もしも最強と呼ばれる魔法使いがたまにやる気を出す師匠をしたら

黒咲　空気

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最初の一学期

9話　チャレンジャーはどちらなのか　その２

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「授業の時間？」
　急な授業の時間になり少し疑問に皆なっていた
「魔法っていうのは無限の可能性があるんだよ」
「はい、あらゆる使い方のパターンがありそれぞれの強さがある」
「おう、そうだなアサ」
　アサに対してグットすると
「でもな確実に魔法の効力の限界を出す理由にはならない」
　ブロックが迫っているなか悠長にしていた
「師匠危ないですよ」
「コピー」
　と言った途端、前にも見たようにブロックに向かって走り出した。
「オーバークラッシュ」
「僕の得意魔法」
　左腕から赤い煙が発生してさっき勢いよりも早くなってブロックに攻撃をして爆発が起こり破壊した。
　そのあとも向かってくるブロックを次々に破壊していった。
「弱体化は優位になる可能性があるんだ見せてやるよ」
「あれを使うんだね」
　ライドは分かっている様子であった。
「コロシアムの鐘は鳴るサバイバー」
　グランとライドの頭の浮上に赤い点が現れた。
「クエストさん、あの魔法はなんですか？」
　ノアは疑問になり聞いた。
「サバイバーは、本来周りにいる自分と敵の得意魔法しか発動できなくする魔法で片方が気を失うか、自分が解除をするかのどちらかしか無理だ」
「本来？」
「そう、本来の場合はだ」
　発動後、少しだけ氷山の強さが弱まっているように見えた。
「サバイバーは、やっぱり嫌いだ」
「面白くなるから好きなんだよな、サバイバーをわざと弱くして発動するの」
「グランはわざと使ったんだ」
「一応、知ってるか聞くけどグランの得意魔法は？」
「コピー」
「そう」
　会話をしているとベイルは一つの答えに辿り着いたようだ。
「分かった。弱く発動させてコピーした先の魔法も使えるようにしているとか」
クエストと無言でベイルの頭を撫でていった
「正解だよ、ベイルはすごいなぁ」
「でも弱体化目当てにしては雑じゃない魔法の制御」
「あらぁそうなの。俺には見えないなぁ」
「ノアはわかるんだ」
目をかすめながらノアはグランを見ていた。
「ある程度ね、自分でも初めて気づいたから少し驚いている」
フィールドではずっとグランはライドの出したブロックを破壊していた
ノアは目をつぶったりこすったりして見ていた
「魔力の色からコントロールを見定めるのは目が死ぬ」
「じゃあやめなさい」
「あ、そっか」
ノアは言われてやめたその時に進展は起こった
「壊している間だけはシュールでつまんなすぎるだろ」
グランは左腕に右腕に添えて前に突き出したポーズに覚えがあるのか、そのことにライドは焦りの表情を示していた。
「守りを強化してください」
この言葉にクエストも
「これはあんま覚えてないけどやばい気がしてきた」
クエストは杖を構えた
「終わらせるかぁめんどくさいしコンスタント＆オーバークラッシュ」
左腕からはありえないぐらいの赤い煙が発生して少しずつライドの方に歩んでいた
「オーバークラッシュって勢いをつける魔法じゃないの」
ベイルは、グランの様子に不思議がっていたがノアは
「クエストさん、止めた方が絶対いいですよ」
「知っているよ、もう連絡しているあと頼みがある」
「あれを数秒止めてくれない」
ノアは首を振っていた。そこでベイルはフィールドに対して杖を構えて言った
「ボックス」
フィールド場に両手から四角い箱が徐々にでかくなって二人の間に現れた。
「あれはベイルの得意魔法、邪魔だよ」
箱に対して遅くゆっくりと殴った
「遅いんじゃない早すぎるんだ」
クエストの言ったことはノアからすると当てはまり過ぎていた。
赤い煙はあまりの勢いに伴い全身が重みを感じあのようになっていたが実際には両腕の挙動は早く戻りを繰り返した
それは高速に捉えることもできるし音速にも捉えられるものであった。
「15倍」
箱が一瞬にして壊れていった全破壊である
「止まれ」
狙っていたのか直線的に氷を発生させグランの全身の横半分を凍らせた。
「終わりだ、グラン」
「・・・上」
上を指さすとバリアにヒビが入りどんどん壊れていった。
「バリアが壊されたぞ」
先生一同は驚きを隠せなかった。
口元の氷を取っていきグランは言った
「バリアがなくなっても試合は続いている」
「お前」
「フレイム」
火球をライドの前方に発生させた。
「まじかよ、疲れてはつどうできないっつーの」
誰しもがライドが攻撃を受けてしまうと思っているなか、上から1人の影があった。
「終わりです」
手で大きな音を立てるとフレイムが一気に消え30代ぐらい1人の男は姿を見せた。
「生徒には危害を加えないのは守っていていいと思うが教師に怪我されてしまったらイメージダウンか、威力によっては長い治療だ。それは困る」
ライドはその人を見て
「校長先生」
だと気づいた。
「クエストさん、今回は助かりました。」
「いえいえ俺はこの学校の一員として今回の試合を見に来ただけです。」
「それでも連絡ありがとうございました。ベイルちゃん魔法で時間稼ぎをしてくれて感謝しています」
校長先生は頭を下げた。
「頭を下げるなんて困ります」
「教員たちもバリアを張ってもらって助かる次も頼みますよ」
「はい！」
先生たちが解散していくなかで正座を開始したライドと凍っているグランを横目にノア達もクエストとクラスの方に戻っていった。
「ノア、おいてかないで」
「やりすぎですよグラン」
ノアの言葉に少ししょんぼりと反省していまったグランであった。
「あなた達はちゃんと考えてやってください」
こうして校長先生からのお叱りを受けながら最強同士の対戦は終わった。
補足
「サバイバーは箱を破壊したぐらいから解除してたよ」

次回
幽霊と花

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