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7話 だから、それまで待っていて
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こちらの世界では既に10数年の歳月が流れていた―――ということはなく、調べてみたところ、あの婚約破棄の夜からおよそ一カ月ほどが経過していました。
体感的にあちらの世界で相当長い時間を過ごした実感があるのですが、不可解な話です。魔王様にお尋ねしてみたところ「現世と魔界では時間の流れが違う」ということでした。
わたくしの肉体も年を取っているわけではありませんが、繰り返しの日々の中で摩耗した精神は相当に削れ落ちているような気がします。あの世界、魔界から帰還した場所はヴィオーラ家の敷地内であり、通常の転移魔法を使えば実家に戻るにはさほどの苦労は要しませんでした。ただ、わたくしにとっては悲しい現実が待っていました。
わたくしの生まれ育った屋敷は、炎の魔法で焼き払われもはや跡形もありませんでした。
ヴェルデ侯爵家はお取り潰し、一族郎党が捕らえられ審議の定かではない罪状によって次々獄中に叩きこまれ、あるいは処刑の憂き目に遭っていました。
わたくしは魔法で姿を変え魔王様と共に隠密に行動を開始します。魔界で得た多種多様な魔法を駆使すれば身代わりを作ることも、幻を見せて死んだものと思わせるといった手段もそう難しいことではありません。
親族一同を集めるにはかなりの時間を有しましたが、生きている人間は使用人を含めてどうにか救助することが出来ました。ここで非常に働いてくださったのが魔王様です。まず彼は魔界との行き来が自由に可能で、加えて魔王城の中に存在していた魔物をすべて消し去ることができました。さすがに魔界の支配者と言うべきか、様々な権限をお持ちのようです。
「主よ、模擬戦を行うか? これまで戦った魔物と戦うことができるぞ?」
「いえ、それは結構ですわ」
なぜここに来て魔物と戦う必要があるのでしょうか。わたくしの敵は人間です。
「実は魔界の奥深くには我より強力な『大魔王』が存在するのだ。戦いに向かうのならば送ってやるぞ」
「結構です」
行った先で一体何が待ち構えているのか想像したくもないです。
結局救助した家人や親族は魔王城にかくまうことになります。大量の食糧や家財などを搬入し、生活の基盤を整えます。魔王様は幸いにも多芸な方で炊事洗濯家事などをある程度教えるだけでテキパキとこなしていき、ほんの数週間の内にはすっかりベテランの域に達しました。
意外に気さくな方なので使用人の方たちからも大変愛される存在となっています。元は高貴な方にここまでのことをさせるのは流石に心苦しいですわね。
「気にする必要はない。魔界ではやることがあまりに何もなく暇だったのだ」
そのお言葉に甘えることにいたします。何をするにせよ協力者が多いにこしたことはありません。現世に戻ってきた以上、もはや長く『彼ら』を野放しにしておく気も全くないのです。ヴィオーラ家を貶め、ヒューベルトを傷つけ、そしてわたくしのお父様とお母さま、そしてお兄様を処刑した国王陛下、ルセウス殿下、そして聖女ベガ様。
失ったものはあまりに多く、己の我欲が陰謀によって刈り取った命の報いを彼らは受けるべきです。
婚約破棄からまだほんのわずかな時間しか経過していないにもかかわらず、殿下とベガ様は婚約し、気の早いことで卒業と共に結婚式を開くご予定だそうです。まるでアンドロメダ・ヴィオーラは最初から存在していなかったように彼らの中では居なかったものとされています。
一体なぜ、ここまでの目に遭わなければいけなかったのでしょう。わたくしのことが嫌いならば、婚約破棄を命じるだけで良かったはずです。ありもしない陰謀や策略、そうした捏造された罪によって命を奪われたお父様、お母さま、お兄様。死んだ人間はもう二度と、戻っては来ないのです。
「国王陛下。そういうわけです。わかっていただけました?」
「あっ、うっ、ひっ、ひっ、ぎっ」
陛下の背後から暗い影が何本もの手で尊いお身体を締め付けています。まるでカエルのようなうめき声をあげ、様々な体液を漏らしながら小刻みに震え続けておられます。まだほんの触りでしかありませんのに、この程度の拷問で根を上げられましても。
国王の寝室ですから、本来ならば侵入することは大変困難な場所なのですけれど、闇魔法というのは非常に便利なもので、多くの臣下を『洗脳』することによってその鉄壁の防御網を無力化することは実にたやすかったです。それはもう拍子抜けするほどに。人の心を操り捻じ曲げる力、これだけはむやみに使ってはいけないと、こちらの世界に戻ってきてほんの数日は考えていました。
けれど、家族は処刑され、ヒューベルトの消息も不明。一族郎党が獄中に送られたという状況の中において、わたくしのささやかな忍耐力などあっさりと崩壊してしまいます。当たり前ですわよね。
「どういう理由で我が一族を貶めたのです? なぜ、大切な家族を奪ったのです。一体どうして、なぜ? これまで国のために働き、王家に忠誠を誓ってきた我らヴィオーラ家を、何故?」
国王様は震えながらうめくだけでしたので、少しだけ拘束を緩めお口の滑りが良くなる『自白魔法』を使います。現世に帰還した途端、魔物相手には意味をなさなかった様々な魔法が使えるようになったのです。特に闇魔法は人の心に作用する様々な効果が存在します。
「ヴィオーラ侯爵家、は国でも有数の魔力を持ち、力の衰えつつある王族をも上回る力を所有しており、このままではいずれ王の立場も脅かされる……力を取り込み御するよりも、聖女が現われた以上は、邪魔者はすべて排除し。彼女を使い全てを支配することが、王としては正しい、選択……」
「できるのでしたら、もっと優しい道を選んでいただきたかったですわ」
国王陛下の言葉はただ一方的で矮小で、身勝手なものでしかありませんでした。真実と言ってもこの程度のことですわよね。このまま八つ裂きにしてもかまわないのですが、本当にそれでわたくしの気が済むのでしょうか? あまりにも抵抗がなく張り合いがないとも言えます。このままお父様たちの元にお送り差し上げてもよろしいのですが、ふと思いついたので臣下の方に色々なお願いをしたのち、魔界まで陛下を持ち帰ります。
「魔王様、お願いがあるのですが、国王陛下を『模擬戦』にお送りすることは可能ですか? 加えて戦闘回数やゲームオーバーの設定なども調整できればありがたいのですが」
「おぉ、我が主よ。そのようなことは造作もない。存在する全ての魔物と戦い続けるよう設定しておこう」
「それではそれでお願いいたします。経験値は入らないようにしてくださいね」
国王陛下にはわたくしの味わった苦痛の少しでも味わっていただくことにしました。終わりの見えない半永久的な戦い。物理的な痛みはさほどではありませんでしてよ。ただ長く続くとちょっと精神の方が病みますけれど。とりあえず、全てが終わるまではそこでタピオカ師匠らと心の修行に励んでください。それから後のことはまたじっくりと考えますわ。
「や、やめろ、私を誰だと思っている! ルセウス、何故ここに。私を解放しろ、早くしろこの愚息が! いや、お前、お前は……ペセウス! 何故、どうして、生きている?」
あら、国王陛下は魔王様のお名前をご存知のようですね。博識なことですわ。さて、これからが本番ですわね。ルセウス殿下と聖女ベガ様。わたくしにとって、最大の脅威となるお方をこれからいかに排除していくかを検討しなくてはいけません。
洗脳魔法を使い、臣下の一人にさも国王陛下であるかのようにふるまっていただきます。周囲からもそのことに異常を感じないよう調整を施しました。わたくしは真っ先にヒューベルトが隔離されている場所を探し当て、彼の無事を確かめました。わたくしはその姿を見て、泣きそうになってしまいました。あぁ、ようやく、ようやく彼に会うことが出来た。
幸いにも彼は深手を負いつつ生きていました。治癒魔法を使って治療までされており、現在は王族の幽閉のために利用される北の塔で静かに眠り続けています。彼を回収し、魔界で保護します。彼のご家族については現状命の危機まではないようでしたが、当然のごとく厳しい状況に置かれていたようでしたので、後程手は打つこととします。
ヒューベルトに回復魔法や覚醒魔法を使いましたが、なぜか彼は目を覚ましてくれません。体内に生命力は感じます。まるでとても深い闇の中に落ちてしまったように、どれだけ探っても探っても手を伸ばしても声を響かせても一向に反応を示してくれませんでした。殿下に負わされた傷の影響か、死に瀕したことで魂に異常が生じたのか、あるいは、わたくしがあの混乱した状況の中で放った魔法が悪い影響を及ぼしたのか。そのすべてが彼の魂を蝕んでしまったのか。答えは見つけられません。
「大丈夫よ、ヒューベルト。わたくしが、必ずあなたを取り戻してみせます。だから、それまで待っていて」
すべてを終わらせたら、そのときは―――。
体感的にあちらの世界で相当長い時間を過ごした実感があるのですが、不可解な話です。魔王様にお尋ねしてみたところ「現世と魔界では時間の流れが違う」ということでした。
わたくしの肉体も年を取っているわけではありませんが、繰り返しの日々の中で摩耗した精神は相当に削れ落ちているような気がします。あの世界、魔界から帰還した場所はヴィオーラ家の敷地内であり、通常の転移魔法を使えば実家に戻るにはさほどの苦労は要しませんでした。ただ、わたくしにとっては悲しい現実が待っていました。
わたくしの生まれ育った屋敷は、炎の魔法で焼き払われもはや跡形もありませんでした。
ヴェルデ侯爵家はお取り潰し、一族郎党が捕らえられ審議の定かではない罪状によって次々獄中に叩きこまれ、あるいは処刑の憂き目に遭っていました。
わたくしは魔法で姿を変え魔王様と共に隠密に行動を開始します。魔界で得た多種多様な魔法を駆使すれば身代わりを作ることも、幻を見せて死んだものと思わせるといった手段もそう難しいことではありません。
親族一同を集めるにはかなりの時間を有しましたが、生きている人間は使用人を含めてどうにか救助することが出来ました。ここで非常に働いてくださったのが魔王様です。まず彼は魔界との行き来が自由に可能で、加えて魔王城の中に存在していた魔物をすべて消し去ることができました。さすがに魔界の支配者と言うべきか、様々な権限をお持ちのようです。
「主よ、模擬戦を行うか? これまで戦った魔物と戦うことができるぞ?」
「いえ、それは結構ですわ」
なぜここに来て魔物と戦う必要があるのでしょうか。わたくしの敵は人間です。
「実は魔界の奥深くには我より強力な『大魔王』が存在するのだ。戦いに向かうのならば送ってやるぞ」
「結構です」
行った先で一体何が待ち構えているのか想像したくもないです。
結局救助した家人や親族は魔王城にかくまうことになります。大量の食糧や家財などを搬入し、生活の基盤を整えます。魔王様は幸いにも多芸な方で炊事洗濯家事などをある程度教えるだけでテキパキとこなしていき、ほんの数週間の内にはすっかりベテランの域に達しました。
意外に気さくな方なので使用人の方たちからも大変愛される存在となっています。元は高貴な方にここまでのことをさせるのは流石に心苦しいですわね。
「気にする必要はない。魔界ではやることがあまりに何もなく暇だったのだ」
そのお言葉に甘えることにいたします。何をするにせよ協力者が多いにこしたことはありません。現世に戻ってきた以上、もはや長く『彼ら』を野放しにしておく気も全くないのです。ヴィオーラ家を貶め、ヒューベルトを傷つけ、そしてわたくしのお父様とお母さま、そしてお兄様を処刑した国王陛下、ルセウス殿下、そして聖女ベガ様。
失ったものはあまりに多く、己の我欲が陰謀によって刈り取った命の報いを彼らは受けるべきです。
婚約破棄からまだほんのわずかな時間しか経過していないにもかかわらず、殿下とベガ様は婚約し、気の早いことで卒業と共に結婚式を開くご予定だそうです。まるでアンドロメダ・ヴィオーラは最初から存在していなかったように彼らの中では居なかったものとされています。
一体なぜ、ここまでの目に遭わなければいけなかったのでしょう。わたくしのことが嫌いならば、婚約破棄を命じるだけで良かったはずです。ありもしない陰謀や策略、そうした捏造された罪によって命を奪われたお父様、お母さま、お兄様。死んだ人間はもう二度と、戻っては来ないのです。
「国王陛下。そういうわけです。わかっていただけました?」
「あっ、うっ、ひっ、ひっ、ぎっ」
陛下の背後から暗い影が何本もの手で尊いお身体を締め付けています。まるでカエルのようなうめき声をあげ、様々な体液を漏らしながら小刻みに震え続けておられます。まだほんの触りでしかありませんのに、この程度の拷問で根を上げられましても。
国王の寝室ですから、本来ならば侵入することは大変困難な場所なのですけれど、闇魔法というのは非常に便利なもので、多くの臣下を『洗脳』することによってその鉄壁の防御網を無力化することは実にたやすかったです。それはもう拍子抜けするほどに。人の心を操り捻じ曲げる力、これだけはむやみに使ってはいけないと、こちらの世界に戻ってきてほんの数日は考えていました。
けれど、家族は処刑され、ヒューベルトの消息も不明。一族郎党が獄中に送られたという状況の中において、わたくしのささやかな忍耐力などあっさりと崩壊してしまいます。当たり前ですわよね。
「どういう理由で我が一族を貶めたのです? なぜ、大切な家族を奪ったのです。一体どうして、なぜ? これまで国のために働き、王家に忠誠を誓ってきた我らヴィオーラ家を、何故?」
国王様は震えながらうめくだけでしたので、少しだけ拘束を緩めお口の滑りが良くなる『自白魔法』を使います。現世に帰還した途端、魔物相手には意味をなさなかった様々な魔法が使えるようになったのです。特に闇魔法は人の心に作用する様々な効果が存在します。
「ヴィオーラ侯爵家、は国でも有数の魔力を持ち、力の衰えつつある王族をも上回る力を所有しており、このままではいずれ王の立場も脅かされる……力を取り込み御するよりも、聖女が現われた以上は、邪魔者はすべて排除し。彼女を使い全てを支配することが、王としては正しい、選択……」
「できるのでしたら、もっと優しい道を選んでいただきたかったですわ」
国王陛下の言葉はただ一方的で矮小で、身勝手なものでしかありませんでした。真実と言ってもこの程度のことですわよね。このまま八つ裂きにしてもかまわないのですが、本当にそれでわたくしの気が済むのでしょうか? あまりにも抵抗がなく張り合いがないとも言えます。このままお父様たちの元にお送り差し上げてもよろしいのですが、ふと思いついたので臣下の方に色々なお願いをしたのち、魔界まで陛下を持ち帰ります。
「魔王様、お願いがあるのですが、国王陛下を『模擬戦』にお送りすることは可能ですか? 加えて戦闘回数やゲームオーバーの設定なども調整できればありがたいのですが」
「おぉ、我が主よ。そのようなことは造作もない。存在する全ての魔物と戦い続けるよう設定しておこう」
「それではそれでお願いいたします。経験値は入らないようにしてくださいね」
国王陛下にはわたくしの味わった苦痛の少しでも味わっていただくことにしました。終わりの見えない半永久的な戦い。物理的な痛みはさほどではありませんでしてよ。ただ長く続くとちょっと精神の方が病みますけれど。とりあえず、全てが終わるまではそこでタピオカ師匠らと心の修行に励んでください。それから後のことはまたじっくりと考えますわ。
「や、やめろ、私を誰だと思っている! ルセウス、何故ここに。私を解放しろ、早くしろこの愚息が! いや、お前、お前は……ペセウス! 何故、どうして、生きている?」
あら、国王陛下は魔王様のお名前をご存知のようですね。博識なことですわ。さて、これからが本番ですわね。ルセウス殿下と聖女ベガ様。わたくしにとって、最大の脅威となるお方をこれからいかに排除していくかを検討しなくてはいけません。
洗脳魔法を使い、臣下の一人にさも国王陛下であるかのようにふるまっていただきます。周囲からもそのことに異常を感じないよう調整を施しました。わたくしは真っ先にヒューベルトが隔離されている場所を探し当て、彼の無事を確かめました。わたくしはその姿を見て、泣きそうになってしまいました。あぁ、ようやく、ようやく彼に会うことが出来た。
幸いにも彼は深手を負いつつ生きていました。治癒魔法を使って治療までされており、現在は王族の幽閉のために利用される北の塔で静かに眠り続けています。彼を回収し、魔界で保護します。彼のご家族については現状命の危機まではないようでしたが、当然のごとく厳しい状況に置かれていたようでしたので、後程手は打つこととします。
ヒューベルトに回復魔法や覚醒魔法を使いましたが、なぜか彼は目を覚ましてくれません。体内に生命力は感じます。まるでとても深い闇の中に落ちてしまったように、どれだけ探っても探っても手を伸ばしても声を響かせても一向に反応を示してくれませんでした。殿下に負わされた傷の影響か、死に瀕したことで魂に異常が生じたのか、あるいは、わたくしがあの混乱した状況の中で放った魔法が悪い影響を及ぼしたのか。そのすべてが彼の魂を蝕んでしまったのか。答えは見つけられません。
「大丈夫よ、ヒューベルト。わたくしが、必ずあなたを取り戻してみせます。だから、それまで待っていて」
すべてを終わらせたら、そのときは―――。
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