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65.帰ってきたルルナス Side.ジードリオ
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ルルナスが帰ってきたと聞いた時、俺はちょうど朝食の席へ着いたところだった。
マリオン王子はまだ席には来ていなかったこともあり、侍従が慌てた様子で『ルルナス王子がお戻りになられました!』と報告を入れてきたのだ。
そこからは早かった。
兄が即動き、ルルナスの元へと向かってくれ、俺はそのままマリオン王子と共に食事を共にする。
ここでルルナスを同席させては何も知らないルルナスがとんでもないことを口走りそうだったし仕方がない。
俺も後でルルナスの元へ向かってしっかりと引継ぎを行わないと。
そんなことを考えつつ、こうしてルルナスの代わりにマリオン王子と和やかに過ごす時間も終わりになるのかと考えるとなんだかとても胸が切なくなった。
マリオン王子の嬉しそうな顔も、楽しそうな姿も、たまに見せる悪戯っぽい表情も、気安い言葉遣いも、全部弟に向けられたものだ。
マリオン王子は目上である俺自身に対して、そんな気安い態度は絶対に向けてくれないだろう。
わかってはいるが、それが凄く寂しいと感じる自分がいて、ただただ辛い。
そのせいで沈んだ表情を浮かべてしまっていたのだろうか?
マリオン王子がすぐにこちらに気づいて、気遣わし気に声を掛けてくれる。
「ルル?大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ!」
「ならいいんだが…」
こんなに優しいマリオン王子を大事にしないルルナス。
やはり後でしっかり叱ってやって、もっと大事にしろと言ってやりたい。
取り敢えずノートは丸暗記必須だ。
(覚えるまで絶対に逃がさないからな!)
そう心に誓い、俺はこれで最後になるであろうルルナスの身代わりをしっかりと務めた。
食後は当然ルルナスを呼び出し説教だ。
兄がある程度叱ってくれただろうけど、ルルナスは普段殆ど叱られたことがないし、軽めの様子見程度の可能性も無きにしも非ず。
悪いことをやったら叱られるんだと子供に教えてやるのは年長者の務めだ。
ここは心を鬼にしてきっちりやって良いことと悪いことを教えてやらないと。
そう思いながら叱ったら涙目でしっかり反省していたし、やってよかったと思う。
反省を促したら早速引継ぎだ。
ルルナスにはしっかりマリオン王子に向き合ってもらわないといけない。
そう思いながら俺はルルナスがいない間に書き溜めておいた内容を見せるため、ノートをそっと差し出した。
「これは?」
「俺がまとめておいたマリオン王子についての資料だ」
不思議そうに首を傾げるルルナスにこれまでのマリオン王子の様子を伝え、俺が身代わりを務めていたことを話す。
「お前に扮していたことについては悪かったとは思うが、もとはと言えばお前が引き起こしたことだ。しっかりこのノートを読み込んで、マリオン王子にきっちり向き合え。それと、もっとしっかり婚約者としての自覚をもって、相手のことを知る努力をしないとダメだ。お前はそう言うところが足りなさすぎる」
兄として弟をしっかり導かないといけない。
そんな思いでそう語る。
けれどルルナスはどうもマリオン王子に興味が持てないのか、酷く消極的だ。
ノートを見て頬を引き攣らせ、全部覚えるのはちょっと…という顔をしていた。
そんな姿に胸の中にモヤモヤしたものが込み上げてきてしまう。
(俺だったら絶対にそんな顔はしないのに…)
どうしてマリオン王子の好きな相手はルルナスなのだろう?
幼い頃出会ったのがルルナスではなく自分だったなら、マリオン王子は俺を好きになってくれただろうか?
(いや。無理だな)
それでも結果は何も変わらなかっただろう。
年の差というものは昔も今も変わらない。
こんなことを考えるだけ無駄なのに、どうして俺は何度も何度も無意味なことを考えてしまうのか。
恋というものは人を愚かにすると言うが、それは本当だなと溜息が出そうになった。
けれどそれをルルナスにぶつけるのも間違っているとわかっているし、今重要なのは引継ぎだ。
俺はそう気持ちを切り替え、目の前で興味なさげにノートに目を通す弟へと向き合った。
「きっと今日も午後にはマリオン王子とのお茶の時間があるだろう。つべこべ言わずに午前中に全部覚えて午後に備えるんだ」
「そんな…。俺、リオとは魔法の話くらいしかしてなかったんですけど?!」
やる前から無理と決めつけ、これまでそんなことしてこなかったと言い訳を始めるルルナス。
正直そんなルルナスに苛立ちを隠せない。
でもここはグッと我慢だ。
「好きになったから興味が湧いたとか適当に言って誤魔化せばいいだろう?そもそも婚約者に興味を持つのは別におかしなことではない。ちゃんとしろ」
「でも…っ」
「でもも何もない。勝手なことをした報いだと考えて真摯に反省し、しっかり覚え込むように」
本当は義務でも何でもなくルルナスに自主的に覚えてほしかった。
そうしたらこの恋心を諦める気持ちになれたかもしれないから。
でもルルナスはどこまでも明後日の方を向いていてマリオン王子を見ようとしないから、俺の切ない思いは募るばかり。
(頼むからマリオン王子を見てやってくれよ…)
俺は複雑な気持ちを抱えながら、ルルナスがマリオン王子のことをしっかり覚え込むまで付き合った。
***
その後ルルナスがマリオン王子と昼食を二人で一緒に摂ると言うことで、俺はそわそわしながら気を揉んでいた。
ルルナスはちゃんとマリオン王子と話せているだろうか?
ボロは出していないだろうか?
悲しませたりしていないだろうか?
考えれば考えるほど心配になる。
だから自分の食事もそこそこに席を立ち、二人の様子を遠目に確認してみることにした。
テラスで二人仲良く食事をしている。
こちらから見る限り特に問題はなさそうだ。
でも────よく見るとルルナスばかり話してないか?
マリオン王子は笑顔だが、先程からルルナスばかり話していて、それに相槌しか打っていないような気がする。
(ルルナス!自分ばっかり話さずマリオン王子にも話を振れ!!子供か?!)
いや。子供だったな。
落ち着け。
そうだ。ルルナスはまだまだ子供だった。
ここで一方的に怒るのは俺が間違っている。
一旦落ち着こう。
そう思いながら深呼吸をして、そっと再度様子を窺う。
(うん。大丈夫そうだな)
マリオン王子は特に悲しんでもいないし、表情も穏やかだ。
落ち着いているし、あの様子ならルルナスはボロを出すことなくちゃんと上手くやったんだろう。
これですべて元通り。
(良かった)
心底そう思うのに、これ以上二人の仲の良い姿を見ているのが辛くなって踵を返した。
(俺は馬鹿だ)
勝手に好きになって勝手に傷ついて。
本当にどうしようもないほど大馬鹿者だ。
泣きたい。
その後俺は気持ちを吹っ切るためにと騎士団へと向かい訓練へと参加したのだけど、心の乱れが剣筋に出ていて危なっかしいという理由で訓練から外され、早々に部屋へと戻る羽目になった。
「はぁ……」
何をやっているんだろうと重い溜息が零れ落ちる。
わかっていたはずなのに割り切れない思いに振り回される。
「苦しい…」
思い出されるのはマリオン王子の笑顔。
あれはもうルルナスだけのもの。
そう思うだけで胸が痛くて辛い。
「いっそ今から遠征にでも行きたいな…」
勿論そんな予定はないのだけど、仲睦まじく話すあの二人を見るのが辛くてそんな言っても詮無いことを口にしてしまう。
そんな中、突如扉をノックする音が部屋へと響いた。
「はい?」
「失礼いたします。ジードリオ殿下。マリオン王子がジードリオ殿下とお話ししたいと仰っておられるのですが、お時間の方は大丈夫でしょうか?」
その言葉に俺は飛び上がるかと思った。
もしかしてルルナスが何か失敗して成りすましがバレたのだろうか?
それとも何か相談だろうか?
後者ならまだいいが、前者だった場合は最悪だ。
とても謝ってすむ話ではない。
「わかった。すぐに行く」
ルルナスがうっかり口を滑らせた可能性もなくはないし、これは最悪の場合も想定して会った方がいいかもしれない。
そう思いながら俺は案内されるまま、マリオン王子の待つ中庭へと向かったのだった。
マリオン王子はまだ席には来ていなかったこともあり、侍従が慌てた様子で『ルルナス王子がお戻りになられました!』と報告を入れてきたのだ。
そこからは早かった。
兄が即動き、ルルナスの元へと向かってくれ、俺はそのままマリオン王子と共に食事を共にする。
ここでルルナスを同席させては何も知らないルルナスがとんでもないことを口走りそうだったし仕方がない。
俺も後でルルナスの元へ向かってしっかりと引継ぎを行わないと。
そんなことを考えつつ、こうしてルルナスの代わりにマリオン王子と和やかに過ごす時間も終わりになるのかと考えるとなんだかとても胸が切なくなった。
マリオン王子の嬉しそうな顔も、楽しそうな姿も、たまに見せる悪戯っぽい表情も、気安い言葉遣いも、全部弟に向けられたものだ。
マリオン王子は目上である俺自身に対して、そんな気安い態度は絶対に向けてくれないだろう。
わかってはいるが、それが凄く寂しいと感じる自分がいて、ただただ辛い。
そのせいで沈んだ表情を浮かべてしまっていたのだろうか?
マリオン王子がすぐにこちらに気づいて、気遣わし気に声を掛けてくれる。
「ルル?大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ!」
「ならいいんだが…」
こんなに優しいマリオン王子を大事にしないルルナス。
やはり後でしっかり叱ってやって、もっと大事にしろと言ってやりたい。
取り敢えずノートは丸暗記必須だ。
(覚えるまで絶対に逃がさないからな!)
そう心に誓い、俺はこれで最後になるであろうルルナスの身代わりをしっかりと務めた。
食後は当然ルルナスを呼び出し説教だ。
兄がある程度叱ってくれただろうけど、ルルナスは普段殆ど叱られたことがないし、軽めの様子見程度の可能性も無きにしも非ず。
悪いことをやったら叱られるんだと子供に教えてやるのは年長者の務めだ。
ここは心を鬼にしてきっちりやって良いことと悪いことを教えてやらないと。
そう思いながら叱ったら涙目でしっかり反省していたし、やってよかったと思う。
反省を促したら早速引継ぎだ。
ルルナスにはしっかりマリオン王子に向き合ってもらわないといけない。
そう思いながら俺はルルナスがいない間に書き溜めておいた内容を見せるため、ノートをそっと差し出した。
「これは?」
「俺がまとめておいたマリオン王子についての資料だ」
不思議そうに首を傾げるルルナスにこれまでのマリオン王子の様子を伝え、俺が身代わりを務めていたことを話す。
「お前に扮していたことについては悪かったとは思うが、もとはと言えばお前が引き起こしたことだ。しっかりこのノートを読み込んで、マリオン王子にきっちり向き合え。それと、もっとしっかり婚約者としての自覚をもって、相手のことを知る努力をしないとダメだ。お前はそう言うところが足りなさすぎる」
兄として弟をしっかり導かないといけない。
そんな思いでそう語る。
けれどルルナスはどうもマリオン王子に興味が持てないのか、酷く消極的だ。
ノートを見て頬を引き攣らせ、全部覚えるのはちょっと…という顔をしていた。
そんな姿に胸の中にモヤモヤしたものが込み上げてきてしまう。
(俺だったら絶対にそんな顔はしないのに…)
どうしてマリオン王子の好きな相手はルルナスなのだろう?
幼い頃出会ったのがルルナスではなく自分だったなら、マリオン王子は俺を好きになってくれただろうか?
(いや。無理だな)
それでも結果は何も変わらなかっただろう。
年の差というものは昔も今も変わらない。
こんなことを考えるだけ無駄なのに、どうして俺は何度も何度も無意味なことを考えてしまうのか。
恋というものは人を愚かにすると言うが、それは本当だなと溜息が出そうになった。
けれどそれをルルナスにぶつけるのも間違っているとわかっているし、今重要なのは引継ぎだ。
俺はそう気持ちを切り替え、目の前で興味なさげにノートに目を通す弟へと向き合った。
「きっと今日も午後にはマリオン王子とのお茶の時間があるだろう。つべこべ言わずに午前中に全部覚えて午後に備えるんだ」
「そんな…。俺、リオとは魔法の話くらいしかしてなかったんですけど?!」
やる前から無理と決めつけ、これまでそんなことしてこなかったと言い訳を始めるルルナス。
正直そんなルルナスに苛立ちを隠せない。
でもここはグッと我慢だ。
「好きになったから興味が湧いたとか適当に言って誤魔化せばいいだろう?そもそも婚約者に興味を持つのは別におかしなことではない。ちゃんとしろ」
「でも…っ」
「でもも何もない。勝手なことをした報いだと考えて真摯に反省し、しっかり覚え込むように」
本当は義務でも何でもなくルルナスに自主的に覚えてほしかった。
そうしたらこの恋心を諦める気持ちになれたかもしれないから。
でもルルナスはどこまでも明後日の方を向いていてマリオン王子を見ようとしないから、俺の切ない思いは募るばかり。
(頼むからマリオン王子を見てやってくれよ…)
俺は複雑な気持ちを抱えながら、ルルナスがマリオン王子のことをしっかり覚え込むまで付き合った。
***
その後ルルナスがマリオン王子と昼食を二人で一緒に摂ると言うことで、俺はそわそわしながら気を揉んでいた。
ルルナスはちゃんとマリオン王子と話せているだろうか?
ボロは出していないだろうか?
悲しませたりしていないだろうか?
考えれば考えるほど心配になる。
だから自分の食事もそこそこに席を立ち、二人の様子を遠目に確認してみることにした。
テラスで二人仲良く食事をしている。
こちらから見る限り特に問題はなさそうだ。
でも────よく見るとルルナスばかり話してないか?
マリオン王子は笑顔だが、先程からルルナスばかり話していて、それに相槌しか打っていないような気がする。
(ルルナス!自分ばっかり話さずマリオン王子にも話を振れ!!子供か?!)
いや。子供だったな。
落ち着け。
そうだ。ルルナスはまだまだ子供だった。
ここで一方的に怒るのは俺が間違っている。
一旦落ち着こう。
そう思いながら深呼吸をして、そっと再度様子を窺う。
(うん。大丈夫そうだな)
マリオン王子は特に悲しんでもいないし、表情も穏やかだ。
落ち着いているし、あの様子ならルルナスはボロを出すことなくちゃんと上手くやったんだろう。
これですべて元通り。
(良かった)
心底そう思うのに、これ以上二人の仲の良い姿を見ているのが辛くなって踵を返した。
(俺は馬鹿だ)
勝手に好きになって勝手に傷ついて。
本当にどうしようもないほど大馬鹿者だ。
泣きたい。
その後俺は気持ちを吹っ切るためにと騎士団へと向かい訓練へと参加したのだけど、心の乱れが剣筋に出ていて危なっかしいという理由で訓練から外され、早々に部屋へと戻る羽目になった。
「はぁ……」
何をやっているんだろうと重い溜息が零れ落ちる。
わかっていたはずなのに割り切れない思いに振り回される。
「苦しい…」
思い出されるのはマリオン王子の笑顔。
あれはもうルルナスだけのもの。
そう思うだけで胸が痛くて辛い。
「いっそ今から遠征にでも行きたいな…」
勿論そんな予定はないのだけど、仲睦まじく話すあの二人を見るのが辛くてそんな言っても詮無いことを口にしてしまう。
そんな中、突如扉をノックする音が部屋へと響いた。
「はい?」
「失礼いたします。ジードリオ殿下。マリオン王子がジードリオ殿下とお話ししたいと仰っておられるのですが、お時間の方は大丈夫でしょうか?」
その言葉に俺は飛び上がるかと思った。
もしかしてルルナスが何か失敗して成りすましがバレたのだろうか?
それとも何か相談だろうか?
後者ならまだいいが、前者だった場合は最悪だ。
とても謝ってすむ話ではない。
「わかった。すぐに行く」
ルルナスがうっかり口を滑らせた可能性もなくはないし、これは最悪の場合も想定して会った方がいいかもしれない。
そう思いながら俺は案内されるまま、マリオン王子の待つ中庭へと向かったのだった。
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