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1章
9話目 中編 腐りも癒える
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冒険者たちが俺たちに武器と敵意を向けてくる。
どうすんだよ、これ?
「ヴゥゥゥ……!」
野生の狼の如く唸るイクナ。
刃物とか武器を扱い慣れてる奴らこの世界の奴を相手に戦うとか、無謀を通り越して無茶に決まってる。
どうにか襲われる前に戦いを回避しないと……
「ウルクさん!ララ!」
「ん?」
大声で呼んだことによって、奥で戦っていたウルクさんとララが俺に気付く。
「ヤタか!そこ、武器を向けるのをやめろ、そいつは魔物じゃない!救助対象の冒険者だ!」
「え……?」
ウルクさんの叱咤に近い声に反応した冒険者たちが戸惑って動きを止める。
他の冒険者たちが戦い続ける中、ウルクさんとララが俺たちの方に来た。
「よく無事だったな、ヤタ!」
「えぇ、本当に――ぶほぉっ!?」
ウルクさんより早く駆け寄ってきたララが俺に抱き着きタックルを食らわせてきた。
ララのそんな力で飛びかかられたら死んじまう……あれ、痛くない?
「敵に囲まれた時はどうなるかと思いましたが、なぜか襲ってこなくなったので助かりました」
痛みを感じないという疑問を抱きつつ、言葉を続けた。
俺の腹に顔を埋めたララは涙を流しているようだったが、心配させてしまったのだと思う。
それもそうか、あんな今生の別れみたいになったんだし……
「どうだ、無事に帰ってきたぜ?」
得意げに、というより空元気にそう言ってやると、ララが脇腹に右フックを入れてくる。これも痛くないけど、つい癖で「痛い」と言ってしまう。
「敵に囲まれても襲われなかったとはどういうことだ?」
「……話はとりあえず落ち着いてからにしませんか?あまり余裕はないようですし」
妬むような視線が集まるのを感じ、圧力に負けた俺はそう言った。
「それもそうだったな。君もララと一緒にいなさい、あとは我々が引き受ける!」
ウルクさんはそう言って腰に携えていた二つの剣を抜き、それらを構える。おぉ、双剣ってやつか!
そしてデカいトカゲみたいな魔物に向かって走り出して斬りかかって行った。
「《円月斬り》!」
そして瞬きを一回した頃にはその魔物は輪切りにされてしまっていた。
つ、強え……!
指示を出していただけだったウルクさんが戦闘に加わったら、すぐに片付いてしまった。
上の立場なだけあって、実力も凄い。
「ウルクさん、あの……本当にこいつが保護対象の冒険者……いや、人間なんですか?目とか明らかにヤバい奴じゃないですか……」
すると状況が落ち着いた辺りで一人の冒険者が、俺を怪しげに見ながらウルクさんにそう言った。悪かったな、目付きがヤバい奴で。
「俺が直に見て認めた男だ、そんなくだらん理由での異論は認めん」
……なんだか遠回しにウルクさんも俺の目がヤバいって言ってない?気のせい?
冒険者たちも怪訝な表情で俺を見てくる。
「こいつは俺に任せて、お前らは他の者を手伝え」
「……了解です」
あまり納得してない様子のまま頷き、剥ぎ取りをし始めていた人たちに混ざる冒険者たち。元の世界でもそうだったけど、本当に嫌われるよな、俺って。
「もう一度言わせてもらうが、これだけ魔物が徘徊する中でよくも無事だったな……さっき言っていた「襲われなかった」というのはどういうことだったんだ?」
「えっと、どこから話せば……いや、とりあえず俺たちが迷子になったところから説明します」
他の人が作業している間に、俺とララがここに向かうまでの経緯を話した。ララは言葉が話せないだろうからその辺も説明した方がいいだろうし。
俺たちが黄金の木の実を食べたことなどは掻い摘みながら話し終えると、ウルクさんが悩むように唸り始める。
「……その証言から察するに、君たちを襲ったというその人形もどきは恐らく『パペティ』だろう。不規則な動きと凄まじい怪力が特徴の魔物。そして蘇ったというゾンビ……それを我々はリビングデッドと呼び、「人」ではなく「魔物」として分類して、そう呼称している。どちらも駆け出しや見習いには荷が重い相手なんだが……」
何やら難しい顔をするウルクさん。
「パペティにリビングデッド……たしかによくそんな相手に生き残れましたね、俺たち」
「ああ、逃げる判断をした君は正しかったというわけだ。それに仲間も見捨てなかった君の勇気にも敬意を評す!」
ウルクさんがそう言って握手を求める手を差し出してくる。
俺は少し躊躇しながら、その手を「ども……」と言いながら握り返す。
気まずくてララの方を見ると、目に涙を溜めながら笑ってこっちを見てきた。
こんなに感謝されることなんて今まで一度もなかったから、体中がむず痒い……
やることが終わった冒険者たちがウルクさんを囲むように集まる。
「ウルクさん、見てみましたが、やはりどれも……」
「ふむ、見たことのない魔物……それに見たことのある魔物の部位を繋ぎ合わせてできたのも多数、か。ここの奴ら、魔物の研究をしていたらしいな。被害は?」
「……二名がツタに絡め取られて壁に埋め込まれてしまい、行方不明。一名が戦死しました……」
冒険者の一人がそう報告し、お通夜のような雰囲気になってしまっていた。
「犠牲が出てしまったか……ヤタの話を聞くに、取り込まれた者たちは生きていないと考えた方がいいだろう。そいつらの持ち物も持ってかれたか?」
「はい、遺品になるようなものは何一つ……全て持っていかれました」
「そうか……」
ウルクさんは頭を搔いて溜息を零した。
「遺品……ですか?」
俺がつい興味本位そんな言葉を漏らすと、冒険者たちから睨まれてしまう。変なことでも聞いたか……?
「ああ、そうだ。登録した冒険者が死亡した場合、弔いや遺族へ渡す本人が身に付けていた物を回収する必要があるんだ」
「そう、だったんですね……」
だとしたら、俺の今の発言は親しい人を亡くした人から見たら無神経なものだったかもしれない。
「ではこの場で戦死した者の遺品のみを回収、怪我をした者は治癒士に治療してもらえ!……ヤタ、お前もだ」
「え、俺?」
なんで?という疑問が頭に浮かんだが、ウルクさんが俺の首を指差したことで思い出す。
「首、怪我してるぞ」
「あ……」
ゾンビ……もといリビングデッドに噛まれてしまったことを思い出す。痛みがなくてすっかり忘れてしまっていた。
「今何人か診ている白い修道ローブを着た彼女が治癒士だ。見たところ傷が少し深いから、言えば優先的に治してくれるだろう」
「わかりました。それと探していただきありがとうございます」
ウルクさんは腕を組んで「うむ!」と上機嫌に頷く。
ララは怪我をしていないのでウルクさんと一緒にいるが、イクナは俺に付いてきてきた。まるで子犬だな。
「あの……」
「あ、すいません!順番に診させていただくので、少し待っててください!」
重軽傷者が何人もいるらしく、忙しそうにする女の人。
でもウルクさんにも言われてるし、俺も重傷者の中に入るかもしれないから言うだけ言っといた方がいいよな?
「いえ、ウルクさんから首の傷だからと――」
「おい、お前!怪我人は他にもいるんだから横入りしてんじゃねえよ!」
もう一度女の人に声をかけようとすると、他の冒険者の男に突き飛ばされて文句を言われてしまう。俺が怪我人ってわかってるならそんな乱暴なことしないでくれよ……
どうすんだよ、これ?
「ヴゥゥゥ……!」
野生の狼の如く唸るイクナ。
刃物とか武器を扱い慣れてる奴らこの世界の奴を相手に戦うとか、無謀を通り越して無茶に決まってる。
どうにか襲われる前に戦いを回避しないと……
「ウルクさん!ララ!」
「ん?」
大声で呼んだことによって、奥で戦っていたウルクさんとララが俺に気付く。
「ヤタか!そこ、武器を向けるのをやめろ、そいつは魔物じゃない!救助対象の冒険者だ!」
「え……?」
ウルクさんの叱咤に近い声に反応した冒険者たちが戸惑って動きを止める。
他の冒険者たちが戦い続ける中、ウルクさんとララが俺たちの方に来た。
「よく無事だったな、ヤタ!」
「えぇ、本当に――ぶほぉっ!?」
ウルクさんより早く駆け寄ってきたララが俺に抱き着きタックルを食らわせてきた。
ララのそんな力で飛びかかられたら死んじまう……あれ、痛くない?
「敵に囲まれた時はどうなるかと思いましたが、なぜか襲ってこなくなったので助かりました」
痛みを感じないという疑問を抱きつつ、言葉を続けた。
俺の腹に顔を埋めたララは涙を流しているようだったが、心配させてしまったのだと思う。
それもそうか、あんな今生の別れみたいになったんだし……
「どうだ、無事に帰ってきたぜ?」
得意げに、というより空元気にそう言ってやると、ララが脇腹に右フックを入れてくる。これも痛くないけど、つい癖で「痛い」と言ってしまう。
「敵に囲まれても襲われなかったとはどういうことだ?」
「……話はとりあえず落ち着いてからにしませんか?あまり余裕はないようですし」
妬むような視線が集まるのを感じ、圧力に負けた俺はそう言った。
「それもそうだったな。君もララと一緒にいなさい、あとは我々が引き受ける!」
ウルクさんはそう言って腰に携えていた二つの剣を抜き、それらを構える。おぉ、双剣ってやつか!
そしてデカいトカゲみたいな魔物に向かって走り出して斬りかかって行った。
「《円月斬り》!」
そして瞬きを一回した頃にはその魔物は輪切りにされてしまっていた。
つ、強え……!
指示を出していただけだったウルクさんが戦闘に加わったら、すぐに片付いてしまった。
上の立場なだけあって、実力も凄い。
「ウルクさん、あの……本当にこいつが保護対象の冒険者……いや、人間なんですか?目とか明らかにヤバい奴じゃないですか……」
すると状況が落ち着いた辺りで一人の冒険者が、俺を怪しげに見ながらウルクさんにそう言った。悪かったな、目付きがヤバい奴で。
「俺が直に見て認めた男だ、そんなくだらん理由での異論は認めん」
……なんだか遠回しにウルクさんも俺の目がヤバいって言ってない?気のせい?
冒険者たちも怪訝な表情で俺を見てくる。
「こいつは俺に任せて、お前らは他の者を手伝え」
「……了解です」
あまり納得してない様子のまま頷き、剥ぎ取りをし始めていた人たちに混ざる冒険者たち。元の世界でもそうだったけど、本当に嫌われるよな、俺って。
「もう一度言わせてもらうが、これだけ魔物が徘徊する中でよくも無事だったな……さっき言っていた「襲われなかった」というのはどういうことだったんだ?」
「えっと、どこから話せば……いや、とりあえず俺たちが迷子になったところから説明します」
他の人が作業している間に、俺とララがここに向かうまでの経緯を話した。ララは言葉が話せないだろうからその辺も説明した方がいいだろうし。
俺たちが黄金の木の実を食べたことなどは掻い摘みながら話し終えると、ウルクさんが悩むように唸り始める。
「……その証言から察するに、君たちを襲ったというその人形もどきは恐らく『パペティ』だろう。不規則な動きと凄まじい怪力が特徴の魔物。そして蘇ったというゾンビ……それを我々はリビングデッドと呼び、「人」ではなく「魔物」として分類して、そう呼称している。どちらも駆け出しや見習いには荷が重い相手なんだが……」
何やら難しい顔をするウルクさん。
「パペティにリビングデッド……たしかによくそんな相手に生き残れましたね、俺たち」
「ああ、逃げる判断をした君は正しかったというわけだ。それに仲間も見捨てなかった君の勇気にも敬意を評す!」
ウルクさんがそう言って握手を求める手を差し出してくる。
俺は少し躊躇しながら、その手を「ども……」と言いながら握り返す。
気まずくてララの方を見ると、目に涙を溜めながら笑ってこっちを見てきた。
こんなに感謝されることなんて今まで一度もなかったから、体中がむず痒い……
やることが終わった冒険者たちがウルクさんを囲むように集まる。
「ウルクさん、見てみましたが、やはりどれも……」
「ふむ、見たことのない魔物……それに見たことのある魔物の部位を繋ぎ合わせてできたのも多数、か。ここの奴ら、魔物の研究をしていたらしいな。被害は?」
「……二名がツタに絡め取られて壁に埋め込まれてしまい、行方不明。一名が戦死しました……」
冒険者の一人がそう報告し、お通夜のような雰囲気になってしまっていた。
「犠牲が出てしまったか……ヤタの話を聞くに、取り込まれた者たちは生きていないと考えた方がいいだろう。そいつらの持ち物も持ってかれたか?」
「はい、遺品になるようなものは何一つ……全て持っていかれました」
「そうか……」
ウルクさんは頭を搔いて溜息を零した。
「遺品……ですか?」
俺がつい興味本位そんな言葉を漏らすと、冒険者たちから睨まれてしまう。変なことでも聞いたか……?
「ああ、そうだ。登録した冒険者が死亡した場合、弔いや遺族へ渡す本人が身に付けていた物を回収する必要があるんだ」
「そう、だったんですね……」
だとしたら、俺の今の発言は親しい人を亡くした人から見たら無神経なものだったかもしれない。
「ではこの場で戦死した者の遺品のみを回収、怪我をした者は治癒士に治療してもらえ!……ヤタ、お前もだ」
「え、俺?」
なんで?という疑問が頭に浮かんだが、ウルクさんが俺の首を指差したことで思い出す。
「首、怪我してるぞ」
「あ……」
ゾンビ……もといリビングデッドに噛まれてしまったことを思い出す。痛みがなくてすっかり忘れてしまっていた。
「今何人か診ている白い修道ローブを着た彼女が治癒士だ。見たところ傷が少し深いから、言えば優先的に治してくれるだろう」
「わかりました。それと探していただきありがとうございます」
ウルクさんは腕を組んで「うむ!」と上機嫌に頷く。
ララは怪我をしていないのでウルクさんと一緒にいるが、イクナは俺に付いてきてきた。まるで子犬だな。
「あの……」
「あ、すいません!順番に診させていただくので、少し待っててください!」
重軽傷者が何人もいるらしく、忙しそうにする女の人。
でもウルクさんにも言われてるし、俺も重傷者の中に入るかもしれないから言うだけ言っといた方がいいよな?
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