1 / 3
molt worldという場所
呑み込まれる前のお話
しおりを挟む
全ての物語に悲しんだことがない人なんていない。必ず誰かは悲しんでる。特にファンタジー系のストーリーは。
私は中学2年の速水里香。趣味は自分のオリジナルストーリーを描くこと。好きなものは本と猫。嫌いなものは……わからない。
学校生活は順調のはず。友達もいるし、孤立なんてしてない。
話を戻すと、ファンタジー系の物語というのは誰かの悲しみや死によってハッピーエンドが築かれるのが多い。この前見た小説だって誰が死んでいた。
私が描いている物語は大まかに分けると2つある。1つは〈molt world〉。この話は伊賀奈々という人を中心にして出来たストーリーで、ハッピーエンドが多い。
もう1つは〈Lost story〉。意味のまんまで〈失った物語〉。こちらは安城由衣という少女を中心として巡っていく話。安城由衣は孤児で能力者。義姉達と楽しく過ごしていくストーリーだった。けれども私の判断で義姉を交通事故に遭わせたり…と、彼女は悲劇を辿っていく。
全ての話が全員ハッピーエンドってわけじゃないんだ。私が思うに誰かが悲しんだ数だけ幸せがやってくる。
「なんだか、怖いよねぇ」
ポツリと呟いた声は一人だけ居る教室に静かに消えていった。
もうすぐ5時だ。これから家に帰ってストーリーを構成させる。それが毎日の日課であり、趣味。
「今日のご飯はなんだろうねぇ」
少し早足で学校から出た。紅く染まった夕日が私を包む。
私が自分自身のストーリーに呑み込まれるのはまた別の話。
私は中学2年の速水里香。趣味は自分のオリジナルストーリーを描くこと。好きなものは本と猫。嫌いなものは……わからない。
学校生活は順調のはず。友達もいるし、孤立なんてしてない。
話を戻すと、ファンタジー系の物語というのは誰かの悲しみや死によってハッピーエンドが築かれるのが多い。この前見た小説だって誰が死んでいた。
私が描いている物語は大まかに分けると2つある。1つは〈molt world〉。この話は伊賀奈々という人を中心にして出来たストーリーで、ハッピーエンドが多い。
もう1つは〈Lost story〉。意味のまんまで〈失った物語〉。こちらは安城由衣という少女を中心として巡っていく話。安城由衣は孤児で能力者。義姉達と楽しく過ごしていくストーリーだった。けれども私の判断で義姉を交通事故に遭わせたり…と、彼女は悲劇を辿っていく。
全ての話が全員ハッピーエンドってわけじゃないんだ。私が思うに誰かが悲しんだ数だけ幸せがやってくる。
「なんだか、怖いよねぇ」
ポツリと呟いた声は一人だけ居る教室に静かに消えていった。
もうすぐ5時だ。これから家に帰ってストーリーを構成させる。それが毎日の日課であり、趣味。
「今日のご飯はなんだろうねぇ」
少し早足で学校から出た。紅く染まった夕日が私を包む。
私が自分自身のストーリーに呑み込まれるのはまた別の話。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
の続編です。
アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな?
辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる