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molt worldという場所
呑み込まれる前のお話
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全ての物語に悲しんだことがない人なんていない。必ず誰かは悲しんでる。特にファンタジー系のストーリーは。
私は中学2年の速水里香。趣味は自分のオリジナルストーリーを描くこと。好きなものは本と猫。嫌いなものは……わからない。
学校生活は順調のはず。友達もいるし、孤立なんてしてない。
話を戻すと、ファンタジー系の物語というのは誰かの悲しみや死によってハッピーエンドが築かれるのが多い。この前見た小説だって誰が死んでいた。
私が描いている物語は大まかに分けると2つある。1つは〈molt world〉。この話は伊賀奈々という人を中心にして出来たストーリーで、ハッピーエンドが多い。
もう1つは〈Lost story〉。意味のまんまで〈失った物語〉。こちらは安城由衣という少女を中心として巡っていく話。安城由衣は孤児で能力者。義姉達と楽しく過ごしていくストーリーだった。けれども私の判断で義姉を交通事故に遭わせたり…と、彼女は悲劇を辿っていく。
全ての話が全員ハッピーエンドってわけじゃないんだ。私が思うに誰かが悲しんだ数だけ幸せがやってくる。
「なんだか、怖いよねぇ」
ポツリと呟いた声は一人だけ居る教室に静かに消えていった。
もうすぐ5時だ。これから家に帰ってストーリーを構成させる。それが毎日の日課であり、趣味。
「今日のご飯はなんだろうねぇ」
少し早足で学校から出た。紅く染まった夕日が私を包む。
私が自分自身のストーリーに呑み込まれるのはまた別の話。
私は中学2年の速水里香。趣味は自分のオリジナルストーリーを描くこと。好きなものは本と猫。嫌いなものは……わからない。
学校生活は順調のはず。友達もいるし、孤立なんてしてない。
話を戻すと、ファンタジー系の物語というのは誰かの悲しみや死によってハッピーエンドが築かれるのが多い。この前見た小説だって誰が死んでいた。
私が描いている物語は大まかに分けると2つある。1つは〈molt world〉。この話は伊賀奈々という人を中心にして出来たストーリーで、ハッピーエンドが多い。
もう1つは〈Lost story〉。意味のまんまで〈失った物語〉。こちらは安城由衣という少女を中心として巡っていく話。安城由衣は孤児で能力者。義姉達と楽しく過ごしていくストーリーだった。けれども私の判断で義姉を交通事故に遭わせたり…と、彼女は悲劇を辿っていく。
全ての話が全員ハッピーエンドってわけじゃないんだ。私が思うに誰かが悲しんだ数だけ幸せがやってくる。
「なんだか、怖いよねぇ」
ポツリと呟いた声は一人だけ居る教室に静かに消えていった。
もうすぐ5時だ。これから家に帰ってストーリーを構成させる。それが毎日の日課であり、趣味。
「今日のご飯はなんだろうねぇ」
少し早足で学校から出た。紅く染まった夕日が私を包む。
私が自分自身のストーリーに呑み込まれるのはまた別の話。
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