【完結】第二王子の失恋〜傷心旅行先で出会ったのはイケメン王子でした〜

オレンジペコ

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第四章 フォルクナー帝国編Ⅱ(只今恋愛&婚約期間堪能中)

101.公式に婚約者として告知してもらった俺

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それから二日後、ワイバーンの肉が無事に城まで届けられ皆に振舞われることになった。
それに合わせてフォルクナー帝国第一王子メイビスの正式な婚約者として国外含めて広く告知されることが決まった。
お披露目はまだ先であるメイビスの誕生祭でとなるが、これで堂々とメイビスの傍に立つことが可能になったのは確かだ。
コーリックの方にも既に連絡済みで、お祝いも言ってもらえたので何も問題はない。
ついでにワイバーンの肉も届けておいたので美味しく食べてくれることだろう。




そして現在こちらはフォルクナーの城で開かれた婚約パーティー会場。
ワイバーンの肉は色んな料理となって皆へと振舞われた。
男性陣にはかなり好評のようだが女性達はあまり食べていないのがちょっともったいないなと思った。
美味しいのに。

パーティーは身内だけ先にお披露目という形で貴族達を集めて煌びやかに催され、祝福の言葉と共に俺達は皆に認めてもらうことができた。
娘をメイビスに勧めていた貴族達は俺が王族だから表向きの文句は言えないようだけど、余計なことを何人かが言ってきてメイビスに冷ややかに追い返されていた。

でもまあ気持ちはわからないでもない。
娘を是非側妃にって言いたくなるのって当然と言えば当然だよな。
それとは別にレターニアの方にも縁談が殺到しててちょっと可哀想だった。
娘じゃなく息子がいる貴族はほぼそっちに行ってたんじゃないかな?
俺達が同性婚ってことは子供ができないってことで、それならレターニアの子が将来的に王になる可能性が高いと踏んだんだろう。
だからそれ狙いで息子をレターニアに送り込むという訳だ。

(なんだかなぁ…)

二人がなかなか相手を選べない訳がわかって、なんとも言えない気持ちになってしまった。




とは言えそのパーティーの日からちょっと困ったことが起こり始めたんだよな。
それが何かと言うと……俺への令嬢達の態度がはっきりと分かれたんだ。
大きく分けるとそれは三つ。

一つはあからさまに敵意を向けて嫌がらせをしてくるご令嬢達。
メイビスのパートナーとして認めないと言わんばかりに笑顔で嫌味を言ったりしてくる可愛らしいタイプ。
普通に女の子らしくて可愛いなって笑顔で返したら真っ赤になって逃げてくから対処は簡単で害はない。

二つ目は側妃狙いのご令嬢達。
こちらは俺と仲良くしてメイビスに取り入ろうとしているから基本的に一番友好的だ。
放っておいてもまあ大丈夫。

でも三つ目が一番厄介。
こちらも側妃狙いなのは間違いないんだけど、メイビスと俺の両方に愛されたいと言って俺にまで色仕掛けをしてくるんだ。

俺が元々ストレートだってどこかで聞いてきたらしくて、触ってもいいんですよと胸を強調して誘ってきたり、しなだれかかる様に抱きつかれたり……。
俺、女性からこんなに積極的にモーションかけられるのって初めてだからどうしていいかわからなくて、赤面して顔逸らすことしかできなかったんだよな。
そしたらこれはいけると思った女性が意外にも多かったみたいで、只今女性が俺に殺到中…。

廊下でも庭でも、なんだったらテラスでお茶を飲んでても、いつも「ご一緒してよろしいですか?」とか「お話してください」と声を掛けられる。
人生最大のモテ期がこれってどうなんだろ?ダメだろ俺。
とは言え俺は別に鼻の下伸ばして喜んでるわけじゃなくて、戸惑ってるって言うのが正しいんだけど、それを見たメイビスが滅茶苦茶ピリピリしだしたんだよな…。
これには本当に困ってしまった。

取られないようにって言って夜に念入りに喘がされて女より自分を見ろと嫉妬されるし、いっそ誰も来ない別荘に捕まえておきたいとか言われて焦ってしまった。
まあそれは「そんな退屈なのは嫌だから、そんなに心配なら俺誕生祭までダンジョンに行ってくるよ!そこなら女性も追いかけてこないし俺も楽しいし名案だろ?」って言ったらあっさり撤回されたけど。
ダンジョンにお籠り。いいと思ったんだけどな……。レベルだってガンガン上がるだろうし。

「ダンジョン……」
「ダメだからな?」
「でも女性の相手するより魔物の相手がしたい」
「ダメ。それなら俺の相手をしてくれ」

メイビスは執務室の自分の机の横に俺の机を用意してそこで仕事をさせてくれるようになった。
朝から晩まで一緒って言うのも悪くはない。
少なくともここなら女性に絡まれる心配はないから。
でも…暇だ。

「ルマンドが優秀過ぎて仕事が足りない……」

婚約者として将来の皇太子の補佐の仕事が回ってくるんだけど全部すぐ終わっちゃうんだよな…。
まだ結婚したわけじゃないから任されるものが少ないのが難点で、それが目下のところ俺達の悩み。
でもここで外に出たら令嬢達の餌食になるからダンジョンに行きたくなるという…無限ループ。
いっそ騎士団の方にでも顔を出してみようかな?
意外なことに皇帝が俺の腕を認めてくれてて、書類仕事に飽きたら騎士団に顔を出して指導をしてもらえないかと言ってくれたんだ。
その場限りのお世辞じゃなさそうだったから、お言葉に甘えて行ってみるのも悪くはないかも。

「メイビス、騎士団行ってきていい?」
「それなら俺も……」
「メイビスは仕事があるだろ?心配なら終わってから来てくれよ」
「わかった」
「じゃあ行ってくる」
「ちゃんと近衛は四人つけるように」
「はいはい」

心配性なメイビスに軽く答えて俺はちゃんと近衛を連れて騎士団の方へと向かっていった。





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