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【王宮騒動】
60.王宮騒動③
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「姫。なんか知らないですけど大量の貴族から目通りを願う文が届いてるんですけど」
「え…どうしようかしら?なんだか嫌な予感しかしないから全部体調不良で断っておいてくれない?」
「そうですね。いきなり姫に向かって刃物向けられたら怖いですし、ここは断るの一択ですね」
「そうそう。平和が一番よ」
そう言いながら姫がそっとお茶を啜る。
このお茶はトルセンの奥さんから送ってもらった妊婦に安全安心のリラックスティー。
姫が信頼している侍女達がちゃんと毒見までして淹れてくれているので本当に安心して飲んでもらえる。
水一つとっても毒とか堕胎薬とか混入されてないか神経を使ってチェックしてるので、侍女は侍女で結構大変だ。
本当に何とか無事に産まれてきて欲しいと思う。
「本当にセドは自分のところの跡継ぎの命がかかってるってわかってないんだから…!」
「まあまあ。そろそろ許して上げたら?今のところ噂以外何もないし、王子もきっと悪気があって言ったわけじゃないと思うの。何も起こらない以上ピリピリしても仕方がないわよ」
「そんなに簡単に許せるはずないでしょう?姫が言うように、あいつは自分は何も悪くないって思ってるんですよ?」
悪気なく酷いことを言ってくるから質が悪い。
「オーガストから聞いたけど、あいつよくあることだから気にするなって言ったらしいんです。こっちの気持ちなんて全く考えてないし!本当に腹立たしいったら…!」
その【よくあること】で妻や子に何かあったらどうするつもりだと言ってやりたい。
少しくらいは対策を考えようって気がないのかとそちらに腹が立って仕方がないのだ。
「まあまあ。アルフレッド、貴方も疲れているでしょう?少し横になったら?」
「え?大丈夫ですよ」
「でも今日で寝ずの番も一週間でしょう?ちゃんと寝てないのは知っているのよ?」
「姫は優しいですね。大丈夫です。仮眠は取ってるので」
「本当に?」
「ええ。10分も寝たらスッキリするからそれで十分ですよ」
「じゅ、10分?!ダメよ、ダメダメ!!倒れたら大変よ?!きっとそのせいで余計に気が立ってるのよ。ほら!こっちのソファでそのまま横になってちょうだい!」
そして慌てたように今日の護衛騎士コリンズに言ってオーガストを呼んでくるよう指示を出してしまう。
「コリンズ。悪いけれどアルフレッドを寝かせたいからオーガストを呼んできてちょうだい!」
「はいっ!」
「ほら、アルフレッド!早く横にならないと膝枕しちゃうわよ?」
「え…?それは流石に困るのでやめてください」
「あら。そう言ったら横にならざるを得ないでしょう?困ると言うなら黙って命令に従いなさい」
「姫には敵いませんね。じゃあオーガストが来たら少しだけ横にならせてもらいます」
「ええ。そうしてちょうだい」
クスクスと笑う姫は俺に菓子まで勧めてくれる。
「このお菓子は今朝届けられた献上品のお菓子なんだけど、毒見をしてくれた侍女達にも好評だったのよ」
「へぇ…美味しそうですね」
「ええ。あら?下の方になんだか感じが違うのがあるわね。気づかなかったわ。可愛いわね」
食べてみようかしらと嬉しそうにする姫には悪いけど、何となく嫌な予感がしてそっと止め、代わりに俺がそれを手に取る。
見た目は如何にも姫が好きそうな可愛い花形の菓子だ。
形は兎も角としてパッと見ただけでは他の丸形の菓子と同じようにしか見えないが、光の当たり具合でほんの少し他の物よりも光沢があるように見える。
しかも触れている指先にほんの僅かピリッと痛みが走ったので思わず眉を顰めた。
(これはどう考えても毒を後から塗っていないか?)
「姫…これ、誰からの献上品ですか?」
「え?確かガーシュ子爵からじゃなかったかしら?ほら、この間孤児院への慰問の帰りにバッタリ会った」
「ああ…あの子爵ですか」
そう言ってその菓子をそっと口に運んでほんの少し味わってからすぐにペッと吐き出す。
「姫。食べなくて正解です。これにだけ意図的に弱い毒を塗布したんでしょう。この光っているのが毒成分です」
「なっ?!だ、大丈夫なの、アルフレッド?!」
「ええ。これくらいは大したことありません」
「でも、す、すぐに医師を呼ばないとっ!」
「確認で舐めただけですぐに吐き出したから大丈夫ですよ。そんなことより今後は献上品も一層気を付けてください。毒見したものが大丈夫でもこうしてピンポイントで罠があったりするかもしれないので」
そう言うと姫は一気に青褪めてお腹が痛いと言い出した。
ショックのせいで体調を崩してしまったんだろうか?心配だ。
「姫、すぐに医師を呼びます。横になってください」
慌てて抱き上げてベッドへと運び込む。
そこへコリンズが戻ってきたので毒物が見つかった件を伝え、姫がショックで体調を崩したのですぐに医師を呼ぶように指示を出すと慌てたように部屋を飛び出していった。
「アルフレッド。何があった?」
「オーガスト。姫の菓子に一つだけ弱い毒が塗布されてて、俺が気付いたから確認して姫は食べずに済んだんだけど…」
「あれは…もしかして献上品か?毒味はされただろうに…姫もショックだな」
「ああ。俺、迂闊なことを言ったかも」
「どうせ気を付けるよう言っただけなんだろ?」
「…まあ。毒見したものにもこうして罠があるかもしれないから、これからは一層気を付けた方がいいって…」
「じゃあ気にするな。お前は姫を守ったんだから胸を張ったらいい」
「でも…」
「姫は大丈夫だ。ちゃんと医師が診てくれる。俺達の職務は姫を守ることだ。だからお前は間違ってない」
「ありがとう」
本当にオーガストが居てくれてよかったと思う。
こういう時に支えてくれる存在って大きいよな。
(セドもこうして親身になってくれたらいいのに…)
まあ無理だろうけどと思いながら思わず深く溜息を吐いてしまった。
そしたらオーガストは何か勘違いしたのか、苦笑しながら余計なことを言ってくる。
「心細いなら俺が王子を呼んで来てやろうか?」
「いや。いい」
「そうか?」
「ああ。どうせあいつはここに居ても役に立たないし」
「ははっ。確かに殺気出して余計姫に負担掛けそうだよな」
「そうそう。だからいいんだよ」
ない物ねだりはしない方がいい。
俺はもうセドには何も期待しないって決めたのだから。
そんなやり取りをする俺達を余所に王宮医師がやってきて診察は進んでいくが、ここで姫が口を滑らせた。
「うぅ…先生、アルフレッドも後で診てあげて下さい。大丈夫だと本人は言うんですけど、寝不足の身体に毒はいくらなんでも…心配で」
「なっ、何ですと?!」
バッと勢いよくこちらを見てくる医師。
いや、そんな究極の選択みたいな顔しなくても大丈夫だから!
姫を優先してくれていいから!
どう見ても姫の方が具合悪そうだろうに、どうしてこっちを優先した方がいいのかみたいな迷ったような顔をするかな?
「俺は全然大丈夫なので姫をしっかり診てあげてください」
そうやって姫を優先してくれと言った俺だったけど、医師がオーガストに叫んだことで事態は思わぬ方向に動いた。
「オーガスト殿!私は今手が離せませんので、すぐにセドリック殿下を呼んできてください!アルフレッド殿を部屋のベッドで寝かせて安静にと!」
「お?はいはい。んじゃ、ちょっと行ってくるわ」
「え?いや。いいって」
「まあまあ。皆首刎ねられたくないし、大丈夫でもちょっと我慢してくれよ」
そう言ってオーガストはそのままセドを呼びに行ってしまった。
(本当に勘弁してくれよ…)
俺は大きく息を吐きながら、どこまで過保護なんだと額に手を当てふるふると首を振ったのだった。
****************
※お菓子のイメージはガレットみたいなのを想像してもらえたら嬉しいです。
表面がちょっとテカッてるお菓子の表面に一つだけ毒が塗り塗りされてました。
「え…どうしようかしら?なんだか嫌な予感しかしないから全部体調不良で断っておいてくれない?」
「そうですね。いきなり姫に向かって刃物向けられたら怖いですし、ここは断るの一択ですね」
「そうそう。平和が一番よ」
そう言いながら姫がそっとお茶を啜る。
このお茶はトルセンの奥さんから送ってもらった妊婦に安全安心のリラックスティー。
姫が信頼している侍女達がちゃんと毒見までして淹れてくれているので本当に安心して飲んでもらえる。
水一つとっても毒とか堕胎薬とか混入されてないか神経を使ってチェックしてるので、侍女は侍女で結構大変だ。
本当に何とか無事に産まれてきて欲しいと思う。
「本当にセドは自分のところの跡継ぎの命がかかってるってわかってないんだから…!」
「まあまあ。そろそろ許して上げたら?今のところ噂以外何もないし、王子もきっと悪気があって言ったわけじゃないと思うの。何も起こらない以上ピリピリしても仕方がないわよ」
「そんなに簡単に許せるはずないでしょう?姫が言うように、あいつは自分は何も悪くないって思ってるんですよ?」
悪気なく酷いことを言ってくるから質が悪い。
「オーガストから聞いたけど、あいつよくあることだから気にするなって言ったらしいんです。こっちの気持ちなんて全く考えてないし!本当に腹立たしいったら…!」
その【よくあること】で妻や子に何かあったらどうするつもりだと言ってやりたい。
少しくらいは対策を考えようって気がないのかとそちらに腹が立って仕方がないのだ。
「まあまあ。アルフレッド、貴方も疲れているでしょう?少し横になったら?」
「え?大丈夫ですよ」
「でも今日で寝ずの番も一週間でしょう?ちゃんと寝てないのは知っているのよ?」
「姫は優しいですね。大丈夫です。仮眠は取ってるので」
「本当に?」
「ええ。10分も寝たらスッキリするからそれで十分ですよ」
「じゅ、10分?!ダメよ、ダメダメ!!倒れたら大変よ?!きっとそのせいで余計に気が立ってるのよ。ほら!こっちのソファでそのまま横になってちょうだい!」
そして慌てたように今日の護衛騎士コリンズに言ってオーガストを呼んでくるよう指示を出してしまう。
「コリンズ。悪いけれどアルフレッドを寝かせたいからオーガストを呼んできてちょうだい!」
「はいっ!」
「ほら、アルフレッド!早く横にならないと膝枕しちゃうわよ?」
「え…?それは流石に困るのでやめてください」
「あら。そう言ったら横にならざるを得ないでしょう?困ると言うなら黙って命令に従いなさい」
「姫には敵いませんね。じゃあオーガストが来たら少しだけ横にならせてもらいます」
「ええ。そうしてちょうだい」
クスクスと笑う姫は俺に菓子まで勧めてくれる。
「このお菓子は今朝届けられた献上品のお菓子なんだけど、毒見をしてくれた侍女達にも好評だったのよ」
「へぇ…美味しそうですね」
「ええ。あら?下の方になんだか感じが違うのがあるわね。気づかなかったわ。可愛いわね」
食べてみようかしらと嬉しそうにする姫には悪いけど、何となく嫌な予感がしてそっと止め、代わりに俺がそれを手に取る。
見た目は如何にも姫が好きそうな可愛い花形の菓子だ。
形は兎も角としてパッと見ただけでは他の丸形の菓子と同じようにしか見えないが、光の当たり具合でほんの少し他の物よりも光沢があるように見える。
しかも触れている指先にほんの僅かピリッと痛みが走ったので思わず眉を顰めた。
(これはどう考えても毒を後から塗っていないか?)
「姫…これ、誰からの献上品ですか?」
「え?確かガーシュ子爵からじゃなかったかしら?ほら、この間孤児院への慰問の帰りにバッタリ会った」
「ああ…あの子爵ですか」
そう言ってその菓子をそっと口に運んでほんの少し味わってからすぐにペッと吐き出す。
「姫。食べなくて正解です。これにだけ意図的に弱い毒を塗布したんでしょう。この光っているのが毒成分です」
「なっ?!だ、大丈夫なの、アルフレッド?!」
「ええ。これくらいは大したことありません」
「でも、す、すぐに医師を呼ばないとっ!」
「確認で舐めただけですぐに吐き出したから大丈夫ですよ。そんなことより今後は献上品も一層気を付けてください。毒見したものが大丈夫でもこうしてピンポイントで罠があったりするかもしれないので」
そう言うと姫は一気に青褪めてお腹が痛いと言い出した。
ショックのせいで体調を崩してしまったんだろうか?心配だ。
「姫、すぐに医師を呼びます。横になってください」
慌てて抱き上げてベッドへと運び込む。
そこへコリンズが戻ってきたので毒物が見つかった件を伝え、姫がショックで体調を崩したのですぐに医師を呼ぶように指示を出すと慌てたように部屋を飛び出していった。
「アルフレッド。何があった?」
「オーガスト。姫の菓子に一つだけ弱い毒が塗布されてて、俺が気付いたから確認して姫は食べずに済んだんだけど…」
「あれは…もしかして献上品か?毒味はされただろうに…姫もショックだな」
「ああ。俺、迂闊なことを言ったかも」
「どうせ気を付けるよう言っただけなんだろ?」
「…まあ。毒見したものにもこうして罠があるかもしれないから、これからは一層気を付けた方がいいって…」
「じゃあ気にするな。お前は姫を守ったんだから胸を張ったらいい」
「でも…」
「姫は大丈夫だ。ちゃんと医師が診てくれる。俺達の職務は姫を守ることだ。だからお前は間違ってない」
「ありがとう」
本当にオーガストが居てくれてよかったと思う。
こういう時に支えてくれる存在って大きいよな。
(セドもこうして親身になってくれたらいいのに…)
まあ無理だろうけどと思いながら思わず深く溜息を吐いてしまった。
そしたらオーガストは何か勘違いしたのか、苦笑しながら余計なことを言ってくる。
「心細いなら俺が王子を呼んで来てやろうか?」
「いや。いい」
「そうか?」
「ああ。どうせあいつはここに居ても役に立たないし」
「ははっ。確かに殺気出して余計姫に負担掛けそうだよな」
「そうそう。だからいいんだよ」
ない物ねだりはしない方がいい。
俺はもうセドには何も期待しないって決めたのだから。
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「うぅ…先生、アルフレッドも後で診てあげて下さい。大丈夫だと本人は言うんですけど、寝不足の身体に毒はいくらなんでも…心配で」
「なっ、何ですと?!」
バッと勢いよくこちらを見てくる医師。
いや、そんな究極の選択みたいな顔しなくても大丈夫だから!
姫を優先してくれていいから!
どう見ても姫の方が具合悪そうだろうに、どうしてこっちを優先した方がいいのかみたいな迷ったような顔をするかな?
「俺は全然大丈夫なので姫をしっかり診てあげてください」
そうやって姫を優先してくれと言った俺だったけど、医師がオーガストに叫んだことで事態は思わぬ方向に動いた。
「オーガスト殿!私は今手が離せませんので、すぐにセドリック殿下を呼んできてください!アルフレッド殿を部屋のベッドで寝かせて安静にと!」
「お?はいはい。んじゃ、ちょっと行ってくるわ」
「え?いや。いいって」
「まあまあ。皆首刎ねられたくないし、大丈夫でもちょっと我慢してくれよ」
そう言ってオーガストはそのままセドを呼びに行ってしまった。
(本当に勘弁してくれよ…)
俺は大きく息を吐きながら、どこまで過保護なんだと額に手を当てふるふると首を振ったのだった。
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※お菓子のイメージはガレットみたいなのを想像してもらえたら嬉しいです。
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