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第5章 またな
またな
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みーーーーーんみんみんみん・・・
カナカナカナカナカナカナカナカナ・・・・・・
ミンミンゼミに混じって、ひぐらしが鳴き始めた。
あれほど暑かった空気が、少しだけひんやりしてきた。
仁が教えてくれた場所には、悠太の人生でこんなにオオクワガタをみたことがないくらい、いっぱいのオオクワガタがいた。捕まえた数を競いながら、オオクワガタを服につけて遊んでいると、急に。
「なあ悠太。明日はどうする?」
と、仁が聞いてきた。
「あーごめん!明日、お墓参りに家族で行って、そのまま東京の家に帰らなきゃなんだ。」
一瞬、仁の顔が寂しげに見えて、悠太はあわてた。
なぜなら、そんな仁につられるように、自分も寂しくなってしまったから。
悠太は、そんな気持ちを誤魔化すためにワザと明るくふるまった。
「なんだよ~仁!寂しいのかよ!」
「んな!訳!ねーだろが!聞いただけだっつの!」
「あはは。今年の夏はこれで終わりだけど、年末とか、来年だって来るし。そしたらまた遊ぼうぜ!」
「・・・おう・・・そう、だな!」
仁に笑顔が戻ったところで、悠太はポケットをゴソゴソして、取り出したものを仁に突き出した。
「はい。仁にこれあげる。」
それは悠太が小学校の入学祝いでもらったボールペンだった。
悠太が気に入って、とても大事にしていたもの。
「え?いいの?もらっちゃって。」
「うん。仁にあげるよ。オレが大事にしてたやつなんだから、仁も大事にしろよな。」
「・・・ありがとう!大事にするよ!」
オオクワガタを木に戻して。
ふたりは、また笑い合いながら、鳥居まで戻った。
もうすっかり日は暮れていた。
「・・・じゃあ、仁。またな」
「おう!悠太。またな」
カナカナカナカナカナカナカナカナ・・・・・・
ミンミンゼミに混じって、ひぐらしが鳴き始めた。
あれほど暑かった空気が、少しだけひんやりしてきた。
仁が教えてくれた場所には、悠太の人生でこんなにオオクワガタをみたことがないくらい、いっぱいのオオクワガタがいた。捕まえた数を競いながら、オオクワガタを服につけて遊んでいると、急に。
「なあ悠太。明日はどうする?」
と、仁が聞いてきた。
「あーごめん!明日、お墓参りに家族で行って、そのまま東京の家に帰らなきゃなんだ。」
一瞬、仁の顔が寂しげに見えて、悠太はあわてた。
なぜなら、そんな仁につられるように、自分も寂しくなってしまったから。
悠太は、そんな気持ちを誤魔化すためにワザと明るくふるまった。
「なんだよ~仁!寂しいのかよ!」
「んな!訳!ねーだろが!聞いただけだっつの!」
「あはは。今年の夏はこれで終わりだけど、年末とか、来年だって来るし。そしたらまた遊ぼうぜ!」
「・・・おう・・・そう、だな!」
仁に笑顔が戻ったところで、悠太はポケットをゴソゴソして、取り出したものを仁に突き出した。
「はい。仁にこれあげる。」
それは悠太が小学校の入学祝いでもらったボールペンだった。
悠太が気に入って、とても大事にしていたもの。
「え?いいの?もらっちゃって。」
「うん。仁にあげるよ。オレが大事にしてたやつなんだから、仁も大事にしろよな。」
「・・・ありがとう!大事にするよ!」
オオクワガタを木に戻して。
ふたりは、また笑い合いながら、鳥居まで戻った。
もうすっかり日は暮れていた。
「・・・じゃあ、仁。またな」
「おう!悠太。またな」
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