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第2章 紗栄子、純子とアキラ編
第8話 紗栄子、純子とアキラ3Sと初キス
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帰りの道すがら、紗栄子さんが今日時任純子と何を話したの?と聞いてくるので、女の子の生理の話をされた、と答えた。男の子の知らないような際どい話だったって。
「ふぅ~ん、純子、あんたに惚れたんだね」と紗栄子さんが腕を絡ませて胸を押し付ける。困るなあ。制服のシャツの合間から胸の谷間が見える。オッパイが柔らかい。「生理の話をするくらいで、惚れたとか、言わないでしょ?」とぼくが答えると、「そういう話をするってことは、その女の子は惚れているんだよ」とぼくを見上げて言う。顔が近い。紗栄子さんの息が顔にかかった。マズイなあ。
「そうかなあ・・・」と声がちょっとうわずった。
「女の勘だよ。純子は、神社の神主さんとこの娘だよ?高一の妹がいる。家のお手伝いで巫女さんをしてる?氷川神社だよ」
「そういう話はちょっと聞いたことがあるけど・・・」ぼくはその時、紗栄子さんと純子の関係で、事故物件や憑依現象に巻き込まれるなんて思いもしなかった。
「アキラくん、彼女、神社の家の姉妹だろ?姉のほうだよ。だとすると、キミ、入婿にされちゃうぞ」
「紗栄子さん、話が飛躍しすぎ!」
「そうかぁ?ありえないことじゃないよ。ところで、あんた、まだ酒臭いじゃん?親にバレるよ。そこ、私のアパートなんだけどね。一人暮らしなのさ。酔いを冷ましたほうがいいよ。よってけば」と紗栄子さんが言う。え~、女の子の部屋なんて。「いいから、いいから」とアパートの一階の紗栄子さんの部屋に引きずり込まれた。
紗栄子さんの部屋は、ベッドとコタツがあるだけ。女の子らしい壁にポスターとか一切ない。殺風景だ。でも、いい匂いがする。入浴剤の匂いかな?
本棚には、世界各国の兵器の情報の「ジェーン年鑑」とか、カメラの月刊誌なんてのが並んでいる。カメラバックが開いていて、高そうな一眼レフカメラがのぞいている。
物珍しげに部屋をキョロキョロして見回していると、「ほら、突っ立ってないで、コタツに入りなよ」と言ってコタツを指差す。冷蔵庫をゴソゴソやっていて、コップ二つにポカリスェットの2リッターのペットボトルを持ってきて、ぼくの横に座った。長方形のコタツで、角をまたいで座ればいいのに、ぼくの真横に座るんだ。ぼくも紗栄子さんも制服のまま。彼女のミニスカートがまくれた。太ももが密着するじゃないか?
「殺風景でしょ?自衛隊志願の女の子なんてこういうもんだよ。四月から入隊するから、数ヶ月は刑務所にいるようなもの。寂しいよね」
「なぜ、自衛隊なんですか?普通に就職すればいいのに・・・」
「なんでかな?知り合いに女性と男性の航空自衛隊の中佐がいるんだけど、その影響もあるかもしれない。女だてらに、武器が好きで、カメラも好きっていうオタクだからかもしれない。まあ、お国のためにひと働きしたいのかもね?」
「ぼくなんか、漠然と大学に行って、何になるかなんて考えていないのに、紗栄子さんはエライね?」
「私だって、漠然としているよ。ただ、自衛隊に入ったらなにか見えるんじゃないかと思ってさ。アキラくんと違って大学行けるほど頭が良くないからね。キズモノだし・・・」
「自分からキズモノなんて・・・」
「事実だもん。まあ、いいから、いいから。どう?私って、アキラくんから見て、そんなダメ?論外な女の子?興味ない?」
「いや、紗栄子さんは可愛いです。前は、ヤンキー姿だったから怖い印象だったけど、最近は、格好も可愛くなって、魅力的です」と、おいおい、ぼくはなんてことを言っているんだ?
「そう?可愛いい?魅力的?論外じゃないのね?ありがとう。じゃあ、私に興味あり、ってことね?」
「いや、そういう話では・・・」
「確かに、私は時任純子みたいに処女じゃないし、事実キズモノなんだから、気にしなくっていいよ。付き合ってとも言わないよ。アキラくんが純子と付き合ったって嫉妬しないよ。ただ、私と高校時代のいい思い出をちょっと作らない?って話よ」
「・・・あの、それって・・・」
「言ったじゃない?私と女体の神秘を二人で探求するのってどうって。私で良ければ、いつでも筆おろしオッケーの話」
「ちょ、ちょっと、紗栄子さん・・・」
「このことは誰にも言わないから。二人だけの秘密。都合がいい女の子だと思ってさ、ラブシーンの練習しよう。わかった!筆おろしなし!最後までしないからさ」と紗栄子さんに横ざまに押し倒された。キスされてしまった。ポカリスェットとビールの味がする。
「紗栄子さん・・・」と抵抗するふりをした。だって、そうだろう?まったくイヤだ!ってわけじゃないし、紗栄子さんから誘うんだから。
「フフフ、抵抗するフリだけしてもダメよ。興味なしってわけじゃないでしょ?」とぼくの太ももを触った。ももの根本の方にすゝっと手を動かす。「ほぉら、アキラくんの体は正直よね?」とぼくの顔を覗き込む。ぼくは真っ赤になって、汗が出てきた。紗栄子さんの太ももが密着して、彼女の体温が伝わってくる。
「まず、キスって、唇合わせるだけじゃないんだよ。さ、目をつぶって。口を半開きにして。そうそう。舌を少し出して」と言われて、唇を塞がれてしまう。彼女の舌がぼくの舌を絡めてくる。こんなシチュエーション。思わず興奮してしまう。彼女がぼくの背に手を回して抱きしめてくる。
「アキラくんも私を抱きしめて。女の子の体って柔らかいでしょう?フフフ、興奮してるじゃん。鼻息荒いよ。大丈夫。腰を押し付けてもいいよ」
「ふぅ~ん、純子、あんたに惚れたんだね」と紗栄子さんが腕を絡ませて胸を押し付ける。困るなあ。制服のシャツの合間から胸の谷間が見える。オッパイが柔らかい。「生理の話をするくらいで、惚れたとか、言わないでしょ?」とぼくが答えると、「そういう話をするってことは、その女の子は惚れているんだよ」とぼくを見上げて言う。顔が近い。紗栄子さんの息が顔にかかった。マズイなあ。
「そうかなあ・・・」と声がちょっとうわずった。
「女の勘だよ。純子は、神社の神主さんとこの娘だよ?高一の妹がいる。家のお手伝いで巫女さんをしてる?氷川神社だよ」
「そういう話はちょっと聞いたことがあるけど・・・」ぼくはその時、紗栄子さんと純子の関係で、事故物件や憑依現象に巻き込まれるなんて思いもしなかった。
「アキラくん、彼女、神社の家の姉妹だろ?姉のほうだよ。だとすると、キミ、入婿にされちゃうぞ」
「紗栄子さん、話が飛躍しすぎ!」
「そうかぁ?ありえないことじゃないよ。ところで、あんた、まだ酒臭いじゃん?親にバレるよ。そこ、私のアパートなんだけどね。一人暮らしなのさ。酔いを冷ましたほうがいいよ。よってけば」と紗栄子さんが言う。え~、女の子の部屋なんて。「いいから、いいから」とアパートの一階の紗栄子さんの部屋に引きずり込まれた。
紗栄子さんの部屋は、ベッドとコタツがあるだけ。女の子らしい壁にポスターとか一切ない。殺風景だ。でも、いい匂いがする。入浴剤の匂いかな?
本棚には、世界各国の兵器の情報の「ジェーン年鑑」とか、カメラの月刊誌なんてのが並んでいる。カメラバックが開いていて、高そうな一眼レフカメラがのぞいている。
物珍しげに部屋をキョロキョロして見回していると、「ほら、突っ立ってないで、コタツに入りなよ」と言ってコタツを指差す。冷蔵庫をゴソゴソやっていて、コップ二つにポカリスェットの2リッターのペットボトルを持ってきて、ぼくの横に座った。長方形のコタツで、角をまたいで座ればいいのに、ぼくの真横に座るんだ。ぼくも紗栄子さんも制服のまま。彼女のミニスカートがまくれた。太ももが密着するじゃないか?
「殺風景でしょ?自衛隊志願の女の子なんてこういうもんだよ。四月から入隊するから、数ヶ月は刑務所にいるようなもの。寂しいよね」
「なぜ、自衛隊なんですか?普通に就職すればいいのに・・・」
「なんでかな?知り合いに女性と男性の航空自衛隊の中佐がいるんだけど、その影響もあるかもしれない。女だてらに、武器が好きで、カメラも好きっていうオタクだからかもしれない。まあ、お国のためにひと働きしたいのかもね?」
「ぼくなんか、漠然と大学に行って、何になるかなんて考えていないのに、紗栄子さんはエライね?」
「私だって、漠然としているよ。ただ、自衛隊に入ったらなにか見えるんじゃないかと思ってさ。アキラくんと違って大学行けるほど頭が良くないからね。キズモノだし・・・」
「自分からキズモノなんて・・・」
「事実だもん。まあ、いいから、いいから。どう?私って、アキラくんから見て、そんなダメ?論外な女の子?興味ない?」
「いや、紗栄子さんは可愛いです。前は、ヤンキー姿だったから怖い印象だったけど、最近は、格好も可愛くなって、魅力的です」と、おいおい、ぼくはなんてことを言っているんだ?
「そう?可愛いい?魅力的?論外じゃないのね?ありがとう。じゃあ、私に興味あり、ってことね?」
「いや、そういう話では・・・」
「確かに、私は時任純子みたいに処女じゃないし、事実キズモノなんだから、気にしなくっていいよ。付き合ってとも言わないよ。アキラくんが純子と付き合ったって嫉妬しないよ。ただ、私と高校時代のいい思い出をちょっと作らない?って話よ」
「・・・あの、それって・・・」
「言ったじゃない?私と女体の神秘を二人で探求するのってどうって。私で良ければ、いつでも筆おろしオッケーの話」
「ちょ、ちょっと、紗栄子さん・・・」
「このことは誰にも言わないから。二人だけの秘密。都合がいい女の子だと思ってさ、ラブシーンの練習しよう。わかった!筆おろしなし!最後までしないからさ」と紗栄子さんに横ざまに押し倒された。キスされてしまった。ポカリスェットとビールの味がする。
「紗栄子さん・・・」と抵抗するふりをした。だって、そうだろう?まったくイヤだ!ってわけじゃないし、紗栄子さんから誘うんだから。
「フフフ、抵抗するフリだけしてもダメよ。興味なしってわけじゃないでしょ?」とぼくの太ももを触った。ももの根本の方にすゝっと手を動かす。「ほぉら、アキラくんの体は正直よね?」とぼくの顔を覗き込む。ぼくは真っ赤になって、汗が出てきた。紗栄子さんの太ももが密着して、彼女の体温が伝わってくる。
「まず、キスって、唇合わせるだけじゃないんだよ。さ、目をつぶって。口を半開きにして。そうそう。舌を少し出して」と言われて、唇を塞がれてしまう。彼女の舌がぼくの舌を絡めてくる。こんなシチュエーション。思わず興奮してしまう。彼女がぼくの背に手を回して抱きしめてくる。
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