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14.父への直談判
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バドへと魔力補給をしっかり行った翌日。
俺は予定通り父へと直談判をしに行くことに。
「父上!」
「おお、ルルナス!ちょうど良かった。今ちょうどお前好みの令嬢を探す為に皆から話を聞いていたところだったのだ」
満面の笑みでそんなことを言われたが、早めに来て正解だったと一つ息を吐く。
「その件ですが、再度お断りだと伝えに来ました」
「何故だ?これは私の問題だとも言ったであろう?」
「父上は自分の問題だと言っていましたけど、婚約者を迎えるのは俺であって父上ではないでしょう?」
「それはそうだ。お前の婚約者選びだからな」
「俺は現在婚約者を迎える気は一切ないし、帰還魔法を完成させて、その帰還魔法で向こうに連れ去られた者達を国に呼び戻したい。そこで初めて自分の将来を考えたいんです」
「だが帰還魔法の研究は順調だと聞いている。連れ去られた者達をこちらへと呼び戻し、盛大に祝いの祭りを開催したところでお前の婚約を発表してそのまま半年後に結婚と考えているのだが?」
(げっ…)
まさかそこまで考えられていたなんて、最悪もいいところだ。
絶対に阻止しなければ。
「父上?もうここはキッパリと宣言させていただきます。俺の初恋は他国の王子でした。彼と将来的に運命の再会があるかもしれないのに、再会する前から勝手に婚約者を決められたくはありません。やめてください」
「な…なんだと?!他国の王子が初恋?!どこのどいつだ?!」
「十年ほど前に城に偶々来ていた隣国の王子です」
「もしや、ネルフィン国のマリオン王子か?!」
「はい。そうです」
「うぅむ…。まさか初恋があの者だったとは…。だがマリオン王子は確か…」
「何かご存じなんですか?もう結婚してしまったとか?」
「いや。流石に15才で結婚はしていないぞ?ただ、成長期だからな…」
それはもしや既に可愛い面影なんてどこにもないと、そういうことなんだろうか?
(月日の経過が憎い…!)
「可愛らしさで言えば恐らくお前の方が上だと思うぞ?」
「そうですか…」
自分の方が可愛いと言われても全く何一つ嬉しくはないんだが。
「まあそういうことなら今度マリオン王子を城へ招待しよう。そこでお前の目が覚めれば他に目が向くこともあるだろうしな」
父はそう言ってマリオン王子を城へ呼ぶことを約束してくれた。
あの日以来の出会いだ。
正直楽しみで仕方がなかった。
だからついウキウキしてしまったのだけど、研究室に差し入れをしに来たバドがそんな俺を目に止め『何かあったのか?』と尋ねてきたから正直に初恋相手との再会が待ち遠しいんだと言ったのだけど、バドはそれを聞いた途端一気に不機嫌になってしまった。
「ふんっ。現実を見ろ。幼い頃に可愛かったとしても、成長してからも可愛いとは限らない。会ってがっかりするのが関の山だぞ?」
「その可能性が高いのはわかってるし、父上からも聞いた。それでも楽しみなんだからしょうがないだろう?」
「初恋の思い出が台無しになるに一票だ。会わないほうがいい」
「なっ?!お前にそんなことを言われる筋合いなんてないだろう?!」
「俺は正直に現実を教えてやっただけだ。大体お前の方が可愛らしい顔をしてるんだ。会うなら会うで、逆に襲われないように気を付けるんだな!」
「はぁ?!俺に抱かれてる側のくせにふざけるなよ?!なんで俺が抱かれる側なんだよ?!」
「可愛い顔をしているからに決まってるだろう!この童顔!」
「ど、童顔だと?!俺は年相応の顔だ!どこをどう見ればそうなる?!」
「どこからどう見ても童顔だろう?!それで俺より一つ下なんて誰が見たって思わないぞ?!15かそこらにしか見えない!」
「背はお前より高いだろう?!」
「そんなもの微々たるものだ!すぐに俺の方が大きくなる!」
「~~~~っ!ああ言えばこう言う!俺はお前のそういうところが大っ嫌いだ!」
久しぶりにバドの言葉に腹が立った。
本当に嫌味な奴だな!
「もういい!今後一切バドに俺の近況なんて話さないから!」
だからそう言い放ったんだけど、何故かそこでバドは『どうしてそうなる?!』と言い出した。
意味が分からん。
文句を言われるだけだってわかってて言う方がどうかしているだろうに。
「どうせ嫌味しか言われないんだし、言ってもお互いに気分が悪くなるだけだろう?」
「…………っ!」
「どうせパーティーにはお前は参加しないんだし、こっちのことは気にせず好きにいつも通り過ごせ」
俺が初恋相手に幻滅しようと再度惚れ直そうとどうせバドには関係なんてないんだから、放っておいてくれればいい。
なのに何故かバドは食い下がってきた。
「待て!お、俺もそのパーティーには参加したい!」
「どうして?」
(嫌なんだけど?)
そう思いながら胡乱な目で見てやったら、何故か目を逸らしながら言いにくそうに言葉を紡いできた。
「そ…それは…。そう!折角こっちの世界に来たんだし、開かれるパーティーの違いなんかも見れるチャンスだろう?」
「…………まあ?そもそもお前の国とは文化も大きく違うしな」
気持ちもわからなくはない。
でも多分それはついでに過ぎなくて、きっと本音は俺とマリオン王子の再会を見たいだけなんじゃないだろうか?
言ってみればただの好奇心だと思う。
「もしそこで相手に幻滅したら俺が慰めてやるから」
言い訳がましくそんなことを言ってくるバド。
「なんでお前に慰められないといけないんだ?」
「それは…ほら!今お前には恋人もいないだろうし」
「大きなお世話だ!そもそも上手くいかないのを前提にするな!」
全く本当に失礼な奴だ。
でもまあ…どうしても行きたいのなら一応気には止めておいてやるか。
「…………一応異文化交流という名目で父上には言っておいてやるから、パーティーに出席するならちゃんと服を用意しておけよ?後、マナーのチェックも忘れるな」
そう言って俺はバドを研究室から放り出した。
何故かそのやり取りを傍に見ていた者達から『可愛い嫉妬でしたね』なんて微笑ましそうに言われたけど、そもそも俺達は恋仲でも何でもないんだから嫉妬とかそういったものはないと思う。
取り敢えずバドのことは放っておくとして、マリオン王子との再会が楽しみだなと思った俺だった。
俺は予定通り父へと直談判をしに行くことに。
「父上!」
「おお、ルルナス!ちょうど良かった。今ちょうどお前好みの令嬢を探す為に皆から話を聞いていたところだったのだ」
満面の笑みでそんなことを言われたが、早めに来て正解だったと一つ息を吐く。
「その件ですが、再度お断りだと伝えに来ました」
「何故だ?これは私の問題だとも言ったであろう?」
「父上は自分の問題だと言っていましたけど、婚約者を迎えるのは俺であって父上ではないでしょう?」
「それはそうだ。お前の婚約者選びだからな」
「俺は現在婚約者を迎える気は一切ないし、帰還魔法を完成させて、その帰還魔法で向こうに連れ去られた者達を国に呼び戻したい。そこで初めて自分の将来を考えたいんです」
「だが帰還魔法の研究は順調だと聞いている。連れ去られた者達をこちらへと呼び戻し、盛大に祝いの祭りを開催したところでお前の婚約を発表してそのまま半年後に結婚と考えているのだが?」
(げっ…)
まさかそこまで考えられていたなんて、最悪もいいところだ。
絶対に阻止しなければ。
「父上?もうここはキッパリと宣言させていただきます。俺の初恋は他国の王子でした。彼と将来的に運命の再会があるかもしれないのに、再会する前から勝手に婚約者を決められたくはありません。やめてください」
「な…なんだと?!他国の王子が初恋?!どこのどいつだ?!」
「十年ほど前に城に偶々来ていた隣国の王子です」
「もしや、ネルフィン国のマリオン王子か?!」
「はい。そうです」
「うぅむ…。まさか初恋があの者だったとは…。だがマリオン王子は確か…」
「何かご存じなんですか?もう結婚してしまったとか?」
「いや。流石に15才で結婚はしていないぞ?ただ、成長期だからな…」
それはもしや既に可愛い面影なんてどこにもないと、そういうことなんだろうか?
(月日の経過が憎い…!)
「可愛らしさで言えば恐らくお前の方が上だと思うぞ?」
「そうですか…」
自分の方が可愛いと言われても全く何一つ嬉しくはないんだが。
「まあそういうことなら今度マリオン王子を城へ招待しよう。そこでお前の目が覚めれば他に目が向くこともあるだろうしな」
父はそう言ってマリオン王子を城へ呼ぶことを約束してくれた。
あの日以来の出会いだ。
正直楽しみで仕方がなかった。
だからついウキウキしてしまったのだけど、研究室に差し入れをしに来たバドがそんな俺を目に止め『何かあったのか?』と尋ねてきたから正直に初恋相手との再会が待ち遠しいんだと言ったのだけど、バドはそれを聞いた途端一気に不機嫌になってしまった。
「ふんっ。現実を見ろ。幼い頃に可愛かったとしても、成長してからも可愛いとは限らない。会ってがっかりするのが関の山だぞ?」
「その可能性が高いのはわかってるし、父上からも聞いた。それでも楽しみなんだからしょうがないだろう?」
「初恋の思い出が台無しになるに一票だ。会わないほうがいい」
「なっ?!お前にそんなことを言われる筋合いなんてないだろう?!」
「俺は正直に現実を教えてやっただけだ。大体お前の方が可愛らしい顔をしてるんだ。会うなら会うで、逆に襲われないように気を付けるんだな!」
「はぁ?!俺に抱かれてる側のくせにふざけるなよ?!なんで俺が抱かれる側なんだよ?!」
「可愛い顔をしているからに決まってるだろう!この童顔!」
「ど、童顔だと?!俺は年相応の顔だ!どこをどう見ればそうなる?!」
「どこからどう見ても童顔だろう?!それで俺より一つ下なんて誰が見たって思わないぞ?!15かそこらにしか見えない!」
「背はお前より高いだろう?!」
「そんなもの微々たるものだ!すぐに俺の方が大きくなる!」
「~~~~っ!ああ言えばこう言う!俺はお前のそういうところが大っ嫌いだ!」
久しぶりにバドの言葉に腹が立った。
本当に嫌味な奴だな!
「もういい!今後一切バドに俺の近況なんて話さないから!」
だからそう言い放ったんだけど、何故かそこでバドは『どうしてそうなる?!』と言い出した。
意味が分からん。
文句を言われるだけだってわかってて言う方がどうかしているだろうに。
「どうせ嫌味しか言われないんだし、言ってもお互いに気分が悪くなるだけだろう?」
「…………っ!」
「どうせパーティーにはお前は参加しないんだし、こっちのことは気にせず好きにいつも通り過ごせ」
俺が初恋相手に幻滅しようと再度惚れ直そうとどうせバドには関係なんてないんだから、放っておいてくれればいい。
なのに何故かバドは食い下がってきた。
「待て!お、俺もそのパーティーには参加したい!」
「どうして?」
(嫌なんだけど?)
そう思いながら胡乱な目で見てやったら、何故か目を逸らしながら言いにくそうに言葉を紡いできた。
「そ…それは…。そう!折角こっちの世界に来たんだし、開かれるパーティーの違いなんかも見れるチャンスだろう?」
「…………まあ?そもそもお前の国とは文化も大きく違うしな」
気持ちもわからなくはない。
でも多分それはついでに過ぎなくて、きっと本音は俺とマリオン王子の再会を見たいだけなんじゃないだろうか?
言ってみればただの好奇心だと思う。
「もしそこで相手に幻滅したら俺が慰めてやるから」
言い訳がましくそんなことを言ってくるバド。
「なんでお前に慰められないといけないんだ?」
「それは…ほら!今お前には恋人もいないだろうし」
「大きなお世話だ!そもそも上手くいかないのを前提にするな!」
全く本当に失礼な奴だ。
でもまあ…どうしても行きたいのなら一応気には止めておいてやるか。
「…………一応異文化交流という名目で父上には言っておいてやるから、パーティーに出席するならちゃんと服を用意しておけよ?後、マナーのチェックも忘れるな」
そう言って俺はバドを研究室から放り出した。
何故かそのやり取りを傍に見ていた者達から『可愛い嫉妬でしたね』なんて微笑ましそうに言われたけど、そもそも俺達は恋仲でも何でもないんだから嫉妬とかそういったものはないと思う。
取り敢えずバドのことは放っておくとして、マリオン王子との再会が楽しみだなと思った俺だった。
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