もしも最強と呼ばれる魔法使いがたまにやる気を出す師匠をしたら

テスト編

47話 人は変わる

テストの日から数日が経過していた。
彼女らは、授業で訓練を行なっている
「今から、戦闘魔系魔法応用試験を開始する」
「聞いてないよね」
「グランディア先生って予定の管理ができないらしいよ」
「終わったー」
ノアを筆頭に数人は絶望しており叫んでいるものもおったそう。戦闘系魔法応用は「フレイム」「マジック」などの2段階上の魔法を示唆しているのだ。
リベリオン魔法学校では、別の学校よりも魔法の応用を早く学ぶことになるそれは、最終的に自分の得意魔法を極めるために早くカルキュラムが設定されている
「でも、ノアには魔法の才能がある」
「才能を信用しすぎは行けないのだよ、レグナイトくん」
「喋り方をキモくしないで」
「失礼しました」
「レグナイト・ハルビオン　準備をしろ」
「あ、先生に呼ばれたから行ってくるわ」
「見てるからね」
試験の内容は頑丈に作られている藁人形に対して魔法を放ち破壊するというものになっている。そこに条件として「マジック」などのファイブランクの一番下に位置付けられているのは禁止となる
「さぁ行きますよ」
「試験開始」
「燃える魔力を強力にせよ　マルチフレイム&クロス」
火球は一度不思議な挙動をした。
フレイムの強化版であるマルチフレイムは一度二つに分断され発射途中に一つとなるものであるがクロスを加えることによって分断された状態から何度も一つとなっては解除されていく、弱体化すると思うものも多いとは思うが魔法というものは不思議で満ち溢れている。マルチフレイムはフレイムの2倍と言われている。しかしそれは、二つのうちの一つの倍率に過ぎない完全に命中すれば最大4倍になるが燃えているものであるため、少しは拡散によって威力が落ちている
「面白い魔法を組み合わせたな」
「すごいね。レグナイトは」
藁人形は粉々になっている
「そういうことか」
ベイルは理解した。何度も分断と合成を繰り返しているとまとまる力が働き、拡散される量を少なくしているのだと
「合格　単位を進呈する」
「ありがとうございます」
圧倒的な実力を見せられ周りには拍手を送ることしかできなかった。
「私的にはクロスは使ってほしくなかった」
「同感です」
「うわっびっくりした。ウェンディちゃんか」
後ろから気配消して現れた。
「これでも頑張ったんだぞ」
レグナイトが3人の元に歩み寄った。
「クロスは魔力の使用量が多いから」
「通常、詠唱部分が短いマルチフレイムを時間をかけて強力にするのは微妙？」
「なぜ疑問系なんだ」
「キャン・ウェンディ　試験の準備をしろ」
「では私は行ってきます」
ウェンディが行ったとこを見届けたところでボソリとノアは呟いた。
「ウェンディちゃん、変わったね」
「そうだな」
「スノースさんに対してはまだ元気になっているけど他のところはクールタイプに変化している」
「ちょっと俺が言おうとした内容はかけ離れていたぞ」
「おっとそれは失敬」
「ごめんね、私目が全然覚めてないから顔を洗ってくるよ」
「いってらっしゃい」
ベイルは2人を置いて洗面所に移動した。
「ベイルちゃんは何を悩んでいるのか」
「まぁグランに何か言われたと思う」
「しばいとくか」
「やめておこう今回は時間で解決できそうな気がする」

次回
試験と回想