虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第7章 砂漠の国

第182話 特技・探索

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第182話 特技・探索
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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キャッツ「ということで、トレジャーハンター・キャッツ様が地下探索に行ってきます!とりあえず一時間くらいで行けるところまで行ってみて、罠とかないか調べとくよ!」

ジャンヌ「ひとりで大丈夫?」

キャッツ「ひとりの方が動きやすいのよ。それじゃ、あとでね」

キャッツは周囲を見渡しながら慎重に、しかしごくスムーズに、暗闇の中に進んでいきました。
残された8人はわずかな光しかない暗闇に目が慣れるまで、しばらくかかりました。

ブラド「えっとさ、罠とかあるん?」

服についた砂を払いながら、話し始めました。

マリア「そうねぇ、ここが監獄兼処刑場っていうなら、簡単には出られないようにはなってるんじゃない?」

マリン「怖いこと言わないでよ」

ローズ「ダンジョン脱出の魔法とかないの?」

サリー「ご、ごめん、ないの(ダンジョン……?)」

フィスト「あんたが変なこと言わなきゃ落とされてないのよ」

ブラド「王宮で晩餐会、なんて流れになってたかもね」

リーフ「王宮の晩餐会!?ステキ!夢みたい!」

マリン「その夢はローズによって潰えたわよ」

マリア「国全体が貧しいらしいから、そこまで豪華なのはできないと思うけどね」

ジャンヌ「それにしても、あの女王様も大変ね。豊かでない国を守るために、必死なのね」

フィスト「そうよ。それをあんたは……」

ローズ「ごめーん」

ジャンヌ「謝罪は女王様にしなさい。ここから出てね」

ローズ「はい。非礼は非礼。きちんとお詫びします」

ジャンヌ「よろしい」

そんな会話をしながら一時間ほど経った頃、キャッツが戻ってきました。

キャッツ「みんなー、ただいまー。出口あったよ」

ブラド「はや!出口まで行けたん!?」

リーフ「こ、こんなにすぐ終わるの?探索って」

キャッツ「いや、別にさ、隅から隅まで調べる必要ないわけじゃん。出られりゃいいわけだし。まぁ、罠以外は一本道だったから、楽な方ではあったかな」

マリア「すごいわねー、危なくなかった?」

キャッツ「まぁボチボチね」

サリー「墓地?」

フィスト「うわ、サリーがボケた」

サリー「ち、ちがうよー!」

キャッツ「あ、でもそれ、合ってるよ、多分」

ジャンヌ「?どういうこと?」

キャッツ「ま、見ればわかるよ。で、みんなもう動けるの?」

「「「「オッケー!」」」」

キャッツ「よし!んじゃ行こう!」

9人はキャッツを先頭に歩き始めました。

ローズ「ね、ね、罠ってどんなだったの?」

キャッツ「どんなって言われてもね……」
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