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15.旅行から帰ってみれば
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「ただいま~!」
予定よりも少し長く、結果的に凄く充実した新婚旅行を終えてバーリッジ公爵家へと帰ってくると、笑顔で皆から『おかえりなさい』と出迎えられて、ここがこれからは自分の帰る場所なんだなと胸が温かくなった。
「写真もたくさん届いているわよ」
「婚礼衣装の方もお部屋の方に運んでおります」
旅行中のあれこれは既に届いているらしく、どちらも部屋にあるそうだ。
「ヴェイガー国はどうだった?」
「楽しかったか?ランスロット」
ニコニコと公爵夫人と義兄になったレグルス兄が聞いてくれる。
それから『お茶でもしながら話しましょう』と誘われて、俺とシリウスは旅先でのあれこれを二人に披露する事に。
ずっと興味があったヴェイガー国の遺跡は本当に凄くて、俺は終始目をキラキラさせてはしゃいでいた。
そんな俺をシリウスはクスクス笑いながら見守ってくれていて、いっぱい話も聞いてくれたんだ。
シトラス城の跡地もレイガーの廃墟もどっちもじっくり見られたし、観光名所も沢山回れたし、美味しい物も沢山食べられた。
まあ終始シリウスとイチャついていたとも言うけど。
なんだかんだとシリウスとは旅行を通して前以上に距離感は縮まった気はする。
だってシリウスは思った以上に俺のことが大好きで、矢鱈と猫かわいがりしてくるんだ。
でもエロい雰囲気になる感じじゃなくて、『可愛い!抱きたい!』『いいぜ!』って感じの友達のノリなんだよな。
もちろん凄く気持ちいいし、抱かれること自体に全く嫌悪感もないんだけど(寧ろ好きなんだけど)、こんなのでいいのかなって思ってしまう。
普通もっと新婚夫婦って雰囲気が甘々になるもんじゃないか?
シリウス的にそこは追々でいいよって感じで全く気にしていなさそうなんだけど、甘え過ぎててちょっと申し訳ないかも。
「まあ!すっかり新婚さんね!うふふ」
「本当に。シリウスの浮かれっぷりが凄い」
微笑まし気に公爵夫人…いや、義母とレグルス兄が俺達を見てくるけど、シリウスが勝手にイチャついてるだけだから!
チュッチュ、チュッチュしてくるのも、人前だと恥ずかしいからやめてくれ!
「そ、それより!いっぱい楽しんできたから旅行の話を…っ」
聞いて欲しいと一生懸命二人に話したんだけど、結局シリウスとあんなことしてこんなことしてこんな楽しいことがあってとシリウスとの思い出話ばっかり語ってしまった気がする。
「相変わらず仲良しね」
「本当に。シリウスが終始デレデレしているのが目に浮かぶようだ」
そんな話をしているうちにあっという間に時間は経って、夕方に公爵…義父が帰ってきた。
「おお!シリウスにランスロット!お帰り。旅行は楽しかったか?」
朗らかに話しかけてくれる義父に笑顔で楽しかったと報告を入れて、ここで皆にお土産も渡すことに。
シリウスと厳選して選んだものばかりだし、きっと気に入ってもらえるはず。
「そう言えばランスロット。旅行中お前の両親がここまで来てお前が帰ってきたら知らせてほしいと言ってきていたんだが…」
その言葉を聞いてドキッとする。
でも続く言葉に今度はガクッと肩を落とした。
「国への虚偽報告がバレてな、降格処分になったらしい」
「降格処分…ですか?」
「ああ。侯爵の地位から二つ爵位を落として、子爵位になったそうだ。当然エヴァンジェリンと王子の婚約は解消。領地も一部没収されたようだし、牢でもこってり絞られて今度ばかりは流石に反省したと思う。だからもうランスロットに無理難題は言ってこないと思うし、気にしなくてもいいはずだ」
どうやらエヴァンジェリンに聖魔法があると嘘の申告をしていたのが国にバレたらしい。
腐った家族だけど、それくらいで済んでよかったなとホッとした。
最悪資産没収とか爵位剥奪だってあるかもしれないって心配してたんだ。
(ま、そういうことなら今後俺の力は必要なくなったってことだよな)
バレたんだから当然そうなるはずだし、俺はもうバーリッジ家の者になったんだから気にしなくていいはず。
今の俺が家族に言えることといえばこれくらいだろうか?
(大変だな?頑張って)
どこか他人事のようにそう思いながら俺は新しい家族へと目をやり、晴れ晴れとしながら微笑んだ。
***
【Side.エヴァンジェリン】
家族揃って虚偽申告の罪に問われて罰が下された。
王子との婚約は取り消されて、爵位を二つも落とす羽目になった。
社交界ではいい笑い者だ。
これまで聖女と私を崇めていた者達がみんな一斉にそっぽを向き、こちらを偽聖女と嘲笑ってくるから、これでもかと屈辱を味あわされてしまう。
父は酒を呑んで荒れ母に暴力を振るい始めるし、母は母でこんなところに居たら殺されるわと実家に一人で帰ってしまった。
兄は兄でこんな現実認めたくないと言って現実逃避をしてギャンブルに嵌り、あっという間に借金漬けになった。
こんな風に家族が酷い目に遭っているのは全部ランスロットのせいだ。
ランスロットが家出さえしなければ私は聖女として、王子妃として輝き続けていただろうし、家族も仲の良いまま侯爵家で笑っていられたのに。
(ランスロットが憎いわ…!)
このまま自分一人幸せになるなんて許せない。
そう思って────名案が浮かんだ。
「そうだわ!あの子の代わりに私が公爵家に嫁げばいいのよ!」
ランスロットと私は双子の姉弟だ。
見た目も私の方が良いし、女だから子供だって産んであげられる。
シリウス様にとってみれば絶対にランスロットよりも私の方が嫁にし甲斐があるはず!
「どうせこのままここに居ても、求婚者なんて現れそうにないし…」
王子から婚約破棄され、爵位も落とした我が家に明るい未来はほぼないと言っていい。
それなら隣国で幸せに暮らす方がずっといいだろう。
バーリッジ公爵家は宰相一家だけあってとても裕福だし、気の良い人達ばかりだ。
昔から付き合いの深い家だし、きっと自分のことも好意的に受け入れてもらえると思う。
(あのランスロットでさえ受け入れてくれるご一家ですもの。私ならもっと歓迎されるはずだわ)
きっと涙ながらに事情を説明すれば、大変だったねと労わってくれて、元凶となったランスロットを即家から叩き出してくれるに違いない。
「決まりね」
この際離縁される予定のランスロットがどうなろうと知ったことはない。
勝手に野たれ死んでいけばいい。
何だったら身体でも売って生きていけばいいのではないだろうか?
女じゃないんだから子供だってできないし、一生そうやって惨めに生きていってくれればこちらの溜飲も下がるというものだ。
家族を皆不幸に陥れたのだから、それくらいになってもらわないと割に合わないと思った。
「さて。そうと決まれば早速隣国に行く準備を整えなきゃ」
久方ぶりに晴れやかな気持ちになって、私は意気揚々と荷造りに取り掛かったのだった。
予定よりも少し長く、結果的に凄く充実した新婚旅行を終えてバーリッジ公爵家へと帰ってくると、笑顔で皆から『おかえりなさい』と出迎えられて、ここがこれからは自分の帰る場所なんだなと胸が温かくなった。
「写真もたくさん届いているわよ」
「婚礼衣装の方もお部屋の方に運んでおります」
旅行中のあれこれは既に届いているらしく、どちらも部屋にあるそうだ。
「ヴェイガー国はどうだった?」
「楽しかったか?ランスロット」
ニコニコと公爵夫人と義兄になったレグルス兄が聞いてくれる。
それから『お茶でもしながら話しましょう』と誘われて、俺とシリウスは旅先でのあれこれを二人に披露する事に。
ずっと興味があったヴェイガー国の遺跡は本当に凄くて、俺は終始目をキラキラさせてはしゃいでいた。
そんな俺をシリウスはクスクス笑いながら見守ってくれていて、いっぱい話も聞いてくれたんだ。
シトラス城の跡地もレイガーの廃墟もどっちもじっくり見られたし、観光名所も沢山回れたし、美味しい物も沢山食べられた。
まあ終始シリウスとイチャついていたとも言うけど。
なんだかんだとシリウスとは旅行を通して前以上に距離感は縮まった気はする。
だってシリウスは思った以上に俺のことが大好きで、矢鱈と猫かわいがりしてくるんだ。
でもエロい雰囲気になる感じじゃなくて、『可愛い!抱きたい!』『いいぜ!』って感じの友達のノリなんだよな。
もちろん凄く気持ちいいし、抱かれること自体に全く嫌悪感もないんだけど(寧ろ好きなんだけど)、こんなのでいいのかなって思ってしまう。
普通もっと新婚夫婦って雰囲気が甘々になるもんじゃないか?
シリウス的にそこは追々でいいよって感じで全く気にしていなさそうなんだけど、甘え過ぎててちょっと申し訳ないかも。
「まあ!すっかり新婚さんね!うふふ」
「本当に。シリウスの浮かれっぷりが凄い」
微笑まし気に公爵夫人…いや、義母とレグルス兄が俺達を見てくるけど、シリウスが勝手にイチャついてるだけだから!
チュッチュ、チュッチュしてくるのも、人前だと恥ずかしいからやめてくれ!
「そ、それより!いっぱい楽しんできたから旅行の話を…っ」
聞いて欲しいと一生懸命二人に話したんだけど、結局シリウスとあんなことしてこんなことしてこんな楽しいことがあってとシリウスとの思い出話ばっかり語ってしまった気がする。
「相変わらず仲良しね」
「本当に。シリウスが終始デレデレしているのが目に浮かぶようだ」
そんな話をしているうちにあっという間に時間は経って、夕方に公爵…義父が帰ってきた。
「おお!シリウスにランスロット!お帰り。旅行は楽しかったか?」
朗らかに話しかけてくれる義父に笑顔で楽しかったと報告を入れて、ここで皆にお土産も渡すことに。
シリウスと厳選して選んだものばかりだし、きっと気に入ってもらえるはず。
「そう言えばランスロット。旅行中お前の両親がここまで来てお前が帰ってきたら知らせてほしいと言ってきていたんだが…」
その言葉を聞いてドキッとする。
でも続く言葉に今度はガクッと肩を落とした。
「国への虚偽報告がバレてな、降格処分になったらしい」
「降格処分…ですか?」
「ああ。侯爵の地位から二つ爵位を落として、子爵位になったそうだ。当然エヴァンジェリンと王子の婚約は解消。領地も一部没収されたようだし、牢でもこってり絞られて今度ばかりは流石に反省したと思う。だからもうランスロットに無理難題は言ってこないと思うし、気にしなくてもいいはずだ」
どうやらエヴァンジェリンに聖魔法があると嘘の申告をしていたのが国にバレたらしい。
腐った家族だけど、それくらいで済んでよかったなとホッとした。
最悪資産没収とか爵位剥奪だってあるかもしれないって心配してたんだ。
(ま、そういうことなら今後俺の力は必要なくなったってことだよな)
バレたんだから当然そうなるはずだし、俺はもうバーリッジ家の者になったんだから気にしなくていいはず。
今の俺が家族に言えることといえばこれくらいだろうか?
(大変だな?頑張って)
どこか他人事のようにそう思いながら俺は新しい家族へと目をやり、晴れ晴れとしながら微笑んだ。
***
【Side.エヴァンジェリン】
家族揃って虚偽申告の罪に問われて罰が下された。
王子との婚約は取り消されて、爵位を二つも落とす羽目になった。
社交界ではいい笑い者だ。
これまで聖女と私を崇めていた者達がみんな一斉にそっぽを向き、こちらを偽聖女と嘲笑ってくるから、これでもかと屈辱を味あわされてしまう。
父は酒を呑んで荒れ母に暴力を振るい始めるし、母は母でこんなところに居たら殺されるわと実家に一人で帰ってしまった。
兄は兄でこんな現実認めたくないと言って現実逃避をしてギャンブルに嵌り、あっという間に借金漬けになった。
こんな風に家族が酷い目に遭っているのは全部ランスロットのせいだ。
ランスロットが家出さえしなければ私は聖女として、王子妃として輝き続けていただろうし、家族も仲の良いまま侯爵家で笑っていられたのに。
(ランスロットが憎いわ…!)
このまま自分一人幸せになるなんて許せない。
そう思って────名案が浮かんだ。
「そうだわ!あの子の代わりに私が公爵家に嫁げばいいのよ!」
ランスロットと私は双子の姉弟だ。
見た目も私の方が良いし、女だから子供だって産んであげられる。
シリウス様にとってみれば絶対にランスロットよりも私の方が嫁にし甲斐があるはず!
「どうせこのままここに居ても、求婚者なんて現れそうにないし…」
王子から婚約破棄され、爵位も落とした我が家に明るい未来はほぼないと言っていい。
それなら隣国で幸せに暮らす方がずっといいだろう。
バーリッジ公爵家は宰相一家だけあってとても裕福だし、気の良い人達ばかりだ。
昔から付き合いの深い家だし、きっと自分のことも好意的に受け入れてもらえると思う。
(あのランスロットでさえ受け入れてくれるご一家ですもの。私ならもっと歓迎されるはずだわ)
きっと涙ながらに事情を説明すれば、大変だったねと労わってくれて、元凶となったランスロットを即家から叩き出してくれるに違いない。
「決まりね」
この際離縁される予定のランスロットがどうなろうと知ったことはない。
勝手に野たれ死んでいけばいい。
何だったら身体でも売って生きていけばいいのではないだろうか?
女じゃないんだから子供だってできないし、一生そうやって惨めに生きていってくれればこちらの溜飲も下がるというものだ。
家族を皆不幸に陥れたのだから、それくらいになってもらわないと割に合わないと思った。
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