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Episode 8 事件の後で
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【2024年10月7日】
観光名所にも近い交差点で起きた大事故はテレビのニュースにもなっていた。
重傷者が出なかったのは奇跡的だとキャスターも言っていた。実際には軽症者も含めると、怪我人がまったく出なかったわけではないのだけれど、その数は本当に少なかった。
その幸運は、まるで「未来予知」の成果だった。
『私ね。実は少しだけ未来が見えるの』
だから、僕は未央が言ったその言葉を信じないわけにはいかなくなってきた。
「――それで、もう大丈夫なのか? 今日退院だって聞いたけど。翔?」
「大丈夫だって。全く問題なし。そもそも初めから入院するほども怪我じゃないんだって。骨折だってしてないんだぜ。大袈裟なんだよ」
ところで僕の眼の前ではそれとは別の男が横たわっている。病院のベッドの上で。
テレビの報道も、しきりに彼の名前を呼ぶのだ。突然の事故からみんなを守った立役者として。テレビではいまだにローカル放送局が事故現場の状況を報道していた。
「そりゃ大袈裟にもなるだろ?」
スマートフォンの動画アプリを開くと、ホーム画面には誰かがアップした事故の時の動画があがっていた。それに加えて、その後の様子の動画、また切り抜きだとか、よくわからない動画配信者がそれについて語っている動画とかが溢れていた。まぁ、僕が自分でいろいろ見ているから、余計に動画サイトの推薦で上位に出てくるだけなのかもしれないけれど。
現場を映した動画には僕が映り込んでいるものもあった。だけど、僕が飛び出して少年を助ける瞬間の動画はひとつもなかった。幸いなことに。
顔出しでバズったりしたら、また周りからどんなゴシップが溢れるかわかったもんじゃない。そういう意味で、僕自身はほっとしていた。
「でも、よくあんな風に、上手く動けたもんだな、翔。なんだかサークルじゃ女にヘラヘラする害になっても、益にはならない人間みたいに見られているけれど、これで汚名返上じゃない?」
「事実無根な虚偽情報がひどいな。まあ、俺も別にそれを訂正しようともしていなかったし良いけど。でもまあ、良かったよ。――やるべきことができて」
あの日、未央と同じく、現場にいた翔は横断歩道手前で待つ人を先導し、車が衝突するフェンスと電柱から距離を取らせたのだ。誰一人、横断歩道の前には出ないように静止して。
街中の交差点。一学生の誘導を皆が聞くわけではないと思う。
だけど彼の必死さに多くの人が従った。彼が「距離を取って! 離れてください!」と叫ぶように言う動画は動画サイトでいくつもアップロードされているし、テレビでも放送されて、拡散した。
最後に動けないお婆さんを庇って彼自身は衝突に少しだけ巻き込まれた。名誉の負傷というわけだ。重症者はいなかったけれど軽傷者はいたという時の軽傷者は、相沢翔本人のことだってことだ。
幸いそのお婆さん本人は無傷だった。
今日の午前中もお婆さんとその娘さんが菓子折りを持ってお見舞いに来ていたそうだ。
翔はただひたすら恐縮していたらしい。まあ、キャラでもないだろうし、そういう対応は慣れていないのかも。
「それでもよくあの場にいたな。もしかして夏菜子が言っていたのか?」
「そんなわけないだろ? お前との約束を俺に漏らすほど、夏菜子は俺のことを意識も何もしていないよ」
「――それじゃあ」
白いベッドの上で上体を起こして、翔がこちらに向いて頷く。
「未央ちゃんだよ。彼女が教えてくれたんだ。――悠人にも言ったんだろ? 彼女には未来が見えるって」
僕はゆっくりと頷く。
どこかで未来の話は僕と未央の二人の秘密のように思っていた。
だけど彼女は翔にも話していたのだ。僕と同じように。
そして彼は僕以上に報道されるような成果を得た。
別に僕は、テレビに取り上げられたいとか、動画に撮られてアップロードされたいと言いたいわけじゃない。むしろそれはないほうがいい。
ただ未央に頼ってもらえたのが、どこか嬉しかったのだと思う。
そしてそれをやり遂げたことに誇りを持っていたのだと思う。
だからそれが自分だけのものじゃなかったってことが、ちょっと寂しいのかもしれない。
「――でも、本当に良かったよ。夏菜子が無事で」
翔は珍しくセンチメンタルな横顔で窓の外を眺めた。
常緑樹の青い葉が、秋の風に揺れていた。
「そうだな。翔のおかげで他の犠牲者も出なかったし」
未央の予言がなければどうなっていたのだろう。
あの時、少年のことを見つけた夏菜子は走り出そうとしていた。
もしあのまま彼女が駆け出していたら、彼女は少年を救えていただろうか?
距離と速度的に考えて、二人してワゴン車に轢かれてしまっている可能性さえある気がする。
もっとも終わったことについて、あれこれと可能性の話をしても仕方ないのだけれど。
「――それで、翔、未央とは他に何か話したのか?」
「ん? 未央ちゃんと? 基本的には事件に対する助力のことかな? それ以外に何か?」
「いや、事件の話じゃなくてさ、……他のこととかさ……」
「未央ちゃんのことか? やっぱり、好きになったのんだな? 悠人」
「――さあ、どうだろうね」
「まあ、詮索しないようにするよ。――悠人の好きなようにすればいい。……だけど、夏菜子のことは、ちゃんとしろよ? なんだか知らないけれど、複雑なんだろ?」
僕は翔の言葉に無言で頷いた。
昨日、待ち合わせ場所で起きた突然の事故。
重傷者は出なかったけれど、事故の規模感から誰かが呼んだ救急車で、軽傷にもかかわらず翔が病院に搬送された。
実際には捻挫程度の負傷だったのだけれど、念のための検査をいろいろと行うこともあり、翔は一泊入院することになった。
夏菜子もあわや大事故、と言うところで、精神的に疲れた面もあり、僕たちは予定していた話はせずに、昨夜は解散することにした。
「夏菜子とは今夜話すよ」
「――そうか」
一日遅れの誕生日祝い。今日はもうホテルのディナーを予約した。
特別な日だし、昨日のようなことがあると、街中には繰り出したくはなくなる。
安全なホテルで、人生に一度きりの時間を、夏菜子と。
もし僕の未央に対する思いが特別なものであったとしても、夏菜子との関係を整理、もしくは精算しない限り、僕には新しい恋愛に向かう自由なんてないのだ。
「夏菜子とお前の間に何があるのか、何があったのかは知らないけどさ。……あんまりあいつのことは傷つけてくれるな。あんまりあいつの辛い顔は見たくないんだよ……」
「――わかっているよ」
ベッドの上の相沢翔はとても誠実な男みたいに、真剣でどこかで優しげな表情を浮かべていた。サークル内で浮き名が立ちまくっている男の顔には見えなかった。
病室を出て、白い廊下を歩いて、病院のロビーへと向かう。
その待合で、僕は見知った姿を見つけた。
受付の前に並んだ緑色の座席の並び。そこに座っているボブヘアの女性が立ち上がった。そして僕の方へと手を振った。
それは、未央だった。
「――待ってたよ、悠人くん」
観光名所にも近い交差点で起きた大事故はテレビのニュースにもなっていた。
重傷者が出なかったのは奇跡的だとキャスターも言っていた。実際には軽症者も含めると、怪我人がまったく出なかったわけではないのだけれど、その数は本当に少なかった。
その幸運は、まるで「未来予知」の成果だった。
『私ね。実は少しだけ未来が見えるの』
だから、僕は未央が言ったその言葉を信じないわけにはいかなくなってきた。
「――それで、もう大丈夫なのか? 今日退院だって聞いたけど。翔?」
「大丈夫だって。全く問題なし。そもそも初めから入院するほども怪我じゃないんだって。骨折だってしてないんだぜ。大袈裟なんだよ」
ところで僕の眼の前ではそれとは別の男が横たわっている。病院のベッドの上で。
テレビの報道も、しきりに彼の名前を呼ぶのだ。突然の事故からみんなを守った立役者として。テレビではいまだにローカル放送局が事故現場の状況を報道していた。
「そりゃ大袈裟にもなるだろ?」
スマートフォンの動画アプリを開くと、ホーム画面には誰かがアップした事故の時の動画があがっていた。それに加えて、その後の様子の動画、また切り抜きだとか、よくわからない動画配信者がそれについて語っている動画とかが溢れていた。まぁ、僕が自分でいろいろ見ているから、余計に動画サイトの推薦で上位に出てくるだけなのかもしれないけれど。
現場を映した動画には僕が映り込んでいるものもあった。だけど、僕が飛び出して少年を助ける瞬間の動画はひとつもなかった。幸いなことに。
顔出しでバズったりしたら、また周りからどんなゴシップが溢れるかわかったもんじゃない。そういう意味で、僕自身はほっとしていた。
「でも、よくあんな風に、上手く動けたもんだな、翔。なんだかサークルじゃ女にヘラヘラする害になっても、益にはならない人間みたいに見られているけれど、これで汚名返上じゃない?」
「事実無根な虚偽情報がひどいな。まあ、俺も別にそれを訂正しようともしていなかったし良いけど。でもまあ、良かったよ。――やるべきことができて」
あの日、未央と同じく、現場にいた翔は横断歩道手前で待つ人を先導し、車が衝突するフェンスと電柱から距離を取らせたのだ。誰一人、横断歩道の前には出ないように静止して。
街中の交差点。一学生の誘導を皆が聞くわけではないと思う。
だけど彼の必死さに多くの人が従った。彼が「距離を取って! 離れてください!」と叫ぶように言う動画は動画サイトでいくつもアップロードされているし、テレビでも放送されて、拡散した。
最後に動けないお婆さんを庇って彼自身は衝突に少しだけ巻き込まれた。名誉の負傷というわけだ。重症者はいなかったけれど軽傷者はいたという時の軽傷者は、相沢翔本人のことだってことだ。
幸いそのお婆さん本人は無傷だった。
今日の午前中もお婆さんとその娘さんが菓子折りを持ってお見舞いに来ていたそうだ。
翔はただひたすら恐縮していたらしい。まあ、キャラでもないだろうし、そういう対応は慣れていないのかも。
「それでもよくあの場にいたな。もしかして夏菜子が言っていたのか?」
「そんなわけないだろ? お前との約束を俺に漏らすほど、夏菜子は俺のことを意識も何もしていないよ」
「――それじゃあ」
白いベッドの上で上体を起こして、翔がこちらに向いて頷く。
「未央ちゃんだよ。彼女が教えてくれたんだ。――悠人にも言ったんだろ? 彼女には未来が見えるって」
僕はゆっくりと頷く。
どこかで未来の話は僕と未央の二人の秘密のように思っていた。
だけど彼女は翔にも話していたのだ。僕と同じように。
そして彼は僕以上に報道されるような成果を得た。
別に僕は、テレビに取り上げられたいとか、動画に撮られてアップロードされたいと言いたいわけじゃない。むしろそれはないほうがいい。
ただ未央に頼ってもらえたのが、どこか嬉しかったのだと思う。
そしてそれをやり遂げたことに誇りを持っていたのだと思う。
だからそれが自分だけのものじゃなかったってことが、ちょっと寂しいのかもしれない。
「――でも、本当に良かったよ。夏菜子が無事で」
翔は珍しくセンチメンタルな横顔で窓の外を眺めた。
常緑樹の青い葉が、秋の風に揺れていた。
「そうだな。翔のおかげで他の犠牲者も出なかったし」
未央の予言がなければどうなっていたのだろう。
あの時、少年のことを見つけた夏菜子は走り出そうとしていた。
もしあのまま彼女が駆け出していたら、彼女は少年を救えていただろうか?
距離と速度的に考えて、二人してワゴン車に轢かれてしまっている可能性さえある気がする。
もっとも終わったことについて、あれこれと可能性の話をしても仕方ないのだけれど。
「――それで、翔、未央とは他に何か話したのか?」
「ん? 未央ちゃんと? 基本的には事件に対する助力のことかな? それ以外に何か?」
「いや、事件の話じゃなくてさ、……他のこととかさ……」
「未央ちゃんのことか? やっぱり、好きになったのんだな? 悠人」
「――さあ、どうだろうね」
「まあ、詮索しないようにするよ。――悠人の好きなようにすればいい。……だけど、夏菜子のことは、ちゃんとしろよ? なんだか知らないけれど、複雑なんだろ?」
僕は翔の言葉に無言で頷いた。
昨日、待ち合わせ場所で起きた突然の事故。
重傷者は出なかったけれど、事故の規模感から誰かが呼んだ救急車で、軽傷にもかかわらず翔が病院に搬送された。
実際には捻挫程度の負傷だったのだけれど、念のための検査をいろいろと行うこともあり、翔は一泊入院することになった。
夏菜子もあわや大事故、と言うところで、精神的に疲れた面もあり、僕たちは予定していた話はせずに、昨夜は解散することにした。
「夏菜子とは今夜話すよ」
「――そうか」
一日遅れの誕生日祝い。今日はもうホテルのディナーを予約した。
特別な日だし、昨日のようなことがあると、街中には繰り出したくはなくなる。
安全なホテルで、人生に一度きりの時間を、夏菜子と。
もし僕の未央に対する思いが特別なものであったとしても、夏菜子との関係を整理、もしくは精算しない限り、僕には新しい恋愛に向かう自由なんてないのだ。
「夏菜子とお前の間に何があるのか、何があったのかは知らないけどさ。……あんまりあいつのことは傷つけてくれるな。あんまりあいつの辛い顔は見たくないんだよ……」
「――わかっているよ」
ベッドの上の相沢翔はとても誠実な男みたいに、真剣でどこかで優しげな表情を浮かべていた。サークル内で浮き名が立ちまくっている男の顔には見えなかった。
病室を出て、白い廊下を歩いて、病院のロビーへと向かう。
その待合で、僕は見知った姿を見つけた。
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