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武人祭
見逃した激痛
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「あるところに平凡な男がいました。男には仲睦まじい二人の両親と妹ががいました」
コノハ君が語り始めたそれは、子供に読み聞かせる絵物語のような冒頭から始まった。
まさか僕が子供だからって喜ぶと思ってるんじゃなかろうな? これでも同年代どころか大人にだって負けない知恵を持ってるんだよ?
と、誰にいうでもない小言を心の中で呟いて、コノハ君の話に耳を傾ける。
「両親も妹も、そして兄である男自身も特別な何かがあるわけでもなく、平凡な、しかし何不自由ない幸せな日々を送っていました。そんなある日のこと、男は突然周りの景色が変化したことに気が付きます。今まで見たことのない風景、見慣れない服装の人たち・・・・・・目に映るもの全てが不安を煽っているようで、混乱して辺りを挙動不審に見回しました。そんな男の元に近くにいた一人の老人が話しかけてきます。『ようこそいらっしゃいました。あなたを心よりお待ちしておりました』と」
突然見たことのない景色に変化・・・・・・それって魔族が使っていた転移系の罠のこと? いやでも、戦争に参加してるって内容でもないような・・・・・・って、待て待て待て。
なんで架空の話なはずのに真剣に考えてるんだ、僕は。
でも・・・・・・作り話にしては何か違和感を感じる。
「男は言いました、『元の場所へ帰してください。家族が待ってるんんです、。しかし老人は首を横に振って答えました、『その前に私たちをお救いください。今、人間は脅威に脅かされているのです。特別な力を持つあなたに力を貸していただきたい』。男はさらに混乱しました。自分にそんな力はないのに、このお爺さんは何を言ってるのかと」
たまにある物語の主人公が特別な力を持ったりする類か・・・・・・あれってチヤホヤされる願望のある奴が書いた妄想の塊だろ?
あまりそういうのは好きじゃないんだけどな・・・・・・。
だけれど僕はあえて水を刺さずに話を聞いていることにした。
「そしてお爺さんはぼ・・・・・・男を連れて魔物の前に連れていき、無理矢理戦わせました。男は恐怖に震え、逃げながらも魔物に勝ってしまいました。結果男は自分の持つ力を自覚し、その世界のために戦うこととなってしまいましたとさ」
コノハ君はさっきよりはちょっとスッキリしたような表情になり、黙って空を見上げる。
・・・・・・え、終わり?
「『しましたとさ』って・・・・・・もう終わりなのかい? その男の人が最後どうなるとか、そういうのはないの?」
「はい、残念ながらここで終わりです。ここから先は書かれていません」
そしてまた悲しげな表情に戻る。
なんなんだ、一体?こんなんじゃ、気になってますます寝られなくなるじゃないか・・・・・・。
「君はその物語が好きなのかい?」
「・・・・・・いいえ、好きじゃないです」
「好きでもない物語を僕に聞かせたの!? もしかして僕のこと嫌い?」
僕の言葉にコノハ君がハッとして首を横にブンブン振って否定する。
「ま、まさか!違いますよ・・・・・・ただ、今の話を聞いてどう思ったかなって」
コノハ君の言いたいことがよくわからず、つい首を傾げてしまう。
どう思ったか?そんなの「中途半端過ぎてつまらないし、わからない」だ。
何の力も持っていなかった男がその力を突然手にして、魔物と戦って戦争に参加することとなった・・・・・・それだけでオチどころかほとんど物語が発展せずに終わっているじゃないか。
でもなんだ、この違和感は?
何が引っかかるんだ?
「まぁ、少なくとも自分に重ねたくはないよね。いきなり知らない土地に飛ばされて親友達と会えなくなるなんて……考えただけでもゾッとするね」
「やっぱりそう思いますよね、ははは……」
下手な作り笑いをする͡コノハ君。この反応、まさか今の話は……。
「ねぇ、今のってもしかして――」
『ヴァァァ……!』
コノハ君に話しかけようとした瞬間、彼の後ろから呻き声が聞こえてきた。
それはさっきまで聞いていたもので、ゾンビもどきがコノハ君のすぐ後ろに立っていた。
「コノハ君!」
僕は無意識に叫び、コノハ君を突き飛ばした。
そして彼の代わりにーー。
グジュリ。
「あぐぁ……ああぁぁぁああぁあああっ!?」
ゾンビもどきが僕に噛み付いたのは肩。
ただ噛み付かれただけのはずだが、肉を引きちぎられるような凄まじい痛みが襲ってきた。そしてその痛みは遅れて全身へと毒のように回る。
まるで内側から弾けてしまいそうなくらいに。
一噛みでこんな痛みが……!?
あまりの痛みに地面を転がり、さっき食べた物をその場で吐いてしまう。
早く体勢を立て直さないと・・・・・・でもこの痛みじゃ、まともに立つことすら・・・・・・!
体が上手く動かせないままゾンビもどきの方を見ると、コノハ君がそいつの相手をしていた。
その表情はなんだか怒ってるようにも見える。
「ハァッ!」
かけ声と共にゾンビもどきを縦に一閃。奴は真っ二つになる。しかしそれでも手は止まらず、ゾンビもどきは細切れにされていた。
痛みが段々引いてく中、「あんな小さい獲物でもそんなことできるんだなー」なんて思いつつ、息を整える。
「たす、かったよ、コノハ君・・・・・・あの悪魔は激痛を伴うだけと言っていたけれど、あの痛みを何度も食らったらショック死してしまうところだっーー」
「何をしてるんですか・・・・・・?」
静かに重い言葉を放つコノハ君。その言葉には怒気が含まれているような気がした。
「何って・・・・・・何が?」
「なんで僕を庇ってあなたが噛まれてるんですか!あれが本物だったらどうするんですかっ!?」
「だって・・・・・・そうしなきゃ君が噛まれてただろ?」
「それでもです!身代わりなんて・・・・・・」
すると段々とコノハ君の目に涙が溜まっていき、僕を包むようにギュッと抱き締めてきた。
「絶対にやめてください・・・・・・命は一つしかないんです。粗末にしないでくださいよ・・・・・・!」
「・・・・・・君は、もし僕が噛まれそうになったら、庇わず見捨てるかい?」
「っ!」
コノハ君はその言葉の意図を理解し、悔しそうな顔をする。
「つまりそういう事さ。もっとも、今よりも冷静で迅速な対応ができれば、身代わりの必要なんてなかったんだけどね・・・・・・」
そう言って自分の不甲斐なさから苦笑してしまう。
そもそも「全員倒した」と安心してしまったその油断からこの事態を招いてしまったと言っていい。
あんな万とも億ともわからないほどの数相手をほぼ倒して生き残ったというだけで、一匹残らず倒したなんてありえないというのに。
「でも、やっぱり嫌ですよ」
コノハ君はそう言って苦笑する。
「我が儘だなぁ・・・・・・ねぇ、さっきの話って、もしかして君自身の話かい?」
「・・・・・・え?」
コノハ君が語り始めたそれは、子供に読み聞かせる絵物語のような冒頭から始まった。
まさか僕が子供だからって喜ぶと思ってるんじゃなかろうな? これでも同年代どころか大人にだって負けない知恵を持ってるんだよ?
と、誰にいうでもない小言を心の中で呟いて、コノハ君の話に耳を傾ける。
「両親も妹も、そして兄である男自身も特別な何かがあるわけでもなく、平凡な、しかし何不自由ない幸せな日々を送っていました。そんなある日のこと、男は突然周りの景色が変化したことに気が付きます。今まで見たことのない風景、見慣れない服装の人たち・・・・・・目に映るもの全てが不安を煽っているようで、混乱して辺りを挙動不審に見回しました。そんな男の元に近くにいた一人の老人が話しかけてきます。『ようこそいらっしゃいました。あなたを心よりお待ちしておりました』と」
突然見たことのない景色に変化・・・・・・それって魔族が使っていた転移系の罠のこと? いやでも、戦争に参加してるって内容でもないような・・・・・・って、待て待て待て。
なんで架空の話なはずのに真剣に考えてるんだ、僕は。
でも・・・・・・作り話にしては何か違和感を感じる。
「男は言いました、『元の場所へ帰してください。家族が待ってるんんです、。しかし老人は首を横に振って答えました、『その前に私たちをお救いください。今、人間は脅威に脅かされているのです。特別な力を持つあなたに力を貸していただきたい』。男はさらに混乱しました。自分にそんな力はないのに、このお爺さんは何を言ってるのかと」
たまにある物語の主人公が特別な力を持ったりする類か・・・・・・あれってチヤホヤされる願望のある奴が書いた妄想の塊だろ?
あまりそういうのは好きじゃないんだけどな・・・・・・。
だけれど僕はあえて水を刺さずに話を聞いていることにした。
「そしてお爺さんはぼ・・・・・・男を連れて魔物の前に連れていき、無理矢理戦わせました。男は恐怖に震え、逃げながらも魔物に勝ってしまいました。結果男は自分の持つ力を自覚し、その世界のために戦うこととなってしまいましたとさ」
コノハ君はさっきよりはちょっとスッキリしたような表情になり、黙って空を見上げる。
・・・・・・え、終わり?
「『しましたとさ』って・・・・・・もう終わりなのかい? その男の人が最後どうなるとか、そういうのはないの?」
「はい、残念ながらここで終わりです。ここから先は書かれていません」
そしてまた悲しげな表情に戻る。
なんなんだ、一体?こんなんじゃ、気になってますます寝られなくなるじゃないか・・・・・・。
「君はその物語が好きなのかい?」
「・・・・・・いいえ、好きじゃないです」
「好きでもない物語を僕に聞かせたの!? もしかして僕のこと嫌い?」
僕の言葉にコノハ君がハッとして首を横にブンブン振って否定する。
「ま、まさか!違いますよ・・・・・・ただ、今の話を聞いてどう思ったかなって」
コノハ君の言いたいことがよくわからず、つい首を傾げてしまう。
どう思ったか?そんなの「中途半端過ぎてつまらないし、わからない」だ。
何の力も持っていなかった男がその力を突然手にして、魔物と戦って戦争に参加することとなった・・・・・・それだけでオチどころかほとんど物語が発展せずに終わっているじゃないか。
でもなんだ、この違和感は?
何が引っかかるんだ?
「まぁ、少なくとも自分に重ねたくはないよね。いきなり知らない土地に飛ばされて親友達と会えなくなるなんて……考えただけでもゾッとするね」
「やっぱりそう思いますよね、ははは……」
下手な作り笑いをする͡コノハ君。この反応、まさか今の話は……。
「ねぇ、今のってもしかして――」
『ヴァァァ……!』
コノハ君に話しかけようとした瞬間、彼の後ろから呻き声が聞こえてきた。
それはさっきまで聞いていたもので、ゾンビもどきがコノハ君のすぐ後ろに立っていた。
「コノハ君!」
僕は無意識に叫び、コノハ君を突き飛ばした。
そして彼の代わりにーー。
グジュリ。
「あぐぁ……ああぁぁぁああぁあああっ!?」
ゾンビもどきが僕に噛み付いたのは肩。
ただ噛み付かれただけのはずだが、肉を引きちぎられるような凄まじい痛みが襲ってきた。そしてその痛みは遅れて全身へと毒のように回る。
まるで内側から弾けてしまいそうなくらいに。
一噛みでこんな痛みが……!?
あまりの痛みに地面を転がり、さっき食べた物をその場で吐いてしまう。
早く体勢を立て直さないと・・・・・・でもこの痛みじゃ、まともに立つことすら・・・・・・!
体が上手く動かせないままゾンビもどきの方を見ると、コノハ君がそいつの相手をしていた。
その表情はなんだか怒ってるようにも見える。
「ハァッ!」
かけ声と共にゾンビもどきを縦に一閃。奴は真っ二つになる。しかしそれでも手は止まらず、ゾンビもどきは細切れにされていた。
痛みが段々引いてく中、「あんな小さい獲物でもそんなことできるんだなー」なんて思いつつ、息を整える。
「たす、かったよ、コノハ君・・・・・・あの悪魔は激痛を伴うだけと言っていたけれど、あの痛みを何度も食らったらショック死してしまうところだっーー」
「何をしてるんですか・・・・・・?」
静かに重い言葉を放つコノハ君。その言葉には怒気が含まれているような気がした。
「何って・・・・・・何が?」
「なんで僕を庇ってあなたが噛まれてるんですか!あれが本物だったらどうするんですかっ!?」
「だって・・・・・・そうしなきゃ君が噛まれてただろ?」
「それでもです!身代わりなんて・・・・・・」
すると段々とコノハ君の目に涙が溜まっていき、僕を包むようにギュッと抱き締めてきた。
「絶対にやめてください・・・・・・命は一つしかないんです。粗末にしないでくださいよ・・・・・・!」
「・・・・・・君は、もし僕が噛まれそうになったら、庇わず見捨てるかい?」
「っ!」
コノハ君はその言葉の意図を理解し、悔しそうな顔をする。
「つまりそういう事さ。もっとも、今よりも冷静で迅速な対応ができれば、身代わりの必要なんてなかったんだけどね・・・・・・」
そう言って自分の不甲斐なさから苦笑してしまう。
そもそも「全員倒した」と安心してしまったその油断からこの事態を招いてしまったと言っていい。
あんな万とも億ともわからないほどの数相手をほぼ倒して生き残ったというだけで、一匹残らず倒したなんてありえないというのに。
「でも、やっぱり嫌ですよ」
コノハ君はそう言って苦笑する。
「我が儘だなぁ・・・・・・ねぇ、さっきの話って、もしかして君自身の話かい?」
「・・・・・・え?」
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