67 / 77
66.ルルとの再会 Side.リオ
しおりを挟む
ジードリオ王子との日々を送り、日毎にルルへの気持ちを整理する。
前ほど辛くないのはジードリオ王子のお陰だ。
最近ではルルの姿をしたジードリオ王子とのやり取りを楽しむ余裕も出てきた。
ルルとは全然違う反応を引き出すのも割と楽しい。
ルルとやってみたかったことはジードリオ王子がほぼ叶えてくれたから、これからはジードリオ王子自身を知りたいと思い始めていた。
そんな中、夜の散歩中に中庭へ出たところで眩い光と共にルルが現れ、思わず目を瞠る。
ルルの元気そうな変わらぬ姿に安堵すると共に、落ち着いていたはずの恋心がズクリと疼くのを感じた。
けれど以前のように暴走するような激情ではない。
込み上げてくるのは切なく苦い思いだ。
ルルの表情に俺への恋慕は見られない。
ジードリオ王子が演じてくれているルルは本当に俺を愛おしそうに見つめてくるから、その違いは明らかだった。
(あのルルは本物のルルじゃない)
それがよくわかった。
けれどそこに悲しみはない。
だからこそ俺は落ち着いて動けたのだろう。
「リオ。ただいま」
「……おかえり」
屈託なく笑いながらこちらを見るルル。
そうだ。ルルはこんな感じだった。
まだひと月も経っていないのになんだかとても懐かしく感じてしまう。
「寒いだろう?温かくしていないと風邪を引くぞ?」
「ありがとう」
肌寒くなってきたのに薄着なルルに気づき、そっと肩掛けをかけてやると可愛く笑って礼を言うルル。
そんな姿に以前の自分なら一喜一憂しただろう。
でも今の自分の心は穏やかだ。
「リオ。急にいなくなってゴメンな」
「……ああ」
どこかバツが悪そうに言ってくる姿に、少しでも申し訳ないと思ってくれていたのかと思いつつ、無事を確かめるようにそっと抱き寄せ『無事でよかった』と口にした。
幻ではないルルを腕に閉じ込め、その温もりをしっかりと感じ取る。
けれど最初に感じた恋情は鳴りを潜め、今ではすっかり落ち着いている。
自分の中でルルが大切なことに変わりはない。
好きだと言う気持ちもまだくすぶってはいる。
けれど瞼の裏に浮かぶのは、ここ数日の偽りのルルの姿だった。
(おかしなものだな)
そのルルの姿が俺の心を支えてくれているなんて…。
そんな俺にルルは『時間が大丈夫なら少し話したい』と告げてきた。
きっと強引にあちらへ行ってしまった手前、俺に説明しようとしてくれたのだろう。
こういう真面目なところも俺は好きだったなと思い出す。
それからベンチへと二人で移動し、ルルが状況の説明をしてくれた。
とは言えわからないことも少なからずあった。
そもそも俺はルルからの手紙を受け取ってはいない。
ヴァーリア王女に預けたようだが、俺の手元に来なかったということはジードリオ王子が止めたのかもしれない。
ルルが姿を消した当初の俺の精神状態が散々だったのは誰が見ても明らかだったし、優しさから渡さなかった可能性が非常に高いと思った。
何はともあれ、ルルはあちらで召喚されてしまった者達と接触を図ったらしい。
彼らはルルの姿を見て、国に帰れるとも聞いて、涙を流して喜んだそうだ。
手紙だけでは得られなかったであろう安心感を与えられたとルルは穏やかに語った。
そして今回こちらに帰ってきたのは確実に彼らをこちらに戻すための打ち合わせのためだと言う。
つまり、またすぐにあちらへ戻ると言うことらしい。
ルルは言い出したら聞かない。
それは今回の件でも明らかだ。
それなのに『行かせてほしい』なんて言ってきたから思わず苦笑してしまった。
反対しても、どうせ行くと決めているのだろうに。
ルルなりに俺を気遣って言ってくれたのだろうとわかっていても、中途半端な優しさはこちらを困らせるだけだ。
これまでずっとこれに振り回されてきた自分はきっとまだまだ子供過ぎたのだろう。
精一杯背伸びして大人ぶってはきたけれど、きっとジードリオ王子ならこんなルルを前にしても振り回されたりはしないはずだ。
「……本当は行って欲しくないが、どうせルルは何を言われても行く気なんだろう?」
こうして現実を突きつけて答えを待つと思う。
「ああ」
「じゃあ止めても無駄じゃないか」
「ゴメン」
そして自分のやっていることをちゃんと本人にわからせるんだ。
(あの人は概ねそういう人だ)
優しいだけじゃなく、諭すこともできる人。
それがジードリオ王子だと思う。
いつのまにか俺の中で彼の存在が大きくなっていたことに苦笑が漏れた。
自分はどれだけ弱っていたのだろうか?
そして俺は目の前でしょんぼりしながら反省するルルを見て、一つの願いを口にすることにした。
「その代わり、ルルに頼みたいことがある」
「なんだ?」
「明日、きっとジードリオ王子がルルにノートを渡してくると思うんだ」
「ノート?」
「そう。俺のことが詳細に書かれたノートだ。できればそれを俺にもらえないか?」
あの人はあのノートにどんな風に俺のことを記したのだろう?
きっとルルに引き継ぐためにと丁寧に書いたのだとは思うけど、実際にこの目で見て確認してみたかった。
そのためにも状況を全く分かっていないルルにきちんと説明をしなくてはいけない。
そう思いながら俺はこれまでの経緯を一つ一つ丁寧にルルへと語った。
驚き戸惑うルルの姿を新鮮に思いつつ、ジードリオ王子の扮するルルとの違いを改めて思い知る。
「それにしても…兄上も思い切ったことをしたなぁ」
それはまあ俺もそう思う。
けれどそれもこれもルルの尻拭い兼俺の為だ。
「リオは素直に騙されてくれるタイプじゃないことくらい分かると思うんだけど」
そんなルルの言葉に俺は思わずクスリと笑ってしまう。
「ジードリオ王子は俺のそういう面は知らないんだから仕方がない」
(俺も見せてないしな)
ルルよりも俺のことを知ってくれているジードリオ王子だけれど、きっと俺にそういった一面があるなんて思いもしないだろう。
あの人はある意味純粋だから。
「あ~…兄上は基本的に子供は子供って見てるところがあるしな」
「でもそんなジードリオ王子の優しさに俺は救われたよ」
「そっか。それならよかった」
穏やかな空気が俺達二人の間に流れて、俺はそろそろケジメをつけなければなと吹っ切るように覚悟を決めた。
このままダラダラと中途半端に気持ちを引きずるよりも、ここですっきりさせてしまおう。
きっとその方がいい。
「ルル」
「ん?」
「…………正直に答えてほしい」
その言葉にルルがハッとしてこちらを見てくる。
そんなルルに真剣な目で俺は尋ねた。
「ルルは俺よりあの男の方が好きか?」
その問いに、ルルは誤魔化すことなくストレートに答えてくれる。
「ああ。俺はバドが好きだ」
「それは…もう覆ることはないんだな?」
「ああ。ゴメン」
ゆるぎない言葉にツキンと胸が痛む。
けれど以前振られた時とは違い、俺はその言葉を素直に受け入れることができた。
「いや…いいんだ。振られる覚悟はちゃんとできていた。こんな風に落ち着いて聞けたのもきっとジードリオ王子のお陰だと思う」
彼のお陰で俺は気持ちの整理ができたし、こうして自分の気持ちにケジメをつけるべくルルに向き合うこともできた。
(これで…やっと前に進める)
「ルル。さっきのノートの件は忘れないでくれ」
そして俺はそっとベンチから立ち上がり、一つの恋に終止符を打った。
前ほど辛くないのはジードリオ王子のお陰だ。
最近ではルルの姿をしたジードリオ王子とのやり取りを楽しむ余裕も出てきた。
ルルとは全然違う反応を引き出すのも割と楽しい。
ルルとやってみたかったことはジードリオ王子がほぼ叶えてくれたから、これからはジードリオ王子自身を知りたいと思い始めていた。
そんな中、夜の散歩中に中庭へ出たところで眩い光と共にルルが現れ、思わず目を瞠る。
ルルの元気そうな変わらぬ姿に安堵すると共に、落ち着いていたはずの恋心がズクリと疼くのを感じた。
けれど以前のように暴走するような激情ではない。
込み上げてくるのは切なく苦い思いだ。
ルルの表情に俺への恋慕は見られない。
ジードリオ王子が演じてくれているルルは本当に俺を愛おしそうに見つめてくるから、その違いは明らかだった。
(あのルルは本物のルルじゃない)
それがよくわかった。
けれどそこに悲しみはない。
だからこそ俺は落ち着いて動けたのだろう。
「リオ。ただいま」
「……おかえり」
屈託なく笑いながらこちらを見るルル。
そうだ。ルルはこんな感じだった。
まだひと月も経っていないのになんだかとても懐かしく感じてしまう。
「寒いだろう?温かくしていないと風邪を引くぞ?」
「ありがとう」
肌寒くなってきたのに薄着なルルに気づき、そっと肩掛けをかけてやると可愛く笑って礼を言うルル。
そんな姿に以前の自分なら一喜一憂しただろう。
でも今の自分の心は穏やかだ。
「リオ。急にいなくなってゴメンな」
「……ああ」
どこかバツが悪そうに言ってくる姿に、少しでも申し訳ないと思ってくれていたのかと思いつつ、無事を確かめるようにそっと抱き寄せ『無事でよかった』と口にした。
幻ではないルルを腕に閉じ込め、その温もりをしっかりと感じ取る。
けれど最初に感じた恋情は鳴りを潜め、今ではすっかり落ち着いている。
自分の中でルルが大切なことに変わりはない。
好きだと言う気持ちもまだくすぶってはいる。
けれど瞼の裏に浮かぶのは、ここ数日の偽りのルルの姿だった。
(おかしなものだな)
そのルルの姿が俺の心を支えてくれているなんて…。
そんな俺にルルは『時間が大丈夫なら少し話したい』と告げてきた。
きっと強引にあちらへ行ってしまった手前、俺に説明しようとしてくれたのだろう。
こういう真面目なところも俺は好きだったなと思い出す。
それからベンチへと二人で移動し、ルルが状況の説明をしてくれた。
とは言えわからないことも少なからずあった。
そもそも俺はルルからの手紙を受け取ってはいない。
ヴァーリア王女に預けたようだが、俺の手元に来なかったということはジードリオ王子が止めたのかもしれない。
ルルが姿を消した当初の俺の精神状態が散々だったのは誰が見ても明らかだったし、優しさから渡さなかった可能性が非常に高いと思った。
何はともあれ、ルルはあちらで召喚されてしまった者達と接触を図ったらしい。
彼らはルルの姿を見て、国に帰れるとも聞いて、涙を流して喜んだそうだ。
手紙だけでは得られなかったであろう安心感を与えられたとルルは穏やかに語った。
そして今回こちらに帰ってきたのは確実に彼らをこちらに戻すための打ち合わせのためだと言う。
つまり、またすぐにあちらへ戻ると言うことらしい。
ルルは言い出したら聞かない。
それは今回の件でも明らかだ。
それなのに『行かせてほしい』なんて言ってきたから思わず苦笑してしまった。
反対しても、どうせ行くと決めているのだろうに。
ルルなりに俺を気遣って言ってくれたのだろうとわかっていても、中途半端な優しさはこちらを困らせるだけだ。
これまでずっとこれに振り回されてきた自分はきっとまだまだ子供過ぎたのだろう。
精一杯背伸びして大人ぶってはきたけれど、きっとジードリオ王子ならこんなルルを前にしても振り回されたりはしないはずだ。
「……本当は行って欲しくないが、どうせルルは何を言われても行く気なんだろう?」
こうして現実を突きつけて答えを待つと思う。
「ああ」
「じゃあ止めても無駄じゃないか」
「ゴメン」
そして自分のやっていることをちゃんと本人にわからせるんだ。
(あの人は概ねそういう人だ)
優しいだけじゃなく、諭すこともできる人。
それがジードリオ王子だと思う。
いつのまにか俺の中で彼の存在が大きくなっていたことに苦笑が漏れた。
自分はどれだけ弱っていたのだろうか?
そして俺は目の前でしょんぼりしながら反省するルルを見て、一つの願いを口にすることにした。
「その代わり、ルルに頼みたいことがある」
「なんだ?」
「明日、きっとジードリオ王子がルルにノートを渡してくると思うんだ」
「ノート?」
「そう。俺のことが詳細に書かれたノートだ。できればそれを俺にもらえないか?」
あの人はあのノートにどんな風に俺のことを記したのだろう?
きっとルルに引き継ぐためにと丁寧に書いたのだとは思うけど、実際にこの目で見て確認してみたかった。
そのためにも状況を全く分かっていないルルにきちんと説明をしなくてはいけない。
そう思いながら俺はこれまでの経緯を一つ一つ丁寧にルルへと語った。
驚き戸惑うルルの姿を新鮮に思いつつ、ジードリオ王子の扮するルルとの違いを改めて思い知る。
「それにしても…兄上も思い切ったことをしたなぁ」
それはまあ俺もそう思う。
けれどそれもこれもルルの尻拭い兼俺の為だ。
「リオは素直に騙されてくれるタイプじゃないことくらい分かると思うんだけど」
そんなルルの言葉に俺は思わずクスリと笑ってしまう。
「ジードリオ王子は俺のそういう面は知らないんだから仕方がない」
(俺も見せてないしな)
ルルよりも俺のことを知ってくれているジードリオ王子だけれど、きっと俺にそういった一面があるなんて思いもしないだろう。
あの人はある意味純粋だから。
「あ~…兄上は基本的に子供は子供って見てるところがあるしな」
「でもそんなジードリオ王子の優しさに俺は救われたよ」
「そっか。それならよかった」
穏やかな空気が俺達二人の間に流れて、俺はそろそろケジメをつけなければなと吹っ切るように覚悟を決めた。
このままダラダラと中途半端に気持ちを引きずるよりも、ここですっきりさせてしまおう。
きっとその方がいい。
「ルル」
「ん?」
「…………正直に答えてほしい」
その言葉にルルがハッとしてこちらを見てくる。
そんなルルに真剣な目で俺は尋ねた。
「ルルは俺よりあの男の方が好きか?」
その問いに、ルルは誤魔化すことなくストレートに答えてくれる。
「ああ。俺はバドが好きだ」
「それは…もう覆ることはないんだな?」
「ああ。ゴメン」
ゆるぎない言葉にツキンと胸が痛む。
けれど以前振られた時とは違い、俺はその言葉を素直に受け入れることができた。
「いや…いいんだ。振られる覚悟はちゃんとできていた。こんな風に落ち着いて聞けたのもきっとジードリオ王子のお陰だと思う」
彼のお陰で俺は気持ちの整理ができたし、こうして自分の気持ちにケジメをつけるべくルルに向き合うこともできた。
(これで…やっと前に進める)
「ルル。さっきのノートの件は忘れないでくれ」
そして俺はそっとベンチから立ち上がり、一つの恋に終止符を打った。
7
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる