よこはま物語 弐、ヒメたちのエピソード

✿モンテ✣クリスト✿

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ヒメと明彦5、美姫編

第42話 美姫の引っ越し3

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 ヒメはしばらく泣いていた。先週の月曜日からいろんなことがあったんだろう。それを聞くのも癒やしと贖罪と浄化だと思う。急にヒメが顔を上げた。

「あとね、セックスが長くてうまい!朝まで何回も虐められる!」
「感慨深い。私たち、同じ男に抱かれたもの同士なんだ」
「そうだねえ。あとね、あとね、キスが好き」
「あの、口の中でねっとりして、舌を絡めるやつ?」
「それそれ!それだ!虐められるのよぉ。雅子も?」
「ええ、舌を吸われて、唾を飲まされる。お酒も口移しで飲まされてね」
「雅子もやられたのね?」
「いかん!欲情してきたわ」

 ねえ、雅子、キスしない?口移しで、そのカクテル、飲ませて欲しいとヒメが言う。おっと、初日からいきなり?寛政の改革を教えたから、いいのかな?これ、目の前に私ソックリの可愛い子(自画自賛になるのよね?)が私に肩を抱かれて、目を閉じて口を開いて待ってるって、なんなの?横浜の連中の影響で頭がおかしくなってきたのかしら?

 マンハッタンを口に含む。え~っと、彼が私にするように・・・唇を合わせて、お酒を彼女の口に少しずつ移して。唇を優しく噛んで、舌を奥深くまで差し込む。舌を吸う。ヒメの唾が湧いてくるのですすっちゃう。お~、ボォ~とする。ヒメがうっとりしている。私たち、顔かたち、体型がソックリだから、私たちの体は同じくらいすごくエッチなんだ。

 ヒメが私のチノパンのベルトを緩めてボタンを外された。ジッパーを下ろされる。ヒメの手が忍び込んできて、パンツの中に差し込まれた。わぁ~、彼女、私よりも明彦に仕込まれているんだった!良子ともしている。年上で家庭教師という優位性が崩れる!私もヒメのスカートの中に手をいれた・・・なんだ、毛のはえ方まで似てるじゃない。薄い。私はジンジンしてグチョグチョになってる。ヒメも同じく。

 ヒメ、私のオ◯コを左右に開いてる!下からなぞりあげて突起を上下に擦る。おいおい、オナニーしているみたいじゃない!ズ~ンと体の深いところから気持ちよさが全身に拡がる。ボォ~っとなる。自然に私もヒメのしているのを踏襲して、ヒメのオ◯コを触った。これ、自分のに似てる!ヒメに触られてるのにオナニーしているような気分だ。ヒメもボォ~っとなってる。

 キスしながら、触り合って、二人とも口を合わせているので、鼻でしか息ができない。鼻息がフイゴのようだ。うわぁ、女同士ってキリがないんだね?二人とも体がビクンビクンしてる。私、逝った。ヒメも逝ったみたい。

 明彦!あなたの今カノは、元カノとレズしました。これ、絶対に異常でしょ?横浜に私の倫理規程を汚染されてる!京都じゃあ・・・あれ?私は経験数が少ないから、これは全国的な現象なのか?まあ、気持ちいいんだから、許すとしましょう。私のセックスライフが広がったのかしら?

 ヒメが目を開けた。口を離す。雅子、あそこまでソックリってどういうこと?私、自分のをいじっていると勘違いした、と言う。私もそうだ。なんなんだろう?ドッペルゲンガーか何か?ヒメが上体を起こした。

「先生!ドッペルゲンガーって何?」
「自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種よ。自分とそっくりの姿をした分身、第2の自我、生霊の類。ドイツ語で、Doppel は英語のdouble の意味。だから、『二重』『生き写し』『コピー』で、Doppelgänger は、『二重の身体』ってこと」
「また、ひとつ、頭が良くなった!」
「ぜぇ~ったいに、試験にはでません!」
「先生!キス、うまいわね!」
「生徒!明彦に私より仕込まれたヒメに言われたくない!溺れそうになった。これは、夜だけにしよう。控えよう!」
「先生!でも、享保の改革は1716年、寛政の改革は1787年、天保の改革は1841年は、記憶に残った!」
「だったら良いのか・・・」

 何時だろう?腕時計を見たら、6時少し前だった。

「ヒメ、今、5時45分やん?5時半には明彦の今日の講義終わる時間やで」
「?」
「講義が終わって、15分、経過したやろう?彼は、公衆電話の周りをウロウロしてる思う。雅子は横浜から帰ってきたやろうか?部屋におるやろうか?ヒメは、一緒やろうか?それとも、雅子だけやろうか?やら、呻吟してんねん。それで、電話をかけよか、かけまいか、悩んでるとこや思う」
「雅子、京都弁が出てる。私、京都弁で喋る雅子にはキュンっとなる」
「関東の人はおもろいなあ。方言、好きなんて。ま、方言の事前練習やで。明彦は、方言フェチやさかい、うちの京都弁に弱いねん。ムラムラするみたいや。そろそろ、電話してくるはず。まあ、声を立てへんで聞いとき」

 2分経った。電話が鳴った。ヒメにシィっと言った。面白そうにニヤニヤするヒメ。受話器の後ろをヒメの耳に当てた。これでヒメにも聞こえる。

「あ!雅子、居た。明彦です。あのさ、講義が終わったんだけど・・・」
「明彦、夕飯、なんにする?横浜に行って、うち、疲れてもうたんや。店屋物取ろう思うんやけど、一緒に食べへん?今晩、どないすん?ここに泊まる?千駄ヶ谷に帰る?」
「ああ、今、行く。行きます。今晩、泊まろうか?泊まっていいかな?」
「泊まってくれるん?うち、うれしいわ。ほな、走って来てな。急いでな。ネグリジェに着替えよかいな?」
「25分!」ガチャ!

「ね?彼は、私一人だと思っている。ネグリジェ姿の私を想像。面白いでしょ?」
「雅子、良子並に悪い女ね?」
「私は良い子の良子じゃないわ。ヒメがここに居るのを見て、どう反応するかしら?ヒメ、私物にあなたの服があるわよね?」
「ありますけど?」
「私がヒメの服を着る。ヒメが私の服を着る。どう?もっと、面白くなるじゃない?」
「私、雅子はもっと真面目な人かと思ってました」
「へぇ~、そう見えるかな?」

 パンツがベトベトじゃない!ヒメ、これ、と、ラピスラズリの濃いブルーのお揃いのブラとパンティーを渡した。ヘェ~、私が着るとこう見えるんだ?予想以上にセクシーじゃない?あら?胸も似てる。良子ほど大きくない。お尻も私と同様小さい。

 ヒメに私のブカブカのサマーニットのプルオーバーを着せた。ゆるい首元から、ブラが見えるのよ。私は、ヒメの黒のブランドロゴがデザインされたTシャツと脚にフィットした白のチノパンツを着てみた。

 バスルームに行って、鏡の前に二人で立った。すごい!入れ替わってる!私の服でヒメは年齢が2才くらい上になった。ヒメの服で私は若くなった。化粧を直せば、もっとお互いに似てくるね?化粧品も交換して試してみた。ヒメが雅子に見える。雅子がヒメに見える。

 雅子、髪の分け方をお互い逆にするのよ、とヒメがトンボの髪留めを持ってきた。私も三角形の銀のヘアピンを渡した。完璧だ。

「雅子、明彦、これ、一瞬なら間違うと思う」
「チャイムが鳴ったら、二人並んで『さあ、どっちがどっち?』と声を揃えて聞こう。何秒、わからないかな?」
「10秒?」
「5秒」

 チャイムが鳴った。ドアの後ろに並んで立った。ロックを外した。ドアを開ける。さあ、どっちがどっち?明彦があとずさる。右を見て左を見る。1、2、3、4、5・・・12。

「右が雅子」と私を指差す。「左がヒメだ」
「12秒だね。どっちもはずれだ」
「まったく、何を二人ともしているんだ?」
「あら、受験勉強の息抜きです」

 みんなでソファーに座った。もう、ヒメのことで気まずくならなくなったようだ。よかった。

 彼がテーブルを見て「こののんべ!陽が沈む前から酒を受験生に飲ませたな」と言う。

「ウエルカムドリンクです」
「まったく・・・で、今日は何があったんですか?」
「気になる?気になるよね?」

 今日の出来事を説明してやった。

 また、腕組みして考えている。ストーリーを最初から反芻してるんじゃないわよ。ヒメはちょっと心配そう。明彦の気にいるかどうか気にしてるんだ。もう、自分で彼に対する呪縛を解かないとダメだ。これは時間がかかる。私は勝手に店屋物の注文を決めて電話した。かき揚げうどん3つ。うな重3つ。これで、どうだ?彼の分と私たちの分、三杯、マンハッタンを作った。明彦にハイっとカクテルを渡す。フォーフィンガーにしてやった。酔っぱらっちまえ。目薬いれればよかったかしら?って、おっと失言。

「ぼくはここに出入りするのを遠慮した方がよさそうだ。ヒメの勉強の邪魔をするわけにはいかない」とほら、想像通りのことを言う。熟慮の結果がこれだよ、まったく。じゃあ、私の体の疼きはどうしてくれるのよ?
「出入りしたっていいでしょ?じゃあ、私の体の疼きはどうしてくれるのよ?」
「ヒメもいることだし」
「明彦、私、毎日ここにいないわ。週3日くらいって、雅子さんも言ったでしょう?私のせいで明彦が雅子さんの部屋に来ないのはダメ。私のことは気にしないで」
「『ハーレムのことは、ハーレムの主は決められないのよ。女が決めるのよ』って、これはダメだろ?」

「明彦、さあ、飲んで飲んで。シラフだから、いろいろ考えるのよ。玄関でわかったでしょう?すぐには、私だかヒメだか区別がつかないんだから。部屋を暗くした寝室のベッドの上なら、ますます区別がつかないでしょ?二人一緒に抱いちゃえばいいんだから。良子とだってしてたくせして」
「あれは、良子とだから。雅子、いいですか?ぼくは、雅子がスキだ。それから、ヒメもスキだ。そういう女の子が二人いて、どう関係を保つというのだ?」

「明彦!良子に失礼!良子はあなたがスキなのに!大丈夫よ。雅子が教えてくれて、大学に入れれば、彼氏を作って、明彦に依存しないようにするんだもん。もう、明彦のことは忘れる・・・いいえ、忘れるんじゃなくて、写真アルバムの過去写真として飾っておく。それに、受験ストレスがあるでしょ?ストレス発散で、エッチしたっていいじゃん!スキは雅子に集中。私は良子並みの扱いでかまいません!」とヒメが力説する。良子並みの扱いって、ヒメも良子に失礼だろ?

「ヒメ、ぼくはそんなに器用じゃないって言っただろ?一度に一人でも手に余るんだ」
「私、浮気したんだよ?明彦以外の男に抱かれて、アンアンした尻軽女なんだよ?そんな女、スキだなんて言うな!」
「おい、明彦!また、ヒメが泣くぞ!それもうれし泣きだぞ!それでもスキだなんて言うんだから。明彦、ダメだろ?そうなったら、私とヒメがキミを取り合いになって、二人とも失うよ」
「まいったな」

「明彦、今日ね、雅子に受験勉強の極意をもう教わったの。考えるな!明彦みたいに原理原則なんかから始めるな!目前の問題だけ解くことに集中しろ!って。それでその通りにしたら簡単だった。9月の模試、偏差値60以上でもとれそうな気がする。でも、明彦が私を・・・私たちを抱いてくれないと、ストレス貯まっちゃって、それを雅子の体にぶつけそう。それ、困るでしょ?」
「それを雅子の体にぶつけそうって、何の話だ?」
「だって、エッチだけだったら、雅子でたぶん十分だよ」
「理解できない」

「だって、さっき、雅子とキスして試したもん」とヒメ。
「キミら、もうしたの?」
「ええ、試したわよ。悪い?キスとお触りをちょっと」あれ?悪くないでしょ?それとも、自分がいなかったから不服なの?
「・・・」

「ねえ、明彦、二人とも抱いたんだから、知ってるでしょ?姿格好だけじゃなくて、オ◯コも似たような感じだって?」と恥ずかしい名詞を言ってしまった。
「雅子、下品!」
「雅子、オ◯コってなあに?」とヒメが聞く。
「関西では、関東のオ◯ンコのことをオ◯コっていうのよ。ああ、恥ずかしい・・・」
「関東のオ◯ンコは恥ずかしくないんだ。オ◯コを口に出すと恥ずかしいんだ。ねえ、雅子、耳貸して」と耳を掴まれた。囁かれる。「雅子、雅子のオ◯コ、気持ちいい?オ◯コ、感じる?美姫のオ◯コはどう?よかった?私のオ◯コ?」恥ずかしい名詞を教えてしまった。

「止めてくれ!二人とも下品!わかった、わかった。わかりました。二人のご要望どおりにいたします」
「無駄な抵抗は早く止めればよかったのよ。それにエッチの最中も、雅子は『この英語の前置詞はどこにかかるんでしょうか?って質問』をしてくれるんで、受験勉強もバッチリ、大丈夫!」
「やれやれ・・・」

 かき揚げうどんとうな重を食べてしまった。考えたら、横浜に行ってから、生田さんのところでお団子を食べた以外、何も食べていなかった。ヒメも同じく。行儀が悪くてゴメンナサイ、と言いながら、私のノートを開いて、気になった部分を明彦に見せている。
 
 ほら、明彦、ここ。ここ見て!雅子、ちゃんと書いてる。江戸の三大改革。『今日(享)かん(寛)てん(天)食べたい』、享保の改革、寛政の改革、天保の改革、『よし(吉)! まず(松)は 水(水)だ!』で、享保の改革は徳川吉宗、寛政の改革は松平定信、天保の改革は水野忠邦、『いろ(16)んな花(87)がよい(41)改革!』、享保の改革は1716年、寛政の改革は1787年、天保の改革は1841年、これよ、これ。しかも色付き!

 これ、相当恥ずかしい。オタクの秀才の明彦はこういう覚え方をしないんだろうなあ?なんとなく、江戸初期からの時系列をまとめて、3大改革の時代背景と、それぞれの改革が必要だった理由、違いを調べて、それで全体のストーリーの中で、吉宗、松平定信、水野忠邦の人物像を想像して、イメージとして覚えたんだろう、と思った。

「雅子、これでいいよ。ぼくが間違っていた。ヒメには、この勉強の仕方が合ってる。試験に通る、成績を上げるなら、これが正解なんだ。ぼくみたいに、徳川吉宗、松平定信、水野忠邦の改革の違いを伝記を読んで調べるなんて、まどろっこしい」ほらね。やっぱり。こいつはそういうヤツだよ。だからスキなんだけどね。

 三杯ずつマンハッタンを飲んだので、彼の理性も吹き飛んだ。なんの疑問も抵抗もなく、三人で裸になってベッドに潜り込んだ。三人で、なんて初めてだ。ドキドキする。でも、なぜ、私が真ん中?想像では彼が真ん中のはず。

「ヒメ、なぜ私が真ん中?」
「良子説ではね、彼が真ん中だと、右に左に忙しくって、公平にしようと錯乱するから、なんだって。真ん中は第1夫人。右が第2夫人。左が明彦がバランスが取れていてよろしいんだそうです。私は、勝手に戦線離脱したから、第1は雅子。私は圏外です。それで、私と雅子で始めちゃうの。そうすると、明彦は我慢できなくなって、雅子の後ろからブスリとします。ところで、雅子、安全日?危険日?」
「金曜からだから、土、日、月曜日・・・まだ、安全日」
「私も同じく。じゃあ、避妊なし。生!」
「ヒメ、あなたか良子のどっちかが危険日だったらどうしていたの?」
「危険日の方に合わせて、どっちもスキンを使ったわ」
「合理的ね」って、胸をスリスリされていて、理性がもう飛んでる。

 ヒメが私を愛撫して、体中を触る。雅子、後ろ手で明彦のを触ってみなよ、もうカチカチだからと言う。触った。カチカチです。明彦が私の背中にしがみつく。おおお!固いのがお尻にあたる。彼は私の右脚を持ち上げて、脚を開かせる。あれを私のあそこに擦り付けて侵入口を探って、挿れられた。ヒメは明彦と私のつながった部分に指を這わせて、私と彼のを触る。突起を触って彼のを親指と人差指で輪っかを作って触っている。私は意識が飛びそう。

 ヒメが体を回転させて、後ろから彼に犯されている私に対して、69の体勢になった。ちょっとぉ!この前まで高校3年生だった美少女!そんな年上の想像の上をいく体位をとるつもりなの!目の前にヒメのオ◯コが丸見えになってる!自分から右脚をあげて私の首に回し引き寄せる。舐めろってことかしら?私はヒメの小ぶりのお尻を掴んで引き寄せた。お尻を左右に開く。突起を吸う。ヒメの体がブルブル震えた。

 え?ヒメが私と彼の接合部を舐めだした。え?彼が出し入れしているところ、私の突起、舐めて、吸ってる。これは!後ろから犯されてるんですけど?そこを舐められる?敏感なところを吸われる?これ、だ、ダメじゃん!

 明彦があれを私から抜いた。ヒメがそれに吸い付いてる。ジュルジュルいやらしい音が。彼ら二人は良子としていたから、慣れてるんだ!私は抜かれたのでジリジリしてくる。でも、ヒメは吸い付いたまま。焦らされている。ヒメの番になったら、私もやってやろう。挿れてくれないの?ヒメは私のあそこも舐め回す。気が狂いそうになる。あ!ヒメの方を忘れていた!私もやってやる!ヒメの突起を音をたてて吸う。ヒメのお尻の穴がヒクヒクするのが見えた。いやらしい。あ!やっとまた挿れてくれた!

 また、ヒメが体を回転させた。ヒメが私にキスしてきて、唇から首筋から耳たぶまで舐められる。ヒメのお口の周りは、私と明彦の体液でベトベトになっている。子供がソフトクリームを舐め回したみたいだわ。淫らだ。

 彼はあまり動かずヒメが私との接合部の彼のを触るのを感じている。彼も私の首筋の後ろを舐めだして、私の首の上で二人の唇が重なり合う。あ~、私を挟んでキスしてる!非常にいけないことをしている気分でそれが背徳の快感になる。ヒメ、元カレにキスしてるんだよね?全然、気にならなくなってきた自分が怖い。

 私も右手をヒメのお尻にまわして、彼女の左足を持ち上げて、彼女のあそこを触る。濡れているあそこのお肉を拡げて、侵入口を探って、中指と人差し指をブスリと。ヒメがのけぞる。だけど、私もヒメに突起を捻られて私がのけぞる。もう、私、逝っちゃった。

 あ~、もうだめだ。体が痙攣して、ヒメにしがみついた。明彦も私の中に出した。出たんだけど、固いまま。こいつ、強いね。もう、私、ダメ。明彦、ヒメを攻めてと言う。下腹がビクンビクンしている。私は彼の体の上をまたいで、二人ができる空間を作った。

 ドキドキする。他の男女が目の前でエッチィするのを見るなんて!もう、見ちゃう。ヒメは掛け布団をはいで全身をさらした。スタイルいいなあ。って、それ、私もなのか。自画自賛なんだね。ヒメは膝を立てて脚を開いて受ける状態に自分からした。慣れてる。ふんふん、勉強になる。

 彼はヒメの腿を掴んで、自分の方に引き寄せる。あれを上下させて、侵入口を探って、ブスリ。ヒメがのけぞる。不思議と嫉妬しない。なんでだろう?ヒメが彼と仲直りして、久しぶりに彼に犯されているのがうれしい。体で三人つながったんだ。

 これ、変態だよ。

 私も参加。ヒメの下半身は明彦に任せて、私は、串刺しにされて首をそらしているヒメの唇を吸う。舌を絡めて、つばを飲ませる。明彦とヒメのつながった部分に指を這わせて、二人のをヒメがやったように触る。ヒメの突起を触って、彼のを親指と人差指で輪っかを作って触わる。ヒメの鼻息があらくなる。

 私はヒメの上半身をなぶる。脇の下を吸って舐める。ヒメが身を捩る。彼が逝きそうになって、ヒメにおおいかぶさった。ヒメの後ろ髪のうなじのところを掴んで首をそらす。もっと深く突いた。二人同時に逝った。ヒメが痙攣して彼の体を脚で挟み付けた。

 明彦が上半身を起こした。あれが抜けかかっている。抜けた。私は思わずお口に含んでチュウチュウした。私、だんだん、大胆になってるよ!彼とヒメの体液の味がした。ヒメが私の頭をなでる。チュウチュウしている内に、また固くなってきて、仰向けにさせられた。順番なのね?

 ヒメがやったように、膝を立てて脚を開いて受ける状態に自分からした。ああ、また彼のがニュルンと入ってきた。彼とヒメと私の出した体液が混ざって、オ◯コの中も、下腹部もベトベトになる。獣みたいに三人で絡み合った。今、わかった。これ、絶対に癖になるやつだ。いや、もう癖になってる。私、ヒメも手放せなくなっちゃった。

 うわぁ~、もしも、ヒメの代わりに良子をいれたらまた違った・・・い、いけない、いけない、なんちゅう想像を私はしてるんだ!

 ヒメが私の耳に口を寄せる。「先生・・・」なに?今、私、逝かされてるんですけど?

「小森先生、あのですね、枕草子で、『ほのかにうち光りて行くも、をかし。』と夏の節にあるんですけど、『何に対して【も】と言っているのか。本文中から12字以内で抜き出せ』という問題、わかんないんですけど?さっき、チラッと見た先生の古文のノートの問題にありましたが、答えを見逃しちゃいました」
「え?え?夏の節?え~、明彦!突かないで!アアン、逝く・・・ええっと、『夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、 ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。』だから、アアン、ダメ・・・え~、『また、 ただ一つ二つなど』なんだから、直前の『蛍の多く飛びちがひたる』だわ!蛍の多く飛びちがったり、ほのかにうち光ったり、どっち【も】行くのがをかしよ!逝く!逝く!逝く!・・・ヒメ!反則!覚えてなさい!ヒメの次の時は、数学ですからね!アアン・・・イイ!」

「二人とも、何やってんの?」
「古文のお勉強です!」
「一石二鳥というわけか?それは効率がいい。いいアイデアだ。じゃあ、ぼくも雅子の苦手な物理化学の統計熱力学の問題とか?この前聞かれた『不可逆等温圧縮』はどうかな?『衝突速度論』でもいい。温度Tの気体中の分子、質量m の並進速度v の分布は、マクスウェル分布に従い。ボルツマン定数kB で・・・」
「私を犯しながら変なこと、言うのは止めて!」

「じゃあ、ヒメの番になったら、政治経済の問題でも聞こうか?日本国憲法が定める法の制定について・・・」
「明彦!止めて!雅子に習う!明彦は口出ししないで!」
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