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67.ノート Side.リオ
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翌朝、ルルは朝食の席には出てこなかった。
一瞬昨夜のあれは夢だったのかと思ったが、エーデルト王子の姿がなく、皆どこかソワソワしている姿を見て、これはルルが帰ってきたことによるものだなとあたりをつけた。
きっとエーデルト王子は今ルルに説明に行っているのだろう。
他の面々も落ち着かない様子だし、なんだか気を遣わせてしまって申し訳ない。
ジードリオ王子もルルの姿ではいるものの、目に見えてその表情は暗い。
(俺に付き合ってルルに扮する生活がやっと終わるのに…)
少しは寂しく思ってくれているのだろうか?
そんな考えが頭を過る。
ルルが帰ってきたのならジードリオ王子と過ごす時間はなくなるだろう。
そもそもが俺を慮ってのことだったのだし、それは仕方のないことだと思う。
元々ジードリオ王子と俺の接点なんてあってないようなものだったのだから。
その後食事を終え、きっと今頃ルルは大変だろうなと思いながら読書をしつつ部屋で時間を過ごす。
ここに居られるのも後僅かだと思うと少し寂しい。
国からは早く帰って来いと何度も手紙が来ているし、流石にルルに振られてずっとここに居座るわけにもいかない。
そろそろ潮時ではあった。
婚約の解消に向けても話をしなければならないだろうし、やることは沢山ある。
「俺は我儘ばかりだな」
考えてみればやっていることは思い切り子供だった。
それでもやるだけやって振られたのだから仕方がない。
そして昼食に呼ばれルルと一緒に食事をとった。
案の定と言うか何と言うか、早速とばかりに楽しそうに魔法の話をし始めるルル。
無邪気な姿に可愛いなと微笑ましくなった。
やっぱりルルはこうして魔法の話をしているのが普通だ。
ジードリオ王子のルルとは全く違う。
途中ルルがボロを出していないか心配になったのか、ジードリオ王子が遠目に様子を見に来た。
そんな姿に胸が温かくなる。
(まあルルは隠し事なんてできない性格だし、思い切り異世界の話をしまくってるんだけど…)
ジードリオ王子の努力を全部無に帰すルルはある意味面白かった。
そもそも帰ってきた際に会ったせいか、全く隠す気なんてなかったのだから。
それは兎も角として、ジードリオ王子の姿が見えなくなってから俺はルルから求めていたノートを渡してもらうことができた。
そっと開いたページには丁寧で綺麗な字が並んでいて、事細かに俺のことが綴られていた。
ルル曰くジードリオ王子はこの内容を全部覚えているのだとか。
細やかに気配りもでき、思いやりのあるジードリオ王子。
そこでふとルルに聞きたくなった。
ジードリオ王子は俺より五つも上だ。
そろそろ結婚話など上がってもおかしくはないはず。
婚約者などはいないのだろうか?
するとルルは困った顔で『今は婚約者はいない』と教えてくれる。
なんでも昔はいたらしいが、手酷い裏切りで捨てられたのだとか。
「ジードリオ兄上自身は優しくていい人なんだけど、婚約者には捨てられるし、兄弟の中でも騎士団でも仲裁役ばっかりやってるし、苦労性だからなかなか良い人と出会えないみたいで…」
ルルは弟して一応兄のことは心配しているらしく、愚痴のようにそんな風に溢した。
正直モテそうな人なのに不思議で仕方がない。
いくらでも出会いはありそうなものだが…。
「できれば兄上を支えてくれるような人がいいけど、兄上が自分から見つけに行くのは無理っぽいんだよな」
「そうなのか?」
「一回婚約解消になってるから、相手探しにも消極的なんだよ。なんだったら一生独身で騎士として生きていきそうな感じ」
なるほど。
つまり誰かが積極的にアプローチしてこない限りはフリーということのようだ。
「まあ俺達が心配したってしょうがない。どうせその内父上か母上がお節介な縁談でも用意するだろうし、なるようになるとは思うけど」
「…………そうか」
俺はそっと手元のノートを見ながらどうしたものかと考える。
正直ルルに振られてすぐに他を見れるかと言われるとなかなか難しい。
暫く冷却期間を置くに越したことはないし、今度は確実に結婚に繋がる相手と大切に日々を過ごしたいと思っている。
それはジードリオ王子と過ごした穏やかで楽しい日々があったからこそ思えたことでもあった。
けれど自分がまだまだ子供だと言うことも、今回のことで思い知ってしまった。
だからこそきっと今ジードリオ王子に俺が何かを言っても『子供の戯言』と受け取られてしまう可能性の方が高かった。
(せめて俺が成人するまでフリーでいてもらえたら…)
この国ではあと二年。
俺の国ならあと四年。
ジードリオ王子の中で子供の定義は何歳までなのだろう?
そんなことを思いながら、俺はいつの間にかジードリオ王子のことで頭がいっぱいになっていることに気づかずにいた。
ルルとの昼食を終え、一人部屋へと帰る。
ソファに身を預け、手に取るのは先程ルルから受け取ったノートだ。
それに丁寧に目を通し、ジードリオ王子と話した時間に思いを馳せた。
ルルとは違って俺のことを色々聞いてくれたジードリオ王子。
ただの社交辞令や義務感だけだったなら、きっとここまでノートには記せなかったのではないだろうか?
『これはマリオン王子に幸せになってもらいたいからやってるんだ』
思い出すのはジードリオ王子のその言葉。
『俺はマリオン王子の味方だ』
そんな風に言ってもらえる価値が果たして自分にあるだろうか?
ルルに振り向いてもらうためにあれこれやって、挙句にジードリオ王子達に気を遣わせて…。
(やっぱりきちんと話して謝ろう)
呆れられるかもしれない。
叱られるかもしれない。
でも嫌われることだけはないような気がする。
子供だから仕方がない。そう言ってもらえる気がしないでもないと思い、俺は思い切ってジードリオ王子を呼びだしてみることにした。
どうせルルに擬態したジードリオ王子との時間は終わったのだ。
後は国に帰るだけだし、ここでしっかり謝ろう。
(この機会を逃したら絶対に後悔をする気がするしな…)
そう思いながら俺はジードリオ王子が来てくれるのを待った。
一瞬昨夜のあれは夢だったのかと思ったが、エーデルト王子の姿がなく、皆どこかソワソワしている姿を見て、これはルルが帰ってきたことによるものだなとあたりをつけた。
きっとエーデルト王子は今ルルに説明に行っているのだろう。
他の面々も落ち着かない様子だし、なんだか気を遣わせてしまって申し訳ない。
ジードリオ王子もルルの姿ではいるものの、目に見えてその表情は暗い。
(俺に付き合ってルルに扮する生活がやっと終わるのに…)
少しは寂しく思ってくれているのだろうか?
そんな考えが頭を過る。
ルルが帰ってきたのならジードリオ王子と過ごす時間はなくなるだろう。
そもそもが俺を慮ってのことだったのだし、それは仕方のないことだと思う。
元々ジードリオ王子と俺の接点なんてあってないようなものだったのだから。
その後食事を終え、きっと今頃ルルは大変だろうなと思いながら読書をしつつ部屋で時間を過ごす。
ここに居られるのも後僅かだと思うと少し寂しい。
国からは早く帰って来いと何度も手紙が来ているし、流石にルルに振られてずっとここに居座るわけにもいかない。
そろそろ潮時ではあった。
婚約の解消に向けても話をしなければならないだろうし、やることは沢山ある。
「俺は我儘ばかりだな」
考えてみればやっていることは思い切り子供だった。
それでもやるだけやって振られたのだから仕方がない。
そして昼食に呼ばれルルと一緒に食事をとった。
案の定と言うか何と言うか、早速とばかりに楽しそうに魔法の話をし始めるルル。
無邪気な姿に可愛いなと微笑ましくなった。
やっぱりルルはこうして魔法の話をしているのが普通だ。
ジードリオ王子のルルとは全く違う。
途中ルルがボロを出していないか心配になったのか、ジードリオ王子が遠目に様子を見に来た。
そんな姿に胸が温かくなる。
(まあルルは隠し事なんてできない性格だし、思い切り異世界の話をしまくってるんだけど…)
ジードリオ王子の努力を全部無に帰すルルはある意味面白かった。
そもそも帰ってきた際に会ったせいか、全く隠す気なんてなかったのだから。
それは兎も角として、ジードリオ王子の姿が見えなくなってから俺はルルから求めていたノートを渡してもらうことができた。
そっと開いたページには丁寧で綺麗な字が並んでいて、事細かに俺のことが綴られていた。
ルル曰くジードリオ王子はこの内容を全部覚えているのだとか。
細やかに気配りもでき、思いやりのあるジードリオ王子。
そこでふとルルに聞きたくなった。
ジードリオ王子は俺より五つも上だ。
そろそろ結婚話など上がってもおかしくはないはず。
婚約者などはいないのだろうか?
するとルルは困った顔で『今は婚約者はいない』と教えてくれる。
なんでも昔はいたらしいが、手酷い裏切りで捨てられたのだとか。
「ジードリオ兄上自身は優しくていい人なんだけど、婚約者には捨てられるし、兄弟の中でも騎士団でも仲裁役ばっかりやってるし、苦労性だからなかなか良い人と出会えないみたいで…」
ルルは弟して一応兄のことは心配しているらしく、愚痴のようにそんな風に溢した。
正直モテそうな人なのに不思議で仕方がない。
いくらでも出会いはありそうなものだが…。
「できれば兄上を支えてくれるような人がいいけど、兄上が自分から見つけに行くのは無理っぽいんだよな」
「そうなのか?」
「一回婚約解消になってるから、相手探しにも消極的なんだよ。なんだったら一生独身で騎士として生きていきそうな感じ」
なるほど。
つまり誰かが積極的にアプローチしてこない限りはフリーということのようだ。
「まあ俺達が心配したってしょうがない。どうせその内父上か母上がお節介な縁談でも用意するだろうし、なるようになるとは思うけど」
「…………そうか」
俺はそっと手元のノートを見ながらどうしたものかと考える。
正直ルルに振られてすぐに他を見れるかと言われるとなかなか難しい。
暫く冷却期間を置くに越したことはないし、今度は確実に結婚に繋がる相手と大切に日々を過ごしたいと思っている。
それはジードリオ王子と過ごした穏やかで楽しい日々があったからこそ思えたことでもあった。
けれど自分がまだまだ子供だと言うことも、今回のことで思い知ってしまった。
だからこそきっと今ジードリオ王子に俺が何かを言っても『子供の戯言』と受け取られてしまう可能性の方が高かった。
(せめて俺が成人するまでフリーでいてもらえたら…)
この国ではあと二年。
俺の国ならあと四年。
ジードリオ王子の中で子供の定義は何歳までなのだろう?
そんなことを思いながら、俺はいつの間にかジードリオ王子のことで頭がいっぱいになっていることに気づかずにいた。
ルルとの昼食を終え、一人部屋へと帰る。
ソファに身を預け、手に取るのは先程ルルから受け取ったノートだ。
それに丁寧に目を通し、ジードリオ王子と話した時間に思いを馳せた。
ルルとは違って俺のことを色々聞いてくれたジードリオ王子。
ただの社交辞令や義務感だけだったなら、きっとここまでノートには記せなかったのではないだろうか?
『これはマリオン王子に幸せになってもらいたいからやってるんだ』
思い出すのはジードリオ王子のその言葉。
『俺はマリオン王子の味方だ』
そんな風に言ってもらえる価値が果たして自分にあるだろうか?
ルルに振り向いてもらうためにあれこれやって、挙句にジードリオ王子達に気を遣わせて…。
(やっぱりきちんと話して謝ろう)
呆れられるかもしれない。
叱られるかもしれない。
でも嫌われることだけはないような気がする。
子供だから仕方がない。そう言ってもらえる気がしないでもないと思い、俺は思い切ってジードリオ王子を呼びだしてみることにした。
どうせルルに擬態したジードリオ王子との時間は終わったのだ。
後は国に帰るだけだし、ここでしっかり謝ろう。
(この機会を逃したら絶対に後悔をする気がするしな…)
そう思いながら俺はジードリオ王子が来てくれるのを待った。
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