5 / 12
第4章 ヨナクニへ
第5話 中華民国蔡英文前総統Ⅱ
しおりを挟む
なにか思いついたのか、中華民国蔡英文前総統が言った。「エレーナ、ちょっと待ってね。補佐官、宜蘭県と与那国島の上空の各国の監視衛星の状況を確認できる?」と前総統は横にいる補佐官に尋ねた。「監視衛星の位置ですね?少々お待ちを」と彼はPCを操作した。
「前総統、現在、中国の遥感衛星(中国の地球観測衛星シリーズ)は遥感30-01、A, B, Cが台湾上空です。ELINT型(電波情報収集衛星)です。光学撮影衛星は4時間は上空におりません」
「つまり、艦船が電波遮断すれば電波情報収集衛星には発見できないのね?」
「その通りであります」
「よし、わかったわ。エレーナ、申し訳ないんだけど町長と漁労長に席を外してもらっていいかしら?内緒話があるのよ」
「了解いたしました。町長、漁労長、ちょっと席を外していただけますか?後ほどまたお話いたしましょう。時間がかかるかもしれませんので島民の避難計画の連絡をしていていただけば。後で及び致します」
「承知いたしました」
「前総統、お二人共退出いたしました」
「ありがとう。補佐官、参謀総長は今どこ?」
「総統府の執務室です」
「宜蘭県の中正軍港にある熊猫号はすぐ使用できる?」
「あれは常に緊急事態を予測してスタンバイしております」
「結構、わかったわ。紺野二佐、エレーナ少佐、これから決定権のある高位の人間を与那国島に送ってもよろしいかしら?直接お話したいことがあるのだけれど」
「それは・・・首相と防衛省に打診いたしませんと・・・」
「私から首相と防衛大臣に話して許可をとります。紺野二佐は防衛省統合幕僚監部の南西諸島防衛統合運用軍の指揮官ですね?決定権はおありかしら?」
「統合運用軍の範疇内でしたら決定権はございますが?」
「そう、では、これから与那国島に隠密に中華民国の軍事決定権のある高位の人間を送ります。内密に直接話したいことがあるの」
「それは航空機ですか?中国に発見されますよ?」
「いいえ、艦船よ。時速125キロの高速艦船でステルス性があります。中型漁船並の大きさだから、電波遮断して光学衛星じゃなければ気づかれません。う~ん、総統府から雪山トンネルを通って、中正港まで・・・」
「前総統、1時間です」
「ありがとう。中正港から与那国まで1時間半。そうね、二時間半後に与那国島に到着できます」
「それほど早く・・・了解いたしました」
「到着地点は祖納港でいいかしら?」
「いえ、あそこは目立ちます。陸自の与那国駐屯地のそばの久場良港という場所がありまして・・・でも、水深が浅くて・・・」
「前総統、久場良港はここです」と横から補佐官が地図を前総統に差し出した。
「ちょうどよさそう。紺野二佐、水深は気にしないで。ホバーだから直接海岸に着岸できます。この漁港の横のナーマ浜に乗り上げるわ。人員は3名と護衛4名の計7名でまいります」
久場良港、ナーマ浜、午後4時、与那国島侵攻60時間前
「二時間半って言っていたけど来ないわねえ」と紺野二佐が隣りにいるエレーナとアニータに言った。
「紺野二佐、我が方のホバーとオスリャービャのレーダーにも何も反応がないそうです」と船と連絡を取っていたアニータが答えた。
「ちょっと、あの沖合を見て下さい」と双眼鏡をのぞいていたエレーナが言う。「あの左手。何かが浮かんできます。潜水艦にしては小さいなあ。なんでしょうか?」と指差す。
船のコックピットのようなものが浮かび上がってきた。そして見る間に船体のガラス張りのキャビンが見えたかと思うと、それが水面から1メートルほどせり上がり、スピードを上げた。高周波のキィ~ンという運転音が響く。
「あれは、水中翼船?水中翼船なの?半潜水式水中翼船なんて聞いたことがない」と双眼鏡をのぞきながら紺野がつぶやく。
同じく双眼鏡をのぞいていたエレーナが「紺野二佐、船体の下の前・後部にハイドロフォイル(水中翼)が見えます。水中翼船に間違いありません」
「確かに、あの水中翼船だったら、前総統の言うように時速125キロは出るかもしれないね」
船は見る間に岸に近づいた。速度を落とした。艦体の後部からアンカーが2本打ち出されるのが見えた。なるほど、後進の際にはアンカーをウインチで引いて岸から離れるわけだな、と紺野は思った。
浜辺に乗り上げた半潜水型水中翼船、熊猫号の前部ハッチが開き、まず、警備員と見られる人間が4名降り立った。左右に別れて警戒をしている。次に、町役場の打合せ室のモニターに出ていた補佐官が降りた。それから男性が一人。彼が参謀総長なのだろう。そして、最後に降り立ったのは、
中華民国蔡英文前総統だった。
おいおい、勘弁してくれよ、中華民国の軍事決定権のある高位の人間って、最高位じゃないか?いいのか?前総統自身が他国の離島に隠密に入国して?総理と防衛大臣には連絡しておきます、って彼女は言っていたが、本人が来るって総理たちに言ったのか?と紺野は思った。お~、アニータとスヴェトラーナとブランディーを飲んだときよりも頭痛がしてきたぜ。
「直接お会いするのだから、日本語だと『初めまして』になるんですわね、紺野二佐、アニータ少佐。初めまして」
「初めまして、前総統。あのですね、我が国の総理と大臣にはなんと?」
「あら、打合せで言った通り、中華民国の軍事決定権のある高位の人間とご説明しておきましたわよ。決定権のある高位の人間って、中華民国国軍の最高司令官だった中華民国前総統の私が最高位でしょう?賴清徳総統には悪いけど、まだ指揮権だって持ってるわよ」とニコニコして言う。あ~、前総統、絶対に総理と防衛大臣に自分が与那国に来るとは言ってないわ、彼女の前じゃなければ、頭をかきむしりたいと紺野は思った。
前総統が振り返って見知らぬ男性を指した。「彼が中華民国国防部参謀本部参謀総長の陳寶餘陸軍大将です」陳大将は軍服ではなく普通のビジネススーツ姿だったが、ガタイがガッシリとして、短髪、眼力が強い。ビジネススーツを着ていたって只者じゃない雰囲気だ。
紺野とエレーナが一歩前に出て「陳大将、日本国防衛省航空自衛隊二等空佐の紺野であります。こちらは東ロシア共和国軍空軍のエレーナ・ジトコ少佐であります」と彼に敬礼をした。
陳大将はニコニコして「お二人共、存じ上げておりますよ。特にエレーナ少佐はサドガシマ作戦で有名だ。テレビで見ておりました。私は、中華民国国防部参謀本部参謀総長の陳であります。陳で結構です。隠密の訪問ですからな、肩書は省きましょう」と握手してきた。無論、中国語で話してそれを補佐官が日本語に通訳したのだ。
ナーマ浜を呑気に眺めながら「私の祖父は客家で、祖母は台湾の原住民のパイワン族なのよ。パイワン族って『山の坂に住む人』という意味。台湾南部に住む少数民族。私のパイワン族名は『Tjuku』、『頭目の娘』という意味。もしかしたら、太古の昔、パイワン族がこの与那国島を訪れていたかもしれないなんて思ってしまって。来たかったのよ、与那国島」と蔡英文が言う。
「平和な時に来日していただけたらよろしかったんですが・・・」と紺野。
「前総統、現在、中国の遥感衛星(中国の地球観測衛星シリーズ)は遥感30-01、A, B, Cが台湾上空です。ELINT型(電波情報収集衛星)です。光学撮影衛星は4時間は上空におりません」
「つまり、艦船が電波遮断すれば電波情報収集衛星には発見できないのね?」
「その通りであります」
「よし、わかったわ。エレーナ、申し訳ないんだけど町長と漁労長に席を外してもらっていいかしら?内緒話があるのよ」
「了解いたしました。町長、漁労長、ちょっと席を外していただけますか?後ほどまたお話いたしましょう。時間がかかるかもしれませんので島民の避難計画の連絡をしていていただけば。後で及び致します」
「承知いたしました」
「前総統、お二人共退出いたしました」
「ありがとう。補佐官、参謀総長は今どこ?」
「総統府の執務室です」
「宜蘭県の中正軍港にある熊猫号はすぐ使用できる?」
「あれは常に緊急事態を予測してスタンバイしております」
「結構、わかったわ。紺野二佐、エレーナ少佐、これから決定権のある高位の人間を与那国島に送ってもよろしいかしら?直接お話したいことがあるのだけれど」
「それは・・・首相と防衛省に打診いたしませんと・・・」
「私から首相と防衛大臣に話して許可をとります。紺野二佐は防衛省統合幕僚監部の南西諸島防衛統合運用軍の指揮官ですね?決定権はおありかしら?」
「統合運用軍の範疇内でしたら決定権はございますが?」
「そう、では、これから与那国島に隠密に中華民国の軍事決定権のある高位の人間を送ります。内密に直接話したいことがあるの」
「それは航空機ですか?中国に発見されますよ?」
「いいえ、艦船よ。時速125キロの高速艦船でステルス性があります。中型漁船並の大きさだから、電波遮断して光学衛星じゃなければ気づかれません。う~ん、総統府から雪山トンネルを通って、中正港まで・・・」
「前総統、1時間です」
「ありがとう。中正港から与那国まで1時間半。そうね、二時間半後に与那国島に到着できます」
「それほど早く・・・了解いたしました」
「到着地点は祖納港でいいかしら?」
「いえ、あそこは目立ちます。陸自の与那国駐屯地のそばの久場良港という場所がありまして・・・でも、水深が浅くて・・・」
「前総統、久場良港はここです」と横から補佐官が地図を前総統に差し出した。
「ちょうどよさそう。紺野二佐、水深は気にしないで。ホバーだから直接海岸に着岸できます。この漁港の横のナーマ浜に乗り上げるわ。人員は3名と護衛4名の計7名でまいります」
久場良港、ナーマ浜、午後4時、与那国島侵攻60時間前
「二時間半って言っていたけど来ないわねえ」と紺野二佐が隣りにいるエレーナとアニータに言った。
「紺野二佐、我が方のホバーとオスリャービャのレーダーにも何も反応がないそうです」と船と連絡を取っていたアニータが答えた。
「ちょっと、あの沖合を見て下さい」と双眼鏡をのぞいていたエレーナが言う。「あの左手。何かが浮かんできます。潜水艦にしては小さいなあ。なんでしょうか?」と指差す。
船のコックピットのようなものが浮かび上がってきた。そして見る間に船体のガラス張りのキャビンが見えたかと思うと、それが水面から1メートルほどせり上がり、スピードを上げた。高周波のキィ~ンという運転音が響く。
「あれは、水中翼船?水中翼船なの?半潜水式水中翼船なんて聞いたことがない」と双眼鏡をのぞきながら紺野がつぶやく。
同じく双眼鏡をのぞいていたエレーナが「紺野二佐、船体の下の前・後部にハイドロフォイル(水中翼)が見えます。水中翼船に間違いありません」
「確かに、あの水中翼船だったら、前総統の言うように時速125キロは出るかもしれないね」
船は見る間に岸に近づいた。速度を落とした。艦体の後部からアンカーが2本打ち出されるのが見えた。なるほど、後進の際にはアンカーをウインチで引いて岸から離れるわけだな、と紺野は思った。
浜辺に乗り上げた半潜水型水中翼船、熊猫号の前部ハッチが開き、まず、警備員と見られる人間が4名降り立った。左右に別れて警戒をしている。次に、町役場の打合せ室のモニターに出ていた補佐官が降りた。それから男性が一人。彼が参謀総長なのだろう。そして、最後に降り立ったのは、
中華民国蔡英文前総統だった。
おいおい、勘弁してくれよ、中華民国の軍事決定権のある高位の人間って、最高位じゃないか?いいのか?前総統自身が他国の離島に隠密に入国して?総理と防衛大臣には連絡しておきます、って彼女は言っていたが、本人が来るって総理たちに言ったのか?と紺野は思った。お~、アニータとスヴェトラーナとブランディーを飲んだときよりも頭痛がしてきたぜ。
「直接お会いするのだから、日本語だと『初めまして』になるんですわね、紺野二佐、アニータ少佐。初めまして」
「初めまして、前総統。あのですね、我が国の総理と大臣にはなんと?」
「あら、打合せで言った通り、中華民国の軍事決定権のある高位の人間とご説明しておきましたわよ。決定権のある高位の人間って、中華民国国軍の最高司令官だった中華民国前総統の私が最高位でしょう?賴清徳総統には悪いけど、まだ指揮権だって持ってるわよ」とニコニコして言う。あ~、前総統、絶対に総理と防衛大臣に自分が与那国に来るとは言ってないわ、彼女の前じゃなければ、頭をかきむしりたいと紺野は思った。
前総統が振り返って見知らぬ男性を指した。「彼が中華民国国防部参謀本部参謀総長の陳寶餘陸軍大将です」陳大将は軍服ではなく普通のビジネススーツ姿だったが、ガタイがガッシリとして、短髪、眼力が強い。ビジネススーツを着ていたって只者じゃない雰囲気だ。
紺野とエレーナが一歩前に出て「陳大将、日本国防衛省航空自衛隊二等空佐の紺野であります。こちらは東ロシア共和国軍空軍のエレーナ・ジトコ少佐であります」と彼に敬礼をした。
陳大将はニコニコして「お二人共、存じ上げておりますよ。特にエレーナ少佐はサドガシマ作戦で有名だ。テレビで見ておりました。私は、中華民国国防部参謀本部参謀総長の陳であります。陳で結構です。隠密の訪問ですからな、肩書は省きましょう」と握手してきた。無論、中国語で話してそれを補佐官が日本語に通訳したのだ。
ナーマ浜を呑気に眺めながら「私の祖父は客家で、祖母は台湾の原住民のパイワン族なのよ。パイワン族って『山の坂に住む人』という意味。台湾南部に住む少数民族。私のパイワン族名は『Tjuku』、『頭目の娘』という意味。もしかしたら、太古の昔、パイワン族がこの与那国島を訪れていたかもしれないなんて思ってしまって。来たかったのよ、与那国島」と蔡英文が言う。
「平和な時に来日していただけたらよろしかったんですが・・・」と紺野。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
Husband's secret (夫の秘密)
設楽理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる