ワールドリダイアル 〜違う異世界に飛ばされた?なら飛ばし直しましょう!〜

紅 水黽

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1.知らない天井。

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……みませーん!どなたかいらっしゃいませんかー!?」
一人の男性の声が聞こえる。
……………。
知らない天井だ。
体を起こそうとしても起き上がられない。
何故か身体中が痛かった。
何をしていたっけ、私。
……
ああ、そうだ。そういえば。
私は…をしてたっけ。

私は召喚された、小説で読むような異世界に。
ただ会社で用を済ませていただけなのに。
トイレから召喚されて、大きな部屋で恥じかかされて。
『異世界から呼ばれたからだ』と誰かに言われてから、
とんとん拍子で勇者にされて。
初めて生きている生物を殺して、胃の中をぶちまけたのは1年前。
自分が生き物を殺すのに抵抗があったけど、そんなモノすぐに消えた。
魔王を倒せと言われ続けて、狂ったようにモンスターを殺しながら進んだ。
私が殺したのには、ゴブリンやオーク、ドラゴンなんかもいた。
私の噂はその世界に響き、モンスターを次々と倒すから、
狂える勇者バーサクブレイバー』だなんて呼ばれた。
そんな名前じゃないんだけどね。
その呼び名のせいで、親しい友人なんてできなかった。
結局魔王を倒したけど、倒した間際の魔法が発動して、気がついたらココ。
異世界の友人、欲しかったな。
……唯一友人と言えるのは戦闘狂の自称天使の《アマシ天使》と、
龍みたいな変わった力を持った《カムイ神人》。
あと《伝説超勇者魔王自称アンゴルモア》って言ってた異世界からの訪問者だっけ。
確か名前は………



「「「すみませーーーん!!!」」」

ああ、そういえば。いつの間にか回想にふけっていた。早く出なきゃ。
「………………!………………!」
あ、あれ。声が出ない!?

「もう入りますよ!」

ピッキングをする音が聞こえる。
寝ている時に何度も暗殺者が扉をこじ開ける音を聞いていたから分かった。
しばらくカチャカチャと、音がなり、カチャン、と一際大きな音が鳴り、
「突然訪ねてしまってすみませんが、お客様を今探し…て……ってお客様!?」
いちいちうるさい青年が入ってきた。
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