では、〝高速で空中を飛び交う異様な生物〟という紹介だったという。

『ムー』を読んだことがある人なら、なんとなくどういう扱いか想像がついてしまうはずだ。

　あの総力特集の前にいくつかある、カラー見開きページで「フライングヒューマノイド出現！」みたいにやってる記事郡の一つなんだろうなぁ、と。

　なぜか昨年の2024年に、日本でもこのケムトレイル陰謀説が盛り上がった。

　Youtubeチャンネル警察官ゆりのアメリカ生活様のゆりさん曰く、アメリカでは陰謀論ではなく事実として問題になっているとのこと。

　それが影響しているのだろうか……？

　また現米政権HHS長官RFK jr.がこれをやめさせる、と発言したことが波紋を呼んでいる。

　https://www.youtube.com/live/Ey4W5vI6yIU?si=moT60wy_gU3OaKk8&t=4247

　だというのに、まったく信用ならないプロパガンダ機関としてお馴染みの悪名高き日本ファクトチェックセンターや、間違った情報も普通に出してくるGrok（xAI）は依然、ケムトレイルは陰謀論だと切り捨てる。

『真・女神転生Ⅳ』にも、魔人ケムトレイルという悪魔として登場。

　陰謀論の擬人化という体だ。

　特定スポットにて低確率で遭遇し、倒すと合体で作ることが可能になる。

　なぜか『真・女神転生ⅣFINAL』では削除された模様。


◎ケムトレイル花粉症原因説その他

　読者諸賢におかれましては、今年の花粉症はどうだったろうか。

　例年より軽かった、もしくは酷かったか。

　去年、筆者は通常ないスギ花粉の時期から長期の花粉症に苦しめられた。

　今年は、治ったかと思いきや通常運転の遅めの花粉症が発症。まだ治った体感は得られていない。

　なんにせよ、去年は異常で異例だった。

　去年と今年で大きく変わったことと言えば、アメリカの政権交代。

　ゆえに筆者は、全部バイデンのせいだと思っている。個人の感想だけどね。

　ところが〝マイクロソフトおじさん〟と大陸が組んで仕組んでばら撒いた説というのも出ている模様。

　なお、この手の情報には日本人は英語がわからないからと、偽ソース動画を貼られることがわりとある。悪質なものになると嘘翻訳字幕がつくので、最悪だ。

　今回はトランプ大統領がマイクロソフトおじさん逮捕命令を出した、という刺激的な見出しがあったが、ソースとして貼られた動画ではそんなことを言っている様子はなかった。

　英語力が低くても、一切マイクロソフトおじさんの名前を出していないのはわかったからだ。

　経験則として、「逮捕命令」みたいな見出しは嘘か肩透かしを食らうことが多い。

　体感、岡田斗司夫氏の発言切り抜き動画くらい肩透かしを食らう。

　ケムトレイルは花粉症以外にも、インフルエンザや農作物の不作への影響説もあるようだ。

　インフルエンザ原因説はちょっとわからないが、去年の農作物の不作への影響というのは思い至る節があるのではないだろうか？

　コメとかミカンとか……。

　ゆえに去年の（筆者の）花粉症長期化と農作物の不作は、バイデンの最後っ屁だったに違いないと思っている。

　そうだよ、個人の感想だよ！

　花粉症といえば、その薬も山のように種類がある。

　即効性の代わりに眠気や効果の短さがある第1世代、即効性はないが眠くなりにくい第2世代……とかなんとか。

　それらが様々な会社から出て、またジェネリックがあって、漢方があって、選び方など素人にはわからない。

　実際、「花粉症は救世主」と製薬会社の関係者が発言したという話がある。

　本当に病気が治る薬を開発したら製薬会社は儲からなくなるもんな、と揶揄されるのも当然だろう。

　ナロコの一件で大きく考え方が変わった人も多いのに、未だにSNSには「これからも〝チクワ〟が必要だ！」と喧伝するアカウントが跋扈している。

　調子づいて「科学を信じないとは何事か！」と陰謀論者を激しく非難する様は皮肉にもかつて科学が戦った、キリスト教宗教権力の姿にそっくりである。

『私たちは売りたくない！』（チームK 著　方丈社）でも〝チクワ〟について医師は知らないから、メーカーから教えてもらっているとバラされているのに。


◎（輸入）小麦花粉症原因説

　花粉以外にもPM2.5が原因、花粉症実はケムトレイル症などという話があるが食生活原因説もある。

　それが外国産小麦原因説だ。

　小麦の自給率は低いため、大半を外国産に頼っている。

　ニッポンフードシフト（農水省運営のnote）によれば、令和3年の小麦自給率は17％だという。

　https://nippon-food-shift-maff-gov.note.jp/n/n3fe69384e795#ab3a84fb-e270-402d-a6e6-b802a9fb06a8

　実は令和2年より2％向上しているが、少ないことには違いない。

　小麦粉は様々なものに使用されており、醤油にも使用されているのを知ったときには驚かされた。

　都市伝説・陰謀説界隈では、ケムトレイルに負けず劣らずこの外国産小麦原因説も盛んに唱えられている。

　除草剤などは世界で禁止されたものが日本で盛んに使われているため、おもに「外国産はほぼ遺伝子組み換え小麦！」などとやり玉に挙げられる。

　しかもリーキーガットを始め、花粉症以外にもあらゆる不調の原因として取り上げられるので汎用性が高い。

　界隈では小麦断ち、砂糖断ちなどの意識の高い取り組みで花粉症を克服して元気になった、という報告も目立つ。

　もっとも、パンや小麦粉を使用した菓子類を日常的に摂っても全然花粉症の症状が出ない人もいる。

　花粉症はグルテン不耐症だとでも、言うのであろうか？

　ただきな臭いのは、昨今のコメの値段高騰と日本のコメを安く海外へ輸出しているという話だ。

　高くても国産米を買う、外国産とのブレンド米や外国産米を買う以外に、パンやパスタを増やすという人もおろう。

　そのパンやパスタは、外国産小麦で作られている比率が高いはずだ。

　なにせ日本の小麦自給率は17％（令和3年）なのだから。

　何者かが、さらなる日本人の腸内環境悪化を企んでいるのかもしれない。


◎余談

　ケムトレイルで撒かれる化学物質の中に、バリウムも含まれると言われている。

　バリウム。一度は聞いたことのある物質名なのではないか。

　先の都知事選にも出馬された内海聡氏によれば、検査でバリウムを飲むと却って病気になるというのは医者の間では有名なことらしい。



　はい、今回はこのへんで。

　ではまた！