勇者たちが聖女と結婚しました。〜あれ?私もいるんだけど!?〜

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聖女が逆ハーレムエンドを迎えました。

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春の暖かな日、まさに聖女の結婚式にふさわしい日だった。
誰もが穏やかに行われると思っていた。
私自身も勇者たちが聖女と結婚しました。~あれ?私もいるんだけど!?~
「花嫁、イリーナあなたは…」

「その結婚ちょっと待ったー!!」

突如、穏やかに執り行われていた結婚式に不釣り合いな大声を出しながら銀髪のやけに顔が整った男が乱入した。

「え、誰?」

「王子!?」

「イリーナどういうことだよ!?」

「私も知らないわよ!?」

「うわー……来ちゃったか」



花嫁と花婿達が愛を誓っている中、突然隣国に留学中の第二王子が乱入してきた。
花嫁が浮気したと思って(してない)、花嫁に詰め寄る花婿たち。
穏やかだった教会が完全に修羅場……
なぜ、私が冷静かって?
全然よ。
今まさに逃げ出したい気分。
だって私は知ってるもの。
彼の目的が花嫁じゃないって。



式が始まる前




「あーはっはっは
ここまで来ると笑えてくるわ!!」

「どうしたの?急に」

結婚式の花嫁控室にいる私はヤケになって言う。
すると目の前の私の親友であり、今日の結婚式の主役で、ミルクティーの髪と海のような水色の瞳を持つ勇者パーティの聖女であり、大親友のイリーナがとう。

「どうしたって?
こっちが聞きたいわ!
イリーナが天使級の可愛さで結婚したい女子No. 1なのはわかるわ。
でも、何がどうなってあなたが勇者パーティの男ども全員と結婚することになるわけ!?
せめて一人にしなさいよ⁉︎
ていうか女子なら私もいるわ!」

「あら?
リーは好きな人でもいたの?
その割には喧嘩ばっかだった気が‥」


「まぁ、アイツらと結婚なんてごめんだけど、なんか一人も私を選ばなかったのが癪だわ」

そう、私の可愛い親友イリーナはなんと仲間だった勇者パーティのメンバー4人と結婚する。
とある書物で見たが、これはいわゆる逆ハーエンドというそうだ。
本当にびっくりする‥
イリーナが勇者パーティの誰かと結婚するかもとは思っていたよ。
なんならアイツらの恋愛相談にのってたし


「でも全員と結婚とは思わんじゃん。
気を遣って全員イリーナ好きなんだよ、全員私にアドバイス求めてるよって思っていても言わずにアドバイスしてた意味とは?
誰か一人と結婚してものこり3人が失恋するわけだと思うじゃん。
だから、全員私を雑に扱った怒りを失恋した奴らを面白がって気を紛らわせようとしてたのに‥」

本当に計画がパァよ!

「流石にそれは最低よ‥
そんなことするぐらいなら相手見つけなさい」

おっと、ついうっかりもれでていたわ。
私だって相手を見つけたいわよ!
そのためにここに来たもの。

「でもでも、こんな地味女誰もよってこないわ。」

イリーナは急にガシッと私の肩を掴むととても可愛い顔を近づけてきた。

「いいえ!
あなたは分かっていないわ!
まじゅつや服で誤魔化しているけど、私はごまかせない。
あなたは絶世の美女よ!
間違いないわ。
親友の私の目はごまかせない。
そして歴代最高で最年少の勇者パーティの賢者リーディア様じゃない!
分かってない周りの男どもはほんとに馬鹿よ。」

あぁ、バレてたのか……
さすが親友。
自分で言っちゃなんだが、私はイリーナとは違う美人系だ。
結構、上手く隠せたんだと思ったんだけどな~

「ていうか、なんであなた隠すわけ?
絶対よりどりみどりよ!」

「あははぁ~
ちょっと熱烈なストーカーがいてね……
見つからないためよ」

「私が言うのはあれだけどあなたも大変ね……」


だいたい察しがついただろうか?
いや、情報が少ない?
そう回想してるうちにパーティの1人の勇者が前に出る。

「第二王子殿下、急になんの御用でしょうか。
花嫁のイリーナのことならさすがの殿下にも渡せません!
それに殿下!あなたに隣国のセリーヌ王女に想いをよせているのでは?」

「はぁ!?何を言っている?
僕が聖女に興味あるはずないだろ!
僕は彼女一筋なんだから!
ていうか、花嫁は聖女だけ……?
じゃあ、彼女は?」

そういうと彼は周りに視線を巡らせる。
気づくな、気づくな、気づくな……
私は頭を抱えている国王陛下の背中に身を隠す。
熊みたいな大柄だから私はすっぽり隠れるはず……
見つからない……はず。
いや、すごい視線感じるんですけど……
王様越しにめっちゃ感じるんですけど……

「セリーヌ!
そこにいたんだね!
なぜ、父上の後ろに隠れてるんだい?」

そんな忠犬みたいに喜ぶな!
バラすな!

「セリーヌ!?」

「まさか、賢者リーディアは隣国のセリーヌ王女!?」

「嘘だろ!?」

ほら皆びっくりしてんじゃん!
あー!
あのバカ!
バレたじゃないか!
なんか隠れてるのがばからしくなってきたじゃないか!
私は今までかけていた魔術を解いて本来の姿に戻る。

「やっぱり、さっきの姿もかわいかったが本来の君が一番だ!」


王様の背中から出てきたのはいつもローブを深く被り、前髪が伸び放題のそばかす賢者ではなく、キラキラ反射する金髪の髪に美しいアメジスト色の瞳の女神と見紛うほどの美しい女性が顔を顰めていた。
その女性は新聞に載っていた正に隣国の王女セリーヌの姿絵そのままだった。

「本当にセリーヌ王女だったのか!?」

「あの地味女が美女!?」

来賓達は驚愕の表情だ。
ほんとに失礼する。

「あぁ、良かった……
隣国で留学したら君と過ごせると思ったら、いなくなって変装して賢者になってるし。
君なりに考えがあるんだろうと思って影で支援しつつ動向を見ていたら今朝の新聞に勇者パーティが結婚するなんて載ってるじゃないか!
父上はそんなこと言ってなかったし、諜報の奴らもなんか最近妨害があって知らなかったらしいし……
変装しても可愛い君が結婚するのかと思ったら気が気じゃなくて…
隣国から急いで来ちゃたよ。
もう待てない!
セリーヌ結婚してくれ!!
君の父上には許可はとった。」

私の前で膝まづきながら、急いで来たをテヘッと効果音がつきそうな顔で抜かしやがり、プロポーズかます私のストーカーもといこの国の第2王子。
今朝知ったのになんでいるんだよ……
アンタがいる留学先から、この王都まで丸3日はかかるわ。
ていうかお父様何許可してるんだ!?
ていうか許可されてんなら普通私じゃなく聖女が結婚するって気づけよ!
もう私の目は死んでいる。
後ろにいる彼の父の顔色は真っ青だ。
親友のイリーナは浮気を疑った勇者達を締め上げている。 
来賓はあまりの展開に戸惑っている。
まさにカオス。

「イリーナホントにごめん!
謝って済む話じゃないけどほんとに!
正体隠してたのもだけど、このストーカーがほんとにごめんなさい!」

正気に戻った私はストーカーを押しのけイリーナに謝罪する。
本当に申し訳ないことを……
親友辞めるなんて言われたらどうしよう……

「あっ、それなら全然いいわよ。
一生の思い出にもなったし。
まさか、隣国で才色兼備の天才王女様が親友で立席してくれてるなんて鼻高々よ。 
それにあの気難しい第2王子のプロポーズも見れたし。」

「は…?」

あっさりしすぎではないだろうか……
ポカーンとする私。
まだ、可愛い花嫁に締められる勇者達(ざまぁWWW)

「で?プロポーズの返事どうすんの?」

ワクワクする親友。
振り返ると跪きながらキラキラした目でこちらを見る第2王子。

「まぁ……お父様も許可してるって言うし、別に?
嫌いってほど嫌いな訳じゃないし、結婚してあげてもいいわ」

「ヨッシャーーー!!!」

「キャー!!
おめでとう!リーじゃなくてセリーヌ!」

第2王子じゃなくてアランの雄叫びとイリーナの叫びがこだました。

その後、気を取り直し式は続行。
イリーナはとても幸せそうで、とても綺麗だった。

後日、第2王子と隣国のセリーヌ王女の結婚式が行われた。
聖女の結婚式ではハプニングがあったためもう一度一緒に。
どちらの夫婦たちも幸せに暮らしたと言う。

ちなみに、親友の結婚式でプロポーズされる。または親友と結婚式をあげると幸せに暮らせるとかが流行ったらしい。





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