中華乃蠱惑 (南少佐シリーズ②)

✿モンテ✣クリスト✿

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短編集「内緒の話」

台湾の熱と蜜 中華番外編

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 台北に着いた初日、南は総督府での会議に追われた。秀蘭シューランは通訳として彼の傍に立ち、深い藍色のチャイナドレスが彼女の細身の体にぴたりと沿い、スリットから白い太腿が覗くたび、会議室に微かな緊張が走った。漆黒の髪が背中に流れ、ジャスミンの香りが彼女の動きに漂った。

 会議後、宿舎のテラスで南が汗を拭っていると、秀蘭シューランが冷えた茶を持ってきた。「旦那様、お疲れでしょう。少しお休みくださいませ」と柔らかく囁き、トレイを置く際に指先が彼の手に触れた。彼女の瞳が南を捉え、ジャスミンの香りが彼の鼻腔をくすぐると、南の胸に微かな疼きが生まれた。「ありがとう、秀蘭シューラン」と穏やかに返すが、声にわずかな硬さがあった。

 その夜、秀蘭シューランは自室で寝衣に着替え、窓辺に立った。南の隣室から聞こえる物音が彼女の胸をざわつかせた。パリではクララとヘレナがいたが、ここでは二人きりだ。彼女は寝衣の裾をたくし上げ、白い太腿をそっと撫でながら、「旦那様、どうか私を思い出してくださいませ」と呟いた。指が秘部に滑り、熱い吐息が漏れる中、彼女は南を求める想いを抑えきれなかった。愛液が指を濡らし、彼女は南の名を小さく呼びながら自らを慰め、疼きを鎮めた。

 高雄に移動した二日目、南は総督府の要人と会食し、秀蘭シューランが通訳として同席した。蒸し暑さで彼女のチャイナドレスは汗に濡れ、胸元と腰の曲線が浮かび、深いスリットが太腿を露わにした。会食後、南が宿舎の庭で煙草を吸っていると、秀蘭シューランが近づいた。「旦那様、夜風が心地よいですね」と囁き、彼の隣に腰掛けた。彼女の肩が南に寄り、ジャスミンの香りが濃厚に漂うと、南の体に微かな熱が走った。「パリの夜を思い出します。あの時は…お側にいられました」と言葉を滑らせ、指先で南の腕をなぞった。南は煙草を握り潰し、「秀蘭シューラン、あれはクララの許しがあったからだ。二人では…」と制したが、声に迷いがあった。

 秀蘭シューランは目を潤ませ、「旦那様、どうか私を遠ざけないでくださいませ」と囁き、彼の手をそっと握った。彼女の手の柔らかさと熱が南に伝わり、彼女は大胆に彼の胸に顔を寄せた。「クララ様もヘレナ様もおられない今、私にお心を向けてくださいませ」と柔らかく誘い、唇を彼の首筋に近づけた。

 南の下腹部に微かな反応が起こり、彼は「やめなさい」と低く言ったが、秀蘭シューランの吐息とパリの記憶が理性を揺さぶった。その夜、秀蘭シューランは自室で寝衣を脱ぎ、全裸で寝台に横たわった。南の首筋を思い出し、乳房を揉み、秘部を弄びながら、「旦那様…どうか私を」と喘いだ。彼女の動きは激しくなり、絶頂に達しても、南への渇望は増すばかりだった。

 台南に着いた三日目、南は軍施設を視察し、秀蘭シューランが補佐した。暑さで二人の服は汗に濡れ、彼女のチャイナドレスは肌に張り付き、白い胸元が透けて見えた。視察後、宿舎に戻った南がシャツを脱ぎ、素肌に風を当てていると、秀蘭シューランが部屋に入ってきた。

「旦那様、暑いでしょう。私がお慰めいたします」と囁き、彼の前に跪いた。彼女の瞳が南を捉え、汗で濡れた髪が首に張り付く姿が蠱惑的だった。彼女の手が南の胸を滑り、熱い吐息が彼の肌に触れると、南の下腹部が硬く反応した。彼女はズボンの上からその硬さをそっと撫で、南が「秀蘭シューラン、これは…」と制止しようとしたが、彼女は目を上げ、「パリでお側に仕えた時のように、今もおそばに置いてくださいませ。クララ様のお許しは今もございます」と静かに訴えた。

 南の躊躇が揺らぎ、秀蘭シューランは彼のズボンをそっと下ろした。硬く張り詰めた陰茎が露わになると、彼女はためらいを隠しつつも、静かに口に含んだ。蠱惑的な瞳で南を見上げながら、舌を柔らかく絡ませ、「旦那様、どうか私をお感じくださいませ」と小さく呟いた。南が「あぁ…」と低く呻き、彼女の漆黒の髪をそっと掴んだ瞬間、パリの記憶が鮮やかに蘇り、彼の理性は崩れ去った。

 秀蘭シューランは控えめに、しかし熱を込めて彼を舐め上げ、口を深くまで使って奉仕した。彼女の舌が陰茎の先を這い、喉奥で締め付けると、南は抑えきれず腰を軽く押し出し、淫靡な水音が響いた。彼女の唾液が滴り落ち、汗と混じって太腿を濡らし、ジャスミンの香りが濃密な空気に溶けた。やがて南は彼女の口の中で果て、秀蘭シューランは静かにそれを飲み込み、「旦那様にお仕えできた喜びでございます」と囁いた。

 その夜、南が寝台で休息していると、秀蘭シューランが再び現れた。薄い寝衣越しに彼女の体の線が浮かび、汗で濡れた髪が首に張り付いていた。「旦那様、おやすみ前に少しおそばに置いてくださいませ」と言い、彼女は寝台に腰掛けた。南が「もう十分だ」と言う間もなく、秀蘭シューランは寝衣を脱ぎ、白い肌を露わにした。彼女の手が南の胸を滑り、指先で乳首をそっと撫でると、南の陰茎が再び硬くなった。

 彼女は「旦那様、どうか私にお許しを」と切なく訴え、彼に跨った。秘部を陰茎に擦りつけ、濡れた肉襞が彼を包むと、彼女が「あぁ…旦那様」と喘いだ。南は彼女の腰を掴み、欲望に抗えず腰を突き上げ、秀蘭シューランは控えめながらも大胆に腰を振った。彼女の乳房が揺れ、秘部から愛液が滴り、寝台を濡らした。二人の動きが重なり合い、秀蘭シューランは絶頂に達し、南もまた彼女の中で果てた。

 翌朝、南が身支度をしていると、秀蘭シューランが部屋に入り、「旦那様、今日もお疲れになる前に私にお仕えさせてくださいませ」と囁いた。彼女の欲望は抑えきれず、チャイナドレスの裾を自らたくし上げ、白い太腿と秘部を露わにした。彼女の指が自らの秘部を撫で、愛液で濡れた手で南のズボンを下ろすと、硬くなった陰茎が現れた。

 南が「秀蘭シューラン、もう…」と制止する声も弱く、彼女は彼の前に跪き、陰茎を喉奥まで咥え込んだ。舌を激しく動かし、「旦那様、私にお心を預けてくださいませ」と喘ぎながら奉仕した。彼女の手が自らの秘部に滑り、愛液を掻き混ぜる音が響き、彼女の瞳は欲望に濡れていた。南は彼女の髪を強く掴み、腰を突き上げて果て、秀蘭シューランはそれを全て受け止めた。彼女の欲望はさらに高まり、行為後、彼女は南の胸に唇を押し付け、「旦那様…もっと」と呟いた。

 台南滞在最終日の夜、秀蘭シューランの欲望は頂点に達し、乱れ狂うほどになった。南が寝台に横たわると、彼女は全裸で彼に近づき、「旦那様、どうか今夜もおそばに置いてくださいませ」と懇願した。彼女は南の上に覆いかぶさり、乳房を彼の胸に押し付け、秘部を陰茎に擦りつけた。「旦那様、私にはあなたが必要でございます」と切なく囁き、自ら彼を導いて秘部に沈めた。

 南が「あぁ…秀蘭シューラン」と呻くと、彼女は腰を激しく振り、汗と愛液が寝台を濡らした。彼女の動きは控えめさを失い、大胆に南を求めた。爪が彼の背に食い込み、彼女の秘部は彼を熱く締め付けた。彼女は南の首筋に唇を這わせ、乳房を彼の手に押し付け、「旦那様、私を壊してくださいませ」と喘ぎながら腰を振り続けた。

 二人の吐息が混じり合い、秀蘭シューランが「旦那様…!」と叫んで絶頂に達すると、南も彼女の中で果てた。だが、彼女の欲望は収まらず、夜が明けるまで何度も南を求め、蜜のような熱に溺れた。彼女は南の体に絡みつき、秘部を彼の太腿に擦りつけ、愛液で彼を濡らし、「旦那様、もう離れられません」と狂おしく呟いた。

 秀蘭シューランは南の胸に顔を寄せ、「旦那様、おそばに置いていただけただけで幸せでございます」と静かに呟いたが、その声には満たされぬ熱が滲んでいた。南は彼女の髪を撫で、「クララが許しても…」と呟きつつ、秀蘭シューランの濃密な欲望に抗えなかった自分を認めざるを得なかった。

 台南滞在中、秀蘭シューランは何度も南を求め、控えめな奉仕から始まり、徐々に大胆に乱れ狂う姿へと変貌した。旅の終わりまで、二人は互いを求め合い、蜜のような熱に溺れた。台北での静かな誘いから高雄での蠱惑的な接近を経て、台南で幾度も結ばれたこの旅は、南の躊躇を溶かし、秀蘭シューランの抑えきれぬ想いを極端にまで昂ぶらせた。
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