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第一章
1.5 秘事は私室にて
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カチリ、カチリと。勉強机の上に置かれた時計の針が音を立てる。
ピンク色のカーテンを閉め切ったその部屋には一人の少女と一人の男がいた。
「じゃあ、始めようか」
男が声をかけると、少女は頷いた。
それから自身の通う高校の制服である紺色のブレザー、チェックのスカートを纏ったままに、部屋に敷かれた薄い桃色のラグの上で座り込み、手を組み合わせ、瞑目する。
真剣な面持ちの彼女の所作は、まるで天に祈りを捧げるようであった。
柔らかな印象を与えるオーク色の勉強机や木製ベッドの上には女の子らしいぬいぐるみが点在している。
かわいらしい、女の子の部屋。
だからこそ、そんな部屋にいるもう一人。
男は異物感を放っていた。
少女がぼんやりと光る。
光は緩やかに吸い込まれるように男の首元に向かっていき、辿り着き、そして消える。
少女が脱力する。
男はその様子を見て、少し片眉を上げた。
それから、男の首輪が再度小さく光り、その光は少女のもとに向かっていく。
あ、という少女の小さな吐息とともに光は少女の中に収まっていった。
カチリ、カチリと。
時計の針は、音を立てている。
ピンク色のカーテンを閉め切ったその部屋には一人の少女と一人の男がいた。
「じゃあ、始めようか」
男が声をかけると、少女は頷いた。
それから自身の通う高校の制服である紺色のブレザー、チェックのスカートを纏ったままに、部屋に敷かれた薄い桃色のラグの上で座り込み、手を組み合わせ、瞑目する。
真剣な面持ちの彼女の所作は、まるで天に祈りを捧げるようであった。
柔らかな印象を与えるオーク色の勉強机や木製ベッドの上には女の子らしいぬいぐるみが点在している。
かわいらしい、女の子の部屋。
だからこそ、そんな部屋にいるもう一人。
男は異物感を放っていた。
少女がぼんやりと光る。
光は緩やかに吸い込まれるように男の首元に向かっていき、辿り着き、そして消える。
少女が脱力する。
男はその様子を見て、少し片眉を上げた。
それから、男の首輪が再度小さく光り、その光は少女のもとに向かっていく。
あ、という少女の小さな吐息とともに光は少女の中に収まっていった。
カチリ、カチリと。
時計の針は、音を立てている。
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