7 / 8
光のほうへ
しおりを挟む
空の暗いところもドンドン広がって、もうほとんど真っ暗です。
クロイモヤとシロイモヤも、あちらこちらからモワモワわき上がって、すごいいきおいで増えています。そして、増えるクロイモヤとシロイモヤのせいで、少しずつ道の先が見えなくなっていきました。
「どうしよう。どっちから来たんだっけ?」
そんなまわりの様子に気をとられていたら、とうとうサヨは来た道がわからなくなってしまいました。
「えっと…あっちから来たんだから、大きな広場はあっちで‥‥あれこっちだっけ…?あれ?どうしよう、どうしよう…」
サヨはあわてます。
でも。
『道がわからなくなったら『光ってるトビラ』に入りなさいね☆』
キツネさんに言われたことを思い出しました。
「そうだ…『光ってるトビラ』を探そう!」
サヨが、そう思ってまわりを見回すと、遠くのほうで、一つのトビラが光ってることに気がつきました。
「あっ!あれだ!キツネさんの言ってたトビラ!チョウチョさん!走るからしっかりつかまっててね!」
光ってるトビラに向かって、サヨは走り出しました。
たったったったったったったったったった
たったったったったったった…
「はあっ、はあっ、もう少し……!」
すると。
カラァン!!
広場の大時計のカネがなり始めてしまいました。
「どうしよう…カネがなり始めちゃった!」
カラァン!!
カラァン!!
カラァン!!
カラァン!!
たったったったったったったったったった
「はあっ、はあっ…」
後一回でなり終わっちゃう!…そう思ったとき、ようやくサヨはトビラにたどりつきました。
バアン!!
力いっぱい、サヨはトビラをおし開けて、中に飛び込みました。
ほぼ同時に。
カラァン!!
最後の一回がなりひびきました。
そのカネの音にサヨがふりむくと、トビラの向こうから、クロイモヤが追いかけてきているのが見えました。
「ぎゃあああ!」
サヨは必死に光のほうへ走り続けました。
もう振り返りません。
光のほうだけを見て、必死に、必死に走ります。
クロイモヤとシロイモヤも、あちらこちらからモワモワわき上がって、すごいいきおいで増えています。そして、増えるクロイモヤとシロイモヤのせいで、少しずつ道の先が見えなくなっていきました。
「どうしよう。どっちから来たんだっけ?」
そんなまわりの様子に気をとられていたら、とうとうサヨは来た道がわからなくなってしまいました。
「えっと…あっちから来たんだから、大きな広場はあっちで‥‥あれこっちだっけ…?あれ?どうしよう、どうしよう…」
サヨはあわてます。
でも。
『道がわからなくなったら『光ってるトビラ』に入りなさいね☆』
キツネさんに言われたことを思い出しました。
「そうだ…『光ってるトビラ』を探そう!」
サヨが、そう思ってまわりを見回すと、遠くのほうで、一つのトビラが光ってることに気がつきました。
「あっ!あれだ!キツネさんの言ってたトビラ!チョウチョさん!走るからしっかりつかまっててね!」
光ってるトビラに向かって、サヨは走り出しました。
たったったったったったったったったった
たったったったったったった…
「はあっ、はあっ、もう少し……!」
すると。
カラァン!!
広場の大時計のカネがなり始めてしまいました。
「どうしよう…カネがなり始めちゃった!」
カラァン!!
カラァン!!
カラァン!!
カラァン!!
たったったったったったったったったった
「はあっ、はあっ…」
後一回でなり終わっちゃう!…そう思ったとき、ようやくサヨはトビラにたどりつきました。
バアン!!
力いっぱい、サヨはトビラをおし開けて、中に飛び込みました。
ほぼ同時に。
カラァン!!
最後の一回がなりひびきました。
そのカネの音にサヨがふりむくと、トビラの向こうから、クロイモヤが追いかけてきているのが見えました。
「ぎゃあああ!」
サヨは必死に光のほうへ走り続けました。
もう振り返りません。
光のほうだけを見て、必死に、必死に走ります。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる